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お盆

ぶらっしんぐ、ご

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鍛え上げた胸筋を巨乳呼ばわりされるのは嫌だったはずなのに、俺は今胸を突き出して二の腕で筋肉を寄せ、胸を強調している。

「んんんっ……!」

谷間に毛が入り込んでいるようだがが、細かい毛が数十本入り込んだところで谷間付近を強く擦られる刺激で消されてしまう程度の弱い刺激だ。

「は、ぁあ……! ユキ様っ、ユキ様ぁ……お願いしますっ、そこばっかりじゃなくてっ……もっと……」

「そうだね、外側もやらなきゃ。ポチ、頭の後ろで腕組んで」

胸の側面や腋をブラッシングする気だ。そう察した俺は乳首への刺激欲しさに雪兎の命令に意見した。

「ユキ様……あの、犬は頭の後ろで手を組んだり出来ないと思います」

「出来るよ?」

出来るっけ? 犬についてあまり詳しくないから分からない。

「いや、ほら、骨格的に……」

「やだなぁポチ、可愛いワンちゃんなポチの骨格は僕とほとんど同じでしょ?」

「……はい、同じです」

俺が人間であることに言及されてはどうしようもない。やはり雪兎の命令には素直に従うのが一番いいのだと学習した俺は、大人しく頭の後ろで腕を組んだ。

「お願いします……」

ビンと尖った乳首を無視したブラシは予想通り胸の側面を撫でる。くすぐったさから声を漏らそうと、身体を跳ねさせようと、雪兎は気にしない。

「ぁ、あぁあっ……ひ、ゃ、ぁあぁああっ! ぁ、うぅうっ……! ぁ、はっ……ぁうっ、くすぐった、ぁっ……くすぐったいっ、ですっ……」

「くすぐったい? ちょっとだけだから我慢してね」

俺がくすぐったがったからだろう、雪兎は俺の腋にブラシを向かわせた。それも腋の窪みをほじくるようにだ。

「ひぁああっ! ぁ、あぁあーっ! むりっ、むり笑っちゃうっ、無理ですって……! ぁはっ、ははっ……ひぃっ、ぅうぅぅっ……!」

「ふふっ、くねくねしちゃやりにくいよ。大人しくして? ポチ」

「ご、ごめんなしゃっ……ぁあぁっ……こちょばいてぇっ! 腋っ、もぉ許してっ……!」

「許してって言われても、ブラッシングだからなぁ」

「俺頭以外に毛ぇないってばぁっ!」

雪兎がプレイに不都合な真実なんて聞き入れる訳がなく、俺は息が切れるまで左腋をくすぐられ続けた。

「はぁっ、はぁっ、はぁ……はぁ…………ユキ様、そろそろ乳首を……」

「右側行くよ~」

笑い過ぎで赤くなっていたはずの顔はきっと真っ青になっただろう。身体が跳ねてしまうことへの対策に雪兎は俺の腹の上に跨った。そして左腋以上に丁寧に時間をかけて右腋をブラシでくすぐられ、俺はもう唾液を垂らして頬をぐっしょり濡らしてしまった。

「大丈夫? ポチ。息出来てる? くすぐり拷問って昔あったらしいね。あ、そうそう、君なら出来ただろうに僕を振り落として逃げなかったところ本当にポチって感じで大好きだよ。ふふっ……呼吸怪しいくせに嬉しそうな顔しちゃってさ」

「ゆ、き……さまっ……」

「乳首して欲しいんだっけ? ちゃんと覚えてたよ、すぐにしてあげる」

「ぇ、待っ……ぁああんっ!」

ブラシが乳首の先端を一瞬掠った。それだけで焦らしとくすぐりで敏感にされた乳首は過剰なまでの快感を覚え、俺は長時間くすぐられていた時よりも身体を大きく跳ねさせた。
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