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お盆

おせわ、じゅうに

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ローションを流し込まれた穴を二本の細い指が蹂躙する。ぷっくりと膨れた前立腺を指の腹で撫で転がし、俺を何度も絶頂させた。

「イくぅぅっ……! ぅ、ふっ……んぁあっ! ぁひっ、ひ、んゃあっ、イくっ、またイぐっ……!」

雪兎の命令通りに左手で右腕を握ることで膝を抱え、右手に持ったバイブを会陰に押し当て続ける。

「あぁああっ! ぁ、は、ぁああっ……! ゆきっ、しゃまぁっ……もっ、足とバイブっ、持ってんのキツいっ!」

「頑張って」

語尾のハートマークを幻視してしまう可愛らしい声に逆らう権利は残されておらず、前立腺をぐりぐりと押し回される快感に叫んだ。

「ひぁああっ!? イくっ! イっくぅううっ!」

「ポチのここで遊ぶの楽しいんだよ。反応いいからさ」

「今イって……! ぁあぁああっ! おしゃないれっ、今イっでるぅっ! ぅあっ、あぁああっ!」

「僕に抱かれたくないの? ほぐしてあげてるんだよ?」

雪兎の指は前立腺を責めているだけだ、俺の穴をほぐしてくれてなんていない。けれど、主人の言葉を嘘だと指摘するなんて飼い犬がしていいことじゃない。

「抱かれたいですっ! ゆきっ、ゆきさまにぃっ、ひんっ!? んんんっ……! ゆきしゃまっ、にぃ……抱いてっ、ほしいれすっ」

「だよね、じゃあ文句言わずにイきまくってて」

「ひゃいっ……イぎましゅっ、ぅうぅっ! ぅあっ、ぁひっ! ひっ、んんんんーっ! イぐっ、ぅあぁあっ……ひ、ぃいっ……んっ、んんぅっ!」

「……僕の言うことちゃんと聞くところ、好きだよ」

バイブで責めさせられている会陰への振動も全て前立腺に伝わっている。足を抱えさせられているから仰け反って逃げられないし、雪兎は本当に俺を責め立てるのが上手い。

「指ぎゅうぎゅう締め付けて……動かしにくいよ」

「ごめっ、なひゃいぃっ……んぁああっ!?」

ローションを注がれた後孔からぐちゅぐちゅと淫猥な音が鳴っている。二本の指で前立腺を挟んでこりこりと転がされ、俺はまた絶頂を迎えて自分の身体を白濁液で汚した。

「指疲れてきたし、気持ちよさそうな穴触ってたらムラムラしてきちゃった。そろそろ入れてあげるね。バイブも返して、僕に抱かれる時は僕だけに集中してもらわなきゃ困るよ」

にゅっぽんっ、と指が二本とも抜けた。バイブが奪われ、前立腺と会陰への刺激が一気に消える。

「んぁあっ! ぁ……はぁっ、はぁ……はぁ……」

じんわりと穴に熱と痺れを理解させる快楽の余韻に浸り、連続絶頂に苦しんでいたくせに刺激が突然消えた寂しさで穴をひくひくと震えさせる。

「足も離していいよ」

掴んでいた腕を離し、膝を曲げたまま足の裏をベッドにつける。俺の足の間に膝立ちになった雪兎はにっこりと微笑み、自身の精液で汚れた俺を見下ろした。

「ゆきしゃま……」

「ポチ、久しぶりにイきまくってどうだった?」

すり……と下腹を手の甲で撫でられる。ただそれだけなのに俺は身体をビクンと跳ねさせ、ぞくぞくと脊椎を這い回る興奮に身を委ねた。

「組手の後だし、疲れたかな? 抱かれるのはまた今度がいい? 僕だって万全の君を抱きたいよ、疲れて反応薄いポチなんてつまんない」

「やっ……抱いて、ください」

「…………忠誠心や気遣いは引っ込めていいよ?」

ニヤリと笑って俺を見下ろす雪兎はきっと、俺が「今日は抱かないでください」なんて言わないと確信している。その上で断ってもいいと選択肢を増やしている。

「足りません……ユキ様ぁ、身体が疼いて仕方ないんです……この駄犬に、お慈悲を」

俺には雪兎の望みが分かる。だから分厚い手袋越しでも頑張って尻肉を鷲掴みにし、淫猥に仕上がった後孔を拡げ、物欲しそうにひくひくと震わせる。

「……ポチ最高。信じてたよ」

雪兎がズボンを下ろす布の擦れる音を聞いて、俺は自分の鼓動を聞いた。
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