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お盆

おせわ、じゅういち

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雪兎は後孔をほぐしている間、暇だろうから……なんて言い方でバイブで会陰を責める命令を下したが、ほぐすだけでも十分な快楽だ。実際には同時責めなのだ。

「ぁ、あぁあっ! ゃ、あっ、は、あぁあ……!」

「ちゃんと押し当てて」

「ひぁああっ!? ごっ、ごめんなひゃぃいっ!」

快感に力が抜けてバイブを会陰から少しでも離してしまうと、雪兎の左手がバイブを会陰に押し込んだ。右手は構わず後孔に指を沈める。

「キツキツだね。最近してなかったからかな……それとも気持ちよくて締め付けてる? どっちでもいいけど」

「あ、あぁんっ! ん、ぁあっ……ひゃうっ! んぁっ、ちゅぷちゅぷすんのっ、すきぃ……!」

中指の第二関節までを素早く抜き挿しされている。細い指が入口付近の腸壁を擦ったところで快楽は弱いが、会陰への苛烈な振動と同時ならちょうどいい。

「好き? そっか。久しぶりだけど痛くはないみたいだね、もう指増やしても……っと、ローション増やすのが先かな」

注射器のようなプレイ用注入器具を使われ、後孔の中にローションを流し込まれた。冷たさに悲鳴を上げる暇もなく指が二本に増え、入口付近の腸壁をぐるりと撫で回した。

「ひ、ぁっ、あぅ、あっ、ぁあっ! ユキ様、ユキ様ぁっ、ぬるぬるしてっ、きもちぃっ」

「うん。ぬるぬるしたポチの中、気持ちいいよね。すっごく指に吸い付いてくる、爪取れちゃいそうだよ」

「ひにゃあぁっ……! ユキ様ぁっ、そんな入口ばっかやらぁっ、奥も、おくもぉっ」

「入口って……ふふ」

珍しく俺の要望を聞いてくれた雪兎はずぶずぶと沈めた二本の指を腹側に折り曲げた。ぐりっとえぐられた腸壁は当然のように前立腺の位置だ。

「んぁっ! あぁっ……イくぅぅっ!」

「え? あはっ、すごぉい。ちょっと押さえただけでイっちゃうんだね」

「ひぁああっ!? んゃあっ、あぁあっ! 今そこしないれぇっ! イったばっか、イったばっかなのにぃっ!」

「嫌だよ、こんっなコリコリになってるとこ弄らなくてどうするの」

絶頂直後で敏感な前立腺を指の腹で撫で回される。硬くなったそこは弄りやすいようで、雪兎は俺の身体がビクビク跳ねていることなんて気にせず、二本の指で挟んでこね回している。

「イくっ、ゆきさまぁっ、イっちゃうっ、またイくぅうっ!」

「言ったじゃん、イきまくってって」

「イきまひゅぅぅっ! ぅあっ、ぁ、イくっ、まひゃイくぅっ! 同時やばいぃっ、中と外どぉじやばいれすっ、よしゅぎましゅぅっ!」

「馬鹿正直にバイブ当て続けてるんだね、可愛い……そのままイきまくってて、ほぐすのまだ時間かかるから」

雪兎は俺の前立腺をトントンと叩いて愛撫するのに夢中で、後孔をほぐして拡げているようには思えない。しかし前立腺への愛撫が会陰から伝わる振動と重なって過剰な快楽となり、ほぐすだのほぐさないだのどうでもよくなってしまっていた。

「イくっ、イくぅうっ! おにゃかとんとっ、しゃれてイくぅっ! イぎましゅうぅっ!」

膝を強く抱き締め過ぎて息苦しくなってしまっても、求めるのはただ一つ、雪兎からの快感のみだ。
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