ポチは今日から社長秘書です

ムーン

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夏休み

がまんがまん、じゅう

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夕飯の後、俺は雪兎と風呂に入った。風呂の中でも手錠は外してもらえず、雪兎に全身を洗わせてしまった。犬を洗うのは飼い主の務めだが、主人の手を煩わせた申し訳なさで気落ちしてしまう。

「それじゃ、ポチ。寝る前にもっかい塗ろっか」

「へっ……?」

「そろそろ効き目落ちてきただろ? お風呂で流れちゃったかもしれないし」

「そ、それはそうですけど」

ようやくマシになったのに、また媚薬紛いの痒み薬を塗られてしまうのか。

「じゃ、ポチ。ベッドに寝転がって足開いて胸突き出して」

「はい……」

ゾクゾクと寒気のような期待を胸に、俺はベッドに仰向けになった。足はがばっと開いて貞操帯に締め付けられた情けない陰茎を晒し、必死に背を反らしてビンと尖った卑猥な乳首を見せつけた。

「お薬……お願いします、ご主人様」

「うん、いい子だね。犬にはお薬嫌がる子もいるらしいけど、ポチはいい子だから僕助かってるよ」

白いクリームが絡んだ雪兎の指が乳首に近付く。期待で勃ったそれを無視し、まずは乳輪にぐるりと塗られた。

「ぁ、んんっ……! ひぁあんっ!」

乳輪の粒をすり潰すように重点的に媚薬を塗り込むと、両乳首同時にきゅっとつねられた。

「あっ、ひぁああんっ! んぁっ、ぁああっ、ユキ様ぁっ、ん、ぁ、くにくにって、ひっ、ぁあっ……!」

媚薬を刷り込むだけが目的ではない巧みな指の動きによって俺はすっかり蕩けさせられ、塗り終わる頃には大きく開脚したままビクビクと震えていた。

「次下いくよー?」

「ひゃ、い」

情けない声で返事をするとクリームをたっぷりと垂らした手のひらが貞操帯の金属の上から俺の陰茎を包んだ。

「隙間には気を付けないと……先っぽにはたっぷり塗らなきゃね」

鳥かごのような見た目の貞操帯、その金属の線の隙間に指を突っ込み、先端には鈴口にクリームを流し込むような真似までして、雪兎は俺の陰茎にたっぷりと媚薬を塗り込んだ。

「そん、なっ……ぁぁっ、ユキ、様ぁっ……中まで、なんてっ……!」

「ふふ……くちゅくちゅ鳴ってる、えっちな音だね」

尿道の浅い部分は媚薬に犯されてしまった、今に痒みに襲われるだろう。

「じゃ、さっきと同じ拘束するよ。足伸ばして」

「はい……」

足を限界まで伸ばした状態でベッドの柵と繋ぐ足枷をつけられ、後ろ手に拘束した手錠はそのまま、首輪のリードを柵に短く結ばれた。

「動ける?」

「寝返りすらも出来ません……」

昼間に体験したのと同じだ、手も足も動かなければ背骨すらも曲げられない。

「よかった。僕もここで寝るから騒がないでよ?」

毛布を持った雪兎はベッドのド真ん中を占領した俺の隣に寝転がり、部屋の灯りを消して目を閉じた。

「ユキ様っ……ユキ様、おやすみなさい」

拘束を外せとねだることも、痒いところを掻いてくれと言うことも可能だった。しかし俺はそれらの誘惑に耐え、雪兎にただ眠りの挨拶だけを告げた。
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