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夏休み
ゆうかい? よん
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俺を拘束して弄んでいいのは雪兎だけだ。薬を盛られて誘拐されて陵辱されて……なんて雪兎が知ったらどう思うだろう。
『さて、次はどうするかな……』
ボイスチェンジャーで加工済みの声では性別も年齢も分からない。足音は軽かったから、小柄だとは思う。玩具ばかり使っているから女か、不能の男か──いずれ挿入する気なのだとしたらまずい、玩具での陵辱までならまだしも他人に犯されたなんて雪兎が許すはずがない。
『気が散るみたいだし、一旦これは外しておこうか』
「ひっ!? んっ、ひぃいっ!」
乳首を挟んでいた金属製のクリップが外された。それもクリップを開いて外すのではなく、繋がっているコードを引っ張って外すという最悪の方法でだ。
「ぅ、う……クソ、このクソ野郎っ、ユキ様の所有物に手ぇ出すなんて何考えてんだ……使用人ならそんな奴がどうなるか分かってんだろ」
乳首がジンジンと痛んでいる。雪兎にされたことなら興奮出来たけれど、これはただの苦痛だ。
「俺なんかを誘拐して、たかだか数時間弄ぶのが目的なんて……リスクに合わない。成功確率も低いし、最後にはえげつない拷問の末に殺されるのが分かりきってる。他に目的があるんだろ、俺は目眩しで……若神子家に何か仕掛ける気なんだろ」
今言った疑いは本心だが、それを話す理由は時間稼ぎだ。下衆な誘拐犯に犯された俺が雪兎の元に戻れたとしても、これまで通り過ごせるとは思えない。雪兎の精神的ダメージの軽減のため、本物の性器だけは受け入れてはいけない。
「答えろよ。俺は誰にも連絡出来ないんだ、教えても損はっ、あぁああっ!?」
亀頭に激痛が走った。パンッという軽い音が聞こえたから、おそらく鞭だ。陰茎を鞭で叩くなんて、誘拐犯は女か雪兎並のサディストだ。男ならこの痛みを想像して躊躇うはずだ。
『話をして誤魔化そうって魂胆だろう? 浅知恵だな、猿知恵ならぬ犬知恵だ』
「ふっ、ふぅ……ク、ソっ……てめぇこのクソ野郎っ! そこがどんだけ痛いか分かってんのか! てめぇが捕まったら同じことしてやる!」
『こうされると射精するはずだろ? しなよ』
「……っ、ぃあぁあっ!? はっ、はっ……ゃ、やめっ、いやぁあああっ!」
パンッ、パンッ……と連続で陰茎を叩かれ、酷い痛みに泣き叫ぶ。痛みを堪えようと下腹に力を入れ、前立腺マッサージ器具だろう玩具を締め付けてしまうから辛うじて勃起は保っている。
『出さないな。バイブでは簡単にイって、ご自慢の腹筋汚したくせに……なんか萎んでない? なんで……いや、何故だ?』
「萎えるに……決まってんだろ、クソ野郎。痛ぇ……ぅあっ、ぁ……やめろ、触んな……」
半勃ちの陰茎を鞭でぐにぐにと弄ばれ、説得力がないと分かっているのに凄む。
『犬は鞭でここを叩かれると射精するはずだ』
「俺とユキ様とのを覗きやがったのか? 悪趣味野郎……」
『どうして萎えているのか答えろ』
パンッ、と陰嚢を下から叩き上げられる。
「ひぎっ!? ぃっ、あ、ぁあ……クソ、死ぬかと思った……いってぇ…………はぁっ、この、クソ野郎、決まってんだろ」
目隠しで何も見えていないが、誘拐犯が立っている位置くらいは分かる。おそらく使用人の一人だろうという推理の元、サングラスとスーツ姿の男を想像して睨みつける。
「俺に……ただ痛めつけられて感じるような趣味はねぇからだよ」
誘拐犯は予想通り責めの手を休め、理由を聞いてきた。時間稼ぎにもなるし、ゆっくりと雪兎を語ってやろう。
『さて、次はどうするかな……』
ボイスチェンジャーで加工済みの声では性別も年齢も分からない。足音は軽かったから、小柄だとは思う。玩具ばかり使っているから女か、不能の男か──いずれ挿入する気なのだとしたらまずい、玩具での陵辱までならまだしも他人に犯されたなんて雪兎が許すはずがない。
『気が散るみたいだし、一旦これは外しておこうか』
「ひっ!? んっ、ひぃいっ!」
乳首を挟んでいた金属製のクリップが外された。それもクリップを開いて外すのではなく、繋がっているコードを引っ張って外すという最悪の方法でだ。
「ぅ、う……クソ、このクソ野郎っ、ユキ様の所有物に手ぇ出すなんて何考えてんだ……使用人ならそんな奴がどうなるか分かってんだろ」
乳首がジンジンと痛んでいる。雪兎にされたことなら興奮出来たけれど、これはただの苦痛だ。
「俺なんかを誘拐して、たかだか数時間弄ぶのが目的なんて……リスクに合わない。成功確率も低いし、最後にはえげつない拷問の末に殺されるのが分かりきってる。他に目的があるんだろ、俺は目眩しで……若神子家に何か仕掛ける気なんだろ」
今言った疑いは本心だが、それを話す理由は時間稼ぎだ。下衆な誘拐犯に犯された俺が雪兎の元に戻れたとしても、これまで通り過ごせるとは思えない。雪兎の精神的ダメージの軽減のため、本物の性器だけは受け入れてはいけない。
「答えろよ。俺は誰にも連絡出来ないんだ、教えても損はっ、あぁああっ!?」
亀頭に激痛が走った。パンッという軽い音が聞こえたから、おそらく鞭だ。陰茎を鞭で叩くなんて、誘拐犯は女か雪兎並のサディストだ。男ならこの痛みを想像して躊躇うはずだ。
『話をして誤魔化そうって魂胆だろう? 浅知恵だな、猿知恵ならぬ犬知恵だ』
「ふっ、ふぅ……ク、ソっ……てめぇこのクソ野郎っ! そこがどんだけ痛いか分かってんのか! てめぇが捕まったら同じことしてやる!」
『こうされると射精するはずだろ? しなよ』
「……っ、ぃあぁあっ!? はっ、はっ……ゃ、やめっ、いやぁあああっ!」
パンッ、パンッ……と連続で陰茎を叩かれ、酷い痛みに泣き叫ぶ。痛みを堪えようと下腹に力を入れ、前立腺マッサージ器具だろう玩具を締め付けてしまうから辛うじて勃起は保っている。
『出さないな。バイブでは簡単にイって、ご自慢の腹筋汚したくせに……なんか萎んでない? なんで……いや、何故だ?』
「萎えるに……決まってんだろ、クソ野郎。痛ぇ……ぅあっ、ぁ……やめろ、触んな……」
半勃ちの陰茎を鞭でぐにぐにと弄ばれ、説得力がないと分かっているのに凄む。
『犬は鞭でここを叩かれると射精するはずだ』
「俺とユキ様とのを覗きやがったのか? 悪趣味野郎……」
『どうして萎えているのか答えろ』
パンッ、と陰嚢を下から叩き上げられる。
「ひぎっ!? ぃっ、あ、ぁあ……クソ、死ぬかと思った……いってぇ…………はぁっ、この、クソ野郎、決まってんだろ」
目隠しで何も見えていないが、誘拐犯が立っている位置くらいは分かる。おそらく使用人の一人だろうという推理の元、サングラスとスーツ姿の男を想像して睨みつける。
「俺に……ただ痛めつけられて感じるような趣味はねぇからだよ」
誘拐犯は予想通り責めの手を休め、理由を聞いてきた。時間稼ぎにもなるし、ゆっくりと雪兎を語ってやろう。
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