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使用人体験

うらのおしごと、おわり

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若神子の邸宅に帰り、部屋に直行。まず雪風のスラックスと下着を脱がす。

「……よかった、まだ乾いてない。今のうちに掃除しておかないとな」

太腿などに薄く垂れた部分はカサカサとしていたが、性器に付着した分はまだ水っぽい。ティッシュを使えばティッシュが破れて張り付くかもしれないが、口なら問題ないだろう。

「ちょっと待ってくれ、装備外すから」

防弾チョッキにヘルメット、肘や膝を始めとしたプロテクター、それらは非常に邪魔だ。刃を通さないためにと分厚い服はクソ暑い。

「あ……真尋ぉ、その……そのカッコのままして欲しい。ドキドキするんだよ、真尋カッコいい……」

「……分かった」

クソ暑いが、雪風の願いだ、仕方ない。

「あ、ぁっ……真尋が、舐めてる……そんなっ、戦うための、カッコして……は、ぁ、男って感じの、すごいカッコいいカッコでっ、俺の……ぁ、あっ……やばっ、イきそうっ」

まず会陰の方に流れた精液を舐めてこそぎ落とし、次に陰嚢、そして陰茎の根元──と後ろから前へと口を移動させていった。白濁液が絡んだ陰茎を顔に乗せて、その光景に興奮したらしい雪風は幹部分の汚れを落としている最中に射精した。

「……雪風、なんか早漏になってないか?」

「なってねぇよ! いや、うん……お前だけに抱かれるようになってから、その……精神的な面がおっきくなってきてさぁ……ぁ、ちょっ、今はっ……!」

話している最中の雪風の陰茎をしゃぶって今回のと合わせて精液を舐め取り、再び勃ち始めた陰茎は綺麗になった。

「……顔射似合うなぁ、お前」

よりによってヘルメットと髪の隙間に射精された。白濁液はドロドロと俺の顔を伝っている。褐色の肌に精液は目立つ、雪兎もよく言っていた。

「な、その装備かなり暑いだろ? ヘルメットん中も、腋とか股も、汗ぐっしょりだろ? 蒸れてるよな。なぁ……分かるだろ?」

任せると言うと雪風は素早い手つきで俺の装備を脱がした。あっという間に防刃仕様の服だけになり、胸元だけはだけさせられる。

「肌着なしかよ」

「暑くて……」

「やっべぇエッロ、何この乳、最高」

「んっ……!」

汗で濡れた肌は熱く、雪風の手は冷たく感じた。胸筋を鷲掴みにされて喘いだ俺を見て興奮したらしく、雪風は俺に仰向けになるよう言った。

「任せるっつったよなぁ真尋、何もすんなよ?」

「……はいはい」

硬い床に仰向けになると雪風は更に俺の服をはだけさせ、硬く膨らんだ陰茎を引っ張り出して目を輝かせた。

「……っ、はぁ、無理、我慢無理、真尋ぉ、文句言うなよ、止めるなよっ!」

「分かったって……待て、待て雪風っ!」

しゃぶりつくくらいだろうと油断していた俺の腰に雪風は跨った。ほぐしも濡らしもしていない後孔に俺の万全の陰茎を咥え込んだ。

「……っ、ひぁああっ!? 痛っ、やばっ……調子乗った。ぁ、でも、イイ……へへ、二輪挿し達成した雪風さんが裂けるわけはなかったぜ……んっ、痛っ……裂けてねぇよなこれ」

「すぐ抜け雪風! 診てやるから!」

「やーだ……裂けてもいい、血ぃでたらそれローション代わりにしようぜ。ちょっと痛いくらいじゃもう止まんねぇよ……一回中イキしねぇと無理。萎えんなよ?」

雪風は俺の胸に手を置き、痛いだろうに激しく腰を上下させた。痛みと快楽に耐えるためか手に力が込められ、極上の締め付けを味わっているのに胸を強く掴まれる快感まで増やされて俺も言葉を失う。

「んっ、んんゔっ! くっ、ふぅっ! んぁっ、あぁあっ! はっ、やっば……腰止まんねぇ、テンションおかしいっ、ぁ、イくっ、イく、イくっ、イくぅぅっ! くっ……ぅ……あぁあ無理っ、収まんねぇ、もっとヤらせろ真尋ぉっ、先にバテたらヤクぶち込むぞ!」

「おっそろしいこと言うなよ! あぁもう好きにしろよ、萎えるまで振ってみろ! お前がバテたら俺が突き上げてやるよ!」

感じているのは快楽なのに、確かにこれは性交なのに、剥き出しにしているのは肉欲ではなく闘争本能な気がする。これじゃまるで喧嘩だ、だが本音ではある、強く重い愛もある、なので問題はない。

「んっ、んんぅゔっ! ふっ、ぐっ……ぅあっ、あ……出しやがった。へへっ……萎えてねぇな? 期待通りだ、再開っ……んっ、くぅぅっ! 硬さ、変わんねぇなぁっ! 最っ高だぜ真尋ぉっ! もっとイかせろっ! もっと、もっとだ真尋ぉっ!」

「あぁっ……もうっ! 潮吹いちょんくせに煽るんやめろちゃ! 言われんでんなんべんでも出しちゃん! 明日も仕事やったよな? 立てんでぇ知らんど!」

「……っ、ゾクゾクするっ! またっ、イくっ……! ふっ、ぅっ……! もっと喋って真尋ぉっ!」

喧嘩もどきのセックスは互いが力尽きるまで続き、後処理のための余力すら残さなかった俺達は身体を重ねたまま眠った。



起きてから風呂に入り「やらなきゃよかったけど後悔はないな」と乾いた感想を抱き、重だるく疲れた身体の各所の痛みに声を漏らした。

「はぁ……床のせいかこれ、肩甲骨めっちゃ痛い」

「せめて絨毯あるとこでヤりゃよかったか?」

「いや、背中痛いムカつきでヤってたとこもあるから……別にそういうのはないんだけどな。ってか雪風、尻と腰大丈夫か? 裂けてないか? ぎっくりやってないか?」

「クッソだるい以外には特に」

乾いた体液などの処理を終え、二人揃って湯船に身を沈める。疲れは湯船から出る気を奪う。

「はぁー……なぁ真尋ぉ、今日のセックス正直どうだった? ああいうの嫌か?」

気が緩みきった雪風は同じく気が緩みきった俺と頭を預け合いながら、分かりきった質問をした。

「ほーとよかった……やけん、また…………ぁ? あっ……い、いや、めっちゃよかったからまた今度ああいうのしような」

「…………へへへっ、今度は次の日休みの時にな」

この疲れが明日に残って筋肉痛まで加わったらデスクワークすら出来ない、と、雪風は幸せそうに嘆いた。
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