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留学後の性活

おかずのどうが、いち

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雪兎とビデオ通話しながら後孔のスキャンをした翌々日、俺はまた雪兎とビデオ通話で話していた。

『ポチ型オナホはもうしばらくしたら完成しそうなんだけど、肝心なものが足りてないんだよね』

机に肘をついて物憂げな表情を浮かべる雪兎。どんな表情も様になる、一コマ一コマが美術館に飾られていてもおかしくない、絵画のように美しい。

「肝心なものって何ですか?」

『ポチは一人でする時にいらないタイプ? 玩具以外にさ』

自慰の際に玩具以外に使うもの? そもそも玩具を使う前提があることには何も言わない方がいいのだろうか。

「別に……玩具以外には何も」

『これがあれば気分上がる……! っていうの、ない?』

「気分……? ぁ、この間ユキ様の動画のスクショをパソコンに表示したまましたんですけど、すっごく興奮しました」

『うーん……まぁ、正解かな。俗に言うオカズだよ、僕あんまり妄想でするのは得意じゃなくてね。ポチが傍に居ればプレイのインスピレーションは湧くし、脳内シミュレートも出来るから……別に想像力貧困ってわけでもないと思うんだけどねー』

俺はいつも妄想を自慰のネタにしている。雪兎が居た頃は自慰そのものが必要なかったのだが、今は雪兎とのプレイを反芻しなければやっていけない。

『ポチがこっちに居ればなー、課題やりながらでも適当にしゃぶらせるんだけど』

机の下の狭い空間に押し込められ、狭さと暗さで覚えた不安を雪兎の陰茎をしゃぶることで和らげる妄想をする。すぐに俺の陰茎は膨らみ、唾液の分泌も増した。

「えーっと……つまり、なんです? ユキ様はオカズが欲しいんですか?」

『そういうことだねー』

「でしたらいい方法がありますよ! ムラムラしたらビデオ通話を繋げるんです、俺もそのタイミングでしますんで、お互いをオカズにしましょう。リモートセックスですよユキ様」

雪兎は何とも言えない顔で俺を見つめている。無理矢理言葉にするとしたら「うわぁ」だろうか。

「通話そうそうオカズ欲しいって話振ってきたくせにドン引きしないでくださいよ!」

『うーん、割といいアイディアではあるんだけどさ、もっとお手軽にやりたいんだよ。事前に言っておかないと時差のせいで時間合わないしさ……それに時間決めるのってなんか嫌じゃない?』

確かに。日々の習慣で自慰の時間が決まっていくのはいいが、自分で予め決めた日時に自慰をするのは嫌だな。

『ビデオ通話出来る環境に居るとは限らないし、通話出来る時にはお話したいしさ。だからねポチ、ポチには僕のオカズを作って欲しいんだよ』

「……えっと、エロい自撮りでもしろってことですか?」

『そんな感じ。僕に抱かれてるみたいな感じで動画撮って送って。感触のない動画なんだから少しくらいオーバーにしてよ? セリフとかさ』

雪兎に抱かれてるみたいに──ということは、画角にもこだわらなければならないということだ。

『……じゃ、頼んだよ。出来次第何個でも送ってくれていいからさ』

「分かりました……」

バイブの入れっぱなしじゃそれっぽくならなさそうだから、ピストン機能のある物を使うか俺が騎乗位するように動かなければならない。

『ありがと。それじゃ話変えるよ、今日学校でね……』

俺を少し興奮させておいて、雪兎は健全な話に舵を切った。しかも大学で聞いたという俺には難しく雪兎には面白い素晴らしい話だ。

『……って感じで、僕は後者の説の方が現実的かなーって思うんだよね。ポチはどっち派?』

「えっと……」

『聞いてた?』

「……玉音を聞き逃すはずがありません、ご高説が理解出来ないだけです」

雪兎はため息をつき、大学構内に居たらしいリスの話という俺にも分かる話をしてくれた。学生から餌をもらって丸々と太っているらしい。
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