ポチは今日から社長秘書です

ご主人様の留学

おもいでになるように、はち

連続絶頂で蕩けきった穴を歳に合わない凶悪な肉棒に蹂躙され、精液をせき止める尿道ブジーに陰茎全体を内側から振動で虐められ、細く器用な指先に乳首をつねられて痛めつけられる。

「ィっ、ぁ、あぁあーっ！？　あっ、ぁ、ぁ……！」

「……ポチ？　痛かった？　気持ちよくない？」

今にも気絶してしまいそうなのに、雪兎の悲しげな顔を見るとすぐに媚びた喘ぎ声を上げた。

「きもひぃっ、ぎもひっ、痛いのしゅきっ、ゆきしゃましゅきぃっ！　ぎもぢっ、ぁ、あぁーっ！」

雪兎が怖くて媚びているわけではない、金で買われた立場だから逆らえないのを意識しているわけでもない、そもそも媚びようなんて思考はない。
ただ、ただ、雪兎を喜ばせるのがポチという名の俺の役目なのだと脊椎で理解しているだけだ。

「ィ、ぐっ、ぁ、ひっ……！」

「お口パクパクしちゃって……また上手く息出来なくなったんだね、大丈夫だよ、だーいじょうぶ、僕の手に合わせて息して」

両手の人差し指と親指でそれぞれ俺の乳首をつまみ、くにっくにっと一定のリズムで左右に曲げる。呼吸のリズムを教えるという名目で俺を弄んでいるのだ。

「ィ、くぅっ！　ぁ、はぁーっ……ぁ、あぁあっ！？　イぐっ、イぐ、イぐぅぅっ！　やぁあぁああっ！」

雪兎の遊びにも俺の身体は忠実に従い、呼吸を整えて甘えた声で喘ぐ。

「ポチ、どう？　ここ気持ちいい？」

ぎゅっと乳首をつまむ力を増やし、伸ばすように引っ張って俺の胸を三角に尖らせる。

「あぁあっ！？　やぁっ、引っ張らないでっ、引っ張るのやらぁああっ！」

「え……嫌なの？」

「ぁ、あっ……やじゃないっ、きもちぃっ、ひっ、ひぃいんっ！　ィっ、ぁ、あぁあぁああーっ！？」

嫌だと言ってしまった罰、いや、嫌だと嘘をついた罰を与えられる。限界まで伸ばされた乳首を指の間でぐりぐりとこね回される気持ちいい罰だ。胸がどうにかなってしまいそうな快感に仰け反ってしまう。

「じゃあポチ、僕が新しくあげたオモチャは？　ぶるぶるしてるのどう？」

「きもひぃっ、れすっ……ぶるぶる、ぅっ、ぁああっ！　は、ぁあっ……しゃせーしたいっ、しゃせーさせてくださいっ、ゆきしゃまぁっ、おねがい……！」

「射精？　何、せっかく僕があげたオモチャ取っちゃいたいの？」

「ぁ……ごっ、ごめんなしゃいっ、ごめんなっ、ぁ、ひっ、ひぐぅうっ！」

どんっと突き上げられたのは前立腺だ。それまでカリ首に引っ掛けて刺激されるだけだったのに、突く角度が変わって亀頭をえぐりこむようにされてしまった。

「お尻は？　気持ちいい？」

「ひゃ、いっ……おひりっ、きもひ……れすっ」

シーツを掴み、目を見開き、足をピンと伸ばして仰け反り、俺は全身で快楽を表現した。

「僕もねっ、気持ちいいよ……ポチがイってビクビク震えるの最高。ふふっ、もうずっとイきっぱなしだよね、可愛い。ねぇ、ポチ、もう一回注いであげるから今度も全部飲んでね」

突き上げる角度が変わり、再び奥を小突かれる。

「おっ、ぉ、ぉっ……！」

言葉を紡げなくなった俺の腹の奥に再び精液が放たれた。二発目のそれは俺の体内に幸福な温度を与え、萎えた陰茎は最後の腸壁の愛撫を丁寧に務めた。

「ぉひっ！　ひ……ぁあっ……ん、ゔぅううっ！　ぁあぁああーっ！？」

萎えた陰茎を抜いた雪兎は尿道ブジーに付属しているゴム製のカバーを押さえ、既に根元まで入っている尿道ブジーを更に奥へ入れるように押し込んできた。

「意識保っちゃったかぁ……失神してくれると思ったんだけどな」

すぐに玩具から手が離れ、安堵したのも束の間カリカリと乳首を引っ掻かれる。決して痛みはなく、快感だけが俺を襲う。ピンと伸ばした足を跳ねさせても快楽からは逃げられない。

「やっぱりこれしかないかな……ごめんね、ポチ。僕、決心できそうにないから……だから、君が寝てる間に」

雪兎は乳首を引っ掻く指を止めずにもう片方の手で俺の首輪の紐を引っ張った。ベッドの頭側の柵に引っ掛け、引っ張り、俺の首を絞める。

「ぁっ……！？　うっ、ぁ、ぁっ……」

力の入らない身体でも手は何とか動き、指先は首輪を引っ掻いた。俺は少しでも空気を手に入れるために首輪と首の間に指を入れる──のではなく、首輪が絞める位置をより気持ちいいところに移動させた。

「はぐっ……！　ぅ……」

「……可愛い、おやすみポチ。またね」

瞼が勝手に落ちる。頭の中に霧がかかり、閉じた瞼の裏に星が瞬く。

「…………大好きだよ、ばいばい」

半開きの口内を雪兎の舌で蹂躙され、俺は幸福感を味わいながら意識を失った。