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ご主人様の留学
おもいでになるように、に
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猫が伸びをする時にも似た姿勢で雪兎に穴を見せつけ、失言を理由に陰嚢を責められて射精してしまった。雄としての弱点を叩かれて快感を覚えるなんて、俺は疑いようもない変態だ。
「主人のベッドの上で漏らすなんて信じられないよ。本当、いくら躾けてもダメな犬だね」
雪兎が与えてくれた快感による射精なのに、まるで躾が悪くて粗相した犬のような扱いを受ける。
「も、申し訳ありません……」
「…………申し訳ありません、ね。ねぇ、ポチは申し訳ないって形容詞だと思う? 申し訳っていう名詞だと思う?」
「え……? えっと……形容詞、ですかね」
SM風の前戯中じゃなかったのか? 急にそんな国語の問題を出されても困る。
「危ないとかと同じ形容詞なら、危ありませんとは言わないように、申し訳ありませんは誤用。でも、名詞なら申し訳ありませんでOK。言い訳がないって意味になるから、申し訳がありません……とかになるのかな? どっちかって言うとさ」
「はぁ……勉強になります」
「ポチ、いいよ、正直に言ってごらん」
「……クソ面倒臭いご高説垂れてないでとっととプレイ再開して欲しいです」
当然、尻を叩かれる。雪兎は軽いお仕置きのつもりかもしれないが、弱い平手打ちは俺にとって興奮材料でしかない。
「全く……主人の話をクソだなんてさ、酷すぎるよ。こんな躾の悪い犬に二年も留守番させて本当に大丈夫かな」
「ごめんなさい……でもっ、ユキ様……俺は二年も留守番するんですからぁ……ご褒美の先払いもらわないと」
「生意気」
「ぁうっ! はぁっ……あぁ……すいません」
今度は少し強めに叩かれたけれど、細身の雪兎の平手打ちの威力なんてたかが知れている。
「ねぇポチ、犬の無駄吠えや拾い食い対策のためにさ、マスクつけるの知ってる? 檻みたいな形のやつ」
「なんとなくは」
「あれは吠えたり拾い食いしたり、口元の躾が悪い犬のためのものだよね。じゃあ、すぐに漏らしちゃうポチには何が必要かな?」
ガサゴソと何かを準備している音が聞こえる。俺はあえてそれを見ずに考える。
漏らす……すぐに射精してしまうことを咎められている。拾い食い禁止のマスクを引き合いに出したなら、射精禁止の何か──コックリングだ。陰茎の根元を締め付けて射精を禁じ、勃起を継続させるあの苦しい輪だ。
「コックリングですね!」
「ぶっぶー」
結構本気で考えたんだけどな。
「正解は……こ、れ」
包装を外したばかりの細い棒を見せられた。棒の先端にはゴム製のカバーのようなものと、小さな機械、それに二本の紐がついている。
「……尿道、ですか。なんかごちゃごちゃついてますけど」
「ふふっ、新しいの買っちゃったんだ。深夜のネットショッピングは危険だね。あのね、まずこれを入れるんだよ。尿道ブジーって言うの」
先程までのご主人様ムーブはなんだったのか、雪兎は幼くはしゃいでいる。しかしその幼さには似合わないのがその小さな手に持った棒、その形は歪だ。尿道の内壁に引っかかるように突起が多くついている。
「で、このカバーを被せるんだ。ブジーとくっついてるから全部入っちゃって抜けなくなるみたいな心配もないよ」
棒の先端のカバーはおそらくゴム製、半球のそれはおそらく亀頭に被せるものだ。コンドームのようにピッタリ包んでくれるだろう。
「で、この紐で縛って抜けないようにするの。あんまり暴れないでね? 危ないから。まぁ、僕はポチのそこがどうにかなってもあんまり困らないけど……」
ゴム製のカバーでかなり固定されるだろうに、二本の紐を陰茎に巻き付けられたら本当に抜けなくなってしまう。ぜひ、俺にはほどけないような結び方をして欲しい。尿道に挿入された異物も自力で外せない、そんな情けない存在に堕ちたい。
「じゃあ早速……」
「待ってください。そのカバーの上の丸っこい機械の説明はないんですか?」
「ローターだよ。ほら、もっと腰浮かせて、足開いて、ここ開いて」
猫が伸びをするような姿勢の俺の後ろに戻った雪兎は、俺の腰を抱き締めるようにして俺の性器に手を伸ばす。左手で陰茎を握り、右手の人差し指で鈴口を探る。
「……なんかピクピクしてる。入れて欲しい? 正直に言ってみて、ポチ」
「…………ずっと入れっぱなしにされて、射精もトイレも制限されて、毎日ユキ様に泣いて懇願するような情けないペットになりたいです」
「ふふっ……期待以上、入れてあげるね。可愛いわんちゃん」
ごちゃごちゃした物がついていない方の先端、細い棒の丸っこい先端が鈴口に触れる。先走りの汁や精液が滴るそこを焦らすように、くちゅくちゅと音を立てる。
「ぁ、はぁっ……ユキ様、早くっ……ぁ、あぁっ!」
つぷっ……と陰茎の中に侵入した棒は冷たく、ほどよく太く歪で、俺の被虐欲を満たしていった。
「主人のベッドの上で漏らすなんて信じられないよ。本当、いくら躾けてもダメな犬だね」
雪兎が与えてくれた快感による射精なのに、まるで躾が悪くて粗相した犬のような扱いを受ける。
「も、申し訳ありません……」
「…………申し訳ありません、ね。ねぇ、ポチは申し訳ないって形容詞だと思う? 申し訳っていう名詞だと思う?」
「え……? えっと……形容詞、ですかね」
SM風の前戯中じゃなかったのか? 急にそんな国語の問題を出されても困る。
「危ないとかと同じ形容詞なら、危ありませんとは言わないように、申し訳ありませんは誤用。でも、名詞なら申し訳ありませんでOK。言い訳がないって意味になるから、申し訳がありません……とかになるのかな? どっちかって言うとさ」
「はぁ……勉強になります」
「ポチ、いいよ、正直に言ってごらん」
「……クソ面倒臭いご高説垂れてないでとっととプレイ再開して欲しいです」
当然、尻を叩かれる。雪兎は軽いお仕置きのつもりかもしれないが、弱い平手打ちは俺にとって興奮材料でしかない。
「全く……主人の話をクソだなんてさ、酷すぎるよ。こんな躾の悪い犬に二年も留守番させて本当に大丈夫かな」
「ごめんなさい……でもっ、ユキ様……俺は二年も留守番するんですからぁ……ご褒美の先払いもらわないと」
「生意気」
「ぁうっ! はぁっ……あぁ……すいません」
今度は少し強めに叩かれたけれど、細身の雪兎の平手打ちの威力なんてたかが知れている。
「ねぇポチ、犬の無駄吠えや拾い食い対策のためにさ、マスクつけるの知ってる? 檻みたいな形のやつ」
「なんとなくは」
「あれは吠えたり拾い食いしたり、口元の躾が悪い犬のためのものだよね。じゃあ、すぐに漏らしちゃうポチには何が必要かな?」
ガサゴソと何かを準備している音が聞こえる。俺はあえてそれを見ずに考える。
漏らす……すぐに射精してしまうことを咎められている。拾い食い禁止のマスクを引き合いに出したなら、射精禁止の何か──コックリングだ。陰茎の根元を締め付けて射精を禁じ、勃起を継続させるあの苦しい輪だ。
「コックリングですね!」
「ぶっぶー」
結構本気で考えたんだけどな。
「正解は……こ、れ」
包装を外したばかりの細い棒を見せられた。棒の先端にはゴム製のカバーのようなものと、小さな機械、それに二本の紐がついている。
「……尿道、ですか。なんかごちゃごちゃついてますけど」
「ふふっ、新しいの買っちゃったんだ。深夜のネットショッピングは危険だね。あのね、まずこれを入れるんだよ。尿道ブジーって言うの」
先程までのご主人様ムーブはなんだったのか、雪兎は幼くはしゃいでいる。しかしその幼さには似合わないのがその小さな手に持った棒、その形は歪だ。尿道の内壁に引っかかるように突起が多くついている。
「で、このカバーを被せるんだ。ブジーとくっついてるから全部入っちゃって抜けなくなるみたいな心配もないよ」
棒の先端のカバーはおそらくゴム製、半球のそれはおそらく亀頭に被せるものだ。コンドームのようにピッタリ包んでくれるだろう。
「で、この紐で縛って抜けないようにするの。あんまり暴れないでね? 危ないから。まぁ、僕はポチのそこがどうにかなってもあんまり困らないけど……」
ゴム製のカバーでかなり固定されるだろうに、二本の紐を陰茎に巻き付けられたら本当に抜けなくなってしまう。ぜひ、俺にはほどけないような結び方をして欲しい。尿道に挿入された異物も自力で外せない、そんな情けない存在に堕ちたい。
「じゃあ早速……」
「待ってください。そのカバーの上の丸っこい機械の説明はないんですか?」
「ローターだよ。ほら、もっと腰浮かせて、足開いて、ここ開いて」
猫が伸びをするような姿勢の俺の後ろに戻った雪兎は、俺の腰を抱き締めるようにして俺の性器に手を伸ばす。左手で陰茎を握り、右手の人差し指で鈴口を探る。
「……なんかピクピクしてる。入れて欲しい? 正直に言ってみて、ポチ」
「…………ずっと入れっぱなしにされて、射精もトイレも制限されて、毎日ユキ様に泣いて懇願するような情けないペットになりたいです」
「ふふっ……期待以上、入れてあげるね。可愛いわんちゃん」
ごちゃごちゃした物がついていない方の先端、細い棒の丸っこい先端が鈴口に触れる。先走りの汁や精液が滴るそこを焦らすように、くちゅくちゅと音を立てる。
「ぁ、はぁっ……ユキ様、早くっ……ぁ、あぁっ!」
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