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うっかり一気に奥まで (〃)
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俺に跨ったサンは静かに息を整えている。挿入の余韻を味わっているような、快楽に耐えているような、そんな表情だ。睫毛が震えている、可愛い。
(ギッチギチに締め付けての停止! 圧倒的焦らし! ああああ腰振りてぇ~でそ!)
今回はサンに任せると決めた、サンの騎乗位を味わうと決めた、我慢するんだ俺。あぁ、だが、この鍛えられた身体による肉圧、浅い呼吸による細かな収縮、ローションによる滑り、耐え難い。
(よし……もう、息を止めまそ)
俺は冷凍すれば食品の賞味期限は訪れないと思っているタイプの人間だ。それと同じように呼吸を止めれば全てを耐えられると思っている。まぁ、どちらも本気でそう思っている訳ではないが……
「んっ……ん、んん……はぁ…………そろそろ動かないとだよね~……うーん、あんまり自信ないかも」
不安げな表情のサンは腰を持ち上げることなく左右にくねらせた。そうする度、ぐちゅっ、にちゅ、と肉欲を煽る音がする。
「ぁ、んっ……これだけでも結構、クる」
俺は陰茎を揉みほぐされているような感覚だ、辛い。出したい。
「回してみたりして……ぅあっ、あっ!? はっ、ぁ……やば、これ……んんっ!」
ぐるんと腰を回したサンはビクッと身体を跳ねさせ、また動きを止めた。耐えられない、もうこれ以上の焦らしには耐えられない、息を止めるのにも限界がある。腰を掴んで下から突き上げまくってやろうか。
「ひゃんっ……!? な、何水月ぃ……」
サンの尻肉を両手で鷲掴みにする。シルエットではサンの尻は決して大きくない、引き締まった男の尻だ。けれどそもそも身体が大きいので実際に掴むととても大きく感じる。
「お尻揉みたいの?」
硬い。力の入ったサンの尻は怪我をした手で揉みしだくには合わない。
「動きにくいからダ~メ」
力を入れていたつもりだったのに、サンに手首を掴まれて簡単に引き剥がされてしまった。自分の非力さを思い知らされた、怪我をしているのを差し引いても力の差は歴然だった。
「今はボクが頑張る番、水月は寝てて。後で触らせてあげるから」
俺の手を離し、俺の胸に手を乗せる。胸に体重をかけるようにゆっくりと腰を上げていく。サンの後孔は締め付けが強い、このまま陰茎を根元から引っこ抜かれるのではないかと一瞬怖くなったほどだ。
「ひっ、ぁあっ……! ふっ、ゔ……めくれちゃうかと、思ったぁ……」
中途半端に腰を上げたまま、サンはまた休む。
(亀頭だけぎゅっうぎゅう締めたまんま止まるのやめてもらっていいです!? もうこれそういうプレイでそ、焦らしプレイでそ!)
比べるものではないと分かっているし、本心から上下を決められないと思っている。それを前提として言う、シュカとアキって本当に騎乗位上手いんだな……と。
(二人ともすっごく動いてくれて……シュカたまも挿入したてはこんな感じでしたっけ、最近デレの加速に伴って感度も上がり体勢崩れがちですし)
イっても動き続けるアキってやっぱりちょっとおかしいんだな。
(焦らしプレイも好きですし、気持ちよくて止まっちゃうのもかわゆいですけどな)
考えを膨らませて焦れている陰茎から気を逸らしていると、サンが深く息を吐いた。そろそろ動く気だろう。
「ぁ、あぁっ! はっ、ぁ……」
サンは吐いていた息を止めると、ぐっと腰を下ろして喘いだ。亀頭にしこりを撫でたような感触があった、前立腺に掠ったのだろう。
「ひ、あっ、ぁああっ! ぁ、んっ、んんっ……きもちぃっ、ここ、気持ちいいっ……!」
前立腺を軽く擦る快感に夢中になり、サンは浅い腰振りを繰り返した。ようやく律動が始まったのはいいが、陰茎の半分以下しかサンの腸壁を味わえていないのは大きな問題だ。
「ぁあああっ! ゃ、ばっ……口開けてるとぉっ、勝手にっ、声出ぢゃうっ……! は、ぁあっ、きもちぃ、きもちっ、好きぃ、これ好きっ、裏からコリコリ好きぃ……!」
さっき結腸口を突いたんだ、奥の方もムラムラしているはず。前立腺での快楽は雄の快楽、一旦射精すればひとまずそこでの欲望は消え、更に奥深くにある強い欲に気付いてくれるのでは?
(つまりさっさとイかせて独りよがり前立腺こりこり騎乗位からラブラブ結腸どちゅ突き騎乗位に移行してもらおうという話でそ)
脳内でまとめた作戦は完璧。後は実行するタイミングだけだ。
(……今ッ!)
俺はサンが腰を上げたタイミングで腰の角度を少し変えた。同じ調子で腰を振って前立腺に軽い刺激を送り続けているサンは、俺の身動ぎに気付くことなく先程までと同じように腰を下ろし、前立腺をごりゅっと抉った。
「ひぁあっ!?」
作戦通りサンの前立腺に強い快楽を与えられた。だが、惜しい、射精には至らなかったようだ──そう一瞬残念がった俺の目の前で、サンは仰け反りながら多量の白濁液を放出した。
「あぁあっ!? あっ、ぁ、あーっ……! んっ、んん……ぉ…………ひっ……」
サンは不意打ちの快感で足の力が抜け、尻もちをつくように俺の腰にズシッと体重をかけた。つまり、一気に俺の陰茎を根元まで咥え込んだのである。腹側の腸壁をごりゅりゅりゅっと抉りながら、結腸口をぐぽっと開き、俺の腰と尻をぴったり密着させたのだ。
(……大丈夫でしょうか)
意思のなさそうな声を漏らしながら痙攣しているサンの顔を見たくても、俺の視点からでは反った胸と顎の下しか見えない。背の高いサンに仰け反られると正常位でも顔が見えるか怪しいのに、騎乗位ではより顕著だ。
(かわゆいアヘ顔してくれてるはずですのに、惜しいですなぁ)
倒れないようそっと腰を掴むと、痙攣が一瞬強まるという返事があった。とても可愛いけれど、また止まってしまって俺は焦れている。
(…………もうちょいで出せそうなんですよな)
サンの締め付けなら扱かなくてももう少しの刺激で射精出来そうだ。そう考えた俺はサンの腰を掴んだ手に力を入れ、自らの腰をくねらせた。
「ぉ……っ!? んっ、ふぐっ、ゔぅっ……待っ、ぁ、あぁっ……ゃ、めっ、みぢゅっ……ひぃっ……!」
「……っ、ふぅ……」
弧を描くように腰を動かし、熟れていない腸壁をたっぷり味わって射精に至った頃には、サンは更にぐったりとしてしまっていた。
(ギッチギチに締め付けての停止! 圧倒的焦らし! ああああ腰振りてぇ~でそ!)
今回はサンに任せると決めた、サンの騎乗位を味わうと決めた、我慢するんだ俺。あぁ、だが、この鍛えられた身体による肉圧、浅い呼吸による細かな収縮、ローションによる滑り、耐え難い。
(よし……もう、息を止めまそ)
俺は冷凍すれば食品の賞味期限は訪れないと思っているタイプの人間だ。それと同じように呼吸を止めれば全てを耐えられると思っている。まぁ、どちらも本気でそう思っている訳ではないが……
「んっ……ん、んん……はぁ…………そろそろ動かないとだよね~……うーん、あんまり自信ないかも」
不安げな表情のサンは腰を持ち上げることなく左右にくねらせた。そうする度、ぐちゅっ、にちゅ、と肉欲を煽る音がする。
「ぁ、んっ……これだけでも結構、クる」
俺は陰茎を揉みほぐされているような感覚だ、辛い。出したい。
「回してみたりして……ぅあっ、あっ!? はっ、ぁ……やば、これ……んんっ!」
ぐるんと腰を回したサンはビクッと身体を跳ねさせ、また動きを止めた。耐えられない、もうこれ以上の焦らしには耐えられない、息を止めるのにも限界がある。腰を掴んで下から突き上げまくってやろうか。
「ひゃんっ……!? な、何水月ぃ……」
サンの尻肉を両手で鷲掴みにする。シルエットではサンの尻は決して大きくない、引き締まった男の尻だ。けれどそもそも身体が大きいので実際に掴むととても大きく感じる。
「お尻揉みたいの?」
硬い。力の入ったサンの尻は怪我をした手で揉みしだくには合わない。
「動きにくいからダ~メ」
力を入れていたつもりだったのに、サンに手首を掴まれて簡単に引き剥がされてしまった。自分の非力さを思い知らされた、怪我をしているのを差し引いても力の差は歴然だった。
「今はボクが頑張る番、水月は寝てて。後で触らせてあげるから」
俺の手を離し、俺の胸に手を乗せる。胸に体重をかけるようにゆっくりと腰を上げていく。サンの後孔は締め付けが強い、このまま陰茎を根元から引っこ抜かれるのではないかと一瞬怖くなったほどだ。
「ひっ、ぁあっ……! ふっ、ゔ……めくれちゃうかと、思ったぁ……」
中途半端に腰を上げたまま、サンはまた休む。
(亀頭だけぎゅっうぎゅう締めたまんま止まるのやめてもらっていいです!? もうこれそういうプレイでそ、焦らしプレイでそ!)
比べるものではないと分かっているし、本心から上下を決められないと思っている。それを前提として言う、シュカとアキって本当に騎乗位上手いんだな……と。
(二人ともすっごく動いてくれて……シュカたまも挿入したてはこんな感じでしたっけ、最近デレの加速に伴って感度も上がり体勢崩れがちですし)
イっても動き続けるアキってやっぱりちょっとおかしいんだな。
(焦らしプレイも好きですし、気持ちよくて止まっちゃうのもかわゆいですけどな)
考えを膨らませて焦れている陰茎から気を逸らしていると、サンが深く息を吐いた。そろそろ動く気だろう。
「ぁ、あぁっ! はっ、ぁ……」
サンは吐いていた息を止めると、ぐっと腰を下ろして喘いだ。亀頭にしこりを撫でたような感触があった、前立腺に掠ったのだろう。
「ひ、あっ、ぁああっ! ぁ、んっ、んんっ……きもちぃっ、ここ、気持ちいいっ……!」
前立腺を軽く擦る快感に夢中になり、サンは浅い腰振りを繰り返した。ようやく律動が始まったのはいいが、陰茎の半分以下しかサンの腸壁を味わえていないのは大きな問題だ。
「ぁあああっ! ゃ、ばっ……口開けてるとぉっ、勝手にっ、声出ぢゃうっ……! は、ぁあっ、きもちぃ、きもちっ、好きぃ、これ好きっ、裏からコリコリ好きぃ……!」
さっき結腸口を突いたんだ、奥の方もムラムラしているはず。前立腺での快楽は雄の快楽、一旦射精すればひとまずそこでの欲望は消え、更に奥深くにある強い欲に気付いてくれるのでは?
(つまりさっさとイかせて独りよがり前立腺こりこり騎乗位からラブラブ結腸どちゅ突き騎乗位に移行してもらおうという話でそ)
脳内でまとめた作戦は完璧。後は実行するタイミングだけだ。
(……今ッ!)
俺はサンが腰を上げたタイミングで腰の角度を少し変えた。同じ調子で腰を振って前立腺に軽い刺激を送り続けているサンは、俺の身動ぎに気付くことなく先程までと同じように腰を下ろし、前立腺をごりゅっと抉った。
「ひぁあっ!?」
作戦通りサンの前立腺に強い快楽を与えられた。だが、惜しい、射精には至らなかったようだ──そう一瞬残念がった俺の目の前で、サンは仰け反りながら多量の白濁液を放出した。
「あぁあっ!? あっ、ぁ、あーっ……! んっ、んん……ぉ…………ひっ……」
サンは不意打ちの快感で足の力が抜け、尻もちをつくように俺の腰にズシッと体重をかけた。つまり、一気に俺の陰茎を根元まで咥え込んだのである。腹側の腸壁をごりゅりゅりゅっと抉りながら、結腸口をぐぽっと開き、俺の腰と尻をぴったり密着させたのだ。
(……大丈夫でしょうか)
意思のなさそうな声を漏らしながら痙攣しているサンの顔を見たくても、俺の視点からでは反った胸と顎の下しか見えない。背の高いサンに仰け反られると正常位でも顔が見えるか怪しいのに、騎乗位ではより顕著だ。
(かわゆいアヘ顔してくれてるはずですのに、惜しいですなぁ)
倒れないようそっと腰を掴むと、痙攣が一瞬強まるという返事があった。とても可愛いけれど、また止まってしまって俺は焦れている。
(…………もうちょいで出せそうなんですよな)
サンの締め付けなら扱かなくてももう少しの刺激で射精出来そうだ。そう考えた俺はサンの腰を掴んだ手に力を入れ、自らの腰をくねらせた。
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