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契約して所有者になって (水月+カサネ・荒凪)
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ゲーム棚をカサネと共に探っていると、不意にカサネが叫んだ。
「夕探じゃん! えっえっ箱、箱入りだし……な、中身あんのこれ、ソフトあんの? 水月くん夕探持ってたの!?」
「え……? あぁ、夕闇……はい。何年か前に誕生日プレゼントとしていただきましたぞ」
カサネが叫んだ理由は珍しいゲームを見つけたからのようだ。
「続編はもちろんリメイクはおろか移植すら絶望的、箱付きなら五万はする激レア伝説ホラーゲーム……! か、開封……済みは、済みか」
「やりましたからな」
「……! どうだった? お、俺、いつか自分でやりたいから動画とかも見ねぇようにしてるんだっ、ネタバレなしで感想頼む!」
「え……その、そんなにガッツリはやってないんですよ」
「はぁ!? なんで!? 進めんの難しいとは聞くけど、攻略調べるなりなんなり出来るだろ?」
「難しいのはもちろんなんですけど……割と描写が、人間の描写が、リアルで。当時ちょっとアレだったんで、なんか……」
「……? よく分かんねぇけど、もったいねぇな~」
「学校とか人間関係の描写が丁寧でリアルな作品、心の体力がある時じゃないと触れられないじゃないですか……そういうことですよ」
「やっぱよく分かんねぇよ」
「カサネたん人生経験少ねぇからでそ」
「言うな! それを! 自分で言うのはいいけど他人に言われんのはなんか嫌なんだよ! ん……? お、これいいじゃん。確か結構ムズいヤツだろ」
「お、いいチョイスですな」
カサネと高難易度アクションゲームで楽しく遊んでいると、ドアノブがガタンと震えた。扉を開けようとドアノブに手をかけて、手を滑らせたような……そんな不器用な真似をするのは荒凪に違いない。
「ななっ、何!? 怖いっ」
「荒凪くんだと思います。ちょっと開けてきますね」
「ま、待て待て待て!」
ゲーム機を置いて扉に向かうも、ドアノブを掴む前にカサネが俺の肩にしがみついた。
「気配が違うっ、荒凪くんはここまで怖くは……!」
がちゃり、と扉が開く。今度はドアノブをひねるのに成功したらしい。ゆっくりと開いた扉の向こうには荒凪が居た、二つの目で、四つの瞳孔で、俺を見つめている。
「……荒凪くんじゃないですか、ほら離してください。荒凪くん、お疲れ様!」
重瞳の不思議な魅力に惹かれるまま、カサネを優しく振りほどき荒凪を抱き締める。霊視はやはり彼にとって不快なものなのだろう、まだ一言も話さない。
「座ろっか、おいで」
ベッドにでも座らせようと、手を掴んで引っ張り部屋に招き入れる。その途端、犬用ベッドの上で丸まっていたパグ犬が立ち上がった。
「……?」
ケージの中から音がする、カンナの飼いうさぎのぷぅ太が狭いケージ内を走り回っているようだ。
「フ、フランク、おいで……」
カサネがパグ犬を抱き上げる。パグ犬の今にも飛び出しそうな大きな二つの目玉はじっと荒凪を見つめている。それに対し、カサネは荒凪から必死に目を逸らしている。
「……カサネ先輩、何怖がってるんですか。荒凪くんは優しいいい子ですよ」
怯えたような態度にムッとした俺は少し声を低くしてそう言った。カサネはパグ犬をなだめるような素振りをして俺を無視した。
「水月」
「荒凪くん、座っていいよ。霊視どうだった? やっぱり嫌だった……? ごめんね」
「全て思い出した」
「……え?」
「俺は荒夜、夜凪は弟。二人でただ生きて、虐め殺され、俺達は荒凪になった」
「…………人間として生きてた頃のこと思い出したってこと? あの人、一体何を……大丈夫なの? そんな一気に記憶戻ったら頭とか痛くなりそうだけど、平気?」
四つの瞳孔全てが俺を見つめる。そして、今まで動くことのなかった口角が、微かに上がった。
「……!」
「平気だ。ありがとう水月。俺の記憶の中に気になることがあるだろう、なのに、俺を気遣う……水月は今まで会った人間の中で一番優しい」
「そんな……そんなことないよ、大切な人は大切にしたいだけで、優しい訳じゃない」
俺が気遣うのは可愛い彼氏達だけだ。だから、俺は優しい人間じゃない。むしろ身勝手な人間だと思う。
「契約を、水月。俺達の所有者は水月であって欲しい」
「所有者なんて言っちゃダメだよ、君は……君達? は、物じゃない。恋人なら大歓迎だよ」
「これはそういう話じゃない、水月。水月が人間であるように、俺達は呪いの道具。道具には所有者が必要。今の所有者はまだ……物部天獄。嫌だ、水月。それは嫌だ。だから水月、所有者になって欲しい」
「……どうすればいいの?」
「水月くんっ」
震える手で腕を掴まれた。振り返れば酷く怯えた顔のカサネが居る。
「……先輩は何か敏感みたいですね。大丈夫です、これ以上あなたを巻き込んだりしません。荒凪くんはいい子だし、所有者が物部ってのはムカつきます。荒凪くんは俺のだから、正式なやり方があるならそうしないと」
「ありがとう水月」
「やり方教えてくれる?」
「俺達の所有者は俺達に注いだ霊力の量によって決まる。物部が俺達に注いだ霊力は決して多くはない、物部は自身の霊力を注いで作った怪異は自身の延長にしか過ぎず大して強くはならないと語っていた。俺達を怪異に変えたのは俺達自身、俺の恨みと夜凪の嘆きだ」
「う、うん……? 手を加え過ぎないってことかな? 園芸とかそうだよね、世話し過ぎはダメとか…………あの、それで、俺は何をすればいいの?」
「水月の霊力量は並だ、物部には遠く及ばない。だが俺達に注がれた物部の霊力は多くはないから、弱い水月でも時間をかけて注いでいけば物部が注いだ量を超えられる」
「う、うん……? ブラックコーヒー一杯と同じ量のカフェイン摂取するには、俺のミルクたっぷりカフェオレは四杯くらい必要的なことだね?」
「注いで、水月。俺達に水月の霊力を」
「俺霊能力者じゃないし霊力を操るとか出来ないよ……ん? いや、あっ、霊力って体液とかに含まれるって前聞いた……まさか、荒凪くん」
「精液、注いで。水月」
「荒凪くん前めっちゃ飲みたがってたのそういうことだったの!? ゴムに出したのまで飲んでて……飲ザー趣味かぁって萌えてたけど、そういう理由だったんだ……」
「記憶が曖昧だったから、分かっていてやった訳じゃない。ただ、水月の精液を飲めば、水月の物になれる気がしただけ。つまり、本能」
「本能って言うのかなそれ、なんか違う気が……ま、まぁ、本能レベルで俺を求めてくれるのは超嬉しいけど。そっか、よし、うん、さっきシュカとめっちゃヤったばっかりだけどまだまだ出るよ、大丈夫!」
「安心。早く注いで、水月」
「…………お、俺、席外す……な? じゃあ、ごゆっくり」
「あっ先輩、待ってください」
「参加しねぇよ!?」
「ちっ、違いますよ! 先輩一人が好きでしょう? みんなと仲良くなってくれるならそっちのが嬉しいんですけど、大勢で居るのに気疲れしちゃったけど休めないとか一番嫌だから……この部屋は先輩用に空けておきます。荒凪くん、場所変えよう」
「分かった」
「……荒夜くんって呼んだ方がいい?」
「俺達は荒凪」
「荒凪くんでいいんだね、分かった。行こう荒凪くん」
と、部屋から連れ出したはいいもののアキの部屋にはノヴェムが居る。今度もやはりサウナ室を使うしかなさそうだ、洗っても落ちないほど精液の匂いが染み付いてしまったらどうしよう、アキに本気で怒られるかもしれない。
「夕探じゃん! えっえっ箱、箱入りだし……な、中身あんのこれ、ソフトあんの? 水月くん夕探持ってたの!?」
「え……? あぁ、夕闇……はい。何年か前に誕生日プレゼントとしていただきましたぞ」
カサネが叫んだ理由は珍しいゲームを見つけたからのようだ。
「続編はもちろんリメイクはおろか移植すら絶望的、箱付きなら五万はする激レア伝説ホラーゲーム……! か、開封……済みは、済みか」
「やりましたからな」
「……! どうだった? お、俺、いつか自分でやりたいから動画とかも見ねぇようにしてるんだっ、ネタバレなしで感想頼む!」
「え……その、そんなにガッツリはやってないんですよ」
「はぁ!? なんで!? 進めんの難しいとは聞くけど、攻略調べるなりなんなり出来るだろ?」
「難しいのはもちろんなんですけど……割と描写が、人間の描写が、リアルで。当時ちょっとアレだったんで、なんか……」
「……? よく分かんねぇけど、もったいねぇな~」
「学校とか人間関係の描写が丁寧でリアルな作品、心の体力がある時じゃないと触れられないじゃないですか……そういうことですよ」
「やっぱよく分かんねぇよ」
「カサネたん人生経験少ねぇからでそ」
「言うな! それを! 自分で言うのはいいけど他人に言われんのはなんか嫌なんだよ! ん……? お、これいいじゃん。確か結構ムズいヤツだろ」
「お、いいチョイスですな」
カサネと高難易度アクションゲームで楽しく遊んでいると、ドアノブがガタンと震えた。扉を開けようとドアノブに手をかけて、手を滑らせたような……そんな不器用な真似をするのは荒凪に違いない。
「ななっ、何!? 怖いっ」
「荒凪くんだと思います。ちょっと開けてきますね」
「ま、待て待て待て!」
ゲーム機を置いて扉に向かうも、ドアノブを掴む前にカサネが俺の肩にしがみついた。
「気配が違うっ、荒凪くんはここまで怖くは……!」
がちゃり、と扉が開く。今度はドアノブをひねるのに成功したらしい。ゆっくりと開いた扉の向こうには荒凪が居た、二つの目で、四つの瞳孔で、俺を見つめている。
「……荒凪くんじゃないですか、ほら離してください。荒凪くん、お疲れ様!」
重瞳の不思議な魅力に惹かれるまま、カサネを優しく振りほどき荒凪を抱き締める。霊視はやはり彼にとって不快なものなのだろう、まだ一言も話さない。
「座ろっか、おいで」
ベッドにでも座らせようと、手を掴んで引っ張り部屋に招き入れる。その途端、犬用ベッドの上で丸まっていたパグ犬が立ち上がった。
「……?」
ケージの中から音がする、カンナの飼いうさぎのぷぅ太が狭いケージ内を走り回っているようだ。
「フ、フランク、おいで……」
カサネがパグ犬を抱き上げる。パグ犬の今にも飛び出しそうな大きな二つの目玉はじっと荒凪を見つめている。それに対し、カサネは荒凪から必死に目を逸らしている。
「……カサネ先輩、何怖がってるんですか。荒凪くんは優しいいい子ですよ」
怯えたような態度にムッとした俺は少し声を低くしてそう言った。カサネはパグ犬をなだめるような素振りをして俺を無視した。
「水月」
「荒凪くん、座っていいよ。霊視どうだった? やっぱり嫌だった……? ごめんね」
「全て思い出した」
「……え?」
「俺は荒夜、夜凪は弟。二人でただ生きて、虐め殺され、俺達は荒凪になった」
「…………人間として生きてた頃のこと思い出したってこと? あの人、一体何を……大丈夫なの? そんな一気に記憶戻ったら頭とか痛くなりそうだけど、平気?」
四つの瞳孔全てが俺を見つめる。そして、今まで動くことのなかった口角が、微かに上がった。
「……!」
「平気だ。ありがとう水月。俺の記憶の中に気になることがあるだろう、なのに、俺を気遣う……水月は今まで会った人間の中で一番優しい」
「そんな……そんなことないよ、大切な人は大切にしたいだけで、優しい訳じゃない」
俺が気遣うのは可愛い彼氏達だけだ。だから、俺は優しい人間じゃない。むしろ身勝手な人間だと思う。
「契約を、水月。俺達の所有者は水月であって欲しい」
「所有者なんて言っちゃダメだよ、君は……君達? は、物じゃない。恋人なら大歓迎だよ」
「これはそういう話じゃない、水月。水月が人間であるように、俺達は呪いの道具。道具には所有者が必要。今の所有者はまだ……物部天獄。嫌だ、水月。それは嫌だ。だから水月、所有者になって欲しい」
「……どうすればいいの?」
「水月くんっ」
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「ありがとう水月」
「やり方教えてくれる?」
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「う、うん……? 手を加え過ぎないってことかな? 園芸とかそうだよね、世話し過ぎはダメとか…………あの、それで、俺は何をすればいいの?」
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「注いで、水月。俺達に水月の霊力を」
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「分かった」
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