冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

ムーン

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情緒のない裸 (水月×シュカ)

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普段とは少し違う、はっちゃけた姿を見せてくれるシュカにひたすら可愛いと言い続けた。だが決して同じ反応は見せず、常に違ったリアクションを心掛けた。結果、今、シュカは俺の膝の上に居る。対面で座っている。

「……ふふ」

シュカの方からキスを仕掛けて、ちゅーっと唇を吸って、離して、淫靡に笑う。

「触らんと?」

シュカは初対面の頃からずっと積極的だが、今の彼の積極性は普段とは違う。普段の彼は自分で服を脱ぎ、穴をほぐし、抱けと強請る。陰茎のカツアゲだ。

「触ります!」

だが今は服を着たままディープですらないキスと、使い慣れていないと語る方言まで頑張って使って、俺を誘惑している。

「んっ」

ひと味違う誘い受け仕草に俺の興奮も最高潮だ。彼の尻を両手で鷲掴みにして腰を丸ごと引き寄せ、硬く張った陰茎を同じ状態のシュカの股間に押し付ける。

「……っ、は……水月、気付いてます? 今着てるの、あなたの服なんですよ」

「気付いてた。でも結構経ってからだよ、飯食ってる最中にアレっ? てなった」

「彼シャツとか言って喜ぶかと思ってました」

「最高に可愛いし嬉しいんだけどな、シュカが普段着てるのとサイズもデザインもあんまり変わらないからさぁ……」

白い半袖シャツに、黒いソフトジーンズ。シルエットも色も普段着どころか制服とすらそっくりだ。これで彼シャツだぞ興奮しろと言われても、少々無理がある。

「長袖とかオーバーサイズのとか着てくれたらもっと喜んだかも」

「夏場にそんなの着たくありませんよ」

「夏服でももうちょいシルエット違うのなかったか? ゃ、これもこれで可愛いんだけどさぁ……ちなみに俺の水着はどこやったの?」

「軽く洗って絞ってタオルに包んで洗濯機にぶち込みました」

「ぁは、完璧。流石シュカ。ところで、博多弁サービスタイムは終わりか?」

「……欲しいですか? 博多弁」

「出来れば」

「…………恥ずかしかとに」

頬を赤らめ、何も無い斜め下へと視線を外すシュカの尻を強く揉みしだく。180度開脚も可能な柔らかさが売りのズボンとはいえジーンズ生地のそれを貫通して尻肉の形を歪めるのは、なかなか握力の要る作業だ。

「んっ……ちょっと、水月っ……」

「気持ちよくなっちゃえば恥ずかしくないかなーって」

「揉まれただけじゃっ、よくなりませんよ……んっ、それに、染み付いた方言じゃっ、ないん、ですから……考える頭なきゃ、話せませんからねっ」

「声上擦ってるけどな~? 敬語に戻ってるぞ、方言萌えさせてくれよ」

「……っ、言わなよかった!」

「嬉しかったよ、シュカが俺の方言フェチ覚えててくれたのも、それで俺喜ばせようとしてくれたのも、超嬉しかったし、今も嬉しい。だから調子乗ってねだっちゃってる、嫌だった?」

「嫌じゃ……ないです。自分からやった訳ですし」

「そ? よかった。じゃあ続けてよ」

「はぁ……」

ため息、だが、マイナスの感情はない。照れでいっぱいのようだ。

「…………はよ、抱いてくれんね」

「んっふふぅもう最高」

シュカは自らズボンのボタンを外し、ファスナーを下ろした。俺は彼の尻を揉むのをやめ、邪魔な布をずり下ろした。

「あ……待って、ローション取ってくる」

「はぁ? もう……雰囲気を保つのが苦手な童貞ですねぇ」

「ど、童貞じゃないってば! シュカがかなり強引に奪ったくせに……!」

「サキヒコさーん、サキヒコさん居ます? 分野さん? 居ないみたいですね……仕方ない、早く取ってきてください」

「パシるつもりだったの……?」

「肝心な時に居ない方々ですね、醜態を晒してはいなかったようで安心しましたが」

サウナ室から蹴り出された俺はプールサイド脇の棚からローションを取った。ボールや荒凪のオモチャが置かれ、先程はカサネのナイフを乾かしてもいた棚だ。

「そんなとこに置いてたんですか、待たずに済むみたいで助かりました」

扉の隙間からこちらを覗くシュカの元へと帰る。

「前に荒凪くんと使った時のだ、置いててよかったよ。お待たせシュカ」

「そんなに待ってないです」

そう言いながらシュカは俺の首に腕を回し、俺をサウナ室の中へと引っ張り込む。後ろ手に扉を閉めると同時に唇が重なり、舌が絡まる。

「んっ、ん、ふぅっ……ん、ゔっ、んんんっ……」

舌の腹で上顎を擦ってやれば、放っておくなとでも言いたげに舌の裏筋を舌先でくすぐられる。誘いに乗って、絡めて、吸ってやれば、身体がぴくぴく跳ね始める。

「ん、はぁっ……はっ、水月……」

「……ちょっとメガネ曇っちゃった? 顔真っ赤……可愛い。普段クールに振る舞ってて、実は経験豊富なシュカが、口の中超敏感ってすごく可愛い」

「誰のせいだと……」

「ふふ、俺が開発したんだもんなぁ。それも嬉しい、シュカが経験豊富なの俺結構嫉妬しちゃってるからさ、俺に初めて感じさせられたところがあるなんて……ふふ、分かるかなぁこの嬉しさ」

「…………私があなたの童貞奪ったこと、ちょっと誇りに思ってるのと同じでしょう」

「……誇り? へ……? そ、そうだったの? へぇー……へへへ」

じっと俺を睨むシュカの眉間に皺が寄る。

「いいから早く抱く!」

「うわぁ!?」

によによと緩んだ笑いばかり見せていたら、痺れを切らしたシュカに強引に下着ごとズボンを脱がされてしまった。

「下だけ脱いじゃなんか情けないカッコに見えない?」

「なら上も脱げばいいでしょ。私も脱ぎますよ」

「あぁっ、いい感じにはだけさせた彼シャツが……!」

「微妙に不満のある彼シャツなんでしょう、次はあなたの選んだのを着てあげますし、あなた好みの半脱ぎもしてあげますよ」

「シュカたま最高! ところで博多弁はいずこ……?」

シュカは何も言わずに脱ぎ終えた服を向かいの椅子へと放り投げた。これまで使ってきた訳でもない方言を俺のためにと話してみてくれていたんだ、これ以上を望んではバチが当たるかな。

「よし、ほぐそう。最近ちゃんとヤれてなかったもんな、一人でシたりしたか?」

「あなたなら触れば分かるでしょう、確認すればいいじゃないですか」

シュカに倣って全裸になった俺は、椅子に腰を下ろしローションボトルを傾けて右手を濡らした。シュカは俺の前に立つと恥ずかしげもなく足を開き、背もたれに爪先を乗せた。

「……ほら」

「片足立ちなんかして、バランス崩して転ぶなよ?」

開かれた足の間へと手を伸ばす。手の甲で緩く陰茎を撫で、陰嚢を擦り、会陰を押し、後孔をくすぐる。

「……っ、ん……早く、済ませなさい」

「前戯をただの準備みたいに言うなよな、大事な時間だぞ」

「いつまで経っても童貞臭い……」

前戯にこだわるのはそんなに童貞臭いことなのか? 突っ込むことばかり考えている方が童貞っぽくないか? そう考えつつもシュカの機嫌を今損ねる必要はないかと黙っておいた。
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