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寝ている間にイタズラを (〃)
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サキヒコに髪を乾かしてもらった。いつもより仕上がりがいいような気がする。
「普段よりサラサラだよ、すごいねサキヒコくん」
「そうなのか? 私にはよく分からない」
「ありがとう」
「……うん。いつでも頼ってくれ、あなたの力になれるのは私の幸福なんだ」
気弱な俺には誰かに物を頼むなんてこともあまり流暢には出来ないけれど、彼氏達に頼み事をされたり頼られた時の幸福感を思い出せば、サキヒコの願いも叶えられる気がした。
「分かった。サキヒコくんも何かして欲しいことあったら言ってね」
そう約束し合って、それから一時間ほどゲームをした。キリのいいところまで進めたゲームを置いて、灯りを消して熟睡しているレイの隣に潜り込んだ。
「……ムラムラする」
俺と同じシャンプーの香りを漂わせる彼氏が隣で寝ている。それは俺の愚息の屹立を誘った。
「レイ……」
暗闇の中むっくりと起き上がった俺はベッド脇の棚の引き出しを探り、コンドームを取り出した。
「……サキヒコくん、居る?」
呼びかけても返事はない。深夜の散歩中か、母の晩酌に付き合っているのか……どっちでもいい、彼の不在は好都合だ。これからすることをサキヒコには咎められそうだからな。
「…………こんばんは~」
以前レイに贈られたテディベアを持ち上げ、カメラが仕掛けられている目に向かって軽く手を振る。
「暗くて映らないかな……」
電灯を点けておこう、もちろん弱めに。レイは顔を顰めたが起きる様子はない。彼の呼吸が整うのを待って起こさないよう慎重にタオルケットを剥いだ。
「……これからぁ、寝てるレイちゃんにイタズラしたいと思いま~す」
寝起きドッキリ風にするか、NTRビデオレター風にするか、まだ決めていない。結果どっちらしくもないモノが出来上がるのだろう。
「健やかな寝顔可愛い~」
ベッドが映る位置にテディベアを起き、カメラを意識しながらレイの身体に触れていく。まずは頭からだ。髪を梳き、額を撫で、頬を摩り、レイの反応を見る。
「……ぁ、手に擦り寄ってきてる。可愛いな本当」
首に手を下ろし、首筋を親指でなぞっていく。レイは少しくすぐったそうに肩を縮めた。
「はぁ……もう無理、我慢出来ない」
レイの胸に跨ってズボンと下着をズラし、剥き出しの陰茎を彼の顔の前に突き出した。すんすんと鼻を鳴らして嗅ぎ始めたことに興奮し、先走りの汁の分泌が加速していく。
「流石にこれ以上はヤバいかな……」
寝てしまったノヴェムの頬や口周りをぷにぷにとつついて遊んでいたら指を甘噛みされたことがある。レイにもその癖があれば、眠る彼にしゃぶらせるのも夢ではないが……しっかり噛まれたら嫌だし、流石に倫理的な問題が、いや、でも相手レイだしな、何しても悦ぶだろ。俺のペンを尻に突っ込んで寝落ちてたこともあったし、その他諸々……もし今睡姦を始めたとしてもまだレイより倫理観があると判定されるはずだ。
「……よし」
俺の倫理ポイントにはまだ貯金がある、少しくらい使っても大丈夫、そう自分に言い聞かせながら俺は亀頭をレイの唇に押し付けた。
「ん……」
レイの眉が僅かに歪む。口を閉じたまま唇をうにうにと動かし、俺の陰茎を顔の上からどかそうとする。嗅ぐのは嫌がらなかったけれど、流石にしゃぶってはくれないか。いや、もう少し強く押し付ければ……?
「んん……!」
「痛っ……!?」
手で払われてしまった。硬く脹れた陰茎を手の甲でべちんっと叩かれた。痛い。でも、Mではない俺でも興奮出来る程度の痛みだった。
「ちょっと危ないな……」
顔にかかった髪や毛布をどかすように、掴んで放る動きをされていたら危なかった。しゃぶらせ作戦は中止、無期限凍結だ。
「……あっ話しかけんの忘れてた。レイ~、起きたら口でしてくれな~。で、今から……色んなところに擦り付けちゃおうと思いまーす」
先程取っておいたコンドームを拾い、ティッシュで先走りの汁を軽く拭ってから陰茎に被せる。
「まずは、んー……顔周りは避けた方が安全そう? お腹かな~」
寝間着をそっと捲り、腹を露出させる。ゴムに包まれたグロテスクな肉の塊が白い肌に沈む様をじっくりと眺める。レイを起こさないよう控えめに腰を揺らし、レイの腹の柔らかさを堪能する。
「はぁ……この筋肉のない腹、たまんねぇな」
数擦り楽しんだら位置を調整し、臍に亀頭を押し付ける。つけっぱなしの臍ピアスは硬く、いいアクセントになる。
「……っ、ん……リングのヤツより、この玉のヤツの方が……擦り付けるのには、いいな」
ピアスをつけていない俺にはピアスをどこまで弄っていいのか分からない。引っ張ると皮膚がちぎれてしまいそうで怖くて、擦り付けるのも強くは出来ない。
「はぁっ……レイ……」
一番怖いのは脇腹の下、腰の横辺りにつけているピアスだ。サーフェイス・トゥ・サーフェイスとか言ったか、皮膚に空けるピアスで、細い棒が皮膚の下に通っている感触が他よりも鮮明に感じられる。体内に異物があることへの恐怖が膨らむのだ。
「……やめとこ」
だから、ここに擦り付けるのはやめておこう。
「フィニッシュはやっぱり素股かな~。太腿借りるぞ。あぁ、お腹は隠そうな。冷やしちゃ痛くなっちゃうもんなぁ」
穏やかに寝息を立てているレイに話しかけながら彼のズボンを膝まで下ろし、太腿に陰茎を挟ませた。
「はぁあ……最高。痩せてるのに太腿結構むちっとしてるもんな、座り仕事だからか? メス化か? はぁ~……気持ちいい、レイ、レイっ……」
仰向けで寝ているレイに覆い被さり、腕立て伏せのような姿勢で素股をしているため、陰茎の先端はベッドに擦り付けることになる。
「……っ、ふ……床オナ、よくないって聞くけど……気持ちいいよな。これは、まぁ……床オナって程でも、ないからっ……いい、よな?」
レイに体重をかけないよう気遣った無理な姿勢と射精の近さで呼吸が乱れる。自分のモノだと何とも思えないけれど彼氏達の息が切れていたら扇情的に感じるから、きっと動画を後で見たレイは悦んでくれるだろう。
「普段よりサラサラだよ、すごいねサキヒコくん」
「そうなのか? 私にはよく分からない」
「ありがとう」
「……うん。いつでも頼ってくれ、あなたの力になれるのは私の幸福なんだ」
気弱な俺には誰かに物を頼むなんてこともあまり流暢には出来ないけれど、彼氏達に頼み事をされたり頼られた時の幸福感を思い出せば、サキヒコの願いも叶えられる気がした。
「分かった。サキヒコくんも何かして欲しいことあったら言ってね」
そう約束し合って、それから一時間ほどゲームをした。キリのいいところまで進めたゲームを置いて、灯りを消して熟睡しているレイの隣に潜り込んだ。
「……ムラムラする」
俺と同じシャンプーの香りを漂わせる彼氏が隣で寝ている。それは俺の愚息の屹立を誘った。
「レイ……」
暗闇の中むっくりと起き上がった俺はベッド脇の棚の引き出しを探り、コンドームを取り出した。
「……サキヒコくん、居る?」
呼びかけても返事はない。深夜の散歩中か、母の晩酌に付き合っているのか……どっちでもいい、彼の不在は好都合だ。これからすることをサキヒコには咎められそうだからな。
「…………こんばんは~」
以前レイに贈られたテディベアを持ち上げ、カメラが仕掛けられている目に向かって軽く手を振る。
「暗くて映らないかな……」
電灯を点けておこう、もちろん弱めに。レイは顔を顰めたが起きる様子はない。彼の呼吸が整うのを待って起こさないよう慎重にタオルケットを剥いだ。
「……これからぁ、寝てるレイちゃんにイタズラしたいと思いま~す」
寝起きドッキリ風にするか、NTRビデオレター風にするか、まだ決めていない。結果どっちらしくもないモノが出来上がるのだろう。
「健やかな寝顔可愛い~」
ベッドが映る位置にテディベアを起き、カメラを意識しながらレイの身体に触れていく。まずは頭からだ。髪を梳き、額を撫で、頬を摩り、レイの反応を見る。
「……ぁ、手に擦り寄ってきてる。可愛いな本当」
首に手を下ろし、首筋を親指でなぞっていく。レイは少しくすぐったそうに肩を縮めた。
「はぁ……もう無理、我慢出来ない」
レイの胸に跨ってズボンと下着をズラし、剥き出しの陰茎を彼の顔の前に突き出した。すんすんと鼻を鳴らして嗅ぎ始めたことに興奮し、先走りの汁の分泌が加速していく。
「流石にこれ以上はヤバいかな……」
寝てしまったノヴェムの頬や口周りをぷにぷにとつついて遊んでいたら指を甘噛みされたことがある。レイにもその癖があれば、眠る彼にしゃぶらせるのも夢ではないが……しっかり噛まれたら嫌だし、流石に倫理的な問題が、いや、でも相手レイだしな、何しても悦ぶだろ。俺のペンを尻に突っ込んで寝落ちてたこともあったし、その他諸々……もし今睡姦を始めたとしてもまだレイより倫理観があると判定されるはずだ。
「……よし」
俺の倫理ポイントにはまだ貯金がある、少しくらい使っても大丈夫、そう自分に言い聞かせながら俺は亀頭をレイの唇に押し付けた。
「ん……」
レイの眉が僅かに歪む。口を閉じたまま唇をうにうにと動かし、俺の陰茎を顔の上からどかそうとする。嗅ぐのは嫌がらなかったけれど、流石にしゃぶってはくれないか。いや、もう少し強く押し付ければ……?
「んん……!」
「痛っ……!?」
手で払われてしまった。硬く脹れた陰茎を手の甲でべちんっと叩かれた。痛い。でも、Mではない俺でも興奮出来る程度の痛みだった。
「ちょっと危ないな……」
顔にかかった髪や毛布をどかすように、掴んで放る動きをされていたら危なかった。しゃぶらせ作戦は中止、無期限凍結だ。
「……あっ話しかけんの忘れてた。レイ~、起きたら口でしてくれな~。で、今から……色んなところに擦り付けちゃおうと思いまーす」
先程取っておいたコンドームを拾い、ティッシュで先走りの汁を軽く拭ってから陰茎に被せる。
「まずは、んー……顔周りは避けた方が安全そう? お腹かな~」
寝間着をそっと捲り、腹を露出させる。ゴムに包まれたグロテスクな肉の塊が白い肌に沈む様をじっくりと眺める。レイを起こさないよう控えめに腰を揺らし、レイの腹の柔らかさを堪能する。
「はぁ……この筋肉のない腹、たまんねぇな」
数擦り楽しんだら位置を調整し、臍に亀頭を押し付ける。つけっぱなしの臍ピアスは硬く、いいアクセントになる。
「……っ、ん……リングのヤツより、この玉のヤツの方が……擦り付けるのには、いいな」
ピアスをつけていない俺にはピアスをどこまで弄っていいのか分からない。引っ張ると皮膚がちぎれてしまいそうで怖くて、擦り付けるのも強くは出来ない。
「はぁっ……レイ……」
一番怖いのは脇腹の下、腰の横辺りにつけているピアスだ。サーフェイス・トゥ・サーフェイスとか言ったか、皮膚に空けるピアスで、細い棒が皮膚の下に通っている感触が他よりも鮮明に感じられる。体内に異物があることへの恐怖が膨らむのだ。
「……やめとこ」
だから、ここに擦り付けるのはやめておこう。
「フィニッシュはやっぱり素股かな~。太腿借りるぞ。あぁ、お腹は隠そうな。冷やしちゃ痛くなっちゃうもんなぁ」
穏やかに寝息を立てているレイに話しかけながら彼のズボンを膝まで下ろし、太腿に陰茎を挟ませた。
「はぁあ……最高。痩せてるのに太腿結構むちっとしてるもんな、座り仕事だからか? メス化か? はぁ~……気持ちいい、レイ、レイっ……」
仰向けで寝ているレイに覆い被さり、腕立て伏せのような姿勢で素股をしているため、陰茎の先端はベッドに擦り付けることになる。
「……っ、ふ……床オナ、よくないって聞くけど……気持ちいいよな。これは、まぁ……床オナって程でも、ないからっ……いい、よな?」
レイに体重をかけないよう気遣った無理な姿勢と射精の近さで呼吸が乱れる。自分のモノだと何とも思えないけれど彼氏達の息が切れていたら扇情的に感じるから、きっと動画を後で見たレイは悦んでくれるだろう。
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