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貞操観念など (水月×荒凪+ミタマ×アキ×セイカ+サキヒコ)
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しばらく人差し指をしゃぶらせると荒凪はすっかり慣れて、中指も口に入れさせてくれた。
「……っ、ん…………ぅあ」
二本の指で舌を挟み、弄ぶ。同時に耳や首筋をくすぐるように愛撫する。荒凪の性感を育てる試みだ。
《あっ、んっ、あぁっ! ぁはっ……あははっ、イイじゃんコン。上手ぇな。んっ! はぁっ……そこ好き。なぁアンタ今度からもっと構ってくれよっ、な? スェカーチカフェラ上手ぇけど手不器用なんだよなぁ……ぁ、んっ!》
荒凪への愛撫を行いつつ、ミタマとアキの様子を眺める。相変わらずアキは両手と片足でミタマに抱きつき、彼に後孔をほぐさせている。喘いでいるだけじゃなく何か話してもいるみたいだが、俺には分からない。
「不器用で悪かったな! 分野、秋風こっち向かせろ。その無駄に立派なモン搾りカスにしてやる」
セイカへの挑発だったのか?
「はしたない……信じられない……ミツキといい、近頃の者は性の乱れが激しい」
「羞恥心や貞操観念の薄さは無邪気の証じゃ、ワシは好きじゃぞ、素直でええ。めんこいのぉ……ほれあっちゃん、せっちゃんがやる気になっとるようじゃぞ。あっち向いたりぃ」
《んっ……何だよ。バックがお好みか? 流石獣……ひぁっ! あっ、ぁあ……! そこもっとぉ……》
アキの身体を反転させ、ミタマは背後から彼の後孔を弄り始めた。アキは腕を後ろに回しミタマの首にまた腕を巻いたが、セイカが膝立ちになると彼を支えるのに片手を使った。
《はぁっ、はっ、ん……どうした? スェカーチカっ、ぁ……んんっ! 立ちてぇの? 引っ張ろうか?》
アキの前で膝立ちになったセイカは左足でテディベアを踏んでバランスを取り、アキの腰と太腿に手を添えた。
《おいスェカーチカっ、ぁ、あぁっ……! はーっ、やっばぁ、きもちー……ちょうどちんぽ寂しかったんだよ、ありがとよスェカーチカ。ほんと可愛いヤツ》
「干物みてぇにしてやる……」
「随分怒っとるのぉ、そんなに不器用呼ばわりが気に食わんのか。言葉には気を付けるんじゃぞ、あっちゃん」
《ん? 何、スェカーチカ怒ってんの? まぁ気持ちいいからどうでもいいっ……んっ、ちょ、スェカーチカ吸いすぎっ、急にそんなっ、ぁ、あぁっ、待て、イくってそんなん、イっ……くぅぅっ!》
見事なバキュームフェラだ。セイカめ、俺に対しては消極的なくせにアキに対してはすぐ開き直って積極的になる。嫉妬してしまうけれど、唯一恋愛感情を向けているからこその照れが消極的な態度の理由だから、それをちゃんと念頭に置いていられたらみっともなく喚いたりはしない。
「荒凪くん汗かかなかったよね?」
カンナもそうだが、付き合って結構経つし何度もセックスしているのに、はっきり声を出したり素直になったり出来なくなるほど照れるものなのか? いや実際照れているからそこを疑う意味はないのだが……まぁ俺が慣れられないほど超絶美形なのが悪いよなぁ、いやぁ罪な男だ俺は。
「肌舐める分には大丈夫かな」
「ぅあ」
頬をれろんと舐め上げる。これをやると大抵の彼氏は目を閉じたりする、両方か片方だけかは人による。けれど、荒凪は目を閉じなかった。
「……荒凪くん、瞬きしないのはまぁいいんだけど……ドライアイとかにならなさそうだし。でも目に何か当たるとまずいんだし、何か近付いて来たら目閉じるようにしなよ? 瞼あるよね?」
「水月でなければ、やる」
「ん……? 俺じゃなきゃ? 何が?」
「近付くのが」
「……うん?」
喉の奥から声が響いている。表の口は相変わらず俺の指二本をしゃぶっている、ゴム臭いだろうに熱心に吸ったり舐めたりしているところから考えるに楽しんでくれているのだろう。
「ごめんね荒凪くん、俺あんまり頭良くないし察しも悪いから分かりやすく話して欲しいな」
「…………水月、危険ない。閉じる必要、ない」
「ぁ……そういうこと。俺を信用してくれてるんだ? ふふ、嬉しいなぁ……さっきは近付いてきたのが俺じゃなきゃ閉じるって言ってたんだね? ごめんごめん」
かぷ、と人差し指の先端が噛まれた。歯に優しく挟まれている感覚がある。喉の奥の口だろう。
「……ふふ」
すぐに甘噛みをやめたけれど、喉の手前の方で留まっているようなので歯の表面を撫でてみる。口蓋垂がある辺りなので荒凪が噎せないか不安になるが、奥の口に触れても不快感はなさそうに見える。
「舌は二枚ないんだよね?」
かぷ、とまた噛まれた。肯定……かな?
「……ねぇ荒凪くん、荒凪くんから俺に触ってきてくれてもいいんだよ?」
遊びに誘う時や構って欲しい時には遠慮なく腕や手を引っ張るのに、いざペッティングを始めると手を動かさなくなる。マグロなのか? 人魚だけに?
「前にプールの中でシた時は抱きついてきてくれたじゃん? ああいうのして欲しいなぁ、もちろん撫でたりしてくれても嬉しいよ」
口内を弄り回していた指を抜いて返事を待つ。その間、荒凪の唾液が滴る二本の指はティッシュで拭いておいた。
「んっ? わ……」
ぺた、と顔に手が触れる。それも四つ全て。
「…………荒凪くん?」
両頬をつままれ、同時に両耳を引っ張られる。四つの手のひらで顔全体を撫で回される。
(……これ、恋人同士のイチャつきですか?)
顔面だけをもみくちゃにされながら、荒凪がしたい触れ合いは本当にこれで合っているのか、恋人への愛撫の仕方を先に教えてやるべきだったのか、少し悩んだ。
「……っ、ん…………ぅあ」
二本の指で舌を挟み、弄ぶ。同時に耳や首筋をくすぐるように愛撫する。荒凪の性感を育てる試みだ。
《あっ、んっ、あぁっ! ぁはっ……あははっ、イイじゃんコン。上手ぇな。んっ! はぁっ……そこ好き。なぁアンタ今度からもっと構ってくれよっ、な? スェカーチカフェラ上手ぇけど手不器用なんだよなぁ……ぁ、んっ!》
荒凪への愛撫を行いつつ、ミタマとアキの様子を眺める。相変わらずアキは両手と片足でミタマに抱きつき、彼に後孔をほぐさせている。喘いでいるだけじゃなく何か話してもいるみたいだが、俺には分からない。
「不器用で悪かったな! 分野、秋風こっち向かせろ。その無駄に立派なモン搾りカスにしてやる」
セイカへの挑発だったのか?
「はしたない……信じられない……ミツキといい、近頃の者は性の乱れが激しい」
「羞恥心や貞操観念の薄さは無邪気の証じゃ、ワシは好きじゃぞ、素直でええ。めんこいのぉ……ほれあっちゃん、せっちゃんがやる気になっとるようじゃぞ。あっち向いたりぃ」
《んっ……何だよ。バックがお好みか? 流石獣……ひぁっ! あっ、ぁあ……! そこもっとぉ……》
アキの身体を反転させ、ミタマは背後から彼の後孔を弄り始めた。アキは腕を後ろに回しミタマの首にまた腕を巻いたが、セイカが膝立ちになると彼を支えるのに片手を使った。
《はぁっ、はっ、ん……どうした? スェカーチカっ、ぁ……んんっ! 立ちてぇの? 引っ張ろうか?》
アキの前で膝立ちになったセイカは左足でテディベアを踏んでバランスを取り、アキの腰と太腿に手を添えた。
《おいスェカーチカっ、ぁ、あぁっ……! はーっ、やっばぁ、きもちー……ちょうどちんぽ寂しかったんだよ、ありがとよスェカーチカ。ほんと可愛いヤツ》
「干物みてぇにしてやる……」
「随分怒っとるのぉ、そんなに不器用呼ばわりが気に食わんのか。言葉には気を付けるんじゃぞ、あっちゃん」
《ん? 何、スェカーチカ怒ってんの? まぁ気持ちいいからどうでもいいっ……んっ、ちょ、スェカーチカ吸いすぎっ、急にそんなっ、ぁ、あぁっ、待て、イくってそんなん、イっ……くぅぅっ!》
見事なバキュームフェラだ。セイカめ、俺に対しては消極的なくせにアキに対してはすぐ開き直って積極的になる。嫉妬してしまうけれど、唯一恋愛感情を向けているからこその照れが消極的な態度の理由だから、それをちゃんと念頭に置いていられたらみっともなく喚いたりはしない。
「荒凪くん汗かかなかったよね?」
カンナもそうだが、付き合って結構経つし何度もセックスしているのに、はっきり声を出したり素直になったり出来なくなるほど照れるものなのか? いや実際照れているからそこを疑う意味はないのだが……まぁ俺が慣れられないほど超絶美形なのが悪いよなぁ、いやぁ罪な男だ俺は。
「肌舐める分には大丈夫かな」
「ぅあ」
頬をれろんと舐め上げる。これをやると大抵の彼氏は目を閉じたりする、両方か片方だけかは人による。けれど、荒凪は目を閉じなかった。
「……荒凪くん、瞬きしないのはまぁいいんだけど……ドライアイとかにならなさそうだし。でも目に何か当たるとまずいんだし、何か近付いて来たら目閉じるようにしなよ? 瞼あるよね?」
「水月でなければ、やる」
「ん……? 俺じゃなきゃ? 何が?」
「近付くのが」
「……うん?」
喉の奥から声が響いている。表の口は相変わらず俺の指二本をしゃぶっている、ゴム臭いだろうに熱心に吸ったり舐めたりしているところから考えるに楽しんでくれているのだろう。
「ごめんね荒凪くん、俺あんまり頭良くないし察しも悪いから分かりやすく話して欲しいな」
「…………水月、危険ない。閉じる必要、ない」
「ぁ……そういうこと。俺を信用してくれてるんだ? ふふ、嬉しいなぁ……さっきは近付いてきたのが俺じゃなきゃ閉じるって言ってたんだね? ごめんごめん」
かぷ、と人差し指の先端が噛まれた。歯に優しく挟まれている感覚がある。喉の奥の口だろう。
「……ふふ」
すぐに甘噛みをやめたけれど、喉の手前の方で留まっているようなので歯の表面を撫でてみる。口蓋垂がある辺りなので荒凪が噎せないか不安になるが、奥の口に触れても不快感はなさそうに見える。
「舌は二枚ないんだよね?」
かぷ、とまた噛まれた。肯定……かな?
「……ねぇ荒凪くん、荒凪くんから俺に触ってきてくれてもいいんだよ?」
遊びに誘う時や構って欲しい時には遠慮なく腕や手を引っ張るのに、いざペッティングを始めると手を動かさなくなる。マグロなのか? 人魚だけに?
「前にプールの中でシた時は抱きついてきてくれたじゃん? ああいうのして欲しいなぁ、もちろん撫でたりしてくれても嬉しいよ」
口内を弄り回していた指を抜いて返事を待つ。その間、荒凪の唾液が滴る二本の指はティッシュで拭いておいた。
「んっ? わ……」
ぺた、と顔に手が触れる。それも四つ全て。
「…………荒凪くん?」
両頬をつままれ、同時に両耳を引っ張られる。四つの手のひらで顔全体を撫で回される。
(……これ、恋人同士のイチャつきですか?)
顔面だけをもみくちゃにされながら、荒凪がしたい触れ合いは本当にこれで合っているのか、恋人への愛撫の仕方を先に教えてやるべきだったのか、少し悩んだ。
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