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アイドルは不公平が嫌い (〃)
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俺のが入るサイズのゴムは今二枚しかないから、慎重に使おうと思っていた。けれど濁点混じりの嬌声があんまりにも可愛いから、二枚目のゴムが役目を果たすまでひたすらに腰を振り続けてしまった。要するに、考えなしに射精しちまったってワケ。
「……っ、はぁー…………ふぅ……」
でも射精は考えなしにやるに限るよね、それが一番気持ちいいよね。
「カミア……カミア、抜くぞ」
「んっ……ふっ、ゔぅゔゔっ!? めくれっ、ひゃゔぅっ……!」
「だから捲れないって。ふふ……はぁ、二発目出しちゃった。超気持ちよかったよ、カミア」
ゴムの口を縛り、目線の高さまで持ち上げて眺める。本日三発目だっけ? にしては濃いし多いなぁ。流石俺。
「カミアは? 満足してくれたか? 結構いじわるしたつもりなんだけど」
「ん……おへそ、から下……力入んない。って、いうか……びくびくってなるから、入れたく、ない。起こして……」
仰向けに寝そべったままのカミアを抱き起こし、胡座をかいた俺の足の上に乗せてやる。身体を曲げるだけで快楽の余韻が強まるのか、足をぴくぴく跳ねさせていた。
「……大丈夫か?」
「おみず……」
「ぁ、あぁ、水な。ちょい待ち……自分で飲めるか?」
「…………みぃくんの口通ったのが、おいしいの」
にへっと笑いながらそんなことを言われては、口移し以外の選択肢は失われる。
「んっ……んん、おいし…………ありがと。みぃくん、だいすき」
「俺も大好きだよ」
「……みぃくん」
「ん?」
「まんぞく、ね?」
あぁ、俺が少し前にした質問に答えようとしてくれているのか。言葉を紡ぐのも怠そうなのに、健気なヤツだ。可愛い。気長に待とう。
「まんぞく……」
「うん」
「……して、ない」
「………………えっ」
全くの予想外の答えに間抜けな声が出てしまった、せっかくの顔に似合ったイケボが台無しだ。
「満足してないのかっ? お、俺、何か悪かったかな、しつこ過ぎたっ? あっ、逆にもっと意地悪なのがよかった?」
「お兄ちゃん、ぜんぶ入ってた」
「ん……?」
「お兄ちゃんには入れてたくせに……僕には、ぜんぶ入れてくんなかった」
陰茎の話か? 確かに根元から数センチはゴムに締め付けられていただけだったな。だが結腸口より奥に入れるには慎重にならなければならない、そうカミアに伝えた。
「…………お兄ちゃんには、入れてたじゃん」
前立腺で快楽を得るのは開発すれば誰でも可能だが、結腸付近で快楽を得るのには才能が必要だ。気持ちよくなれるとは限らないんだということも含めて、カミアに丁寧に説明した。
「お兄ちゃんは気持ちいいって言ってた」
「いや、でも」
「僕たち、同一人物だよ。お兄ちゃんに入ったら、僕も入る……お兄ちゃん気持ちいいんだから、僕もきもちぃ……はずだもん。みぃくん……」
「確かに双子ってDNAとかじゃ区別付かないらしいけど、そういう話じゃないっていうか……そもそもほら、ゴムもうないし。結腸開発は今後ゆっくり」
「お風呂場」
「おふろば」
「流しちゃえばいいじゃん……お兄ちゃんとは、生でしてるんでしょ。僕も生みぃくん感じたい……お兄ちゃんにしてるみたいにしてよぉ、不公平やだ」
浴室で結腸ぶち抜き生ハメセックス!? おいおいおいおいアイドルかどうか以前に昼までは処女だったヤツのねだることかこれが。
「なんて積極的なヤツ……」
「……積極的なの、嫌い?」
「最高……控えめに言って最高過ぎる。ヤりてぇよそりゃちんちん擦り切れてなくなるまでヤりてぇよ」
「僕のお尻もただでは済まなさそうだね……」
「でもな、水周りって声響くだろ? 部屋では大丈夫でも浴室でヤったら配管とか通じて色んな部屋とかにカミアの喘ぎ声がダダ漏れなんてこともあるかもしれな──」
──いだろ? だから……と続けようとした俺の口は止まった。カミアが俺の親指をかぷっと咥えたから。
「ぁむ……」
「……今度こそ噛んで声押さえるってことか? いやお前枕噛んでた時かなりうるさかったからな?」
「むー……噛みたくないしなぁ、じゃあ声我慢する……」
「多分無理だと思う」
カミアは不満げな顔で手慰みにシーツを摘んだり引っ張ったりしている。俺が消極的な態度ばかり取るのはよくない、スキャンダルを生まないためではあるけれどカミアに自分への愛情が薄いと感じさせかねない。それに何より貴重なデートの最後を不満で終わらせたくない。
「じゃあ……今日はもう終わり?」
「自力で押さえるのは無理だと思うし、噛んでても声は出るだろうから……俺が口塞ぐってのはどうだ?」
手のひらでカミアの口元を覆ってみる。
「……息しにくくなるし、なんか絵面が無理矢理ヤってる感あってちょっとアレなんだけど、どうかな?」
パッと手を離し、無害さをアピールする笑顔を作る。
「な、なんか、その……ときめい、ちゃった」
「……えっ?」
「…………してみたい、それ。奥までーってのは、なんか難しいみたいだし僕のワガママっぽさあるし、無理なら無理で今度また頑張ろうってのでもいいけど、その……く、口塞ぐの、好きかも。みぃくん……それ、シよっ♡」
「カミア……!」
普段の無邪気さから勘違いしてしまいがちだが、カミアは結構、いや、かなり性的なことに積極的だ。誰が想像出来るだろうか、穢れなきアイドルがこんなにもえっちな子だなんて。それを知るのは俺だけだ、この優越感、たまらないな。
「……っ、はぁー…………ふぅ……」
でも射精は考えなしにやるに限るよね、それが一番気持ちいいよね。
「カミア……カミア、抜くぞ」
「んっ……ふっ、ゔぅゔゔっ!? めくれっ、ひゃゔぅっ……!」
「だから捲れないって。ふふ……はぁ、二発目出しちゃった。超気持ちよかったよ、カミア」
ゴムの口を縛り、目線の高さまで持ち上げて眺める。本日三発目だっけ? にしては濃いし多いなぁ。流石俺。
「カミアは? 満足してくれたか? 結構いじわるしたつもりなんだけど」
「ん……おへそ、から下……力入んない。って、いうか……びくびくってなるから、入れたく、ない。起こして……」
仰向けに寝そべったままのカミアを抱き起こし、胡座をかいた俺の足の上に乗せてやる。身体を曲げるだけで快楽の余韻が強まるのか、足をぴくぴく跳ねさせていた。
「……大丈夫か?」
「おみず……」
「ぁ、あぁ、水な。ちょい待ち……自分で飲めるか?」
「…………みぃくんの口通ったのが、おいしいの」
にへっと笑いながらそんなことを言われては、口移し以外の選択肢は失われる。
「んっ……んん、おいし…………ありがと。みぃくん、だいすき」
「俺も大好きだよ」
「……みぃくん」
「ん?」
「まんぞく、ね?」
あぁ、俺が少し前にした質問に答えようとしてくれているのか。言葉を紡ぐのも怠そうなのに、健気なヤツだ。可愛い。気長に待とう。
「まんぞく……」
「うん」
「……して、ない」
「………………えっ」
全くの予想外の答えに間抜けな声が出てしまった、せっかくの顔に似合ったイケボが台無しだ。
「満足してないのかっ? お、俺、何か悪かったかな、しつこ過ぎたっ? あっ、逆にもっと意地悪なのがよかった?」
「お兄ちゃん、ぜんぶ入ってた」
「ん……?」
「お兄ちゃんには入れてたくせに……僕には、ぜんぶ入れてくんなかった」
陰茎の話か? 確かに根元から数センチはゴムに締め付けられていただけだったな。だが結腸口より奥に入れるには慎重にならなければならない、そうカミアに伝えた。
「…………お兄ちゃんには、入れてたじゃん」
前立腺で快楽を得るのは開発すれば誰でも可能だが、結腸付近で快楽を得るのには才能が必要だ。気持ちよくなれるとは限らないんだということも含めて、カミアに丁寧に説明した。
「お兄ちゃんは気持ちいいって言ってた」
「いや、でも」
「僕たち、同一人物だよ。お兄ちゃんに入ったら、僕も入る……お兄ちゃん気持ちいいんだから、僕もきもちぃ……はずだもん。みぃくん……」
「確かに双子ってDNAとかじゃ区別付かないらしいけど、そういう話じゃないっていうか……そもそもほら、ゴムもうないし。結腸開発は今後ゆっくり」
「お風呂場」
「おふろば」
「流しちゃえばいいじゃん……お兄ちゃんとは、生でしてるんでしょ。僕も生みぃくん感じたい……お兄ちゃんにしてるみたいにしてよぉ、不公平やだ」
浴室で結腸ぶち抜き生ハメセックス!? おいおいおいおいアイドルかどうか以前に昼までは処女だったヤツのねだることかこれが。
「なんて積極的なヤツ……」
「……積極的なの、嫌い?」
「最高……控えめに言って最高過ぎる。ヤりてぇよそりゃちんちん擦り切れてなくなるまでヤりてぇよ」
「僕のお尻もただでは済まなさそうだね……」
「でもな、水周りって声響くだろ? 部屋では大丈夫でも浴室でヤったら配管とか通じて色んな部屋とかにカミアの喘ぎ声がダダ漏れなんてこともあるかもしれな──」
──いだろ? だから……と続けようとした俺の口は止まった。カミアが俺の親指をかぷっと咥えたから。
「ぁむ……」
「……今度こそ噛んで声押さえるってことか? いやお前枕噛んでた時かなりうるさかったからな?」
「むー……噛みたくないしなぁ、じゃあ声我慢する……」
「多分無理だと思う」
カミアは不満げな顔で手慰みにシーツを摘んだり引っ張ったりしている。俺が消極的な態度ばかり取るのはよくない、スキャンダルを生まないためではあるけれどカミアに自分への愛情が薄いと感じさせかねない。それに何より貴重なデートの最後を不満で終わらせたくない。
「じゃあ……今日はもう終わり?」
「自力で押さえるのは無理だと思うし、噛んでても声は出るだろうから……俺が口塞ぐってのはどうだ?」
手のひらでカミアの口元を覆ってみる。
「……息しにくくなるし、なんか絵面が無理矢理ヤってる感あってちょっとアレなんだけど、どうかな?」
パッと手を離し、無害さをアピールする笑顔を作る。
「な、なんか、その……ときめい、ちゃった」
「……えっ?」
「…………してみたい、それ。奥までーってのは、なんか難しいみたいだし僕のワガママっぽさあるし、無理なら無理で今度また頑張ろうってのでもいいけど、その……く、口塞ぐの、好きかも。みぃくん……それ、シよっ♡」
「カミア……!」
普段の無邪気さから勘違いしてしまいがちだが、カミアは結構、いや、かなり性的なことに積極的だ。誰が想像出来るだろうか、穢れなきアイドルがこんなにもえっちな子だなんて。それを知るのは俺だけだ、この優越感、たまらないな。
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