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アイドルは俺のもの (〃)
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写真を撮り終え、エレベーターに乗る女性を見送り、次に来た隣のエレベーターに二人で乗り込んだ。
「一人でよかった……ん? あの人一人でホテルレストラン来てたのか?」
「男の人と来てたよ。彼氏さんじゃないかな、子供とはいえ男のアイドルだから流石に置いてったのかなぁ?」
「……なんで分かんの?」
「え? ステージ上がった時に席一通り見えたもん。顔は流石に見えなかったけど、服装くらいはぼんやり分かったから」
ステージ上であんなにはしゃいでいたのに、何十人と居ただろうに、誰が誰と同じ席に座っていたか覚えているのか? とんでもない記憶力だ。単に記憶力がいいという話じゃない、なんでそんなことまで覚えられるんだという方向性で「とんでもない」んだ。
「お前すごいな……」
「え、何が?」
「よく覚えてるなぁ、俺もうさっきの人の顔も服も覚えてない……今会ってもはじめましてだよ」
「えぇ? みぃくんやばくない?」
これは芸能人らしい特徴なのだろうか。一曲作るのに、一つの番組を作るのに何十人と人が関わる。ずっと同じ人間が関わり続ける訳でもない、何年ぶりに関わる者も居る、覚えなければならない人数は並ではない。クラスメイトの名前と顔が一致するかも怪しい俺とは比べ物にならない記憶力があって当然だ。
「ただいま~。なんて、ふふ。やっぱり可愛くって最高だなぁこの部屋。この壁紙とかウォールステッカーとか売ってくれないかな」
「自宅をこれにするつもりか? 落ち着かなくないか」
「可愛いの見てたら癒されるよ」
「ふーん……? まぁ、分からなくはないかな」
「でしょ!」
笑顔で振り返ったカミアは俺の視線がずっと自分に注がれていたことに気付き、笑顔を崩して頬を赤く染めた。
「確かに、可愛いの見てたら癒されるよ」
「ぁ……」
腰に腕を回して抱き寄せる。顎に手を添えると彼は無抵抗で顔を上げ、目を閉じた。差し出された唇を奪わない男は居ない、遠慮なく貪った。
「……っ、ん……んんっ、みぃ、くっ、ん……ん、ふっ……んぅうっ」
息つく間も与えない。抱き締めたまま、舌を絡めたまま、カミアをベッドに押し倒した。彼に覆い被さって、小さな口内を舌で蹂躙し尽くして、唾液が混じって口の中が同じ味になったらようやく顔を離した。
「はぁ……はっ…………みぃくん、いきなりはげしい……」
「ごめん……色々我慢出来なかった」
ウサギに、ファンに、嫉妬していた。早くカミアを俺の物に戻したかった。
「なにそれ……ふふ、嬉しいかも」
銀河を孕んだようなキラキラと輝く瞳は俺を見つめている、俺だけがその瞳の中に居る。頭の中もそうだろうか、まだそうでないならそうしてやりたい。
「……みぃくん? 続きしないの?」
「あー……押し倒した後で言ってほんと悪いんだけど、ゴムとローション……くれ。持ってきてるんだよな?」
「うん、ちょっと待ってて、ぁ、どいて」
ベッドを降り、鞄を漁るカミアを横目に俺は自分の鞄の中から汗拭き用に持ってきたタオルを引っ張り出した。重ねて折り、腰を乗せるだろう位置に敷く。これでローションの使用はホテル側にバレないはずだ。
「はい、みぃくん」
「ありがと。次は俺が持ってくるから」
「つ、次……うんっ」
ポーチの中にはコンドームが二箱、小袋入りのローションはみっちり大量に入っていた。
「袋入りか、いっぱい使うならボトルの方が楽なんだけど……ちょっと持ち歩きしにくいもんな。お前初めてだし結構使うぞ、いいな?」
「ぼ、僕確かに初めてだけどっ、お尻はみぃくんと付き合う前から使ってるし……この前なんて、みぃくんに玩具でめちゃくちゃされちゃったし」
アナルパールを何十回も出し入れして弄んでやった時のことかな?
「そんなに丁寧にしなきゃなの……?」
「さっき握ったろ?」
「……しなきゃ、だね。うん……前使われた玩具より全然太かったし、自分で、その、指でしても……あんなの入りそうな感じ全然しない…………ほ、本当に僕達出来るんだよねっ?」
「カンナとは何回もヤってるし、物理的には問題ないはずだぞ」
「あっそっか、お兄ちゃん……なら大丈夫だね」
相変わらずカンナを信頼し過ぎているな。カンナはこれを重荷に感じたりしないのか? 俺ならアキに万能の兄だと思われていたら辛いぞ、プレッシャーに押し潰されてしまう。
「じゃあ、その…………シようっ! ぬ、脱ぐねっ、あっ、みぃくん脱がせたい……?」
「……そうだな。脱がせていいか?」
「うんっ、その代わり僕にもさせてね」
互いに互いの服を脱がせ合い、ほんの一時間と少し前に浴室で見た裸を再び目の前にした。細身ながら確かな筋肉がある、ダンスが仕事のアイドルらしい肉体……金をかけていると一目で分かる一般人とは格の違う滑らかな肌。何より、まだまだ色が薄く皮を被ったままの陰茎。
「…………つ、次は何するの? ローション、お尻に入れちゃう? あれっ、僕に入れるの? みぃくんのに塗るの? お兄ちゃんとの時は……両方してたっけ。そかそか、両方か。あっその前にゴムかな、ゴム付けないと。僕も付けた方がいいんだよねっ?」
「まずは前戯かな」
「あっ……でも、触りっこはお風呂でしたし」
「……早速本番やりたい? ふふっ、カミアのえっちー」
「ぅ……だってぇ……早く、シたい」
照れながらでも素直に要求を話してくれるところ、楽だし可愛くてイイ。
「可愛いなぁ。分かった、じゃあ楽な姿勢で足開いてくれるか? 仰向けか四つん這いか……どっちが楽かは人によるから、自分で決めてくれ」
「みぃくんの顔見たいから仰向け!」
「俺尻に顔押し付けるからどっちにしろ見えないと思うぞ」
「……じゃあ四つん這いでいいかな。する時は仰向けがいいから、あんまり同じ姿勢で居ない方が腰にいいもんね」
十代で身体のことをよく考えている、流石アイドル……なのかな?
「一人でよかった……ん? あの人一人でホテルレストラン来てたのか?」
「男の人と来てたよ。彼氏さんじゃないかな、子供とはいえ男のアイドルだから流石に置いてったのかなぁ?」
「……なんで分かんの?」
「え? ステージ上がった時に席一通り見えたもん。顔は流石に見えなかったけど、服装くらいはぼんやり分かったから」
ステージ上であんなにはしゃいでいたのに、何十人と居ただろうに、誰が誰と同じ席に座っていたか覚えているのか? とんでもない記憶力だ。単に記憶力がいいという話じゃない、なんでそんなことまで覚えられるんだという方向性で「とんでもない」んだ。
「お前すごいな……」
「え、何が?」
「よく覚えてるなぁ、俺もうさっきの人の顔も服も覚えてない……今会ってもはじめましてだよ」
「えぇ? みぃくんやばくない?」
これは芸能人らしい特徴なのだろうか。一曲作るのに、一つの番組を作るのに何十人と人が関わる。ずっと同じ人間が関わり続ける訳でもない、何年ぶりに関わる者も居る、覚えなければならない人数は並ではない。クラスメイトの名前と顔が一致するかも怪しい俺とは比べ物にならない記憶力があって当然だ。
「ただいま~。なんて、ふふ。やっぱり可愛くって最高だなぁこの部屋。この壁紙とかウォールステッカーとか売ってくれないかな」
「自宅をこれにするつもりか? 落ち着かなくないか」
「可愛いの見てたら癒されるよ」
「ふーん……? まぁ、分からなくはないかな」
「でしょ!」
笑顔で振り返ったカミアは俺の視線がずっと自分に注がれていたことに気付き、笑顔を崩して頬を赤く染めた。
「確かに、可愛いの見てたら癒されるよ」
「ぁ……」
腰に腕を回して抱き寄せる。顎に手を添えると彼は無抵抗で顔を上げ、目を閉じた。差し出された唇を奪わない男は居ない、遠慮なく貪った。
「……っ、ん……んんっ、みぃ、くっ、ん……ん、ふっ……んぅうっ」
息つく間も与えない。抱き締めたまま、舌を絡めたまま、カミアをベッドに押し倒した。彼に覆い被さって、小さな口内を舌で蹂躙し尽くして、唾液が混じって口の中が同じ味になったらようやく顔を離した。
「はぁ……はっ…………みぃくん、いきなりはげしい……」
「ごめん……色々我慢出来なかった」
ウサギに、ファンに、嫉妬していた。早くカミアを俺の物に戻したかった。
「なにそれ……ふふ、嬉しいかも」
銀河を孕んだようなキラキラと輝く瞳は俺を見つめている、俺だけがその瞳の中に居る。頭の中もそうだろうか、まだそうでないならそうしてやりたい。
「……みぃくん? 続きしないの?」
「あー……押し倒した後で言ってほんと悪いんだけど、ゴムとローション……くれ。持ってきてるんだよな?」
「うん、ちょっと待ってて、ぁ、どいて」
ベッドを降り、鞄を漁るカミアを横目に俺は自分の鞄の中から汗拭き用に持ってきたタオルを引っ張り出した。重ねて折り、腰を乗せるだろう位置に敷く。これでローションの使用はホテル側にバレないはずだ。
「はい、みぃくん」
「ありがと。次は俺が持ってくるから」
「つ、次……うんっ」
ポーチの中にはコンドームが二箱、小袋入りのローションはみっちり大量に入っていた。
「袋入りか、いっぱい使うならボトルの方が楽なんだけど……ちょっと持ち歩きしにくいもんな。お前初めてだし結構使うぞ、いいな?」
「ぼ、僕確かに初めてだけどっ、お尻はみぃくんと付き合う前から使ってるし……この前なんて、みぃくんに玩具でめちゃくちゃされちゃったし」
アナルパールを何十回も出し入れして弄んでやった時のことかな?
「そんなに丁寧にしなきゃなの……?」
「さっき握ったろ?」
「……しなきゃ、だね。うん……前使われた玩具より全然太かったし、自分で、その、指でしても……あんなの入りそうな感じ全然しない…………ほ、本当に僕達出来るんだよねっ?」
「カンナとは何回もヤってるし、物理的には問題ないはずだぞ」
「あっそっか、お兄ちゃん……なら大丈夫だね」
相変わらずカンナを信頼し過ぎているな。カンナはこれを重荷に感じたりしないのか? 俺ならアキに万能の兄だと思われていたら辛いぞ、プレッシャーに押し潰されてしまう。
「じゃあ、その…………シようっ! ぬ、脱ぐねっ、あっ、みぃくん脱がせたい……?」
「……そうだな。脱がせていいか?」
「うんっ、その代わり僕にもさせてね」
互いに互いの服を脱がせ合い、ほんの一時間と少し前に浴室で見た裸を再び目の前にした。細身ながら確かな筋肉がある、ダンスが仕事のアイドルらしい肉体……金をかけていると一目で分かる一般人とは格の違う滑らかな肌。何より、まだまだ色が薄く皮を被ったままの陰茎。
「…………つ、次は何するの? ローション、お尻に入れちゃう? あれっ、僕に入れるの? みぃくんのに塗るの? お兄ちゃんとの時は……両方してたっけ。そかそか、両方か。あっその前にゴムかな、ゴム付けないと。僕も付けた方がいいんだよねっ?」
「まずは前戯かな」
「あっ……でも、触りっこはお風呂でしたし」
「……早速本番やりたい? ふふっ、カミアのえっちー」
「ぅ……だってぇ……早く、シたい」
照れながらでも素直に要求を話してくれるところ、楽だし可愛くてイイ。
「可愛いなぁ。分かった、じゃあ楽な姿勢で足開いてくれるか? 仰向けか四つん這いか……どっちが楽かは人によるから、自分で決めてくれ」
「みぃくんの顔見たいから仰向け!」
「俺尻に顔押し付けるからどっちにしろ見えないと思うぞ」
「……じゃあ四つん這いでいいかな。する時は仰向けがいいから、あんまり同じ姿勢で居ない方が腰にいいもんね」
十代で身体のことをよく考えている、流石アイドル……なのかな?
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