1,735 / 1,986
金魚のおもちゃ (水月+歌見・サキヒコ・荒凪)
しおりを挟む
嘘をついたら別れると脅されているので真実を話したら、嘘つき扱いされた。このままでは別れ話が始まってしまうと焦った俺は「本当なんです」と泣き喚いた。
「本当に魚の鱗で怪我したんでそ~! 信じてくだされっ、フラないでぇ!」
「ま、待て、一回落ち着け!」
「ヤダーッ! 落ち着いたら負けるっ、フラれるぅっ! わたくしはこのまま号泣しながらのデュエルを申し込みまそ!」
「何の勝負もしてないだろ俺達は!」
「デュエルスタンバイッ! カードバウトッ!」
「落ち着け! 引っ叩くぞ!」
歌見が右手を高く振り上げたその瞬間、俺の前に小さな少年が現れる。
「待ってください歌見殿! ミツキは本当のことを話しているのです、どうか拳を収めて聞いてやってください!」
「俺も話して欲しいよ!? 殴るつもりはないし……こ、これはただの脅しというか、最悪平手で頭ぺちっとくらいはするかもだけどだな」
「どうしても気が収まらぬというのならこのサキヒコめを……!」
「ダメーッ!? やめてパイセン!」
「一回落ち着いてくれ二人とも! なんで俺が悪いみたいになってるんだ……!? 一回水飲め水、ほら飲め、バカ、落ち着け」
キャップが外されたペットボトルが口に押し付けられる。
「んむ……」
「本当のことなのです歌見殿、本当にミツキは鱗で手を切ったのです。荒唐無稽な話ですから信用されぬかと学び舎では粥を零したことにしておりましたが……ミツキはあなたにだけは嘘はつかぬと決めているようでして、真実を話したのでございます」
「あー……まぁ、付き合い始めの頃に結構脅したからなぁ」
「んっくんっく…………ぷはっ! パイセン、今日ちょっとウチに寄られませぬか? 証拠をお見せ致しまする」
「んー、まぁいいぞ。結構近いし」
駅近物件を買ってくれた十余年前の母に感謝しつつ、涙を拭い、歌見を連れて帰宅。玄関をくぐることなく家と塀の隙間を抜けてアキの部屋に向かった。
「アキくん居ないな、セイカもか」
「多分もうあっちでご飯待ちでそ」
部屋とプールを隔てる扉を開けるとドライヤーの音が聞こえてきた。
「こっちこっち」
「プールに何が…………えっ?」
プールサイドに横たわる人魚の姿を見て歌見は硬直した。
「……! 水月、おかえり!」
水から上がったばかりなのだろう、まだ全身びしょ濡れだ。荒凪は満面の笑顔と長い尾を揺らすことで俺を出迎えた。
「ナナ居る」
「君の顔見に来てくれたんだよ」
「ナナ!」
ぽかんとしている歌見の足元まで荒凪が四本の腕を使って這いずる。顔を青ざめさせ、唇を震わせ、後ずさりしかけた彼の口と足を止めたのは、荒凪が差し出したプラスチック製の金魚だった。
「ナナの魚、いつも一緒」
脇腹辺りから生えた腕で上体を支えながら、両手で持った金魚を歌見に見せている。その仕草は幼い子供のようだ。
「…………荒凪くん?」
「……? うん」
「すまない、ちょっと外すよ。また後で話そう」
その場に屈んで目線を合わせて微笑んだ歌見は、立ち上がった直後俺の首に腕を巻き「ちょっと来い」とドスの効いた声で言い、俺を連れてアキの部屋に戻った。
「先に言えバカ! びっっ……くりした、なんか、こう、よくないこと口走るとこだった!」
「すいません……見てもらった方が早いかと思って」
「どういうことなんだ!?」
「私がコンちゃんとサキヒコくんを侍らせていることに希望を見出したとある方が、ちょっと危険ながら今のうちに人間の尊さ的なことに目覚めさせれば人類の味方になってくれそうな人外……荒凪くんを寄越したのでそ。あの祭りの日の昼に……」
「当日だったのかアレ」
「当日でした。マジヤバかった」
「とある方がめちゃくちゃ気になるんだが」
「……すいません、言っていいのかどうか分かんなくて。先輩の口の硬さ信用してないとかじゃなくて……本当、言っていいのか分かんなくて」
ネイは大人だし、公安だ。重要な秘密の扱いには慣れているだろう。歌見が誰かに漏らすとは思えないが、ここで大事なのはあの秘書からの印象だ。ただの大学生に裏の顔であるオカルト業の仔細を話したとなれば、俺も歌見も警戒される。
「……お前結構ヤバいことに首突っ込んでるのか? 気を付けろよ、一人で抱えるの辛かったらすぐ俺に相談するんだぞ」
「ありがとうございます……そう言っていただけるだけで安心感すごいですよ」
「はぁ、しかし……まさか荒凪くんまで妖怪だったとは」
「サキヒコくんは幽霊でコンちゃんは神様なので「まで」は違いますよ」
「…………そうか」
細かい分類なんて知るかよオタク野郎、とでも言いたげな目を向けられた。
「ふふ、さて歌見先輩、あの姿を見ればなんて言う妖怪か分かりますよね? ズバリ何でしょう!」
「姦姦蛇螺の雄」
「んなもん居るかァ! あっでも……似てるかも。なんでリョウメンスクナ説とか立ててたんでしょう、見た目だけならどっちかっつーとそっちですね。あ、答えは人魚です」
「……それもあんまり雄居るイメージないな」
「正確には見た目だけで人魚と予想したけれど生態が全く違うため調査を重ねたところ、何者かが人工的に作り出した生きた呪具であることがついこないだ判明したモノ。です」
「完全正答不可能センター試験なら炎上不回避問題」
「すいません……まぁ人魚って答えればマルにしてたんで」
「……呪具? って言ったか? それって……アレか? バズビーズチェア的な?」
「藁人形的なと聞きました」
それ自体が呪われていて触れると厄災をもたらす物品と言うよりは、それを用いて厄災を起こす道具といった具合だ。
「よく分からんが……お前は荒凪くんの鱗にっ、むぐっ!?」
「シーッ! ちょっとあっちでお話しませう」
歌見の口を塞ぎ、アキの部屋まで押していく。不満そうな目つきと籠った声に色気を感じる。
「……っ、はぁ、何なんだ」
「俺が自分の鱗で怪我したの知ったら荒凪くん落ち込んじゃうんで……内緒でお願いします」
「…………そういうことか。分かったよ。気を付けてれば大丈夫なんだな?」
「はい、不用意に握ったりしなければ」
「そうか、じゃあ次から気を付けろよ。それが出来るなら黙ってていい。気を付けてダメなら……あるいは気を付けられないなら、荒凪くんにちゃんと話して気を付けてもらえ」
気を付け……がゲシュタルト崩壊しそう。
「はい」
「よし。俺はまだだいぶ混乱しているんだが」
そりゃそうだろうな、ちょっと申し訳ない。まずは写真とかで知らせた方がよかったかな。
「俺があげた金魚大事に持ってるんだな……水月、荒凪くんくれ。弟にする」
これは混乱した言動なのか、ボケなのか、どっちだ?
「本当に魚の鱗で怪我したんでそ~! 信じてくだされっ、フラないでぇ!」
「ま、待て、一回落ち着け!」
「ヤダーッ! 落ち着いたら負けるっ、フラれるぅっ! わたくしはこのまま号泣しながらのデュエルを申し込みまそ!」
「何の勝負もしてないだろ俺達は!」
「デュエルスタンバイッ! カードバウトッ!」
「落ち着け! 引っ叩くぞ!」
歌見が右手を高く振り上げたその瞬間、俺の前に小さな少年が現れる。
「待ってください歌見殿! ミツキは本当のことを話しているのです、どうか拳を収めて聞いてやってください!」
「俺も話して欲しいよ!? 殴るつもりはないし……こ、これはただの脅しというか、最悪平手で頭ぺちっとくらいはするかもだけどだな」
「どうしても気が収まらぬというのならこのサキヒコめを……!」
「ダメーッ!? やめてパイセン!」
「一回落ち着いてくれ二人とも! なんで俺が悪いみたいになってるんだ……!? 一回水飲め水、ほら飲め、バカ、落ち着け」
キャップが外されたペットボトルが口に押し付けられる。
「んむ……」
「本当のことなのです歌見殿、本当にミツキは鱗で手を切ったのです。荒唐無稽な話ですから信用されぬかと学び舎では粥を零したことにしておりましたが……ミツキはあなたにだけは嘘はつかぬと決めているようでして、真実を話したのでございます」
「あー……まぁ、付き合い始めの頃に結構脅したからなぁ」
「んっくんっく…………ぷはっ! パイセン、今日ちょっとウチに寄られませぬか? 証拠をお見せ致しまする」
「んー、まぁいいぞ。結構近いし」
駅近物件を買ってくれた十余年前の母に感謝しつつ、涙を拭い、歌見を連れて帰宅。玄関をくぐることなく家と塀の隙間を抜けてアキの部屋に向かった。
「アキくん居ないな、セイカもか」
「多分もうあっちでご飯待ちでそ」
部屋とプールを隔てる扉を開けるとドライヤーの音が聞こえてきた。
「こっちこっち」
「プールに何が…………えっ?」
プールサイドに横たわる人魚の姿を見て歌見は硬直した。
「……! 水月、おかえり!」
水から上がったばかりなのだろう、まだ全身びしょ濡れだ。荒凪は満面の笑顔と長い尾を揺らすことで俺を出迎えた。
「ナナ居る」
「君の顔見に来てくれたんだよ」
「ナナ!」
ぽかんとしている歌見の足元まで荒凪が四本の腕を使って這いずる。顔を青ざめさせ、唇を震わせ、後ずさりしかけた彼の口と足を止めたのは、荒凪が差し出したプラスチック製の金魚だった。
「ナナの魚、いつも一緒」
脇腹辺りから生えた腕で上体を支えながら、両手で持った金魚を歌見に見せている。その仕草は幼い子供のようだ。
「…………荒凪くん?」
「……? うん」
「すまない、ちょっと外すよ。また後で話そう」
その場に屈んで目線を合わせて微笑んだ歌見は、立ち上がった直後俺の首に腕を巻き「ちょっと来い」とドスの効いた声で言い、俺を連れてアキの部屋に戻った。
「先に言えバカ! びっっ……くりした、なんか、こう、よくないこと口走るとこだった!」
「すいません……見てもらった方が早いかと思って」
「どういうことなんだ!?」
「私がコンちゃんとサキヒコくんを侍らせていることに希望を見出したとある方が、ちょっと危険ながら今のうちに人間の尊さ的なことに目覚めさせれば人類の味方になってくれそうな人外……荒凪くんを寄越したのでそ。あの祭りの日の昼に……」
「当日だったのかアレ」
「当日でした。マジヤバかった」
「とある方がめちゃくちゃ気になるんだが」
「……すいません、言っていいのかどうか分かんなくて。先輩の口の硬さ信用してないとかじゃなくて……本当、言っていいのか分かんなくて」
ネイは大人だし、公安だ。重要な秘密の扱いには慣れているだろう。歌見が誰かに漏らすとは思えないが、ここで大事なのはあの秘書からの印象だ。ただの大学生に裏の顔であるオカルト業の仔細を話したとなれば、俺も歌見も警戒される。
「……お前結構ヤバいことに首突っ込んでるのか? 気を付けろよ、一人で抱えるの辛かったらすぐ俺に相談するんだぞ」
「ありがとうございます……そう言っていただけるだけで安心感すごいですよ」
「はぁ、しかし……まさか荒凪くんまで妖怪だったとは」
「サキヒコくんは幽霊でコンちゃんは神様なので「まで」は違いますよ」
「…………そうか」
細かい分類なんて知るかよオタク野郎、とでも言いたげな目を向けられた。
「ふふ、さて歌見先輩、あの姿を見ればなんて言う妖怪か分かりますよね? ズバリ何でしょう!」
「姦姦蛇螺の雄」
「んなもん居るかァ! あっでも……似てるかも。なんでリョウメンスクナ説とか立ててたんでしょう、見た目だけならどっちかっつーとそっちですね。あ、答えは人魚です」
「……それもあんまり雄居るイメージないな」
「正確には見た目だけで人魚と予想したけれど生態が全く違うため調査を重ねたところ、何者かが人工的に作り出した生きた呪具であることがついこないだ判明したモノ。です」
「完全正答不可能センター試験なら炎上不回避問題」
「すいません……まぁ人魚って答えればマルにしてたんで」
「……呪具? って言ったか? それって……アレか? バズビーズチェア的な?」
「藁人形的なと聞きました」
それ自体が呪われていて触れると厄災をもたらす物品と言うよりは、それを用いて厄災を起こす道具といった具合だ。
「よく分からんが……お前は荒凪くんの鱗にっ、むぐっ!?」
「シーッ! ちょっとあっちでお話しませう」
歌見の口を塞ぎ、アキの部屋まで押していく。不満そうな目つきと籠った声に色気を感じる。
「……っ、はぁ、何なんだ」
「俺が自分の鱗で怪我したの知ったら荒凪くん落ち込んじゃうんで……内緒でお願いします」
「…………そういうことか。分かったよ。気を付けてれば大丈夫なんだな?」
「はい、不用意に握ったりしなければ」
「そうか、じゃあ次から気を付けろよ。それが出来るなら黙ってていい。気を付けてダメなら……あるいは気を付けられないなら、荒凪くんにちゃんと話して気を付けてもらえ」
気を付け……がゲシュタルト崩壊しそう。
「はい」
「よし。俺はまだだいぶ混乱しているんだが」
そりゃそうだろうな、ちょっと申し訳ない。まずは写真とかで知らせた方がよかったかな。
「俺があげた金魚大事に持ってるんだな……水月、荒凪くんくれ。弟にする」
これは混乱した言動なのか、ボケなのか、どっちだ?
90
お気に入りに追加
1,228
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
言い逃げしたら5年後捕まった件について。
なるせ
BL
「ずっと、好きだよ。」
…長年ずっと一緒にいた幼馴染に告白をした。
もちろん、アイツがオレをそういう目で見てないのは百も承知だし、返事なんて求めてない。
ただ、これからはもう一緒にいないから…想いを伝えるぐらい、許してくれ。
そう思って告白したのが高校三年生の最後の登校日。……あれから5年経ったんだけど…
なんでアイツに馬乗りにされてるわけ!?
ーーーーー
美形×平凡っていいですよね、、、、
【BL】男なのになぜかNo.1ホストに懐かれて困ってます
猫足
BL
「俺としとく? えれちゅー」
「いや、するわけないだろ!」
相川優也(25)
主人公。平凡なサラリーマンだったはずが、女友達に連れていかれた【デビルジャム】というホストクラブでスバルと出会ったのが運の尽き。
碧スバル(21)
指名ナンバーワンの美形ホスト。博愛主義者。優也に懐いてつきまとう。その真意は今のところ……不明。
「僕の方がぜってー綺麗なのに、僕以下の女に金払ってどーすんだよ」
「スバル、お前なにいってんの……?」
冗談? 本気? 二人の結末は?
美形病みホスと平凡サラリーマンの、友情か愛情かよくわからない日常。
兄たちが弟を可愛がりすぎです
クロユキ
BL
俺が風邪で寝ていた目が覚めたら異世界!?
メイド、王子って、俺も王子!?
おっと、俺の自己紹介忘れてた!俺の、名前は坂田春人高校二年、別世界にウィル王子の身体に入っていたんだ!兄王子に振り回されて、俺大丈夫か?!
涙脆く可愛い系に弱い春人の兄王子達に振り回され護衛騎士に迫って慌てていっもハラハラドキドキたまにはバカな事を言ったりとしている主人公春人の話を楽しんでくれたら嬉しいです。
1日の話しが長い物語です。
誤字脱字には気をつけてはいますが、余り気にしないよ~と言う方がいましたら嬉しいです。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました
SEKISUI
BL
ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた
見た目は勝ち組
中身は社畜
斜めな思考の持ち主
なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う
そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される
【第1章完結】悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!
梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!?
【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】
▼第2章2025年1月18日より投稿予定
▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。
▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。
いじめっこ令息に転生したけど、いじめなかったのに義弟が酷い。
えっしゃー(エミリオ猫)
BL
オレはデニス=アッカー伯爵令息(18才)。成績が悪くて跡継ぎから外された一人息子だ。跡継ぎに養子に来た義弟アルフ(15才)を、グレていじめる令息…の予定だったが、ここが物語の中で、義弟いじめの途中に事故で亡くなる事を思いだした。死にたくないので、優しい兄を目指してるのに、義弟はなかなか義兄上大好き!と言ってくれません。反抗期?思春期かな?
そして今日も何故かオレの服が脱げそうです?
そんなある日、義弟の親友と出会って…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる