1,652 / 2,017
メモ書きでOK? (水月+ヒト・フタ・カンナ・ミタマ・歌見・荒凪)
しおりを挟む
ヒトが持ってきてくれた紙に大きく「車で待ってて」と書き、ハートマークも付けておく。右下には俺の名前も書き、フタに渡した。
「フタさん、ここで待っててくださいね。必ず戻りますから」
「おー…………車で~、車で……なー、これなんて読むの?」
「……鳴雷さん、フタはほとんど漢字が読めません」
二枚目の紙をもらい、同じ内容を全てひらがなで書き、フタに渡した。
「まってて……車で待つのね。車、今乗ってるヤツ……? みつきどこ行くの?」
「すぐ戻りますよ」
「ふーん……」
「出ちゃダメですよ。じゃあ、また後で、フタさん」
「ん、ばいばいみつきぃ」
フタはにっこり笑って手を振った。無邪気な笑顔は彼をとても善良な人のように思わせる、暴力なんて知らないように見えてしまう。
「……はい。ばいばいです、フタさん」
だから、俺の命を狙っても、ミタマを切りつけても、ネイに殴りかかっても、責めにくい。
車の扉を閉めて数歩離れる。スモークガラスのせいで中の様子は伺えない。
「あんなメモ書き程度で大丈夫ですかね?」
「さぁ……」
「ま、もうしばらくは本部に居ることになっているので、私がついでに見張っておきますけど」
「まだ本部に居るんですか? 早くヒトさんとお祭りデートしたいのになぁ」
「ふふ、すいません」
「……じゃあ俺、一人で祭り戻ってますね。デート出来るようになったら連絡ください」
手を振り、別れ、再び提灯で飾り立てられた公園の中へと入っていく。ひとまず閉じ込めておくしかないフタのことや、トラウマを作ってしまったかもしれないノヴェムのことを考えて、一人で勝手に暗くなる。辺りが明るく楽しそうであればあるほどに気分が落ち込んでいく。
「……!」
きゅ、と浴衣の袖を掴まれた。覚えのある仕草に慌てて表情を整える、落ち込んだ顔なんて見せたくなかった。
「カンナ! カンナぁ、急に後ろから服掴んじゃ俺びっくりしちゃうよ。あれ、一人か? はぐれた? そういえばカンナって誰と一緒にお祭り回ってたんだっけ」
「……みぃ、くん、ひとり?」
「あぁ、今は一人だよ」
「…………っしょ、に」
「うん、一緒に回ろうな」
俺からの質問、一つも答えてもらえなかったな……カンナ、そういうとこあるんだよなぁ。
「みー、くん。ぼーる、すく……やろ」
「ボールすくい? あぁ、いいよ」
様々な創作物で縁日には金魚すくいが描かれる。けれど、実際に生きた金魚を扱った夜店なんて見たことがない。
「あ、金魚……」
水に浮いたスーパーボールの中に、稀にプラスチックか何かで出来た金魚のオモチャが浮いている。
「カンナ、勝負しようか。多くボール取れた方が勝ち、金魚は二個分カウント、勝った方は負けた方を一度言いなりに出来る。どうだ?」
「ん……いーよ」
「よーし負けないぞ~」
袖を捲り、ポイを持つ。簡単に破れてしまうこのポイを破らないよう出来るだけ多くのボールを掬うのがこのゲーム。金魚すくいの経験はないがカンナに好き放題出来るチャンスだ、やってみせるぞ。
「ぁ」
どうせなら好きな色と柄のスーパーボールを狙おうかと、お気に入りを探してみる。そんな俺の隣でカンナが微かに声を漏らした。
「ん……?」
視線をやると、カンナは穴の空いたポイを俺に見せた。一つでもボールを取れば俺の勝ちだ。
「みぃくん……ぼく、きんぎょ……欲し……」
「えっ」
「きん、ぎょ……取って?」
スーパーボールの方が取りやすそうだけれど、カンナの頼みだ、挑戦してみよう。
「……っ、お……取れ…………ぁあっ!」
プラスチック製の尖った尾ビレにポイが貫かれてしまった。俺の記録もゼロ個、今回は引き分けだな。
「意外と難しいんだなぁ金魚すくいって」
「ぼー、る……なら、取れ……かな?」
「ボールなら取れたかなって? さぁ、どうだろ。カンナも一発目から金魚狙いか?」
「さ、しょが……一番、じょーぶ……かな、て」
「……まぁそうか。どうする? もっかい並ぶ? 取れる気あんましないけど」
「みっちゃーん!」
ドンッ! と背中に強い衝撃。そのまま重たいものにしがみつかれ、カンナの方に倒れかけたが、何とか踏ん張った。
「くっ……危ないな! カンナ潰しちゃったらどうすんだよ!」
「みっちゃんそんなことせんじゃろ」
「そのためには結構な筋力が必要なんだよ! 鍛える必要のない人外には分かんないかなぁ今俺の腹筋と背筋はギリギリだったんだぞ」
「む……? しーちゃんだけか? ちっこいのはどうした、可愛い可愛い人間の幼体じゃ、むにむにしたいんじゃが」
「……ノヴェムくんなら別行動中だよ。ネイさんと……レイも一緒かな?」
俺の背中から離れたミタマの手にはりんご飴がある、まだほとんど舐めていないのか新品同様の大きさだ。
「む、みっちゃんに抱きついたせいで飴に糸汚れが」
「まさか俺の服にべちょってしたの!? どこ! 拭いて!」
「そうじゃみっちゃん、飴はふーちゃんが売っとるんじゃなかったんか? 知らん男じゃったぞ」
「……交代したんじゃないの。それより! 拭いて!」
もう代理の者が居るのか。ならノヴェムもいちご飴を買ってもらえているかもしれないな。
「お、水月」
「あっパイセン」
「時雨と一緒か? 他のヤツは?」
「別行動中です。歌見先輩も他の子と合流はしてないんですね」
「みつきー」
歌見が押す車椅子の上、荒凪が俺を見つめる。その手には鈴カステラの袋が握られている。
「や、荒凪くん。お祭り楽しい?」
「たのしい」
頭を撫でてみるも、相変わらず無表情。嫌がっているのか喜んでいるのか分からない。
「うた、さん。きんぎょ……取って、欲し……」
「時雨。金魚って? 金魚すくいか?」
「スーパーボールすくいに金魚のオモチャ紛れてるんですよ、俺も取ろうとしたんですけどダメで。パイセン取れません? カンナが欲しがってるんですよ」
「へぇ、金魚のオモチャ……分かった、やってみる」
カンナは歌見に百円玉を差し出した。
「い、いや、自分の金でやるよ。頼まれてとはいえ他人の金だと緊張する……ま、期待せずに待っててくれ」
「がん、ば……て」
「パイセンファイト~」
ここは俺が彼氏としてカッコよく金魚を手に入れてきてやるところな気もしたが、さっき体験した難しさを思い返せば歌見の背に手を振る以上のことは出来なかった。
「フタさん、ここで待っててくださいね。必ず戻りますから」
「おー…………車で~、車で……なー、これなんて読むの?」
「……鳴雷さん、フタはほとんど漢字が読めません」
二枚目の紙をもらい、同じ内容を全てひらがなで書き、フタに渡した。
「まってて……車で待つのね。車、今乗ってるヤツ……? みつきどこ行くの?」
「すぐ戻りますよ」
「ふーん……」
「出ちゃダメですよ。じゃあ、また後で、フタさん」
「ん、ばいばいみつきぃ」
フタはにっこり笑って手を振った。無邪気な笑顔は彼をとても善良な人のように思わせる、暴力なんて知らないように見えてしまう。
「……はい。ばいばいです、フタさん」
だから、俺の命を狙っても、ミタマを切りつけても、ネイに殴りかかっても、責めにくい。
車の扉を閉めて数歩離れる。スモークガラスのせいで中の様子は伺えない。
「あんなメモ書き程度で大丈夫ですかね?」
「さぁ……」
「ま、もうしばらくは本部に居ることになっているので、私がついでに見張っておきますけど」
「まだ本部に居るんですか? 早くヒトさんとお祭りデートしたいのになぁ」
「ふふ、すいません」
「……じゃあ俺、一人で祭り戻ってますね。デート出来るようになったら連絡ください」
手を振り、別れ、再び提灯で飾り立てられた公園の中へと入っていく。ひとまず閉じ込めておくしかないフタのことや、トラウマを作ってしまったかもしれないノヴェムのことを考えて、一人で勝手に暗くなる。辺りが明るく楽しそうであればあるほどに気分が落ち込んでいく。
「……!」
きゅ、と浴衣の袖を掴まれた。覚えのある仕草に慌てて表情を整える、落ち込んだ顔なんて見せたくなかった。
「カンナ! カンナぁ、急に後ろから服掴んじゃ俺びっくりしちゃうよ。あれ、一人か? はぐれた? そういえばカンナって誰と一緒にお祭り回ってたんだっけ」
「……みぃ、くん、ひとり?」
「あぁ、今は一人だよ」
「…………っしょ、に」
「うん、一緒に回ろうな」
俺からの質問、一つも答えてもらえなかったな……カンナ、そういうとこあるんだよなぁ。
「みー、くん。ぼーる、すく……やろ」
「ボールすくい? あぁ、いいよ」
様々な創作物で縁日には金魚すくいが描かれる。けれど、実際に生きた金魚を扱った夜店なんて見たことがない。
「あ、金魚……」
水に浮いたスーパーボールの中に、稀にプラスチックか何かで出来た金魚のオモチャが浮いている。
「カンナ、勝負しようか。多くボール取れた方が勝ち、金魚は二個分カウント、勝った方は負けた方を一度言いなりに出来る。どうだ?」
「ん……いーよ」
「よーし負けないぞ~」
袖を捲り、ポイを持つ。簡単に破れてしまうこのポイを破らないよう出来るだけ多くのボールを掬うのがこのゲーム。金魚すくいの経験はないがカンナに好き放題出来るチャンスだ、やってみせるぞ。
「ぁ」
どうせなら好きな色と柄のスーパーボールを狙おうかと、お気に入りを探してみる。そんな俺の隣でカンナが微かに声を漏らした。
「ん……?」
視線をやると、カンナは穴の空いたポイを俺に見せた。一つでもボールを取れば俺の勝ちだ。
「みぃくん……ぼく、きんぎょ……欲し……」
「えっ」
「きん、ぎょ……取って?」
スーパーボールの方が取りやすそうだけれど、カンナの頼みだ、挑戦してみよう。
「……っ、お……取れ…………ぁあっ!」
プラスチック製の尖った尾ビレにポイが貫かれてしまった。俺の記録もゼロ個、今回は引き分けだな。
「意外と難しいんだなぁ金魚すくいって」
「ぼー、る……なら、取れ……かな?」
「ボールなら取れたかなって? さぁ、どうだろ。カンナも一発目から金魚狙いか?」
「さ、しょが……一番、じょーぶ……かな、て」
「……まぁそうか。どうする? もっかい並ぶ? 取れる気あんましないけど」
「みっちゃーん!」
ドンッ! と背中に強い衝撃。そのまま重たいものにしがみつかれ、カンナの方に倒れかけたが、何とか踏ん張った。
「くっ……危ないな! カンナ潰しちゃったらどうすんだよ!」
「みっちゃんそんなことせんじゃろ」
「そのためには結構な筋力が必要なんだよ! 鍛える必要のない人外には分かんないかなぁ今俺の腹筋と背筋はギリギリだったんだぞ」
「む……? しーちゃんだけか? ちっこいのはどうした、可愛い可愛い人間の幼体じゃ、むにむにしたいんじゃが」
「……ノヴェムくんなら別行動中だよ。ネイさんと……レイも一緒かな?」
俺の背中から離れたミタマの手にはりんご飴がある、まだほとんど舐めていないのか新品同様の大きさだ。
「む、みっちゃんに抱きついたせいで飴に糸汚れが」
「まさか俺の服にべちょってしたの!? どこ! 拭いて!」
「そうじゃみっちゃん、飴はふーちゃんが売っとるんじゃなかったんか? 知らん男じゃったぞ」
「……交代したんじゃないの。それより! 拭いて!」
もう代理の者が居るのか。ならノヴェムもいちご飴を買ってもらえているかもしれないな。
「お、水月」
「あっパイセン」
「時雨と一緒か? 他のヤツは?」
「別行動中です。歌見先輩も他の子と合流はしてないんですね」
「みつきー」
歌見が押す車椅子の上、荒凪が俺を見つめる。その手には鈴カステラの袋が握られている。
「や、荒凪くん。お祭り楽しい?」
「たのしい」
頭を撫でてみるも、相変わらず無表情。嫌がっているのか喜んでいるのか分からない。
「うた、さん。きんぎょ……取って、欲し……」
「時雨。金魚って? 金魚すくいか?」
「スーパーボールすくいに金魚のオモチャ紛れてるんですよ、俺も取ろうとしたんですけどダメで。パイセン取れません? カンナが欲しがってるんですよ」
「へぇ、金魚のオモチャ……分かった、やってみる」
カンナは歌見に百円玉を差し出した。
「い、いや、自分の金でやるよ。頼まれてとはいえ他人の金だと緊張する……ま、期待せずに待っててくれ」
「がん、ば……て」
「パイセンファイト~」
ここは俺が彼氏としてカッコよく金魚を手に入れてきてやるところな気もしたが、さっき体験した難しさを思い返せば歌見の背に手を振る以上のことは出来なかった。
11
お気に入りに追加
1,231
あなたにおすすめの小説
王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜
・不定期
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
クラスのボッチくんな僕が風邪をひいたら急激なモテ期が到来した件について。
とうふ
BL
題名そのままです。
クラスでボッチ陰キャな僕が風邪をひいた。友達もいないから、誰も心配してくれない。静かな部屋で落ち込んでいたが...モテ期の到来!?いつも無視してたクラスの人が、先生が、先輩が、部屋に押しかけてきた!あの、僕風邪なんですけど。
兄たちが弟を可愛がりすぎです
クロユキ
BL
俺が風邪で寝ていた目が覚めたら異世界!?
メイド、王子って、俺も王子!?
おっと、俺の自己紹介忘れてた!俺の、名前は坂田春人高校二年、別世界にウィル王子の身体に入っていたんだ!兄王子に振り回されて、俺大丈夫か?!
涙脆く可愛い系に弱い春人の兄王子達に振り回され護衛騎士に迫って慌てていっもハラハラドキドキたまにはバカな事を言ったりとしている主人公春人の話を楽しんでくれたら嬉しいです。
1日の話しが長い物語です。
誤字脱字には気をつけてはいますが、余り気にしないよ~と言う方がいましたら嬉しいです。
就職するところがない俺は男用のアダルトグッズの会社に就職しました
柊香
BL
倒産で職を失った俺はアダルトグッズ開発会社に就職!?
しかも男用!?
好条件だから仕方なく入った会社だが慣れるとだんだん良くなってきて…
二作目です!
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 設定ゆるめ、造語、出産描写あり。幕開け(前置き)長め。第21話に登場人物紹介を載せましたので、ご参考ください。
★お試し読みは、第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる