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人魚……か? (水月+セイカ・ミタマ・荒凪)
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荒凪とミタマの間に起こった全てを説明しながら、俺は秘書の表情や仕草を観察した。しっかりとした相槌、気持ちのいいところに添えられる質問、俺を子供扱いしていないと分かる態度、俺に期待してくれていると感じる笑顔──
(──あぁ、ネイさんはこういうのをやるべきだったんですな。今、すごく心地いい……全部話せるし、お願いされたら何でもやれそうでそ)
やはりネイに潜入や調査は向いていないと改めて感じた。
「説明ありがとうございます。もう治ったんですよね? 出来れば患部の写真を撮りたかったなぁ……」
秘書は懐から眼鏡を取り出し、ペンライトを使ってミタマの喉を覗く。
「綺麗なもんですね、霊体の方も……」
「眼鏡姿も素敵ですぅ!」
「ありがとうございます。ちょっとかけてみます?」
「え? ゃ、人の眼鏡かけちゃ目が悪くなるって……ぉわ」
有無を言わさず無理矢理かけさせられた。しかし、視界が歪んだりはしない。
「伊達眼鏡ですか?」
「こちらの写真をご覧下さい」
「え? うわっ、心霊写真……!?」
「眼鏡をズラして」
「……あれ? 普通」
「なななんと! 業界初、霊視が出来る眼鏡なんです。これまで霊に対抗する力はないのに視えてしまうだけの木っ端霊感くんちゃんのため、霊が視えなくなる眼鏡は開発されてましたがその逆はなかったんですよ」
「へぇ~すごい!」
ネイが欲しがっていたな、霊視眼鏡。俺も欲しい、学校だとかで姿を消して着いてきているミタマとサキヒコのわちゃわちゃを眺めてみたい。
「……あれ、お兄さん幽霊視えないんですか?」
「俺や國行、形州家は霊感が全くない家系なんですよ。霊能力者の体液とかを摂取すると一時的に霊力手に入るので、必要な仕事の時は血とか髄液を注射してます」
「ひぇえ……た、大変ですね。霊感ある人がやればいいお仕事だと思うんですけど……違うんですか?」
「あなたくらいの幽霊が視えないだけの霊感がない、とは訳が違うんですよ、俺の霊感のなさは。もう全く分からない、感じ取れない、心霊スポットに行っても寒気感じたりしないし、怪異を前にしても気が狂わない。霊障を受けないんです、だから割と向いてる仕事なんですよ。まぁ強い怪異だと物理的な作用を起こし始めるのでこの特性意味ないんですけど」
「霊障を受けない……あの、金縛りとかも霊障ですか? フタさんがたまに猫にやらせてるヤツ……」
「あぁ、そうですね。俺アレ効きませんよ」
以前、フタが俺を殺そうと計画していた時、形州に協力を頼んだ。フタは形州に金縛りをかけるよう猫達に命令していたが、形州は問題なく動けていた。アレの謎がようやく解けたな。
「っと、また脱線した。付喪神さん、血を吐いたそうですが……具体的にどんな症状だったか言えますか? 痛みの範囲なども、可能な限り詳しく」
「コンちゃんとお呼び。そうじゃな、まずピリピリとした痛みがあって、咳き込んだ。血を吐いて、痛みがどんどんと強くなってなぁ……舌が溶け落ちた、喉も一部溶けとったと思う」
「……ふむ。確か、あなたもピリピリ痛んだとか溶けたとか言ってましたね」
「あ、はい。塩化ナトリウムがかかった感じで」
「水酸化ナトリウムな」
「水酸化ナトリウムがかかった感じです」
「……かかったことが?」
「はい、あの時は手の甲で今回は手のひらしたけど、すごく似てました」
「ちょっと、そんなの聞いてないわよ。理科の授業中? 言いなさいよねそういうのは」
肝心なことを報告しないんだから、と母は呆れた様子だ。俺のこの悪癖は、大事なことを事後報告にする母に似たのだと思う。アキとの同居とか、リフォームの件とか、ギリギリまで知らされなかったからな……
「水酸化ナトリウムは確か、腐食でしたよね」
「タンパク質溶かすって習いました」
「……人魚の血にそんな作用はないはず。血は傷や病を癒し、肉は不老長寿を、心臓は不死を与える……と、図鑑には載ってるんですけどねぇ」
秘書は荒凪の傍に屈む。
「生きた人魚なんてここ数百年目撃例すらない、とはいえ……伝承と食い違うのはおかしい。神や妖は人間の想いで姿が歪むものです、みんなが知ってる設定があれば、設定通りの姿と能力になるって訳です」
「えっじゃあ八尺様とかは超えっちなショタコンお姉さんになってるってことですか?」
「元ネタありきのエロ二次創作でしょ、そういうのは。ただデカい女のおねショタじゃパンチが弱い、あの八尺様がってのがあって初めて完成するんです。基本的に元ネタ分かってる人が書いたり読んだりするから、元ネタの知名度にはやっぱり適わないんですよ。あと、神ならともかく妖怪は負の感情を吸い上げて肥大化するものです。恐怖とかね。だから、エロなんていう生殖本能の源、死の正反対の衝動じゃ、妖怪の姿形能力は揺らぎません! はぁー全くエロガキが」
別にショタコンお姉さんに夢があった訳じゃない、お兄さんなら話は別だが。しかし大人に「エロガキ」呼ばわりされるの、なんかイイな……
「荒凪くんは養殖の人魚って言ってましたよね」
「ええ、それも不思議なんですよね。ほら、犬神や蠱毒、コトリバコなんかは作り方込みで有名じゃないですか、でも人魚って、作り方分かりますぅ?」
「猿のミイラとハゼのミイラをくっつける?」
「それは人魚のミイラの作り方。一反木綿とか唐傘お化けとか、そういうのは物に霊力を注げばいい……猫又は猫を使えば…………でも、そういう物や動物が変化したのとは違う妖怪って、そもそもどうやって生まれるんでしょう? 土地の霊力が人格を持った精霊に近いものなんでしょうか?」
専門家のような秘書が分からないことが、俺に分かる訳がない。俺は黙って首を横に振った。
「日本神秘生類創成会の技術、気になりますよね。もし簡単なら量産して妖怪軍団作りたいな~とか思ったり、ふふ」
「軍団ならやっぱり鬼とかですかね?」
「鬼は発生の方法分かってますよ。人間の突然変異です。特定の血族の人間が激情に駆られた際に堕ちる姿です。まぁその血族が全然見つかんない上に、この平和な現代日本で鬼堕ちするほど感情が激しく昂ることなんてなかなかないので……居ないようなもんですけどね。居たら是非欲しいですねぇ」
「へぇ~……」
「さて、荒凪。色々検査したいから、採血させてくれるな?」
秘書はそう言いながら鞄から注射器を取り出す。彼の強面と焦点の合わない目のせいで一気に犯罪感が増した。
「してなかったんですか!? 一番にするものでは?」
「しようとしたらコイツ注射嫌がって尻尾振り回したんですよ。人間の胴体ほどの太さの魚のビチビチに巻き込まれたらどうなるか知ってますか? 吹っ飛ぶんですよ! 失神! 出血! 担架でGO!」
秘書は頭に巻いた包帯を指す。その包帯、荒凪を保護した時の名誉の負傷じゃなく、保護した後に荒凪につけられたものだったんだ……
「人間体にしようと風呂場封鎖してもコイツ勝手に水被って尻尾保って暴れるし……大変だったんですよ、花瓶もポットもひっくり返されて! 注射しないって約束でようやく人間にしてここまで連れてきたんです! あの約束はここに連れてくるまでで終わり、あなたの血を調べる必要性は分かったはずですよ、採血させてくれますね?」
「……荒凪くん、調べてもらおう? ね? 俺が手握っててあげるから。すぐ済むよ、注射くらい」
「僕は……我慢、するけど……僕は嫌がるかも……俺も、我慢する……俺は、嫌がってるから……やめて欲しい」
「腕出さねぇと手にぶっ刺すぞ」
「荒凪くん腕伸ばして腕! 分かるんだ俺、太ってて血管見えなかったから手の甲に刺されたんだよ点滴ぃ……!」
荒凪はカタカタ震えながらも腕を伸ばした。注射するところを凝視するタイプのようだ、俺は目背けちゃうなぁ。
「ちなみにお兄さん注射刺す免許とかって?」
「注射って免許要るんですか? フグ捌く免許しか持ってませんよ俺」
人魚だからってこの野郎。
「普通車免許くらい取っててくださいよ、大人として」
「車嫌いなんですよ。はい、採血完了……注射器を溶かすような作用は見られませんね、ビニール手袋が無事だったと聞いていたので特段驚きもありませんが…………肉と内臓の組織サンプルも欲しいんですけど」
「血と鱗だけで許してください!」
この場で解体を始めかねない表情に圧されつつも、俺はガーゼが貼られた腕をじっと見つめている荒凪の前に立って彼を庇った。
(──あぁ、ネイさんはこういうのをやるべきだったんですな。今、すごく心地いい……全部話せるし、お願いされたら何でもやれそうでそ)
やはりネイに潜入や調査は向いていないと改めて感じた。
「説明ありがとうございます。もう治ったんですよね? 出来れば患部の写真を撮りたかったなぁ……」
秘書は懐から眼鏡を取り出し、ペンライトを使ってミタマの喉を覗く。
「綺麗なもんですね、霊体の方も……」
「眼鏡姿も素敵ですぅ!」
「ありがとうございます。ちょっとかけてみます?」
「え? ゃ、人の眼鏡かけちゃ目が悪くなるって……ぉわ」
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「伊達眼鏡ですか?」
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「え? うわっ、心霊写真……!?」
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「……あれ? 普通」
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「へぇ~すごい!」
ネイが欲しがっていたな、霊視眼鏡。俺も欲しい、学校だとかで姿を消して着いてきているミタマとサキヒコのわちゃわちゃを眺めてみたい。
「……あれ、お兄さん幽霊視えないんですか?」
「俺や國行、形州家は霊感が全くない家系なんですよ。霊能力者の体液とかを摂取すると一時的に霊力手に入るので、必要な仕事の時は血とか髄液を注射してます」
「ひぇえ……た、大変ですね。霊感ある人がやればいいお仕事だと思うんですけど……違うんですか?」
「あなたくらいの幽霊が視えないだけの霊感がない、とは訳が違うんですよ、俺の霊感のなさは。もう全く分からない、感じ取れない、心霊スポットに行っても寒気感じたりしないし、怪異を前にしても気が狂わない。霊障を受けないんです、だから割と向いてる仕事なんですよ。まぁ強い怪異だと物理的な作用を起こし始めるのでこの特性意味ないんですけど」
「霊障を受けない……あの、金縛りとかも霊障ですか? フタさんがたまに猫にやらせてるヤツ……」
「あぁ、そうですね。俺アレ効きませんよ」
以前、フタが俺を殺そうと計画していた時、形州に協力を頼んだ。フタは形州に金縛りをかけるよう猫達に命令していたが、形州は問題なく動けていた。アレの謎がようやく解けたな。
「っと、また脱線した。付喪神さん、血を吐いたそうですが……具体的にどんな症状だったか言えますか? 痛みの範囲なども、可能な限り詳しく」
「コンちゃんとお呼び。そうじゃな、まずピリピリとした痛みがあって、咳き込んだ。血を吐いて、痛みがどんどんと強くなってなぁ……舌が溶け落ちた、喉も一部溶けとったと思う」
「……ふむ。確か、あなたもピリピリ痛んだとか溶けたとか言ってましたね」
「あ、はい。塩化ナトリウムがかかった感じで」
「水酸化ナトリウムな」
「水酸化ナトリウムがかかった感じです」
「……かかったことが?」
「はい、あの時は手の甲で今回は手のひらしたけど、すごく似てました」
「ちょっと、そんなの聞いてないわよ。理科の授業中? 言いなさいよねそういうのは」
肝心なことを報告しないんだから、と母は呆れた様子だ。俺のこの悪癖は、大事なことを事後報告にする母に似たのだと思う。アキとの同居とか、リフォームの件とか、ギリギリまで知らされなかったからな……
「水酸化ナトリウムは確か、腐食でしたよね」
「タンパク質溶かすって習いました」
「……人魚の血にそんな作用はないはず。血は傷や病を癒し、肉は不老長寿を、心臓は不死を与える……と、図鑑には載ってるんですけどねぇ」
秘書は荒凪の傍に屈む。
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「えっじゃあ八尺様とかは超えっちなショタコンお姉さんになってるってことですか?」
「元ネタありきのエロ二次創作でしょ、そういうのは。ただデカい女のおねショタじゃパンチが弱い、あの八尺様がってのがあって初めて完成するんです。基本的に元ネタ分かってる人が書いたり読んだりするから、元ネタの知名度にはやっぱり適わないんですよ。あと、神ならともかく妖怪は負の感情を吸い上げて肥大化するものです。恐怖とかね。だから、エロなんていう生殖本能の源、死の正反対の衝動じゃ、妖怪の姿形能力は揺らぎません! はぁー全くエロガキが」
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「ええ、それも不思議なんですよね。ほら、犬神や蠱毒、コトリバコなんかは作り方込みで有名じゃないですか、でも人魚って、作り方分かりますぅ?」
「猿のミイラとハゼのミイラをくっつける?」
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「へぇ~……」
「さて、荒凪。色々検査したいから、採血させてくれるな?」
秘書はそう言いながら鞄から注射器を取り出す。彼の強面と焦点の合わない目のせいで一気に犯罪感が増した。
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「しようとしたらコイツ注射嫌がって尻尾振り回したんですよ。人間の胴体ほどの太さの魚のビチビチに巻き込まれたらどうなるか知ってますか? 吹っ飛ぶんですよ! 失神! 出血! 担架でGO!」
秘書は頭に巻いた包帯を指す。その包帯、荒凪を保護した時の名誉の負傷じゃなく、保護した後に荒凪につけられたものだったんだ……
「人間体にしようと風呂場封鎖してもコイツ勝手に水被って尻尾保って暴れるし……大変だったんですよ、花瓶もポットもひっくり返されて! 注射しないって約束でようやく人間にしてここまで連れてきたんです! あの約束はここに連れてくるまでで終わり、あなたの血を調べる必要性は分かったはずですよ、採血させてくれますね?」
「……荒凪くん、調べてもらおう? ね? 俺が手握っててあげるから。すぐ済むよ、注射くらい」
「僕は……我慢、するけど……僕は嫌がるかも……俺も、我慢する……俺は、嫌がってるから……やめて欲しい」
「腕出さねぇと手にぶっ刺すぞ」
「荒凪くん腕伸ばして腕! 分かるんだ俺、太ってて血管見えなかったから手の甲に刺されたんだよ点滴ぃ……!」
荒凪はカタカタ震えながらも腕を伸ばした。注射するところを凝視するタイプのようだ、俺は目背けちゃうなぁ。
「ちなみにお兄さん注射刺す免許とかって?」
「注射って免許要るんですか? フグ捌く免許しか持ってませんよ俺」
人魚だからってこの野郎。
「普通車免許くらい取っててくださいよ、大人として」
「車嫌いなんですよ。はい、採血完了……注射器を溶かすような作用は見られませんね、ビニール手袋が無事だったと聞いていたので特段驚きもありませんが…………肉と内臓の組織サンプルも欲しいんですけど」
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