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誰の思い通り? (〃)
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俺に跨り、俺を喘がせてやるとカミアと相談していたらしいカンナを手玉に取り、俺に堕ちている様を弟に見せつける羞恥まで与えてやろうとしていたはずだ。
「んっ、ゔぅ……! くっ、ふ……んっ、あぁあっ! ぁ、ふっ……」
「はぁっ……カンナ、感じたよな今の。お腹、ぐぽって鳴っただろ?」
「なったぁ……みぃくん、ぜんぶ……入れて♥」
「あぁ、もちろん」
なのに俺は今カンナの望み通りに動いている。いや、俺は最初からカンナを最奥まで貫いてカミアの目の前で嬌声を上げさせてやろうとしていたから、これでいいはず……俺の思い通りに進んでいるはず。
「はっ、ぅんっ……! ぁ、あっ……みぃくんっ、みぃくんの、ぜんぶぅ……」
カンナの望み通りに動いている気がするのは、カンナが望みを「騎乗位でみぃくんを喘がせてやる」から「みぃくんに奥まで入れてもらって気持ちよくなる」に変えたからと言うだけ……本当にそうか? 本当にカンナが俺を喘がせてやろうだなんて思うのか? そりゃSっ気はあるみたいだが。
「お兄ちゃんのお尻とみぃくんの太腿ぺったりついてる! あんなにおっきいの入れるなんて……お兄ちゃんちっちゃいのに」
もしかしたらカンナの望みは最初から、それこそカミアと相談していたその時から「みぃくんを煽って、昨日生意気なことを言っていたのも知らせて、みぃくんに復讐されつつ主導権を一部奪い、みぃくんに抱かれて気持ちよくなること」だったんじゃないのか? 兄を過信するカミアも、俺が羞恥プレイを試みるのも、その俺を逆に脳イキで弄ぶのも、計画の内だったのでは?
「はっ、は……んっ、みぃくん……ずぼずぼして♥ ぐぽぐぽ……して♥ みぃくん……すき、すき……だいすき、みぃくん」
どうでもいいかぁ! カンナの計画通りだったらカンナすごい! ってだけでいい。どちらにせよカンナは俺が大好きで、俺もカンナが大好き。可愛いカンナを翻弄してやるのは楽しいけれど、可愛いカンナに弄ばれるのも悪くない。俺の懐は深いのだ、性癖のストライクゾーンは馬の視界よりも広いのだ!
「ひっ……ぅ、んっ! んんっ、んっ、く……ふっ、ぅんっ……!」
尻肉を鷲掴みにして緩く持ち上げ、腰を振って突き上げる。俺にしがみついたカンナは口をほとんど閉じたまま、可愛い声を小さく漏らした。
「カンナ、もっと大声出していいんだぞ?」
さっきはペラペラ話してくれていたのだから、喘ぎ声ももっとちゃんと聞かせて欲しい。もっと激しくすれば抑える余裕もなくなるかな。
「んっ……!? ん、ぁ、あっ、あぁんっ! みぃくんっ、はげ、ひっ……」
「嫌か?」
「すきぃ……! きも、ひっ……みぃくんすきぃっ」
照れて黙り込んだり硬直したりすることの多いカンナだが、素直だ。照れ隠しに嘘をついたり怒ったりはほとんどしない。聞けば答えてくれる、あまりにも愛おしい性質じゃないか。
「ね……みぃくん、一応他人のお家だし……隣、もう寝てるだろうから、あんまり大声出さない方がいいんじゃないかなっ……」
「……! んっ……ん、んんっ……ぅう……!」
「余計なこと言うなよカミアぁ!」
「ご、ごめんっ、でもぉ……」
「カンナが唇噛んじゃうだろ? 高い家なんだから防音しっかりしてるよ。ネザメさん達もヤるって分かってて部屋貸してくれてるんだから大丈夫。な、カンナ、声出していいからな」
「ぅっ、く……んんっ! ぅ……みぃ、くんっ」
「我慢しなくていいからな。よしよし……」
最奥まで挿入して腰をくねらせ、腸全体を動かしてやる。内蔵が揺さぶられる感覚はいくら調教されても苦手なままだという男も居るとネットで見た、前立腺はともかく結腸で快感を得られるのは本当に才能なのだと。
「ぁ、ゔぅっ!? おなかっ、ぁあっ……みぃくんっ、みぃ、ぐっ……ふっ、ぅうゔんっ……! みぃくっ、みぃっ、ひんっ……!」
真偽は不明だが、陰茎を全て咥え込んで心底気持ちよさそうによがってくれる彼氏達が、そもそも男に抱かれる才能があったと考えるととてもえっちなので真実だと思うことにしている。
「イっ、で、ぅう……! みぃくんっ、んんっ……あひゃまっ、ぱちぱちしゅるっ……みぃくんっ、み、くんっ……!」
連続絶頂に陥ったカンナの身体は支えていないと倒れてしまう。急に仰け反ることもあるから、彼を抱き締める腕の力は抜けない。俺の腕の中で快楽に溺れたカンナへの愛おしさが溢れて、唾液を零している口を舌で犯した。
「んっ……!? んっ、んんぅっ……!」
突然の激しいキスに驚いたのか、カンナは身を跳ねさせた。しかしすぐに積極的に舌を突き出し、腰を揺らした。酸欠と多幸感から彼の後孔の締め付けは増し、俺の陰茎を熱烈に締め上げていく。
「んっ……! ふ……ぅ」
カンナと同じ酸欠と多幸感の中、彼の中へ精を放った。陰茎が脈打ちながら全てを吐き出し、萎えていく感覚に身体をぶるっと震わせ、顔を引く。繋がった唾液の橋を切り、射精を遂げたばかりの陰茎に蕩けた肉が絡み付く快感に唸りつつ、カンナを持ち上げて陰茎を抜いた。
「……っ、はぁ……はーっ…………ちょっと、疲れた」
仰向けになり、俺の身体の上にうつ伏せになったカンナをずり落ちさせて腕枕をする。
「ごめん……シャワー、もうちょい後な。カンナ。腰立たない」
「き、もち……よか、た? ぼく……」
「最高だったよ」
丸い頭を撫でてやるとカンナは嬉しそうに微笑む。健気な彼があんまり可愛いから、もっと撫でてやりたくなる。頭も、肩も、背中も、全て……優しく撫でて、愛でて、そうしているうちにいつの間にか俺は眠ってしまった。
「んっ、ゔぅ……! くっ、ふ……んっ、あぁあっ! ぁ、ふっ……」
「はぁっ……カンナ、感じたよな今の。お腹、ぐぽって鳴っただろ?」
「なったぁ……みぃくん、ぜんぶ……入れて♥」
「あぁ、もちろん」
なのに俺は今カンナの望み通りに動いている。いや、俺は最初からカンナを最奥まで貫いてカミアの目の前で嬌声を上げさせてやろうとしていたから、これでいいはず……俺の思い通りに進んでいるはず。
「はっ、ぅんっ……! ぁ、あっ……みぃくんっ、みぃくんの、ぜんぶぅ……」
カンナの望み通りに動いている気がするのは、カンナが望みを「騎乗位でみぃくんを喘がせてやる」から「みぃくんに奥まで入れてもらって気持ちよくなる」に変えたからと言うだけ……本当にそうか? 本当にカンナが俺を喘がせてやろうだなんて思うのか? そりゃSっ気はあるみたいだが。
「お兄ちゃんのお尻とみぃくんの太腿ぺったりついてる! あんなにおっきいの入れるなんて……お兄ちゃんちっちゃいのに」
もしかしたらカンナの望みは最初から、それこそカミアと相談していたその時から「みぃくんを煽って、昨日生意気なことを言っていたのも知らせて、みぃくんに復讐されつつ主導権を一部奪い、みぃくんに抱かれて気持ちよくなること」だったんじゃないのか? 兄を過信するカミアも、俺が羞恥プレイを試みるのも、その俺を逆に脳イキで弄ぶのも、計画の内だったのでは?
「はっ、は……んっ、みぃくん……ずぼずぼして♥ ぐぽぐぽ……して♥ みぃくん……すき、すき……だいすき、みぃくん」
どうでもいいかぁ! カンナの計画通りだったらカンナすごい! ってだけでいい。どちらにせよカンナは俺が大好きで、俺もカンナが大好き。可愛いカンナを翻弄してやるのは楽しいけれど、可愛いカンナに弄ばれるのも悪くない。俺の懐は深いのだ、性癖のストライクゾーンは馬の視界よりも広いのだ!
「ひっ……ぅ、んっ! んんっ、んっ、く……ふっ、ぅんっ……!」
尻肉を鷲掴みにして緩く持ち上げ、腰を振って突き上げる。俺にしがみついたカンナは口をほとんど閉じたまま、可愛い声を小さく漏らした。
「カンナ、もっと大声出していいんだぞ?」
さっきはペラペラ話してくれていたのだから、喘ぎ声ももっとちゃんと聞かせて欲しい。もっと激しくすれば抑える余裕もなくなるかな。
「んっ……!? ん、ぁ、あっ、あぁんっ! みぃくんっ、はげ、ひっ……」
「嫌か?」
「すきぃ……! きも、ひっ……みぃくんすきぃっ」
照れて黙り込んだり硬直したりすることの多いカンナだが、素直だ。照れ隠しに嘘をついたり怒ったりはほとんどしない。聞けば答えてくれる、あまりにも愛おしい性質じゃないか。
「ね……みぃくん、一応他人のお家だし……隣、もう寝てるだろうから、あんまり大声出さない方がいいんじゃないかなっ……」
「……! んっ……ん、んんっ……ぅう……!」
「余計なこと言うなよカミアぁ!」
「ご、ごめんっ、でもぉ……」
「カンナが唇噛んじゃうだろ? 高い家なんだから防音しっかりしてるよ。ネザメさん達もヤるって分かってて部屋貸してくれてるんだから大丈夫。な、カンナ、声出していいからな」
「ぅっ、く……んんっ! ぅ……みぃ、くんっ」
「我慢しなくていいからな。よしよし……」
最奥まで挿入して腰をくねらせ、腸全体を動かしてやる。内蔵が揺さぶられる感覚はいくら調教されても苦手なままだという男も居るとネットで見た、前立腺はともかく結腸で快感を得られるのは本当に才能なのだと。
「ぁ、ゔぅっ!? おなかっ、ぁあっ……みぃくんっ、みぃ、ぐっ……ふっ、ぅうゔんっ……! みぃくっ、みぃっ、ひんっ……!」
真偽は不明だが、陰茎を全て咥え込んで心底気持ちよさそうによがってくれる彼氏達が、そもそも男に抱かれる才能があったと考えるととてもえっちなので真実だと思うことにしている。
「イっ、で、ぅう……! みぃくんっ、んんっ……あひゃまっ、ぱちぱちしゅるっ……みぃくんっ、み、くんっ……!」
連続絶頂に陥ったカンナの身体は支えていないと倒れてしまう。急に仰け反ることもあるから、彼を抱き締める腕の力は抜けない。俺の腕の中で快楽に溺れたカンナへの愛おしさが溢れて、唾液を零している口を舌で犯した。
「んっ……!? んっ、んんぅっ……!」
突然の激しいキスに驚いたのか、カンナは身を跳ねさせた。しかしすぐに積極的に舌を突き出し、腰を揺らした。酸欠と多幸感から彼の後孔の締め付けは増し、俺の陰茎を熱烈に締め上げていく。
「んっ……! ふ……ぅ」
カンナと同じ酸欠と多幸感の中、彼の中へ精を放った。陰茎が脈打ちながら全てを吐き出し、萎えていく感覚に身体をぶるっと震わせ、顔を引く。繋がった唾液の橋を切り、射精を遂げたばかりの陰茎に蕩けた肉が絡み付く快感に唸りつつ、カンナを持ち上げて陰茎を抜いた。
「……っ、はぁ……はーっ…………ちょっと、疲れた」
仰向けになり、俺の身体の上にうつ伏せになったカンナをずり落ちさせて腕枕をする。
「ごめん……シャワー、もうちょい後な。カンナ。腰立たない」
「き、もち……よか、た? ぼく……」
「最高だったよ」
丸い頭を撫でてやるとカンナは嬉しそうに微笑む。健気な彼があんまり可愛いから、もっと撫でてやりたくなる。頭も、肩も、背中も、全て……優しく撫でて、愛でて、そうしているうちにいつの間にか俺は眠ってしまった。
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