冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

ムーン

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矛盾する言葉 (水月×カンナ×カミア)

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あまりにもぐだぐだだ、プレイ内容を考えてきたんじゃなかったのか? いや、本当にプレイ内容を考えてきただけで、脳内シミュレーションすらろくにやっていないから流れが分からない……というヤツか?

(やりたいとこだけ考えるなんて、単発二次創作でしか許されませんぞ! 全体の流れも軽くシミュレートしておいてくだされ!)

なんて厳しいことを可愛い双子達に言う訳にもいかない。

「とり、あえず……」

「うん……うん…………あっ、そうだね、それいい。流石お兄ちゃん」

カミアの耳と自身の口を手で隠し、カンナがこしょこしょと俺に聞こえないように何かを話した。今の光景をオカズにしたら白米三俵イケる。

「みぃくん、座って☆ 枕背もたれにすると楽だよ」

三つ並んだ枕を縦に積み、背もたれを作ってくれた。俺は大人しくベッドに腰を下ろし、枕に背を預けた。足は緩く肩幅に開いて伸ばしてある。

「みぃくん……あの、ぉ……おち…………ぅう……くっ、苦しそう、そう苦しそうだからねっ?」

「……カミア、ちゃんと言って。その方がみぃくん喜ぶ」

カンナが普段声が小さく聞き取りにくいのは、俺への照れによるもの。なのでカミアへの注意はハッキリとした言葉で行われる。俺に聞かせるという意識はなく、カミアの耳元で言っているから、やはり声は小さいのだけれど。

「わ、分かってるぅっ! み、みぃくんっ、ぉ……おち、ちん……苦しそうだから……その」

顔を真っ赤にしたカミアが言い辛そうに言葉を紡ぐ中、カンナが俺の隣に腰を下ろした。まだ立っていたカミアは慌てた様子で俺の左側に座った。

「みぃくんの、おちんちん……しこ♥ しこ♥ してあげるね」

耳元で囁かれる、吐息たっぷりのお言葉。

「えぇえ……!? 何今の! 何今の言い方! お兄ちゃん!」

「……れんしゅ、した」

「よ、よーし……僕も。み……みぃくんっ☆ ぁー、ダメだ……なんか違う」

カンナは語尾にハートマークが付いている感じだったが、カミアはいつも通りだったな。いや何だよその技術、語尾にマーク入れるって何。

「みぃくんっ☆ みぃくん☆ んー、ダメだな」

「……みー、くん♥」

「やっぱり可愛さとセクシーさが違うよね~、どういえばそうなるのかなぁ」

「ごめん、そのよく分かんない技術の練習は後でやってもらっていいかな。あんなこと言われたら俺もうバッキバキのダッラダラで」

先走りの汁が陰嚢まで垂れている。

「あっ、ごめんごめん……えっと、じゃあ……触るね」

カミアの手が陰茎に触れる。カンナはローションの封を切り、俺の陰茎にかけた。亀頭からどろどろと透明の液体が陰茎を包んでいく。

「ひゃっ……みぃくん、冷たくない?」

「……ちょっと萎えた」

「そうでもないと思うけどなぁ、おっきいよ。お兄ちゃん、僕にもちょーだい」

カミアが手を広げ、カンナにローションを手のひらに垂らしてもらう。ローションにまみれた手で、同じくローションにまみれた陰茎を握る。ゆっくりと手を上下させる。

「んっ……」

「カミア……ぎこち、ない」

確かにぎこちない。だがそのぎこちない動きが予測不能の刺激を産む。声を堪えにくい。

「みぃくんの……その、久しぶりに触るから、緊張するんだよ」

「……っ、は……俺のは久しぶりでも、自分のはよく触るだろ?」

「大きさ違うよぉ……みぃくんのってだけで緊張しちゃうし」

嬉しいことを言ってくれる。

「それは……ぁっ!? ちょっ、カンナ、カンナっ!? ぉいっ……そこ、は……」

カミアの可愛さに頬を緩ませていると、カンナの手も俺の陰茎に触れ始めた。それも亀頭にだ、亀頭を覆うように手のひらを被せ、優しく撫で始めたのだ。

「先っぽ責めるのはっ、ダメだってマジで……!」

剥き出しの敏感な亀頭に与えられる刺激。すべすべでふわふわのカンナの手のひらが、ローションのぬるぬるを利用して与えてくる刺激。腰が浮く、足が跳ねる。息が荒くなり、声が漏れる。

「んんっ……くっ、キツいってぇ……」

「みぃくんの声色っぽいなぁ……」

「……っ、は、カミアぁっ、もっと強く扱いてくれ、早く出したい……!」

カンナに与えられる強い快感が射精欲を高める。ベッドに座る前から散々興奮させられ、焦らされたのもあって、早く出してしまいたくて仕方がなかった。

「う、うんっ、えっと、こうかな?」

緊張が薄れてきたのかカミアの手の動きが滑らかになってきた。握る力もほどよい、これなら直に射精出来そうだ。

「みー……くん」

「……っ、は……カンナ」

「みぃくん……出しちゃ、だめ」

「……!? な、何言ってんだよカンナっ」

「…………だめ」

耳元で吐息たっぷりに囁かれ、更に興奮が高まる。

「ビクビクしてきたね。そろそろ出せるんじゃない? ね、みぃくん。いっぱい出してっ☆」

左側の耳はカミアの元気な声を拾う。

「みぃくん、がまんして♥」

「我慢なんてしなくていいよっ☆」

双子の声が鼓膜を揺らす。よく似た声は正反対の言葉を俺の脳に届ける。

「出し……ちゃ、だめ♥」

「僕の手に、びゅーって出そ☆」

禁止の命令が、射精の許可が、同時に下る。

「イっちゃだめ♥」

「出してっ☆」

「だめ♥」

「イって♡」

絶頂の寸前、快感の光がぱちぱちと脳で弾ける中で与えられる言葉というのは深く脳に染み入る。その言葉が矛盾していたら混乱してしまって、焦ってしまって、何も出来なくなる。射精したいのに出せない。

「……っ、出させてくれよっ、もう無理、破裂するって、出させてぇ……!」

「出していいってばぁ」

「く……! ふっ、ゔ…………カンナっ、ダメって言わないで……」

「…………みぃくん」

「カンナ、カンナお願いっ!」

「………………だぁめ♥」

昇り始めていた精液を止めるため、俺はカミアの手ごと陰茎を握った。射精に至ることはなく足をみっともなくガクガクと震わせるだけに留まった。
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