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雄っぱいウォーズ (水月×ヒト・フタ・サン・歌見)

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太腿だけでなくやっぱり胸も揉みたい。欲が膨らんだ俺はヒトの足の上で身体を半々回転させ、お姫様抱っこをされるような姿勢になった。深く腰かけて目の前に来た胸に心を躍らせる。

「ヒトさんヒトさんっ」

「好きにしていただいて構いませんよ?」

「それもすっごくえっちでいいんですけど、揉みたいのは揉みたいでも揉ませてもらいたいが今優勢なんです。分かりますかね、単なる揉みたいと、揉ませてもらいたいの差」

「……差、ですか」

「勝手に揉むんじゃなく、許可だけ取って揉むんじゃなくっ、胸を差し出してくれたり手を掴んで触らせてくれたりっ……そういうのが今の俺のトレンドなんです!」

熱弁する俺をヒトはぽかんとした顔で見つめていた。引かれたかと身構える俺の手首をヒトが掴んだ。そして俺の手を胸へと導いた。

「……こうですか?」

胸元に俺の手をやるとヒトは俺の手首から手を離し、手に手を重ねて俺の手を押さえた。軽く押さえたりして、揉ませてくれている。

「これ~!」

「よかった」

「やっぱり歳上のえっちなお兄さんにはこういうムーヴがピッタリですなむほほっ」

シャツ越しの胸筋を揉みまくる。脱力した筋肉は柔らかく揉み心地がいいが、ピクッと身体が跳ねる度に筋肉は一瞬硬直する。次第にその頻度が増していく。

「……っ、ふ……ぅ、んっ……」

頻度に比例して手のひらに感じる突起の硬さが増していく。顔を上げれば、頬を赤くし固く口を閉じ必死に声を押さえるヒトの表情が楽しめた。

(お尻の横っちょの方にもなーんか硬いもんが当たってますなぁ)

イタズラ心を湧かせた俺は不意打ちでヒトの乳首をつねった。シャツで滑って逃がさないよう、根元の方からぎゅっと強く。

「……っ!? ああっ!?」

ヒトが嬌声を上げる。驚きと快楽が混じった表情だ。最高だな。

「はっ……は……? な、何……」

「すっかり性感帯ですね」

でも、もう少し感度を上げておきたい。そう考えてシャツ越しに乳首をカリカリと引っ掻く。ヒトは身体を跳ねさせ、俺の手首を掴んで胸から離させると、俺を床に転がし落として立ち上がった。

「ヒ、ヒトさん?」

まずい、怒らせたか? 謝らなければ。

「ヒトさん、すいませ……」

「すみません年積さん! あの、ト、トイレは……どちらに」

「……えっ? ぁ、案内致します。着いてきてください」

「えっ? えっ? ちょっヒトさん! 待って! 一人で抜かないで! 俺飲んであげるからぁ! あぁあ……行っちゃったぁ」

ミフユとヒトは部屋を去ってしまった。急いで追いかけるべきだろうか? いや、最後の呼び掛けが聞こえていたはずのヒトが一瞬足りとも足を止めなかったのだから、彼はあの時のようにサンだけならともかく他の彼氏達の目の前で俺に快感を与えられるのは嫌なのだろうと予想出来る。

(ん? それならトイレまで追いかけてトイレでヤればよかったのでわ?)

やっぱり追いかけるべきだったのか? いや、いやいや、彼氏の家のトイレで他の彼氏としけこむとか……しかもミフユの父親と顔を合わせたばかりだし、色々と気まずい。もしヒトと致している間にノックされたら終わりだ、二人一緒にトイレから出てくるところを見られても終わりだ。

(つまりわたくしの追いかけないという選択は正しかったのでそ)

なんかごちゃごちゃ考えちゃったな。

「み、水月……そう落ち込むな。胸なら……その、俺のを」

ヒトの足の上から落とされた体勢のまま考え込んでいたのを酷く落ち込んでいると勘違いしたらしく、歌見が俺の肩をつんつんとつついた。視線を移せば彼はシャツのボタンを二つ外し、肌着を引っ張り下げて胸の谷間を見せてくれた。

「……ぉおお!」

「ぅわっ、びっくりした……急に起きるな。元気出たか? よかった、じゃあな」

「待て待て待てぇーい! 待ってください! 揉ませてくれるって言うから起きたんですけど!?」

上体を起こすと俺の前に屈んでいた歌見は立ち上がって俺から離れようとした。俺は慌てて足に抱きつき、今度こそ引き止めた。

「胸を……までしか言ってない! ちょっと見せてやるってつもりで言ったんだ!」

「そんなもんが通るかぁ! 雄っぱい寄越せ!」

「……みーつーきっ、ボクのは欲しくない?」

俺の傍にサンが膝をつく。珍しくスーツを着ている彼は、ネクタイをそのままにシャツのボタンを外して胸の谷間を覗かせていた。

「ふぉおお!?」

「……っ!? 待て浮気者! お前俺の胸がよかったんじゃないのか!?」

「なぁにナナくん、見せるだけのつもりなんだろ? ボクのは揉んでも吸っても何してもいいよぉ水月ぃ~」

「お、俺だってもう少し粘られたら折れるつもりで……ぁああ言わせるなクソっ! 水月ほら! 俺の方がっ、多分……ゃ、柔らかいぞっ!?」

ムキになった歌見は肌着を捲り上げ、ボーッと床に座り込んだままだった俺の目の前に豊満な胸筋を突き出した。

「やっぱり目でも楽しみたいんじゃない? ほら水月ぃ……す、み、い、り」

サンも更にボタンを外し、半分ほど刺青が入った強靭な胸板を晒す。歌見のむっちりとした胸、サンの反社感たっぷり背徳感マシマシ胸、どちらか片方なんて選べない。片手ずつ揉ませてもらおう。

「何してんの~? みつきもサンちゃんも楽しそーだねぇ。俺も混ぜて~?」

ぽよんっ、と頭に柔らかいものが当たる。フタの胸だ。フタが背後から抱きついてきた。まさかの三択目!? クソっ、手が足りない!
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