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後片付けは一人で (水月×リュウ・サキヒコ)
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ひたすらリュウの後孔を犯し続け、気付けば彼の反応は酷く鈍くなっていた。顔を上げてみればリュウの目玉がぐりんと上を向いているのに気付き、俺はそっと目を閉じさせた。
(漫画でよく見る目ぇかっぴらいたまま死んだ人間にやるヤツ)
リュウは気絶してしまっているようだが、萎えた陰茎をゆっくりと抜くと微かに喘いだ。
「……っ、ぁ……ぁ、あっ……」
「ふーっ…………シャワー浴びようか、リュウ」
痙攣する身体を抱き上げると、足がピンと伸びていることが分かった。折り曲げてもらわなければ運びにくい、軽く揺すってみると逆効果だったのか爪先までビンッと伸びた。
「……っ、んんんぅっ……!」
振動だけで感じてくれるのは大変可愛らしいのだが、今回ばかりは困った。自分よりも小柄とはいえ男一人を抱え続けているのは辛い。俺は多少の運びにくさを無視し、ピンと伸びたままの身体を運んだ。
「ぅ……あっ? ひぁあっ!?」
後孔を拡げ、シャワーを当てながらほじくると甲高い声を上げながら目を覚ました。
「っと、起きたか」
「はっ、は、ぁ、う……水月ぃっ?」
「膝曲げろ、膝立ち。出来るな? もたれていいから」
「んっ……ん、ぅ……」
「捕まれ。ほら、首腕回して」
目を覚ましたようなので俺に抱きつかせて後孔の洗浄を続行する。耳元で弱々しく喘ぐのが可愛くて、ついつい余計にほじってしまった。
ぐったりとしたリュウを抱えて部屋に戻る。胡乱な意識のまま俺を目で追う彼に服を着せてやり、床に置く。
「すぐベッド綺麗にするからな」
用意しておいたシーツと精液その他で汚れたシーツを交換。リュウをベッドに上げて毛布を被せる。
「水月ぃ……? 水月、寝ぇへんの?」
「お前拭いたタオルとか、シーツとか……色々洗わなきゃ。すぐ戻るよ、先寝てろ」
「ん……すまんなぁ、手伝いたいんやけどめっちゃ身体ダルぅて……」
「気にすんな。ゆっくり休め、明日はパーティだからな」
「んー……」
リュウの頭を撫で、彼に告げた通りの後片付けを始める。精液が付着した物は手洗いするしかないので数十分かかってしまった。
「一応リュウの腰のとこにタオル敷いてたのに、染みちゃったり零れちゃったり……」
「こんどぉむとやらをちゃんとつけたらどうだ?」
洗い終えたシーツを絞りながら愚痴っているとサキヒコが背後に現れた。
「いっぱい出させちゃうし、潮吹きとかもさせちゃったりするから何度も替えなきゃだし……テンポ悪くなるんだよ。寝バックでちんちんズリズリしちゃうと外れてっちゃいそうだし」
「ふむ、なら……ばすたおるを重ねるのはどうだ?」
テンポが悪くなる、なんてワガママな理由なのにサキヒコは俺を叱らず代替案を考えてくれた。
「なるほど、ありがとうサキヒコくん。古いの敷く用にしちゃって、また新しいの買っておこうかなぁ。ゃ、新品ふわふわを上にして古いゴワゴワを下にした方がいいかな?」
「その辺りは感覚をよく知るミツキが決めるべきだ」
「なんだかんだ女役が下になることが多いからね、サキヒコくんの意見も聞きたいな」
女役、という言い方はあまり好きではないが、サキヒコには受けだのネコだのよりこの言い方が伝わりやすいだろう。
「それ、は…………その、ミツキ、いつでも応えるつもりではいるが……そういう相談に応えるのは、嫌だ」
「でもサキヒコくんが背中とかお腹つけるとこだよ?」
「そ、そういう話をするのはっ、嫌だ……!」
サキヒコの姿が消えてしまった。
「サキヒコくん……ごめんね、君はいつもそう言ってくれてるのに。気を付けるよ、本当に……ごめん」
「……そんなに気に病むな」
サキヒコが姿を現した。実際以上に落ち込んだ素振りを見せたら励ましに出てくるのではないかという俺の予想は正解だったらしい。
「私が、その……過敏なのだと、思う。ミツキと、他の者との会話を見ていると…………だから、その、ミツキが気にすることではないのだ」
「ううん、その子にあった対応をするのが俺の役目だよ。サキヒコくんはそういう話嫌なんだから、俺はしないように努める。話して決めたいこともあるけど……察せるように、がんばる…………から。あっ、でも、もし嫌なことしちゃってたら、遠慮せず言ってね」
「…………ありがとう」
小学生のように小さな彼の、可愛らしいおかっぱ頭を撫でる。いつかネザメが言った通り、座敷童子のような小柄さと髪型だ。実際に座敷童子なんてものが居るのかどうかすら知らないから、イメージでしかないけれど。
「ミツキ……」
「ふふっ、明日はネザメさん家に行くから、サキヒコくんの主さんにも会えるかもね。えっと、ツザメさんだっけ? 実体化できるようになったんだし、今度は好きなだけ話せるよ」
「……! そ、そう……だな。話す内容を考えておかねば。うぅむ……まずは近況報告か。ツザメ様の半生も是非聞きたい。恋愛話に目がない悪癖は変わっていらっしゃらないだろうか、だとしたらミツキとの関係の進展を詳しく聞かれるやも……くぅっ、ご容赦くださいツザメ様ぁっ」
想像だけで音を上げるサキヒコを見ていると、天然で甘えたで我儘なネザメに振り回されているミフユのことを思い出す。直接の先祖でもないのに、よくもまぁここまで似られるものだ。
(漫画でよく見る目ぇかっぴらいたまま死んだ人間にやるヤツ)
リュウは気絶してしまっているようだが、萎えた陰茎をゆっくりと抜くと微かに喘いだ。
「……っ、ぁ……ぁ、あっ……」
「ふーっ…………シャワー浴びようか、リュウ」
痙攣する身体を抱き上げると、足がピンと伸びていることが分かった。折り曲げてもらわなければ運びにくい、軽く揺すってみると逆効果だったのか爪先までビンッと伸びた。
「……っ、んんんぅっ……!」
振動だけで感じてくれるのは大変可愛らしいのだが、今回ばかりは困った。自分よりも小柄とはいえ男一人を抱え続けているのは辛い。俺は多少の運びにくさを無視し、ピンと伸びたままの身体を運んだ。
「ぅ……あっ? ひぁあっ!?」
後孔を拡げ、シャワーを当てながらほじくると甲高い声を上げながら目を覚ました。
「っと、起きたか」
「はっ、は、ぁ、う……水月ぃっ?」
「膝曲げろ、膝立ち。出来るな? もたれていいから」
「んっ……ん、ぅ……」
「捕まれ。ほら、首腕回して」
目を覚ましたようなので俺に抱きつかせて後孔の洗浄を続行する。耳元で弱々しく喘ぐのが可愛くて、ついつい余計にほじってしまった。
ぐったりとしたリュウを抱えて部屋に戻る。胡乱な意識のまま俺を目で追う彼に服を着せてやり、床に置く。
「すぐベッド綺麗にするからな」
用意しておいたシーツと精液その他で汚れたシーツを交換。リュウをベッドに上げて毛布を被せる。
「水月ぃ……? 水月、寝ぇへんの?」
「お前拭いたタオルとか、シーツとか……色々洗わなきゃ。すぐ戻るよ、先寝てろ」
「ん……すまんなぁ、手伝いたいんやけどめっちゃ身体ダルぅて……」
「気にすんな。ゆっくり休め、明日はパーティだからな」
「んー……」
リュウの頭を撫で、彼に告げた通りの後片付けを始める。精液が付着した物は手洗いするしかないので数十分かかってしまった。
「一応リュウの腰のとこにタオル敷いてたのに、染みちゃったり零れちゃったり……」
「こんどぉむとやらをちゃんとつけたらどうだ?」
洗い終えたシーツを絞りながら愚痴っているとサキヒコが背後に現れた。
「いっぱい出させちゃうし、潮吹きとかもさせちゃったりするから何度も替えなきゃだし……テンポ悪くなるんだよ。寝バックでちんちんズリズリしちゃうと外れてっちゃいそうだし」
「ふむ、なら……ばすたおるを重ねるのはどうだ?」
テンポが悪くなる、なんてワガママな理由なのにサキヒコは俺を叱らず代替案を考えてくれた。
「なるほど、ありがとうサキヒコくん。古いの敷く用にしちゃって、また新しいの買っておこうかなぁ。ゃ、新品ふわふわを上にして古いゴワゴワを下にした方がいいかな?」
「その辺りは感覚をよく知るミツキが決めるべきだ」
「なんだかんだ女役が下になることが多いからね、サキヒコくんの意見も聞きたいな」
女役、という言い方はあまり好きではないが、サキヒコには受けだのネコだのよりこの言い方が伝わりやすいだろう。
「それ、は…………その、ミツキ、いつでも応えるつもりではいるが……そういう相談に応えるのは、嫌だ」
「でもサキヒコくんが背中とかお腹つけるとこだよ?」
「そ、そういう話をするのはっ、嫌だ……!」
サキヒコの姿が消えてしまった。
「サキヒコくん……ごめんね、君はいつもそう言ってくれてるのに。気を付けるよ、本当に……ごめん」
「……そんなに気に病むな」
サキヒコが姿を現した。実際以上に落ち込んだ素振りを見せたら励ましに出てくるのではないかという俺の予想は正解だったらしい。
「私が、その……過敏なのだと、思う。ミツキと、他の者との会話を見ていると…………だから、その、ミツキが気にすることではないのだ」
「ううん、その子にあった対応をするのが俺の役目だよ。サキヒコくんはそういう話嫌なんだから、俺はしないように努める。話して決めたいこともあるけど……察せるように、がんばる…………から。あっ、でも、もし嫌なことしちゃってたら、遠慮せず言ってね」
「…………ありがとう」
小学生のように小さな彼の、可愛らしいおかっぱ頭を撫でる。いつかネザメが言った通り、座敷童子のような小柄さと髪型だ。実際に座敷童子なんてものが居るのかどうかすら知らないから、イメージでしかないけれど。
「ミツキ……」
「ふふっ、明日はネザメさん家に行くから、サキヒコくんの主さんにも会えるかもね。えっと、ツザメさんだっけ? 実体化できるようになったんだし、今度は好きなだけ話せるよ」
「……! そ、そう……だな。話す内容を考えておかねば。うぅむ……まずは近況報告か。ツザメ様の半生も是非聞きたい。恋愛話に目がない悪癖は変わっていらっしゃらないだろうか、だとしたらミツキとの関係の進展を詳しく聞かれるやも……くぅっ、ご容赦くださいツザメ様ぁっ」
想像だけで音を上げるサキヒコを見ていると、天然で甘えたで我儘なネザメに振り回されているミフユのことを思い出す。直接の先祖でもないのに、よくもまぁここまで似られるものだ。
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