上 下
1,517 / 1,971

みつきぃ〜! (〃)

しおりを挟む
後孔を穿たれる快感に悶える可愛い弟の顔と声を堪能しつつ、もちろんその弟の……アキの穴の心地も楽しみつつ、俺達を切なげに見上げるフタの視線も愉しむ。

《んっ、ゔ……ぁああぁっ! はっ、はぁっ、兄貴っ、あにっ、ぎぃっ! じぇんりちゅっ、ぜんりちゅしぇんっ! ヤバっ、ぁ、あぁあーっ! イぐっ、イっ……くゔぅっ!》

射精に至ったアキの後孔は数秒間だけ締め付けを更に強め、痙攣した。搾り取るような腸壁の動きに堪え切れず声が吐息に混じる。

「はぁっ……はっ……にぃにっ、んぁあっ!? あっ、みゃっ……んにゃあぁんっ! にゃっ、ぁ、んゃっ、ぁあっ!」

おかげで俺も射精してしまいそうだ。けれど、後一押しが足りない。元の締め付け具合に戻った穴で陰茎を扱く、未だ痙攣は続けている腸壁で擦り、張ったままの前立腺でカリ首を責め快感を得る。

「ねぇ……ねぇみつきぃっ」

「っと、動いちゃ危ないぞぃ」

正座を崩したような姿勢だったフタが、膝立ちをするように身体を持ち上げる。バランスを崩して倒れかけて、ミタマに支えられる。

「みつきぃ、俺にしてよそれぇ……俺、なんか、お尻……お腹? なんか変で……なんか、入れて欲しいって……感じでぇ…………ねぇお願いみつき、それ俺にしてぇ?」

「へぇ? フタさん、それって……」

《……っ、やだ兄貴ぃっ、今は俺だろ? もうちょい後なら3Pでも何でもヤってやるからさぁ、後一発二発の間は俺だけ見てくれよ》

フタに返事をしようとすると、アキの両手が首の後ろで組まれた。右足を俺の肩に乗せておきながら俺の首に抱きつくとは……何度見ても驚く柔軟性だな。

「鳴雷、後一回二回の間は秋風にだけ構え。三回目以降は三人でも何でもいいけど」

「分かった。寂しがらせたか? アキぃ、ごめんな、ふふ……コンちゃん、フタさんお願いね」

ミタマに声をかけ、アキと唇を重ねる。無茶な姿勢のアキにこれ以上負担をかけるのは少し怖くて、舌を絡ませ合っている間は腰を振らず左右にくねらせてアキの腸壁を愛撫した。

「みつき……みつきぃっ、俺にしてってばぁ! 俺もそれしたい、みつきのちんちん入れたい~……お尻変なんだってぇ、なんか欲しい……」

「暴れるでない。今はあーちゃんの番じゃ、大人しゅう待ちぃ。ほれ、ワシが揉んでやるからこれで我慢しぃ」

「んっ……やだ、これやだぁっ……ぁ、うっ……やだぁ~! なんか、ガンって来ないぃ! じわじわ~ってなってぇ、なって……なるだけでぇ! やだぁっ、触んないで……みつき、みつきぃ、みつきぃ~!」

ぐずぐずだ。何だろう、この既視感……あぁ、アレだ。少し前にどこかの道端で見た親子、まだ幼稚園にも行っていないような幼い子が転んで「ママ~!」って泣いていた光景。

(二十七歳男性がこんな情けない泣き方するんですね……かわよ)

俺の名前を呼びながらぐずるフタはあまりにも可愛い。駆け寄りたいし、もっと見たいから放っておきたい。矛盾する欲望を膨らませていると、ぬるりと入ってきた舌が上顎を撫でた。

「んっ……」

今までは俺がアキの口に舌を入れていたけれど、俺がフタに気を取られたからかアキの方が舌を押し込んできた。優先順位を変えてはいないんだよと言い訳するように、宥めるように、ゆっくりと腸壁を愛撫しながら舌を吸う。

「んっ、んんんぅっ、んんんん~っ!」

アキがまた絶頂した。腹と太腿に生温かさを感じる、アキの精液だろう。

「……っ、ふ……」

俺もまた絶頂を迎えた、二度も強い締め付けと痙攣に曝されたのだから当然だ。アキの中にたっぷりと欲望を吐き出し、吸っていた舌を解放してやり、ぽーっとしたアキの頭を撫でた。

「はぁ……はぁっ…………にぃに……」

「よしよし、アキ……可愛いなぁお前は本当に。もうそろ完全にほぐれたっぽいから、結腸入れような」

アキの腰をしっかりと掴み、力任せに引き寄せつつ腰を突き出し、柔らかくなった肉を貫いて結腸口をごぢゅっと突いた。腰をくねらせて結腸口をぐりぐりと責め立て、無理矢理その奥へと進んだ。

「ひゔっ!? ゔっ、ぁ……あぁあっ!? あっ、ゔ……んにゃあぁっ!? ぁっ、ひ、ひぁあっ! ぁぐっ、んんんゔっ……!」

「アキが欲しがってた奥だぞ、嬉しいか? はぁっ……ギッチギチだな、震えてるし……イってる? んじゃ奥ぐぽぐぽしような~」

《ひぐっ!? んっ、あぁあっ……! 奥っ、おぐ、やばっ……イくっ、またイっ、ぐぅゔっ! 待っ》

「んっ……先っぽばっかりぢゅぱぢゅぱ吸いやがって。ふっ……はぁ……お兄ちゃん早漏にする気か? ったく……」

何度も射精し嬌声を上げ、色のない肌を赤く染めているのに、アキの体幹に揺らぎはない。絶頂やその余韻で痙攣していても、俺が支える必要がないほどしっかりと立っている。

「みつきぃ……俺にもそれしてぇ? ねぇー……みつき、ねぇ……みつき? なんでなんも言ってくんないのぉ……」

「ワシじゃ不満か?」

「不満……」

「む、そう正直に言われると傷付くのぅ。ええかフタ、ヌシはワシの首を切ったんじゃぞ。ヌシは覚えとらんかもしれんがワシは覚えとる、ワシ結構根に持つタイプなんじゃ」

「……ごめんね~? でもさぁ……関係なくない?」

「ええいうるさいのぅ、ワシの気が済むまでワシの好き勝手にされぃ!」

「コンちゃんの好きにぃ~…………コンちゃん俺触んの好きなの~? んー……あわび? はしたいんだけどさぁ」

お詫び、かな。

「俺さぁ~……水月と付き合ってるからぁ~……そういうのはなぁ~……ダメかなぁ。他のにしない?」

「…………みっちゃん! 此奴やりづらい!」

フタの一途で貞淑な一面に萌えつつ、アキを突いてよがらせつつ、耳を寝かせたミタマに苦笑いを返した。
しおりを挟む
感想 440

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!

梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!? 【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】 ▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。 ▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。 ▼毎日18時投稿予定

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです

おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの) BDSM要素はほぼ無し。 甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。 順次スケベパートも追加していきます

隠れSubは大好きなDomに跪きたい

みー
BL
⚠️Dom/Subユニバース 一部オリジナル表現があります。 ハイランクDom×ハイランクSub

兄たちが弟を可愛がりすぎです~こんなに大きくなりました~

クロユキ
BL
ベルスタ王国に第五王子として転生した坂田春人は第五ウィル王子として城での生活をしていた。 いつものようにメイドのマリアに足のマッサージをして貰い、いつものように寝たはずなのに……目が覚めたら大きく成っていた。 本編の兄たちのお話しが違いますが、短編集として読んで下さい。 誤字に脱字が多い作品ですが、読んで貰えたら嬉しいです。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

処理中です...