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時間厳守 (水月×フタ)
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フタがテレビに夢中になってしまったので、俺はサキヒコとイチャつくことにした。膝に座った彼を愛でていると、扉が開いた。
「あ、みつきぃ、ここに居た」
フタが寝室にやってきたのだ。もう彼の見ていた番組は終わったのだろうか、
「どったの、眠い?」
フタに視線と意識を移したほんの一瞬でサキヒコは消えていた。
「いえ……」
「眠くない?」
「はい」
「じゃあさ、これ飲んで」
フタは俺に小さな瓶を渡した。茶色いそれにフィルムはなく、商品名も成分表も分からなくなっている。
「……これ、何ですか?」
毒じゃないよな? また俺のこと殺そうとしてる訳じゃないよな? フタが思い付いてしまった「みつき殺した方がいい説」はもう忘れたよな?
「毒とかじゃないですよね、なーんて……はは」
「知らない」
「えっ」
誤魔化している、のか? いや、そんな雰囲気はない。フタの嘘なら見破れそうな気がするから、多分本当に知らないんだ。
「どこで買ったんですか?」
「えっとね……あ、ボスにもらったんだってさ。恋人出来たって言ったらもらったって~」
そうメモしてあるのかな?
「寝る前に飲むといいんだってさ」
「寝る前……快眠サポート的なヤツですか?」
「さぁ」
「……ま、いいか」
ボスが可愛がっている手下の恋人を毒殺する理由はないだろう、フタの分もあるみたいだしきっと安全な飲み物だ。
「毒だったらコンちゃん何とかしてね」
そう呟いて、小さな瓶の中身を飲み干した。何とも言えない苦味と臭み、ビタミンっぽい味、やっぱり栄養ドリンク的な何かだ。
「…………まさか、いや」
「ぅえ……まず~、俺もういいや。みつきあげる」
「えっ、もぉ……もったいないから飲みますけど」
半分ほど残ったフタの分も飲み、瓶を片付けてベッドに戻った。フタは既にベッドに横になっており、近付くと手招きをした。
「おいで~」
「はぁい!」
曇りのない笑顔に飛びつく。高身長な彼でも足がはみ出ないようになのか、ベッドは大きく二人でも楽に眠れそうだ。
「フタさん……」
しかし、ベッドで恋人と二人きりだと言うのにただ眠ることなんて出来やしない。
「ね、フタさん。えっちなことしていいですか?」
今日はサンとヒトを抱いた。フタも抱いてしまおうか? いや、サンとヒトとは違いフタはまだ後孔に手を付けていない、拡張開発なしで即日抱くなんていくら彼が大きくて丈夫とはいえ難しいだろう。
(一日で三兄弟コンプ……ちょっと夢があったんですが。実績解除されそうですし)
実績のトロフィー名を考えながらフタの頬や首筋にキスをする。
「何するの?」
「俺に任せてください。嫌ですか?」
「んー……別にいいよ」
「やった! じゃあ、あっ、先にゴム付けときましょっか」
ゴムを取ってベッドに戻るとフタは上体を起こしていた。ベッドの端から足を垂らした彼の前に、床に膝をつき、ズボンを脱がし、下着をズラし、まだ柔らかい陰茎をそっと握る。
「フタさんの……ふふ」
顔をぴっとりつけて、カリ首の匂いを嗅ぐ。雄臭い。興奮してきた。舌を伸ばして鈴口をほじるように舐めると、陰茎がピクッと反応して大きくなり始めた。
「……みつきぃ? そこ汚くない? 舐めちゃダメだよ」
「ダメじゃないです、汚くないですから……ほら、ぁむっ……ん、んん……きもちぃ、れひょ?」
まだまだ柔らかい陰茎を口に含んだまま上目遣いで尋ねる。性知識が少なく、教えてもすぐに忘れてしまうフタだが、彼も男だ。こういった挑発には弱いようで口の中で陰茎が硬さを増していく。
「きもちいい……」
「だから、ダメじゃないんれふ。きもちぃことで、らめなことなんて、ないんれふよ」
「……っ、ん……喋んのやだ」
「ふふ……ごめんなふぁい。んっ、ん……」
完全とまでは言わないがかなり大きくなったので頭を前後に揺らしてジュボジュボと音を立てながら激しいフェラを始める。フタの呼吸も少しずつ荒くなってきた。
「はぁ……はっ……ん…………んっ? なんか鳴ってる……」
アラームが鳴り、フタがスマホを取る。
「……お風呂入らなきゃ」
「ふぐっ……!? げほっ、けほ、けほっ…………ちょ、ちょちょちょちょっ、ちょっと待ってくださいフタさん!」
フタが突然立ち上がり喉の奥を突かれ、噎せながら離れてしまう。慌ててフタの足にしがみついて彼を止め、前に回り込んで立ち上がる。
「ちょっと待ってくださいよ! 何……一体何してんですか! これからって時に!」
「……みつき? 怒ってる?」
「怒りますよそりゃ! 今フェラしてたでしょ、お風呂は後! えっちはお風呂の前にするんです、汗かくし汚れるから!」
「え~……? でもお風呂の時間だし」
フタはスマホを突き出し、お風呂という名前がつけられたアラームが今鳴ったという証拠の画面を俺に見せる。
「俺がここに泊まることなんてあんまりないんですよ! お風呂の時間ちょっと遅らせるくらいなんですか! ほらもう置いて! 座って!」
スマホを奪い取り、ベッドに投げ、フタを強引にベッドに座らせる。
「よく射精寸前で止めて風呂入ろうとしましたね、並の男じゃ出来ませんよ。あー全く流石はフタさんですね!」
「みつきぃ……? なんか怒ってる? なんで?」
フタはもう風呂のアラームが鳴ったことも、それにより俺のフェラを中断したことも何も覚えていないのだろう。
「……怒ってませんよ?」
「そっかぁ」
若干萎えていたフタの陰茎を咥え、フェラをやり直す。ほどなくして喉に精液を受け、舌の上に残った分をたっぷり味わうためしばらく咀嚼した。
「んん……にがまずい、でも美味しい……」
飲み干したらまたフタの陰茎を咥え、お掃除フェラを開始。射精により敏感になったのか、先程までよりフタの呼吸が荒い。
「……っ、ふ……みつきぃ」
「ゴム被せますね~」
また勃ち始めたのでコンドームを被せる。サンやヒトにもしたように口を使って被せた、興奮してくれただろうか? 表情はイマイチ読めなかった。
「さて、そろそろお尻を……」
「……なんか鳴った」
後孔の拡張に着手しようかと気合いを入れ直したその時、またフタのスマホが鳴った。
「寝る時間だ。一緒に寝よ~、みつきぃ」
「勃ってるのに!?」
寝転がってぽふぽふとベッドを叩くフタに、俺のテクニックが拙いのが悪いのだろうかと自信を喪失した。
「あ、みつきぃ、ここに居た」
フタが寝室にやってきたのだ。もう彼の見ていた番組は終わったのだろうか、
「どったの、眠い?」
フタに視線と意識を移したほんの一瞬でサキヒコは消えていた。
「いえ……」
「眠くない?」
「はい」
「じゃあさ、これ飲んで」
フタは俺に小さな瓶を渡した。茶色いそれにフィルムはなく、商品名も成分表も分からなくなっている。
「……これ、何ですか?」
毒じゃないよな? また俺のこと殺そうとしてる訳じゃないよな? フタが思い付いてしまった「みつき殺した方がいい説」はもう忘れたよな?
「毒とかじゃないですよね、なーんて……はは」
「知らない」
「えっ」
誤魔化している、のか? いや、そんな雰囲気はない。フタの嘘なら見破れそうな気がするから、多分本当に知らないんだ。
「どこで買ったんですか?」
「えっとね……あ、ボスにもらったんだってさ。恋人出来たって言ったらもらったって~」
そうメモしてあるのかな?
「寝る前に飲むといいんだってさ」
「寝る前……快眠サポート的なヤツですか?」
「さぁ」
「……ま、いいか」
ボスが可愛がっている手下の恋人を毒殺する理由はないだろう、フタの分もあるみたいだしきっと安全な飲み物だ。
「毒だったらコンちゃん何とかしてね」
そう呟いて、小さな瓶の中身を飲み干した。何とも言えない苦味と臭み、ビタミンっぽい味、やっぱり栄養ドリンク的な何かだ。
「…………まさか、いや」
「ぅえ……まず~、俺もういいや。みつきあげる」
「えっ、もぉ……もったいないから飲みますけど」
半分ほど残ったフタの分も飲み、瓶を片付けてベッドに戻った。フタは既にベッドに横になっており、近付くと手招きをした。
「おいで~」
「はぁい!」
曇りのない笑顔に飛びつく。高身長な彼でも足がはみ出ないようになのか、ベッドは大きく二人でも楽に眠れそうだ。
「フタさん……」
しかし、ベッドで恋人と二人きりだと言うのにただ眠ることなんて出来やしない。
「ね、フタさん。えっちなことしていいですか?」
今日はサンとヒトを抱いた。フタも抱いてしまおうか? いや、サンとヒトとは違いフタはまだ後孔に手を付けていない、拡張開発なしで即日抱くなんていくら彼が大きくて丈夫とはいえ難しいだろう。
(一日で三兄弟コンプ……ちょっと夢があったんですが。実績解除されそうですし)
実績のトロフィー名を考えながらフタの頬や首筋にキスをする。
「何するの?」
「俺に任せてください。嫌ですか?」
「んー……別にいいよ」
「やった! じゃあ、あっ、先にゴム付けときましょっか」
ゴムを取ってベッドに戻るとフタは上体を起こしていた。ベッドの端から足を垂らした彼の前に、床に膝をつき、ズボンを脱がし、下着をズラし、まだ柔らかい陰茎をそっと握る。
「フタさんの……ふふ」
顔をぴっとりつけて、カリ首の匂いを嗅ぐ。雄臭い。興奮してきた。舌を伸ばして鈴口をほじるように舐めると、陰茎がピクッと反応して大きくなり始めた。
「……みつきぃ? そこ汚くない? 舐めちゃダメだよ」
「ダメじゃないです、汚くないですから……ほら、ぁむっ……ん、んん……きもちぃ、れひょ?」
まだまだ柔らかい陰茎を口に含んだまま上目遣いで尋ねる。性知識が少なく、教えてもすぐに忘れてしまうフタだが、彼も男だ。こういった挑発には弱いようで口の中で陰茎が硬さを増していく。
「きもちいい……」
「だから、ダメじゃないんれふ。きもちぃことで、らめなことなんて、ないんれふよ」
「……っ、ん……喋んのやだ」
「ふふ……ごめんなふぁい。んっ、ん……」
完全とまでは言わないがかなり大きくなったので頭を前後に揺らしてジュボジュボと音を立てながら激しいフェラを始める。フタの呼吸も少しずつ荒くなってきた。
「はぁ……はっ……ん…………んっ? なんか鳴ってる……」
アラームが鳴り、フタがスマホを取る。
「……お風呂入らなきゃ」
「ふぐっ……!? げほっ、けほ、けほっ…………ちょ、ちょちょちょちょっ、ちょっと待ってくださいフタさん!」
フタが突然立ち上がり喉の奥を突かれ、噎せながら離れてしまう。慌ててフタの足にしがみついて彼を止め、前に回り込んで立ち上がる。
「ちょっと待ってくださいよ! 何……一体何してんですか! これからって時に!」
「……みつき? 怒ってる?」
「怒りますよそりゃ! 今フェラしてたでしょ、お風呂は後! えっちはお風呂の前にするんです、汗かくし汚れるから!」
「え~……? でもお風呂の時間だし」
フタはスマホを突き出し、お風呂という名前がつけられたアラームが今鳴ったという証拠の画面を俺に見せる。
「俺がここに泊まることなんてあんまりないんですよ! お風呂の時間ちょっと遅らせるくらいなんですか! ほらもう置いて! 座って!」
スマホを奪い取り、ベッドに投げ、フタを強引にベッドに座らせる。
「よく射精寸前で止めて風呂入ろうとしましたね、並の男じゃ出来ませんよ。あー全く流石はフタさんですね!」
「みつきぃ……? なんか怒ってる? なんで?」
フタはもう風呂のアラームが鳴ったことも、それにより俺のフェラを中断したことも何も覚えていないのだろう。
「……怒ってませんよ?」
「そっかぁ」
若干萎えていたフタの陰茎を咥え、フェラをやり直す。ほどなくして喉に精液を受け、舌の上に残った分をたっぷり味わうためしばらく咀嚼した。
「んん……にがまずい、でも美味しい……」
飲み干したらまたフタの陰茎を咥え、お掃除フェラを開始。射精により敏感になったのか、先程までよりフタの呼吸が荒い。
「……っ、ふ……みつきぃ」
「ゴム被せますね~」
また勃ち始めたのでコンドームを被せる。サンやヒトにもしたように口を使って被せた、興奮してくれただろうか? 表情はイマイチ読めなかった。
「さて、そろそろお尻を……」
「……なんか鳴った」
後孔の拡張に着手しようかと気合いを入れ直したその時、またフタのスマホが鳴った。
「寝る時間だ。一緒に寝よ~、みつきぃ」
「勃ってるのに!?」
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