冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

ムーン

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やっぱりちょっと他人より深め

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ヒトを言葉で虐めて遊んで、彼の後孔に入れたローターを動かして、彼から離れた。

「お待たせ、サン」

「ぁ、うん、おかえり水月」

「サン……? どうしたの、ほっといたら興奮冷めちゃった?」

「いや、水月って意外と意地悪出来るんだな~……って。なんて言うか、理解度高いよね。兄貴のことよく分かってないとあんな的確に兄貴のこと刺せないよ」

「大好きな彼氏だからね!」

「十数人彼氏居て、最新彼氏でそれかぁ……水月ってマジで頭おかしいんだね~。イイよぉ、そういうの大好き」

悪口、じゃないんだよな?

「ヒト兄貴はいくら虐めてくれてもいいけどさ~……フタ兄貴にそういうことすんのはマジでやめてね? すぐ忘れるからって、覚えらんないからって、色んな虐め方試したりしたら、ボク怒るからね」

「し、しないよそんなこと……ヒトさんと違ってフタさんは虐めて可愛くなるタイプじゃなさそうだし」

ヒトは虐めても縋りついてくるから可愛いんだ。でもフタは多分、虐めても困惑したり落ち込んだりするだけで、ヒトのように縋りつくほどその記憶が持続したりしなさそうだから、罪悪感だけが残りそうなんだよな……

「は? フタ兄貴虐めると可愛いけど? ややこしいクイズとか出したら解けなくってあーうー言ってる兄貴超可愛いけど?」

「どっちなんだよぉ!」

「可愛いけど虐めちゃダメって言ってんの」

「サンもやめなよ……」

「いいんだよ、フタ兄貴はヒト兄貴みたいに根に持ったりしないから」

言っていることがめちゃくちゃだ。自分はいいけどお前はダメ、を地で行ってるなぁ。これには末っ子らしさではなく、暴君な姉っぽさを感じる。

「結論、ヒト兄貴は虐めてもいいけどフタ兄貴はダメ。もちろんボクもダメ。この話はもう終わり。さ、セックスしよっ」

たくましい腕が首に絡む。唇を重ね、サンを押し倒す。

「ふふふ……すぐ入れられるよ、水月」

「……この体位のままでいいの?」

「ん~? あぁ、正常位はちょっと腰がなぁ……あっ、腰の下に枕とか入れてくれない?」

「それだけでいいの?」

「ボクまだ腰いわすような歳じゃないし」

サンはくすくすと笑っている。本当に大丈夫なのだろうか、歳が若くとも日頃の習慣などで腰が弱っている可能性はある。

「痛めて後日まで尾を引くのが嫌だったけど、アレだけ気持ちいいなら別にいいや。本当に痛めるか分かんないし、一回ヤってみよっ。ほら水月、入れて」

「腰弱い訳じゃないんだよね?」

「うん。別の意味では弱いけどね。さっきめちゃくちゃよかったし…………アレ、腰じゃなくてお腹かな? 感覚的には……」

「セックスそんなに気に入ってくれたんだ……初めてだったのにすごいね、才能あるよ」

話す合間合間に頬をくすぐるように唇を触れさせる。キスの雨を降らせながら髪を梳こうとするも、髪が長過ぎて毛先までは届かない。仕方なく途中で髪の隙間から指を抜き、また生え際に指を差し込む。

「水月がじっくり準備してくれたからだよ」

「そんな……」

「早く入れてよぉ~」

「わっ」

大きな手に腰を掴まれた。ぐいぐいとサンの腰に押し付けられるも、陰嚢や会陰を擦るばかりで後孔には触れもしない。

「ん……もうちょい腰上げなきゃかな」

「無理にしちゃダメだよ」

腰を掴み返し、枕にしっかりと乗せてやり、ローションとゴムの準備をしっかりしてから挿入した。

「んっ、んんっ……ぅ、あっ、ぁああっ! はっ、はぁ……ふっとい、ねぇ」

「ありがたいお言葉だね」

「ん……ひぁっ! あはっ、イイとこきたぁ……ぁ、んっ! んん……くっ、ぅあっ! ゃあっ、もぉ……そこばっかりっ、ひんっ……!」

先程はサンの顔はほとんど見られなかった。今度は快楽に喘ぐ可愛らしい顔がよく見える。黙っていれば無気力そうに見える美しく大人しい造形の、よくコロコロと表情を変える可愛らしい顔が、赤くなり眉尻が下がりだらしなく口を開け──時折歯を食いしばり、目を固く閉じたりとろんと虚空を見つめたり。見ていて飽きない。

「はっ、はぁっ、ぁんっ! んんっ……水月、水月っ、きもちぃ……ね、まだ全部入ってないだろ? 全部入れなよ」

「……うん。痛かったりしたらすぐ言ってね」

以前から危惧していた、長身のサンにも結腸責めは出来るのか問題。俺が勝手に気にしているのではなく、レイも言っていたのだ。これはサンを見ればやがて思い付く疑問なのだ。

「んっ、ゔっ!? 奥っ、来たね……ふっ、んゔっ、んん……! はっ、ぁ……すご、身体、めりめり拡げられてる……内側からっ、あぁっ! 隙間、ないとこぉ……隙間っ、作られてる……んんっ!」

「……っ、く……キツ」

指も玩具も届いていない未開の地を切り開いていくには、亀頭は敏感過ぎる。異物を察知してぎゅうぎゅうと締まり侵入を防ごうとする腸壁を押しのけて進んでも、またすぐに亀頭のすぐ下を締め付けられる。

「サン、ちょっと気張ってみて」

「ん……こう?」

後孔は本来要らないものを排出する器官のため、力を込めると穴は拡がり腸壁もまた排出を促すようにうねる。だから僅かにだが拡がった穴を楽に進みながら外に向かわせようと蠢く腸壁を逆撫ですることが可能だ。

「ひっ、あっあっあぁああっ!?」

ずぶぷっ……と陰茎が進み、サンは突然の強い刺激に仰け反る。こちゅっ、と先端が壁に触れ、俺は心の中で拳を突き上げて喜んだ。この吸い付くような感触、突破口がありそうな感覚、間違いない。結腸口に届いたのだ。

「ぁゔっ、んっ……あれ、行き止まり? ボク背ぇ高いから腸も長いかもって思ってたんだけど」

「まだ行き止まりじゃない、長いよサンのは。結腸ギリギリ。先っぽ全部は入れらんないかも……まぁでも、結腸口くぽくぽはしてあげられるから、及第点ってことにならない?」

「……結腸責め、レイちゃんから聞いてさ……かなり楽しみにしてたんだよね~。無理かもって不安もあったよ。イケるんならよかった。さっさとやってよ」

「またヤダヤダ言わないでね」

「言わない言わない、んっ……!」

知らないうちにレイと仲良くなっていたんだな。レイとはレイの仕事の忙しさの度合いにもよるが、だいたい一日三桁近くメッセージのやり取りをしていたのに……サンと買い物に行っただとか、そんな話をしてくれたことは一度もなかった。

「ぁ、んっ、んぁっ、は、ぁあっ……んっ」

レイに対するほんの少しのモヤモヤを抱いたまま、サンに苦痛を与えず結腸口を開くため俺は細かく優しく腰を揺らした。
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