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イかせまくってって言ったから
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興奮で鼻の毛細血管が破裂しそうだ。
(落ち着け落ち着け落ち着くのでそサンダーファントム氏。サンさんは処女、じっくり慣らしたとはいえ処女、一人遊び習得済みとはいえ処女、ガタイがいいし丈夫そうとはいえ処女、優しくするのでそ)
紳士的なセックスをするのだと自分に言い聞かせながら、ゴムを被った陰茎をまだ男を知らない後孔に押し当てる。サンの腰を捕まえたままゆっくりと腰を突き出していく
「んっ……!」
サンの頭が揺れ、黒髪がのたうつ。
「ぅ、あっ……大きくないっ? ねぇ、水月のっ、おっきいってぇっ……はぁっ、待って、玩具より全然……圧迫感がっ、はぁ……ぁっ、あんなにいっぱい買ったのに」
「……大丈夫? 痛かったり苦しかったりしたら言ってね」
「ん……まだ大丈夫、ごめん止めてもらって……いいよ、来て」
待てと言われて止めていた腰をまたゆっくりと突き出していく。慣れた相手とのセックスとは違い、弱点を探るための慎重さではなく、サンが極力苦痛を感じないようにするための慎重さだ。
「ぅ、あっ、あぁあっ……! はっ、はぁ……は、ぁっ…………ひぁっ!?」
柔らかいのにキツく締め付けてくる肉壁をかき分けながら進んでいくと、先端が何か少し硬いものに触れた。その瞬間サンの腰が跳ね、俺は一瞬呼吸を忘れた。
「……っ、だ、大丈夫っ?」
「ぅ、うん…………前立腺? だっけ、気持ちいいとこ……当たったみたいで、声でちゃった……ぁはは、恥ずかしいなぁ……」
そうだ、サンの前立腺は結構深いところにあったんだった。他の彼氏達ならもっと早くに前立腺に触れているから気付くのが遅れた。
「あっ……そ、そっか、ここか、サンのイイとこ。じゃあ念入りに撫でてあげないとだね」
「え~? きっとボク、イきまくっちゃうなぁ……ふふ。思いっきりやってよ、イかせまくっちゃって」
サンの呼吸は落ち着いているし、今のところ苦痛を覚えてもいないようだ。俺はもう一度深呼吸をし、腰を突き出した。
「ぁ、うっ……んぁっ!」
亀頭が前立腺を越えた。こりっとした感触は俺も気持ちいい、もっと擦りたい。でもそうすると勢い余ってもっと奥まで入れてしまうかもしれないから、その時に痛みを与えてしまうかもしれないから、今のうちに丁寧に奥までほぐしておかないと。
「ぁ、あっ……!? 待って、それより奥はあんまりっ……んっ! 慣れて、ない……」
「玩具使ってないの?」
「……前立腺触るのばっかり使ってるから。絵描く間はそういうことしないようにしてるし」
「確かにここから先はほぐれてないね、ちょっと硬い……痛くはしないから、安心してね。ローション足していこうか」
「ん……ぁ、待っ、抜くのも……ひぁっ! あ、あぁあっ……! はぁ……抜くのもきもちぃ……ひゃっ!? 冷たっ、んぁっ……あっ、きた……ぁ、あぁ……」
一旦抜いてローションを足し、もう一度挿入。
「はぁ……はぁっ、ぁ……結構面倒臭いんだね、セックスって。昔した時ボク寝てただけだったからなぁ……」
「男同士はちょっと準備が多いかな。サンは初めてだし特にね……二回目からはもうちょっとスムーズに出来ると思うよ」
「…………アンタ女抱いたことないだろ」
「ゔっ……」
「比べられないくせに男同士は準備が多いとかそれっぽいこと言っちゃって」
「そ、そういうふうに言われてるんだよ。それ言っただけ! もう……こっちに集中してよっ!」
俺をからかってくすくす笑っているサンに少し腹を立て、突く角度を僅かに変えて前立腺を抉った。
「あっ、んんっ!? はっ、待って、さっきより……ひぁっ!?」
カリ首を引っ掛けて細かく揺らす。
「んっ、ぅ、うあっ、あぁあんっ! んっ、ひ、くっ、ぅううっ……! 水月っ、待ってぇ……だめっ、これだめぇっ」
しっかりと張って硬くなった前立腺を狙って陰茎を細かく抜き挿ししてやると、サンは首を振ってそう言い始めた。その声は甘く蕩けており、痛みや苦しさを感じている訳ではなさそうだったので、俺はサンの腰を抱え込むようにしてサンの逃走を封じ、腰振りを続けた。
「ぁ、あぁあっ!? だめだって! だめ、だめぇっ! おか、しっ……なんでぇっ! 声でちゃう、やだぁっ!」
「サン、知ってる? 前立腺って腸に生えてるコブとかじゃなくてさ、腸の外側にあるんだよ」
「やだって言ってるだろ水月ぃっ! やめろっ、やめっ、ぁあぁああっ……!」
サンが爪を立てたシーツから嫌な音が聞こえる。バックでよかった、正常位だったら背中を引っ掻かれていたかもしれない。軽い引っ掻き傷なら萌えるけれど、サンの力なら肉を抉られかねない。
「腸は柔らかいから、こうやって押すと……!」
「ひゔぅっ!?」
「前立腺のコリコリが分かるくらいめり込ませられるってこと……なのかなぁ? ごめんね、解剖学とかやってる訳じゃないからよくは分かってないんだ」
「待って、イっちゃう……イっぢゃうっ、からぁ……ぁひっ!? ひっ、ぁ、ああぁーっ……! イ、くっ、出る、イく、イくぅぅゔゔ……!」
前立腺を責め続けるとサンはゴムの中にびゅるびゅると精液を漏らしながら絶頂を迎えた。
「……前立腺は絶頂に合わせて収縮して、精液を押し出すんだ。そんな器官を別のとこからこうやって小突いたりっ、引っ掻いてあげたりしたら」
「ひぁあぁっ!? 何してんのっ、今ボクイったんだけどぉっ!?」
「気持ちいいに決まってるよね。もう少し奥まで入れたら勝手に収縮させられて、勝手に精液出ちゃうようになるんだよ。それをトコロテンって言う……で、合ってるのかな? 違うかも……エロ知識ってどこまでが本当でどこからがフィクションなのか難しいよね。まぁ、よがってるんだから少なくとも責め方は合ってるってことだよね」
痙攣し収縮する腸壁を優しく撫でるようにゆっくりと抜き挿しを続ける。絡みつく襞を逆撫でて引いていく際には気合いを入れていなければ、俺も呆気なく射精してしまいそうだった。
「あぁそうそう、ここ張ってるよね?」
左手はそのまま、右手は腰を掴むのをやめ、陰茎と後孔の中間辺りにある会陰に指を這わす。
「ここ押すと前立腺に響くらしいよ。しかもお尻からのと挟むように。どう?」
「あっ、あぁああ……!? ちがう、おなにーとちがうぅ……水月待って、待ってぇ……ほんとにっ、待って、ふるえてる、あ、足……足と、腰のっ、震え止まんないの……」
「……気持ちいいよね?」
「う、うん……いいのはいいんだけど、よすぎてちょっと……感覚おぼえて、あとで描くっての出来ないから」
「…………サン、前後不覚になっちゃうのがセックスだよ。手加減した偽物を絵にしようとするなんて、プロ意識がなってないなぁ」
芸術のクサカンムリ部分すらろくに理解出来ていないようなクソガキのくせに、俺はダメ出しをするようにサンの前立腺を更に虐めた。
(落ち着け落ち着け落ち着くのでそサンダーファントム氏。サンさんは処女、じっくり慣らしたとはいえ処女、一人遊び習得済みとはいえ処女、ガタイがいいし丈夫そうとはいえ処女、優しくするのでそ)
紳士的なセックスをするのだと自分に言い聞かせながら、ゴムを被った陰茎をまだ男を知らない後孔に押し当てる。サンの腰を捕まえたままゆっくりと腰を突き出していく
「んっ……!」
サンの頭が揺れ、黒髪がのたうつ。
「ぅ、あっ……大きくないっ? ねぇ、水月のっ、おっきいってぇっ……はぁっ、待って、玩具より全然……圧迫感がっ、はぁ……ぁっ、あんなにいっぱい買ったのに」
「……大丈夫? 痛かったり苦しかったりしたら言ってね」
「ん……まだ大丈夫、ごめん止めてもらって……いいよ、来て」
待てと言われて止めていた腰をまたゆっくりと突き出していく。慣れた相手とのセックスとは違い、弱点を探るための慎重さではなく、サンが極力苦痛を感じないようにするための慎重さだ。
「ぅ、あっ、あぁあっ……! はっ、はぁ……は、ぁっ…………ひぁっ!?」
柔らかいのにキツく締め付けてくる肉壁をかき分けながら進んでいくと、先端が何か少し硬いものに触れた。その瞬間サンの腰が跳ね、俺は一瞬呼吸を忘れた。
「……っ、だ、大丈夫っ?」
「ぅ、うん…………前立腺? だっけ、気持ちいいとこ……当たったみたいで、声でちゃった……ぁはは、恥ずかしいなぁ……」
そうだ、サンの前立腺は結構深いところにあったんだった。他の彼氏達ならもっと早くに前立腺に触れているから気付くのが遅れた。
「あっ……そ、そっか、ここか、サンのイイとこ。じゃあ念入りに撫でてあげないとだね」
「え~? きっとボク、イきまくっちゃうなぁ……ふふ。思いっきりやってよ、イかせまくっちゃって」
サンの呼吸は落ち着いているし、今のところ苦痛を覚えてもいないようだ。俺はもう一度深呼吸をし、腰を突き出した。
「ぁ、うっ……んぁっ!」
亀頭が前立腺を越えた。こりっとした感触は俺も気持ちいい、もっと擦りたい。でもそうすると勢い余ってもっと奥まで入れてしまうかもしれないから、その時に痛みを与えてしまうかもしれないから、今のうちに丁寧に奥までほぐしておかないと。
「ぁ、あっ……!? 待って、それより奥はあんまりっ……んっ! 慣れて、ない……」
「玩具使ってないの?」
「……前立腺触るのばっかり使ってるから。絵描く間はそういうことしないようにしてるし」
「確かにここから先はほぐれてないね、ちょっと硬い……痛くはしないから、安心してね。ローション足していこうか」
「ん……ぁ、待っ、抜くのも……ひぁっ! あ、あぁあっ……! はぁ……抜くのもきもちぃ……ひゃっ!? 冷たっ、んぁっ……あっ、きた……ぁ、あぁ……」
一旦抜いてローションを足し、もう一度挿入。
「はぁ……はぁっ、ぁ……結構面倒臭いんだね、セックスって。昔した時ボク寝てただけだったからなぁ……」
「男同士はちょっと準備が多いかな。サンは初めてだし特にね……二回目からはもうちょっとスムーズに出来ると思うよ」
「…………アンタ女抱いたことないだろ」
「ゔっ……」
「比べられないくせに男同士は準備が多いとかそれっぽいこと言っちゃって」
「そ、そういうふうに言われてるんだよ。それ言っただけ! もう……こっちに集中してよっ!」
俺をからかってくすくす笑っているサンに少し腹を立て、突く角度を僅かに変えて前立腺を抉った。
「あっ、んんっ!? はっ、待って、さっきより……ひぁっ!?」
カリ首を引っ掛けて細かく揺らす。
「んっ、ぅ、うあっ、あぁあんっ! んっ、ひ、くっ、ぅううっ……! 水月っ、待ってぇ……だめっ、これだめぇっ」
しっかりと張って硬くなった前立腺を狙って陰茎を細かく抜き挿ししてやると、サンは首を振ってそう言い始めた。その声は甘く蕩けており、痛みや苦しさを感じている訳ではなさそうだったので、俺はサンの腰を抱え込むようにしてサンの逃走を封じ、腰振りを続けた。
「ぁ、あぁあっ!? だめだって! だめ、だめぇっ! おか、しっ……なんでぇっ! 声でちゃう、やだぁっ!」
「サン、知ってる? 前立腺って腸に生えてるコブとかじゃなくてさ、腸の外側にあるんだよ」
「やだって言ってるだろ水月ぃっ! やめろっ、やめっ、ぁあぁああっ……!」
サンが爪を立てたシーツから嫌な音が聞こえる。バックでよかった、正常位だったら背中を引っ掻かれていたかもしれない。軽い引っ掻き傷なら萌えるけれど、サンの力なら肉を抉られかねない。
「腸は柔らかいから、こうやって押すと……!」
「ひゔぅっ!?」
「前立腺のコリコリが分かるくらいめり込ませられるってこと……なのかなぁ? ごめんね、解剖学とかやってる訳じゃないからよくは分かってないんだ」
「待って、イっちゃう……イっぢゃうっ、からぁ……ぁひっ!? ひっ、ぁ、ああぁーっ……! イ、くっ、出る、イく、イくぅぅゔゔ……!」
前立腺を責め続けるとサンはゴムの中にびゅるびゅると精液を漏らしながら絶頂を迎えた。
「……前立腺は絶頂に合わせて収縮して、精液を押し出すんだ。そんな器官を別のとこからこうやって小突いたりっ、引っ掻いてあげたりしたら」
「ひぁあぁっ!? 何してんのっ、今ボクイったんだけどぉっ!?」
「気持ちいいに決まってるよね。もう少し奥まで入れたら勝手に収縮させられて、勝手に精液出ちゃうようになるんだよ。それをトコロテンって言う……で、合ってるのかな? 違うかも……エロ知識ってどこまでが本当でどこからがフィクションなのか難しいよね。まぁ、よがってるんだから少なくとも責め方は合ってるってことだよね」
痙攣し収縮する腸壁を優しく撫でるようにゆっくりと抜き挿しを続ける。絡みつく襞を逆撫でて引いていく際には気合いを入れていなければ、俺も呆気なく射精してしまいそうだった。
「あぁそうそう、ここ張ってるよね?」
左手はそのまま、右手は腰を掴むのをやめ、陰茎と後孔の中間辺りにある会陰に指を這わす。
「ここ押すと前立腺に響くらしいよ。しかもお尻からのと挟むように。どう?」
「あっ、あぁああ……!? ちがう、おなにーとちがうぅ……水月待って、待ってぇ……ほんとにっ、待って、ふるえてる、あ、足……足と、腰のっ、震え止まんないの……」
「……気持ちいいよね?」
「う、うん……いいのはいいんだけど、よすぎてちょっと……感覚おぼえて、あとで描くっての出来ないから」
「…………サン、前後不覚になっちゃうのがセックスだよ。手加減した偽物を絵にしようとするなんて、プロ意識がなってないなぁ」
芸術のクサカンムリ部分すらろくに理解出来ていないようなクソガキのくせに、俺はダメ出しをするようにサンの前立腺を更に虐めた。
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