1,403 / 2,016
はだけさせられない方は
しおりを挟む
まさかのシャツガーターとソックスガーター同時着用に萌え失神してしまいそうになったが、何とか耐えた。ガーターが見たいのでスラックスは脱がせてしまおう。
「シャツガーター片っぽだけ外しましょうか。んー……左かな」
左太腿に巻かれたベルトはそのまま、シャツを挟む留め具だけを外す。そうすると解放されたシャツの片側はヒラヒラと揺れ、留め具は太腿の上に垂れる。扇情的だ。
「イイ……! っと忘れてた。頭失礼しますね、ヒトさん」
わしゃわしゃとヒトの頭を撫で回し、綺麗に整えられたオールバックヘアを崩す。完全に崩してしまうのではなく、少しだけ。ぴょこぴょこと飛び出した髪はワックスの重みで垂れ下がり、顔にかかる。
「えっちぃ~! オールバックが崩れるのって本っ当にえっちですよね!」
「そ、そうですか……?」
「撮ってもいいですか?」
「え……えっ、と……」
「どこにもアップしたりしません! 個人で楽しむ用ですから!」
「……それなら」
撮影は絶対に許してくれないタイプだと思っていたが、ヒトはあっさりと許可を出した。
「ありがとうございます! あ、ピースとかはいいです。自然に……そうそう、撮りますよ~。よし! もう一枚いいですか? 今度は手で目元隠して……あーえっち! すごくえっち! はい撮りました! ありがとうございます!」
「……私、目元隠していた方がいいんですか? そっちの方が……好きですか? 鳴雷さん…………鳴雷さん、私の目……嫌い、ですか」
素晴らしい写真が撮れたと見返しながら小躍りしている間に、何故かヒトが今にも泣き出しそうになっているではないか。
「ヒ、ヒトさん!? 違いますよヒトさん! ベッドの上で髪とスーツ乱した男が目元隠して写真撮らせてるのがエロいってだけです! わ、分かりませんかねこの……目元を隠すとエロい理論。ほら、えっちなお店の写真とかでも目元隠してたりするじゃないですか」
「なんでその歳でそんなの知ってんの水月」
「いや実際見たわけじゃなくて話として聞いただけなんだけどさ……でもそういうのがあるってことはそれはつまり! 目元隠すとエロいってことなんですよ! パンツ脱いでちんちん晒すより! パンツズラして鼠径部チラ見せくらいの方がエロい! 分かりませんかねヒトさん!」
「わ、分かってきました……」
「大切なところは隠した方がエロいんです! 目元を隠すことによってこの腕をどかして目を見る瞬間のワクワク感が高まるから! さぁじっくり見せてくださいヒトさんの目……はぁあ可愛い、潤んでて可愛い……これが俺の手で快楽トロトロおめめになっちゃう日が来ちゃうんですか!? ッフゥッ!」
俺の興奮の理由を分かってくれたらしく、ヒトは泣きそうな顔をやめて困惑の表情を浮かべている。
「…………みぃーつぅ、きっ!」
縄のような三つ編みの髪がまた首に巻き付けられる。
「んっ……! サン、俺の喉潰れちゃうよ。このイケボが聞けなくなるなんて世界の損失だと思わない?」
「ボクに向けて話してくれない水月の喉なんて潰れちゃった方がいいよ」
「もう……可愛いなぁ、サンは……」
首が絞められていて苦しいのはもちろんだが、ときめきで胸も苦しい。サンの可愛さは天井知らずだ。
「えっ、どこが……?」
「兄貴うるさい、水月はボクのこういうとこも可愛がってくれるんだもんね~」
「怖いから気を遣っているだけでしょう……」
「ヤキモチ焼きで寂しがりのサン超可愛いよぉ! ごめんねつい可愛いとこ見たくって、レア物な三つ編みで絞められたくなっちゃって、ヒトさんに多めに構っちゃった」
「え~、水月いじわるなんだ~」
「えへへへ……さて、サンはどうしようかなぁ。はだけさせるタイプの服じゃないし……」
三つ編みが首から離れたので身体を反転させ、一歩引き、サンを眺める。サンは三つ編みを邪魔そうに背に回すと俺の顔をぺたぺたと撫で始めた。少しでも俺の顔を見ていたいのだろう、可愛いヤツめ。
「本当にどうしようかなぁ、こういうピッタリした服って下手に脱がしたり破いたりしないで着てるのが一番えっちなんだよね」
「そうなんだぁ~」
サンは適当に返事をしながら俺の顔を撫で回している。そんな彼が着ているのは身体の形がくっきり分かる薄手のタートルネックのシャツ。浮き出た肉体美に我慢が効かず、たくましい胸に手を伸ばした。
「あっ」
煽るようにわざとらしい甲高い喘ぎ声を漏らしたサンは心底楽しげな笑顔を浮かべていた。
「結構丈長いんだね、下だけ脱いじゃおっか。お尻隠れるかどうかってシャツのみなのえっちだよ。どう思う? サン」
「視覚的なエロスはボクはあんまり分からないからなぁ~……自分の魅力とかも分かんないし、全部水月に任せるよ。ボクのこと好きにして」
「……っ、もぉ」
今日はやけに煽ってくる。ヒトが居るからかな、と一瞬彼に視線を移し、すぐにサンに視線を戻してズボンを脱がしてやった。下着越しに尻を撫でるとサンは嬉しそうに俺の首に腕を絡め、俺の頭頂部に唇を押し付けた。
「ねぇ水月、旅行の時ボクにお尻教えてくれたの覚えてる?」
「もちろん。サン、背が高いから前立腺の位置も深くて……指、ギリギリだったから玩具使ったんだよね」
「……ふふ。旅行の後ね、ボク……レイちゃんに頼んで、大人の玩具屋さん行ったんだ。楽しかった~……ボクにぴったりなのあったよ。水月が教えてくれたイイとこゴッリゴリ削るみたいにシてくれる玩具。ふふふ……ね、水月……ボク、すごく敏感になったと思うんだ、確かめてみてよ」
ちゅ、ちゅ、と俺の髪にキスをしながら、俺に尻を撫で回されながら、俺の腹に膨れた陰茎を押し付けて、サンは見事に俺を煽った。
「シャツガーター片っぽだけ外しましょうか。んー……左かな」
左太腿に巻かれたベルトはそのまま、シャツを挟む留め具だけを外す。そうすると解放されたシャツの片側はヒラヒラと揺れ、留め具は太腿の上に垂れる。扇情的だ。
「イイ……! っと忘れてた。頭失礼しますね、ヒトさん」
わしゃわしゃとヒトの頭を撫で回し、綺麗に整えられたオールバックヘアを崩す。完全に崩してしまうのではなく、少しだけ。ぴょこぴょこと飛び出した髪はワックスの重みで垂れ下がり、顔にかかる。
「えっちぃ~! オールバックが崩れるのって本っ当にえっちですよね!」
「そ、そうですか……?」
「撮ってもいいですか?」
「え……えっ、と……」
「どこにもアップしたりしません! 個人で楽しむ用ですから!」
「……それなら」
撮影は絶対に許してくれないタイプだと思っていたが、ヒトはあっさりと許可を出した。
「ありがとうございます! あ、ピースとかはいいです。自然に……そうそう、撮りますよ~。よし! もう一枚いいですか? 今度は手で目元隠して……あーえっち! すごくえっち! はい撮りました! ありがとうございます!」
「……私、目元隠していた方がいいんですか? そっちの方が……好きですか? 鳴雷さん…………鳴雷さん、私の目……嫌い、ですか」
素晴らしい写真が撮れたと見返しながら小躍りしている間に、何故かヒトが今にも泣き出しそうになっているではないか。
「ヒ、ヒトさん!? 違いますよヒトさん! ベッドの上で髪とスーツ乱した男が目元隠して写真撮らせてるのがエロいってだけです! わ、分かりませんかねこの……目元を隠すとエロい理論。ほら、えっちなお店の写真とかでも目元隠してたりするじゃないですか」
「なんでその歳でそんなの知ってんの水月」
「いや実際見たわけじゃなくて話として聞いただけなんだけどさ……でもそういうのがあるってことはそれはつまり! 目元隠すとエロいってことなんですよ! パンツ脱いでちんちん晒すより! パンツズラして鼠径部チラ見せくらいの方がエロい! 分かりませんかねヒトさん!」
「わ、分かってきました……」
「大切なところは隠した方がエロいんです! 目元を隠すことによってこの腕をどかして目を見る瞬間のワクワク感が高まるから! さぁじっくり見せてくださいヒトさんの目……はぁあ可愛い、潤んでて可愛い……これが俺の手で快楽トロトロおめめになっちゃう日が来ちゃうんですか!? ッフゥッ!」
俺の興奮の理由を分かってくれたらしく、ヒトは泣きそうな顔をやめて困惑の表情を浮かべている。
「…………みぃーつぅ、きっ!」
縄のような三つ編みの髪がまた首に巻き付けられる。
「んっ……! サン、俺の喉潰れちゃうよ。このイケボが聞けなくなるなんて世界の損失だと思わない?」
「ボクに向けて話してくれない水月の喉なんて潰れちゃった方がいいよ」
「もう……可愛いなぁ、サンは……」
首が絞められていて苦しいのはもちろんだが、ときめきで胸も苦しい。サンの可愛さは天井知らずだ。
「えっ、どこが……?」
「兄貴うるさい、水月はボクのこういうとこも可愛がってくれるんだもんね~」
「怖いから気を遣っているだけでしょう……」
「ヤキモチ焼きで寂しがりのサン超可愛いよぉ! ごめんねつい可愛いとこ見たくって、レア物な三つ編みで絞められたくなっちゃって、ヒトさんに多めに構っちゃった」
「え~、水月いじわるなんだ~」
「えへへへ……さて、サンはどうしようかなぁ。はだけさせるタイプの服じゃないし……」
三つ編みが首から離れたので身体を反転させ、一歩引き、サンを眺める。サンは三つ編みを邪魔そうに背に回すと俺の顔をぺたぺたと撫で始めた。少しでも俺の顔を見ていたいのだろう、可愛いヤツめ。
「本当にどうしようかなぁ、こういうピッタリした服って下手に脱がしたり破いたりしないで着てるのが一番えっちなんだよね」
「そうなんだぁ~」
サンは適当に返事をしながら俺の顔を撫で回している。そんな彼が着ているのは身体の形がくっきり分かる薄手のタートルネックのシャツ。浮き出た肉体美に我慢が効かず、たくましい胸に手を伸ばした。
「あっ」
煽るようにわざとらしい甲高い喘ぎ声を漏らしたサンは心底楽しげな笑顔を浮かべていた。
「結構丈長いんだね、下だけ脱いじゃおっか。お尻隠れるかどうかってシャツのみなのえっちだよ。どう思う? サン」
「視覚的なエロスはボクはあんまり分からないからなぁ~……自分の魅力とかも分かんないし、全部水月に任せるよ。ボクのこと好きにして」
「……っ、もぉ」
今日はやけに煽ってくる。ヒトが居るからかな、と一瞬彼に視線を移し、すぐにサンに視線を戻してズボンを脱がしてやった。下着越しに尻を撫でるとサンは嬉しそうに俺の首に腕を絡め、俺の頭頂部に唇を押し付けた。
「ねぇ水月、旅行の時ボクにお尻教えてくれたの覚えてる?」
「もちろん。サン、背が高いから前立腺の位置も深くて……指、ギリギリだったから玩具使ったんだよね」
「……ふふ。旅行の後ね、ボク……レイちゃんに頼んで、大人の玩具屋さん行ったんだ。楽しかった~……ボクにぴったりなのあったよ。水月が教えてくれたイイとこゴッリゴリ削るみたいにシてくれる玩具。ふふふ……ね、水月……ボク、すごく敏感になったと思うんだ、確かめてみてよ」
ちゅ、ちゅ、と俺の髪にキスをしながら、俺に尻を撫で回されながら、俺の腹に膨れた陰茎を押し付けて、サンは見事に俺を煽った。
20
お気に入りに追加
1,228
あなたにおすすめの小説
王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜
・不定期
信じて送り出した養い子が、魔王の首を手柄に俺へ迫ってくるんだが……
鳥羽ミワ
BL
ミルはとある貴族の家で使用人として働いていた。そこの末息子・レオンは、不吉な赤目や強い黒魔力を持つことで忌み嫌われている。それを見かねたミルは、レオンを離れへ隔離するという名目で、彼の面倒を見ていた。
そんなある日、魔王復活の知らせが届く。レオンは勇者候補として戦地へ向かうこととなった。心配でたまらないミルだが、レオンはあっさり魔王を討ち取った。
これでレオンの将来は安泰だ! と喜んだのも束の間、レオンはミルに求婚する。
「俺はずっと、ミルのことが好きだった」
そんなこと聞いてないが!? だけどうるうるの瞳(※ミル視点)で迫るレオンを、ミルは拒み切れなくて……。
お人よしでほだされやすい鈍感使用人と、彼をずっと恋い慕い続けた令息。長年の執着の粘り勝ちを見届けろ!
※エブリスタ様、カクヨム様、pixiv様にも掲載しています
就職するところがない俺は男用のアダルトグッズの会社に就職しました
柊香
BL
倒産で職を失った俺はアダルトグッズ開発会社に就職!?
しかも男用!?
好条件だから仕方なく入った会社だが慣れるとだんだん良くなってきて…
二作目です!
【BL】男なのになぜかNo.1ホストに懐かれて困ってます
猫足
BL
「俺としとく? えれちゅー」
「いや、するわけないだろ!」
相川優也(25)
主人公。平凡なサラリーマンだったはずが、女友達に連れていかれた【デビルジャム】というホストクラブでスバルと出会ったのが運の尽き。
碧スバル(21)
指名ナンバーワンの美形ホスト。博愛主義者。優也に懐いてつきまとう。その真意は今のところ……不明。
「僕の方がぜってー綺麗なのに、僕以下の女に金払ってどーすんだよ」
「スバル、お前なにいってんの……?」
冗談? 本気? 二人の結末は?
美形病みホスと平凡サラリーマンの、友情か愛情かよくわからない日常。
主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
クラスのボッチくんな僕が風邪をひいたら急激なモテ期が到来した件について。
とうふ
BL
題名そのままです。
クラスでボッチ陰キャな僕が風邪をひいた。友達もいないから、誰も心配してくれない。静かな部屋で落ち込んでいたが...モテ期の到来!?いつも無視してたクラスの人が、先生が、先輩が、部屋に押しかけてきた!あの、僕風邪なんですけど。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる