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お弁当の後は駅弁
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空になった弁当箱に蓋をし、ミフユに改めて総合的な感想を語っていると、シュカが俺の膝の上に乗ってきた。俺の三倍の量の昼食を彼は俺よりも早く食べ終えていたのだ。
「どうした? シュカ、甘えてきて可愛いな」
「私は甘えたりなんてしないと分かっているでしょう? 私の用事もあなたには分かるはずです」
「俺はエスパーじゃないんだ、言ってくれなきゃ分からないよ」
「おや……そうですか、そんなに察しの悪いお方だったとは知りませんでした。幻滅したので今日は失礼します」
シュカはあっさりと俺の膝から降りた。
「待ってごめんなさい抱かせてくださいシュカ様」
俺は膝に三つ指をついて頭を下げた。ソファに座ったままの簡易土下座に気を良くしたらしいシュカは笑顔で頷く。
「構いませんよ」
「え……ちょ、俺まだ食ってるんだけど。そんなとこでヤるなよ。隣の時雨もまだ食ってるんだし」
俺の隣にはカンナが座っていた。セイカが居るのはソファが置かれていない、いわゆるお誕生日席。車椅子を停めているのだ。カンナほどではないが彼も俺達に近い、嫌がる気持ちは分かる。
「シュカ、ちょっと端っこ行こう。立ちでどう?」
「……時間的に一回しか出来ませんよね。駅弁で」
「駅弁かぁ…………シュカおも」
「ぁ?」
「くないから駅弁ヤりやすいよな! ヤろうヤろう!」
一瞬とんでもなく恐ろしい顔をしたが、すぐににっこりと優等生らしい笑顔を貼り付けた。この二面性がクセになる。
「当然、準備は終えています。あなたは勃てて突っ込めばいいだけですよ」
「俺の準備も終わってるよ」
「話が早くて助かります」
シュカは淡々とスラックスを下ろし、その上に下着を落とす。そこには何の情緒もない、だからこそイイ。
「んっ……水月、こちらへ」
後孔からアナルプラグを抜き、喘ぎ声を殺して俺を呼ぶ。キスをしたり脱がさせてくれたりなんてしない、事務的とすら思える仕草が性欲の強さゆえだと思うと股間が熱くなる。
「さ、水月。持ち上げてください」
シュカの腕が首に絡み、足が腰に添えられる。俺はシュカの腰に手を回し、彼の身体を持ち上げる。
「……っ、と、しっかり掴まれよ、シュカ」
首にぶら下がるシュカの尻を鷲掴みにし、持ち上げ、勃った陰茎で尻肉を掻き分ける。アナルプラグという栓を失ってトロトロと溢れるローションに導かれるままに、亀頭と後孔の縁が触れ合う。
「入りそう……シュカ、力抜いて」
返事はない。だが、その後容易に俺の陰茎を飲み込んだ後孔は口よりも多弁だ。
「んっ、ゔ、ぐっ、ゔぅゔゔっ……!」
俺の耳元で低く唸ったシュカの後孔は強く俺の陰茎を締め付け、絡み付いている。しがみつく手足の力も強い。このままでは奥まで入らないと考えた俺は、爪先を地面から離さない踵だけのジャンプをして振動を与えた。
「ゔっ、あっ!? 待っ、んんっ! 何っ、し、ひっ、挿さるっ、奥挿さるっ、揺らすにゃっ、今揺らすっ……!?」
ぐぽっ、ごぢゅっ、とシュカの最奥を彼の自重を利用して突き上げた。ずっぷりと根元まで挿さった陰茎に腸壁の細かな痙攣が伝わってくる。
「…………シュカ?」
「……っ、な……ぁ……」
微かに漏れた声に意味はなさそうだ。
「シュカ、喋れないくらい深イキしちゃってる? 全身ぶるぶるしてるけど……」
開いた口から空気だけを吐きながら、シュカはコクコクと弱々しく頷いた。あまりにも可愛いその反応は、俺の雄の部分を呼び起こすには十分過ぎた。
「……そんな可愛い返事されちゃったら、ダメだよ、もう」
「んっ……!? あっ、ぁあぁっ!?」
小ぶりな尻を鷲掴みにして独占欲を満たしつつ、彼の身体を持ち上げ腰を振る。腕だけでは体重を支えられるか不安だったので、シュカの身体を壁に押し付けた。壁と俺で挟んだ身体を突きまくった。
「今っ、イっ、んっ、ぅあっ、ぁああっ! イった、イっでるっ! んんっ、くっ、んんぅゔっ……!」
人前では特に声を抑えることの多いシュカが、耐え切れずに喘いでいる。俺の肩に口を押し付けてはいるが、漏れている。
「あっ、ぁぐっ、ゃ、んっ! ひっ、ぃいっ……!」
「可愛いし気持ちいい……最高だよシュカ、愛してる」
射精が近い。快感の滲んだ声でそう囁くと、シュカは緩んでいた手足の力を入れ直した、全身と後孔で俺をぎゅうっと締め付けて応えてくれた。この仕草は間違いなく「愛してる」の返事だ、内容は伝えたことときっと同じ。
「好き、好きだっ……出すよ、シュカっ……!」
連続絶頂に陥り、口での返事が出来ないでいる彼の中に精液を放った。ローションで濡れていた熱い腸内に、粘ついた欲望が満ちていく。
「…………っ、はぁ……いっぱい出た」
「な、げぇっ……ん、だよっ」
「下ろすよ」
シュカの腰を持ち上げながら腰を引いて萎えた陰茎を抜く。痙攣が治まらない腸壁のひだに敏感な陰茎を撫でられるのは、なかなかに刺激的だ。
「……っ、ん…………はぁ、シュカ……」
シュカを床に下ろす。足に力が入らないようなので、腕は俺の首に抱きついたままの膝立ちだ。俺は情けなく垂れている自分の陰茎は後回しに、再びシュカの腰に手を回した。今度はティッシュを握り締めて。
「んっ……!」
数枚を後孔の縁に押し付け、敏感な部位への刺激に喘ぐシュカの後孔から零れるローションや精液を食い止めた。俺から腕を離してもらい、正座もどきの姿勢を取らせ、既に太腿に垂れた分を拭ってから自分の陰茎を拭いた。
「シュカ、シュカ、大丈夫か」
「…………気持ちよかった、けど……学校で、ここまでは求めてねぇ……後で殺す」
「シュ、シュカが駅弁にしよって言ったんじゃないかぁっ」
「はぁ……クソ、立てねぇ。ちょっと休んでからトイレで後処理をしますので……少し、放っておいてください。気が散って体力が回復出来ないでしょう」
そんな、瞑想すれば回復するみたいな言い方……
「分かったよ。めいそうか……シュカってエスパータイプの技覚えられたんだな。あく、かくとうタイプかと思ってたよ」
「ふふっ……あく、かくとう分かる。今特攻特防上げてどうすんだよ、体力回復しろよ」
ネタが通じたらしいセイカが失笑する。セイカの反応もシュカには苛立ちの種だったらしく、眉間の皺が深くなる。
「私は身障者差別はしませんよ……私を腹立たせたら、平等に殴ります」
グッと拳を握ったシュカに、俺は原因は俺だからと頭を下げセイカの分も俺に寄越すよう懇願した。
「どうした? シュカ、甘えてきて可愛いな」
「私は甘えたりなんてしないと分かっているでしょう? 私の用事もあなたには分かるはずです」
「俺はエスパーじゃないんだ、言ってくれなきゃ分からないよ」
「おや……そうですか、そんなに察しの悪いお方だったとは知りませんでした。幻滅したので今日は失礼します」
シュカはあっさりと俺の膝から降りた。
「待ってごめんなさい抱かせてくださいシュカ様」
俺は膝に三つ指をついて頭を下げた。ソファに座ったままの簡易土下座に気を良くしたらしいシュカは笑顔で頷く。
「構いませんよ」
「え……ちょ、俺まだ食ってるんだけど。そんなとこでヤるなよ。隣の時雨もまだ食ってるんだし」
俺の隣にはカンナが座っていた。セイカが居るのはソファが置かれていない、いわゆるお誕生日席。車椅子を停めているのだ。カンナほどではないが彼も俺達に近い、嫌がる気持ちは分かる。
「シュカ、ちょっと端っこ行こう。立ちでどう?」
「……時間的に一回しか出来ませんよね。駅弁で」
「駅弁かぁ…………シュカおも」
「ぁ?」
「くないから駅弁ヤりやすいよな! ヤろうヤろう!」
一瞬とんでもなく恐ろしい顔をしたが、すぐににっこりと優等生らしい笑顔を貼り付けた。この二面性がクセになる。
「当然、準備は終えています。あなたは勃てて突っ込めばいいだけですよ」
「俺の準備も終わってるよ」
「話が早くて助かります」
シュカは淡々とスラックスを下ろし、その上に下着を落とす。そこには何の情緒もない、だからこそイイ。
「んっ……水月、こちらへ」
後孔からアナルプラグを抜き、喘ぎ声を殺して俺を呼ぶ。キスをしたり脱がさせてくれたりなんてしない、事務的とすら思える仕草が性欲の強さゆえだと思うと股間が熱くなる。
「さ、水月。持ち上げてください」
シュカの腕が首に絡み、足が腰に添えられる。俺はシュカの腰に手を回し、彼の身体を持ち上げる。
「……っ、と、しっかり掴まれよ、シュカ」
首にぶら下がるシュカの尻を鷲掴みにし、持ち上げ、勃った陰茎で尻肉を掻き分ける。アナルプラグという栓を失ってトロトロと溢れるローションに導かれるままに、亀頭と後孔の縁が触れ合う。
「入りそう……シュカ、力抜いて」
返事はない。だが、その後容易に俺の陰茎を飲み込んだ後孔は口よりも多弁だ。
「んっ、ゔ、ぐっ、ゔぅゔゔっ……!」
俺の耳元で低く唸ったシュカの後孔は強く俺の陰茎を締め付け、絡み付いている。しがみつく手足の力も強い。このままでは奥まで入らないと考えた俺は、爪先を地面から離さない踵だけのジャンプをして振動を与えた。
「ゔっ、あっ!? 待っ、んんっ! 何っ、し、ひっ、挿さるっ、奥挿さるっ、揺らすにゃっ、今揺らすっ……!?」
ぐぽっ、ごぢゅっ、とシュカの最奥を彼の自重を利用して突き上げた。ずっぷりと根元まで挿さった陰茎に腸壁の細かな痙攣が伝わってくる。
「…………シュカ?」
「……っ、な……ぁ……」
微かに漏れた声に意味はなさそうだ。
「シュカ、喋れないくらい深イキしちゃってる? 全身ぶるぶるしてるけど……」
開いた口から空気だけを吐きながら、シュカはコクコクと弱々しく頷いた。あまりにも可愛いその反応は、俺の雄の部分を呼び起こすには十分過ぎた。
「……そんな可愛い返事されちゃったら、ダメだよ、もう」
「んっ……!? あっ、ぁあぁっ!?」
小ぶりな尻を鷲掴みにして独占欲を満たしつつ、彼の身体を持ち上げ腰を振る。腕だけでは体重を支えられるか不安だったので、シュカの身体を壁に押し付けた。壁と俺で挟んだ身体を突きまくった。
「今っ、イっ、んっ、ぅあっ、ぁああっ! イった、イっでるっ! んんっ、くっ、んんぅゔっ……!」
人前では特に声を抑えることの多いシュカが、耐え切れずに喘いでいる。俺の肩に口を押し付けてはいるが、漏れている。
「あっ、ぁぐっ、ゃ、んっ! ひっ、ぃいっ……!」
「可愛いし気持ちいい……最高だよシュカ、愛してる」
射精が近い。快感の滲んだ声でそう囁くと、シュカは緩んでいた手足の力を入れ直した、全身と後孔で俺をぎゅうっと締め付けて応えてくれた。この仕草は間違いなく「愛してる」の返事だ、内容は伝えたことときっと同じ。
「好き、好きだっ……出すよ、シュカっ……!」
連続絶頂に陥り、口での返事が出来ないでいる彼の中に精液を放った。ローションで濡れていた熱い腸内に、粘ついた欲望が満ちていく。
「…………っ、はぁ……いっぱい出た」
「な、げぇっ……ん、だよっ」
「下ろすよ」
シュカの腰を持ち上げながら腰を引いて萎えた陰茎を抜く。痙攣が治まらない腸壁のひだに敏感な陰茎を撫でられるのは、なかなかに刺激的だ。
「……っ、ん…………はぁ、シュカ……」
シュカを床に下ろす。足に力が入らないようなので、腕は俺の首に抱きついたままの膝立ちだ。俺は情けなく垂れている自分の陰茎は後回しに、再びシュカの腰に手を回した。今度はティッシュを握り締めて。
「んっ……!」
数枚を後孔の縁に押し付け、敏感な部位への刺激に喘ぐシュカの後孔から零れるローションや精液を食い止めた。俺から腕を離してもらい、正座もどきの姿勢を取らせ、既に太腿に垂れた分を拭ってから自分の陰茎を拭いた。
「シュカ、シュカ、大丈夫か」
「…………気持ちよかった、けど……学校で、ここまでは求めてねぇ……後で殺す」
「シュ、シュカが駅弁にしよって言ったんじゃないかぁっ」
「はぁ……クソ、立てねぇ。ちょっと休んでからトイレで後処理をしますので……少し、放っておいてください。気が散って体力が回復出来ないでしょう」
そんな、瞑想すれば回復するみたいな言い方……
「分かったよ。めいそうか……シュカってエスパータイプの技覚えられたんだな。あく、かくとうタイプかと思ってたよ」
「ふふっ……あく、かくとう分かる。今特攻特防上げてどうすんだよ、体力回復しろよ」
ネタが通じたらしいセイカが失笑する。セイカの反応もシュカには苛立ちの種だったらしく、眉間の皺が深くなる。
「私は身障者差別はしませんよ……私を腹立たせたら、平等に殴ります」
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