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本物がいいよね

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シュカの両腕が首に絡む。俺はシュカの身体を撫で回しながら彼の上に覆い被さるように姿勢を変えていった。

「……いつの間にか脱がされてますね」

「腰上げてくれたくせに」

俺の下で裸になったシュカは俺の首に両腕を引っ掛けたまま妖艶に微笑む。薄明かりに照らされた眼鏡をかけていない彼の素顔はとても美しい。

「そうでしたか? キスに夢中で気付きませんでしたね」

「シュカがしたんだぞ?」

「あなたが私の口の感度を上げたんでしょう?」

「なんだよ、さっきまで素直じゃなかったのに急に煽り出して……乗り気になってくれたか?」

どちらだろうと俺は興奮する。

「乗り気かどうかはともかく眠気は覚めましたね」

「最初から寝に来てなんてないくせに。俺とシたかったんだろ? 正直に言ってくれたらシュカの好きに抱いてやるんだけどなぁ」

「……本当に眠ろうとしていたんですよ。あなたが起きていたら誘おうと思ってはいましたが、あなたが寝ていたから……わざわざ起こすほどでもなかったので、あなたがたまたま起きなかったら本当にただ眠るつもりでした、あなたの腕の中でね」

そう語りながらシュカは俺の腕をすりすりと撫でている。

「ふぅん……? 毎日でもヤらないと満足出来ない身体のくせに、久しぶりの今日は別にシなくてもよかったってのか。偽物ちんぽはそんなによかったかよ」

「……欲求不満より疲れの方が、ね」

「あー……そっ、かぁ」

「正直に言ったら私の好きなようにしてくれるんでしたっけ? 騎乗位と言いたいところですが、そんな気も起きません……寝バックでお願いします」

そう言うとシュカは枕を抱えてうつ伏せになった。

「さっきあなたサイズのディルドで秋風さんにほじくってもらったので、すぐ突っ込んで構いませんよ」

寝バックは体勢だけならおそらく一番楽な姿勢だ。手足に力を入れる必要がないし、無茶な姿勢を長時間強いられる訳でもない。

「寝バックじゃキスも出来ないよ、胸も触れない」

「ちんぽだけでいいですから早くください。眠いのは眠いんですよ私、本当に。さっさとヤらないと寝ちゃいますよ」

「……寝れるもんなら寝てみろっての」

横暴な態度に陰茎がそそり立つ。硬く膨れたそれをシュカの尻に擦り付けると、彼は甘い吐息を漏らした。

「水月、早く……」

囁くようなおねだりに俺の手は自然と動く。シュカの後孔を拡げ、自らの陰茎を握り、先程まで使っていたような形跡の残るほぐれた穴に陰茎を押し込んでいく。

「んっ、ぁ、あっ、ぁああっ……! ぁ、ついっ……」

「ん……エアコン下げる?」

「ち、がうっ……さっきのと違うっ、あつい……水月の、あついっ」

「……ぁあ、そりゃそうだ。ディルドなんかと比べないでくれよ」

右手をシーツに爪を立てているシュカの手に重ねる。左手でシュカの尻肉を強く掴み、ずぶぶっと陰茎を奥へ進ませた。

「ぁ、ああっ……! はっ、ぁ……水月、水月のちんぽぉ……ほんものっ、ぉおっ……!?」

ずちゅんっ、と結腸口までハメられた。本当にほぐれている、単にほぐれていて柔らかいだけじゃない、とろとろになるまで快感を注がれなければ腸壁はこんな甘えるように吸い付いてこない。

「……なぁシュカ、ディルドで本気マジイキしちゃった?」

「はぁっ、はぁ……しました、偽物ちんぽで、ここっ……ごちゅごちゅ突かれて」

結腸口が亀頭にちゅうっと吸い付く。

「だろうなぁ。すっごい媚びてくるもん。あっちもこっちもちゅうちゅう吸い付いてきて、とろっとろ」

「んゔっ! んっ、い、いいじゃっ、ないですか……最初から、状態のいいのっ、楽しめるん、ですからっ、は……そこ、あんまり押さないで……ぁゔっ!?」

「シュカ、シュカ、シュカシュカシュ~カぁ~」

右手をシュカの後頭部に移し、枕に顔を押し付けるのをやめさせる。横を向かせて耳を無防備にさせ、耳に唇を押し付けて名前を呼ぶ。

「ひっ、ぁ……!」

俺の声に反応したのか、シュカの後孔がぎゅうぅっと締まる。

「分かってないなぁシュカ、俺のこと何にも分かってない。俺は俺のちんぽ気持ちよくしたいんじゃないんだよなぁ~……久々の、シュカの凝った腸をゆっくりたっぷりねっとりしっかり舌とか指でほぐして、俺の手でとろとろにしたかったんだよ」

「ふっ、ぅ、んぐっ……ぅゔ……」

「なぁシュカ、アキすぐにディルド突っ込んだりしなかったよな。俺のサイズなんだからそんなの無理だ、手マンしてくれたか? どうだった?」

「マンじゃ、ねぇ……んぐっ、ぅ、ふゔっ……てめぇみたいに、ねちっこくねぇ……効率的なっ、あっ、手つきで……」

「アキの手でイったか?」

「……やめろっつってんのに、最後……前立腺めちゃくちゃしやがって、ぇっ、あっ、ぁあっ!? めぐっ、れゔぅっ……!」

腰をゆっくりと引いていき、陰茎が柔らかく蕩けた腸壁の中で唯一硬さを残すしこりを見つけたら腰を止め、数センチだけ突き出した。

「ひゔっ!」

こりっ、と前立腺を裏筋で弾く。この責めは俺が得る快感も強い。

「んっ……確かにこっちも、セックス中盤以降の張り具合だな……前立腺膨らまして触って欲しがっちゃってる。アキに何されたんだよ」

「ふっ、ふぅっ……そこで、止まるなぁっ! 動けっ、イかせろぉっ!」

「アキに、どうされちゃったの?」

「ふーっ……ふーっ…………あき、秋風……さん、に……前立腺っ、指でぎゅって、潰されて……あっ、ぁああっ!?」

腰の角度を変えて陰茎で前立腺を押し潰す。ぎゅうぅっと、前立腺も精嚢もいっぺんに。

「イっ、く……イくぅうっ!」

びゅくっ、とシュカの精液が俺のベッドに放たれる。俺は構わずシュカの頭を右手で押さえ付けて耳に口を押し付けたまま囁いた。

「それで? アキはどうしたの?」

「はっ、はぁっ、ひっ……あき、かぜは……そのまま、ぐりぐりっ、ぃいいっ!? ィぐっ、イぐイぐっ、それイっ、んぐぅゔうぅっ!」

アキの指紋まで教え込まれたシュカの前立腺が、アキの全てを忘れて俺の陰茎の血管の浮き出方を覚えられるよう、俺はシュカの前立腺を陰茎で丹念にすり潰した。
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