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一旦の避難
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俺の願いは必ず叶う。だって俺は、俺の願いを叶えてくれるモノを背負っている。
ミタマの力で俺の願いが通じたのだろうか、それとも単なる偶然だったのだろうか、車道に蹴り出された形州によって止まった厳つい黒色の車から降りてきた男が助けに入ってくれたのは。
《……っ!?》
流石のアキの父親も突如車から降りた男が向かってきて、それもいきなりスタンガンを使ってくるなんて想定すら出来なかったようで、痺れて倒れた。
《立てるか! 乗れ!》
スタンガンを使った男の言葉は少し分かった、英語だ、乗れと言っている。車にだろうか。知らない車に乗るなんて普段ならありえないけれど、腰が抜けていた俺は抱えられて車に放り込まれ、同じように後部座席に押し込まれていた元カレと共に連れて行かれてしまった。
「びっくりしたぜマジびっくりした、アイツ誰っすか?」
運転席に座った男は日本語で、それも親しげに俺に話しかけてきた。涙で歪んだ視界を元に戻してみれば、バックミラーに映る彼の顔には見覚えがあった。
「あれ……あなた、フタさんの」
「あっ、覚えていたただけてましたか! いやぁありがたいっす」
「ぁ、いえ、名前は……すいません」
「いやいや名乗ってないんで。俺カイっす、こっちはシェパード」
「よろしく」
助手席に居る俺を助けた男は今度は日本語で話した。
「シェパードは元軍人なんですよ、ぴーてぃーえーか何かでアレになってボスに拾われたけど」
PTSDかな?
「まぁ何か、裏方だったらしいからそんなめっちゃ強いとかじゃないけど……不意打ちくらいなら何とか、ね。次はそっちの番ですよ。國坊ちゃんとフタさんのカレ……何してたんすか?」
彼らにはハーレムの説明などしていない、その辺りは隠して事情を説明しなければ。
「……俺の弟は、父親が違って……弟の父親はすごい乱暴者で、逃げてきたんです。でも嗅ぎつけられて……形州くんとは友達なので、相談したら「俺が倒してやる」って……だから二人で立ち向かったんですけど、このザマです」
「なるほどー……弟くんは?」
「家はバレたので、別の友達の家に預かってもらいました」
「ふんふん……俺らナマモノ運んでるし、一旦事務所行くんすけど……いいっすか?」
「あ、はい。全然……ありがとうございます」
ナマモノ、とは何だろう。鮮度が大切なモノ、食品? それともヤクザらしく死体がトランクに……なんて話じゃないよな?
「形州……形州、大丈夫か?」
「…………あぁ」
「悪い……本当、ごめん。関係ないのに……無茶なことさせて。お前の方が大きいし、イケると思ったんだけど」
「……人の期待に応えるのは不得手だ」
「十分応えてくれたよ、アキ達は避難させられたし…………とにかくごめん。治療費は出すから」
気まずい静寂の中、車は穂張事務所へと走った。俺は元カレに肩を貸し、事務所の中へと運んだ。商談スペースと思われるソファへ彼を座らせ、ローテーブルの上に置いてあったティッシュを渡す。
「シュークリーム買ってきたぞ~!」
はしゃぐ大人達の声。ナマモノとはそれのことだったのか、なんだ……怯えて損をした。
「國坊、手当てする」
「…………ん」
元軍人だと語られた男が救急箱を持ってやってきた。手馴れた様子で血が拭き取られ、ガーゼなどが当てられていく。
「鼻、折れてる」
「えっ! か、形州ぅ……ホントごめん。あの、ちゃんと病院連れて行った方が……」
「問題ない、ここで対処する」
「そんなこと……」
勝手に救急車を呼んでやろうかとも思ったが、ここが何の事務所だったかを思い出してやめ、俺は一人ため息をついた。
「アンタも、手当てする」
「ぁ……ありがとうございます」
俺は投げられた際に擦り傷を腕に負った程度だったが、一応手当てをしてもらった。
「あの、フタさんは?」
「奥」
仕事部屋の奥を覗いてみれば、頬に生クリームをつけたまま手についた生クリームを舐めているフタの姿があった。
「フタさん、お仕事何時頃終わります?」
「知らない」
「そうですか……」
レイの元へ行きたい。でも、どこでアキの父親に見つかって尾行されるか分からないから、不用意には動けない。車で送って欲しいのだが、仕事中の大人に私用で話しかけるほど俺は子供じゃない。
「…………仮眠室使っていいか」
「あぁ」
「あっ、じゃあ俺もそっちに。あの、フタさんに仕事終わったら仮眠室来るよう言ってもらえますか。お願いします」
「了解」
ふらふらと立ち上がった元カレの後に続いて仮眠室に向かった。仮眠室は和室で、小さなテレビと冷蔵庫が置かれていた。元カレは押し入れから布団を引っ張り出そうとしている。
「あ、俺が敷かせていただきますぅ……」
歩くのも覚束無い彼に代わって布団を敷くと、いつも通りの小さな声で礼を言って寝転がった。
「…………お前は寝ないのか」
「俺は、うん……大丈夫」
「……そうか」
フタの仕事が終わるまで暇だな、スマホでBL小説でも読むか。漫画は画面が大きいタブレットで読みたいからな。
「…………あの女は誰だ?」
「え? あぁ、葉子さん? アキのお母さん」
「……お前の母親か」
「ゃ、それは……違い、ます」
「…………あのアルビノとは異父兄弟なんだろ? 母親も違うならそれは他人だ」
「ん~……卵子提供で分かります?」
「……あのアルビノと血が繋がっているのはお前の母親で、あの女は産んだ方か」
「そうそう」
理解が早くて助かる。脳筋のような見た目をしてはいるが、案外と冷静で聡明なようだ。
「…………血も繋がっていないのに、乱暴な父親から一緒に逃げているのか。息子を置いて逃げれば自分にはもう関わってこないだろうに」
「そんなこと母親はなかなかしないよ。血も繋がってないって言ったって、お腹痛めて産んでるんだし……」
「……俺の母親はそうした。俺を置いて逃げた。血も臍の緒も繋がってたのにな、今はもう音信不通だ」
「そ、そっ……か。なんかごめん……母親はとか言っちゃって、人によるよな……」
家庭環境が複雑だからグレたのかな。
「…………やはり、嫌いだ。あのアルビノ……連れて逃げてもらえるような子供のために、なんで俺がこんな目に……」
「助かったよ、本当……ありがとう」
「………………いい。俺は運良く大きく育てたから、もう……向こうが怯えて、殴ってこなくなった」
「そ、そっか。それは……よかった。せめて、だけど……」
「……アイツはまだなんだろ。早く終わるに越したことはない……手助けくらいしてやるさ、そうしたらきっと……兄ちゃん、褒めてくれる」
レイはブラコンなんて揶揄していたけれど、元カレにとっては従兄こそが父親のようなものなのかもしれない。軽い言葉でバカにして終わらせるのは、なんだか違う気がする。
「…………暑い」
「え、そう? 空調下げようか」
「……頼む。殴られた後は、熱が出る……お前も出なかったか?」
「あー……? あった、かも?」
「…………寝る」
「あ、うん……おやすみ」
元カレはその恐ろしい目を僅かに見開いて、それから目を細めて笑った。そんな言葉は久しぶりに聞いたと。
「ん……? はい、もしもし」
元カレが寝入ってしばらく、レイから電話がかかってきた。
『もしもしせんぱい? 家に着いたんすけど、せんぱいまだっすか? アキくんが心配してるっす、外出てっちゃいそうっすよ』
「ぁー……今、フタさんとこ……別の彼氏のとこに居るんだ。勝てなくてさ……一旦逃げた。いつそっち行けるか分かんないから、お昼は先に食べててくれ」
『無事なんすよね? ちょっと写メ送って欲しいっす、アキくんが泣きそうなんすよ……』
「分かった分かった。あと、レイ。写メはちょっと古い、俺らの世代じゃ分かんない子多いよ」
俺は様々な年代の創作物に触れているので問題なく意味が分かったけれど。
『そんなに歳離れてないのにぃ! あっ、てか勝てなかったって……くーちゃんどうしたんすか?』
「ボコボコにされて寝込んでる。キスとかハグは絶対しないで欲しいけど、今度会ったら労ってやってくれよ。本当に頑張ってくれたから」
『そうなんすか……やっぱりくーちゃんいい男っすよね、強くて優しくて……ちょっと話が通じないとこがあるのが玉に瑕っす。きっと、いつか、俺みたいにひねくれてない、金髪で本当に歳下の可愛い恋人が出来るっす。応援してるっすよ』
「……ふふっ、本人に言ってやってくれよ」
『そっすね。ぁ、すいませんせんぱい、アキくん本格的に泣き出しちゃったんで……早めに自撮りお願いするっす! 一旦切るっす! アキくん大丈夫っすよアキく~ん!』
電話が切れた。アキが泣いた、か……一緒に居てやるべきだったかな。でも俺が居なかったら多分、元カレの怪我はもっと重いものになっていた訳で……いや、そりゃコイツなんかよりずっとアキの方が大事だけれど……泣くのと怪我じゃ、やっぱり怪我の方が重いよな。
俺の選択は間違っていなかった。俺だけでもそう思っていよう。
ミタマの力で俺の願いが通じたのだろうか、それとも単なる偶然だったのだろうか、車道に蹴り出された形州によって止まった厳つい黒色の車から降りてきた男が助けに入ってくれたのは。
《……っ!?》
流石のアキの父親も突如車から降りた男が向かってきて、それもいきなりスタンガンを使ってくるなんて想定すら出来なかったようで、痺れて倒れた。
《立てるか! 乗れ!》
スタンガンを使った男の言葉は少し分かった、英語だ、乗れと言っている。車にだろうか。知らない車に乗るなんて普段ならありえないけれど、腰が抜けていた俺は抱えられて車に放り込まれ、同じように後部座席に押し込まれていた元カレと共に連れて行かれてしまった。
「びっくりしたぜマジびっくりした、アイツ誰っすか?」
運転席に座った男は日本語で、それも親しげに俺に話しかけてきた。涙で歪んだ視界を元に戻してみれば、バックミラーに映る彼の顔には見覚えがあった。
「あれ……あなた、フタさんの」
「あっ、覚えていたただけてましたか! いやぁありがたいっす」
「ぁ、いえ、名前は……すいません」
「いやいや名乗ってないんで。俺カイっす、こっちはシェパード」
「よろしく」
助手席に居る俺を助けた男は今度は日本語で話した。
「シェパードは元軍人なんですよ、ぴーてぃーえーか何かでアレになってボスに拾われたけど」
PTSDかな?
「まぁ何か、裏方だったらしいからそんなめっちゃ強いとかじゃないけど……不意打ちくらいなら何とか、ね。次はそっちの番ですよ。國坊ちゃんとフタさんのカレ……何してたんすか?」
彼らにはハーレムの説明などしていない、その辺りは隠して事情を説明しなければ。
「……俺の弟は、父親が違って……弟の父親はすごい乱暴者で、逃げてきたんです。でも嗅ぎつけられて……形州くんとは友達なので、相談したら「俺が倒してやる」って……だから二人で立ち向かったんですけど、このザマです」
「なるほどー……弟くんは?」
「家はバレたので、別の友達の家に預かってもらいました」
「ふんふん……俺らナマモノ運んでるし、一旦事務所行くんすけど……いいっすか?」
「あ、はい。全然……ありがとうございます」
ナマモノ、とは何だろう。鮮度が大切なモノ、食品? それともヤクザらしく死体がトランクに……なんて話じゃないよな?
「形州……形州、大丈夫か?」
「…………あぁ」
「悪い……本当、ごめん。関係ないのに……無茶なことさせて。お前の方が大きいし、イケると思ったんだけど」
「……人の期待に応えるのは不得手だ」
「十分応えてくれたよ、アキ達は避難させられたし…………とにかくごめん。治療費は出すから」
気まずい静寂の中、車は穂張事務所へと走った。俺は元カレに肩を貸し、事務所の中へと運んだ。商談スペースと思われるソファへ彼を座らせ、ローテーブルの上に置いてあったティッシュを渡す。
「シュークリーム買ってきたぞ~!」
はしゃぐ大人達の声。ナマモノとはそれのことだったのか、なんだ……怯えて損をした。
「國坊、手当てする」
「…………ん」
元軍人だと語られた男が救急箱を持ってやってきた。手馴れた様子で血が拭き取られ、ガーゼなどが当てられていく。
「鼻、折れてる」
「えっ! か、形州ぅ……ホントごめん。あの、ちゃんと病院連れて行った方が……」
「問題ない、ここで対処する」
「そんなこと……」
勝手に救急車を呼んでやろうかとも思ったが、ここが何の事務所だったかを思い出してやめ、俺は一人ため息をついた。
「アンタも、手当てする」
「ぁ……ありがとうございます」
俺は投げられた際に擦り傷を腕に負った程度だったが、一応手当てをしてもらった。
「あの、フタさんは?」
「奥」
仕事部屋の奥を覗いてみれば、頬に生クリームをつけたまま手についた生クリームを舐めているフタの姿があった。
「フタさん、お仕事何時頃終わります?」
「知らない」
「そうですか……」
レイの元へ行きたい。でも、どこでアキの父親に見つかって尾行されるか分からないから、不用意には動けない。車で送って欲しいのだが、仕事中の大人に私用で話しかけるほど俺は子供じゃない。
「…………仮眠室使っていいか」
「あぁ」
「あっ、じゃあ俺もそっちに。あの、フタさんに仕事終わったら仮眠室来るよう言ってもらえますか。お願いします」
「了解」
ふらふらと立ち上がった元カレの後に続いて仮眠室に向かった。仮眠室は和室で、小さなテレビと冷蔵庫が置かれていた。元カレは押し入れから布団を引っ張り出そうとしている。
「あ、俺が敷かせていただきますぅ……」
歩くのも覚束無い彼に代わって布団を敷くと、いつも通りの小さな声で礼を言って寝転がった。
「…………お前は寝ないのか」
「俺は、うん……大丈夫」
「……そうか」
フタの仕事が終わるまで暇だな、スマホでBL小説でも読むか。漫画は画面が大きいタブレットで読みたいからな。
「…………あの女は誰だ?」
「え? あぁ、葉子さん? アキのお母さん」
「……お前の母親か」
「ゃ、それは……違い、ます」
「…………あのアルビノとは異父兄弟なんだろ? 母親も違うならそれは他人だ」
「ん~……卵子提供で分かります?」
「……あのアルビノと血が繋がっているのはお前の母親で、あの女は産んだ方か」
「そうそう」
理解が早くて助かる。脳筋のような見た目をしてはいるが、案外と冷静で聡明なようだ。
「…………血も繋がっていないのに、乱暴な父親から一緒に逃げているのか。息子を置いて逃げれば自分にはもう関わってこないだろうに」
「そんなこと母親はなかなかしないよ。血も繋がってないって言ったって、お腹痛めて産んでるんだし……」
「……俺の母親はそうした。俺を置いて逃げた。血も臍の緒も繋がってたのにな、今はもう音信不通だ」
「そ、そっ……か。なんかごめん……母親はとか言っちゃって、人によるよな……」
家庭環境が複雑だからグレたのかな。
「…………やはり、嫌いだ。あのアルビノ……連れて逃げてもらえるような子供のために、なんで俺がこんな目に……」
「助かったよ、本当……ありがとう」
「………………いい。俺は運良く大きく育てたから、もう……向こうが怯えて、殴ってこなくなった」
「そ、そっか。それは……よかった。せめて、だけど……」
「……アイツはまだなんだろ。早く終わるに越したことはない……手助けくらいしてやるさ、そうしたらきっと……兄ちゃん、褒めてくれる」
レイはブラコンなんて揶揄していたけれど、元カレにとっては従兄こそが父親のようなものなのかもしれない。軽い言葉でバカにして終わらせるのは、なんだか違う気がする。
「…………暑い」
「え、そう? 空調下げようか」
「……頼む。殴られた後は、熱が出る……お前も出なかったか?」
「あー……? あった、かも?」
「…………寝る」
「あ、うん……おやすみ」
元カレはその恐ろしい目を僅かに見開いて、それから目を細めて笑った。そんな言葉は久しぶりに聞いたと。
「ん……? はい、もしもし」
元カレが寝入ってしばらく、レイから電話がかかってきた。
『もしもしせんぱい? 家に着いたんすけど、せんぱいまだっすか? アキくんが心配してるっす、外出てっちゃいそうっすよ』
「ぁー……今、フタさんとこ……別の彼氏のとこに居るんだ。勝てなくてさ……一旦逃げた。いつそっち行けるか分かんないから、お昼は先に食べててくれ」
『無事なんすよね? ちょっと写メ送って欲しいっす、アキくんが泣きそうなんすよ……』
「分かった分かった。あと、レイ。写メはちょっと古い、俺らの世代じゃ分かんない子多いよ」
俺は様々な年代の創作物に触れているので問題なく意味が分かったけれど。
『そんなに歳離れてないのにぃ! あっ、てか勝てなかったって……くーちゃんどうしたんすか?』
「ボコボコにされて寝込んでる。キスとかハグは絶対しないで欲しいけど、今度会ったら労ってやってくれよ。本当に頑張ってくれたから」
『そうなんすか……やっぱりくーちゃんいい男っすよね、強くて優しくて……ちょっと話が通じないとこがあるのが玉に瑕っす。きっと、いつか、俺みたいにひねくれてない、金髪で本当に歳下の可愛い恋人が出来るっす。応援してるっすよ』
「……ふふっ、本人に言ってやってくれよ」
『そっすね。ぁ、すいませんせんぱい、アキくん本格的に泣き出しちゃったんで……早めに自撮りお願いするっす! 一旦切るっす! アキくん大丈夫っすよアキく~ん!』
電話が切れた。アキが泣いた、か……一緒に居てやるべきだったかな。でも俺が居なかったら多分、元カレの怪我はもっと重いものになっていた訳で……いや、そりゃコイツなんかよりずっとアキの方が大事だけれど……泣くのと怪我じゃ、やっぱり怪我の方が重いよな。
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