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挿入以外は全部した
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にゅる、にゅるっ、とローションでぐっしょり濡れた胸が滑る。陰茎の裏側を磨いてくれている。ローションが染み込んだタンクトップもまた刺激が強い、いわゆるローションガーゼ……とまではいかないまでも劣化版と呼べる程度にはなっている。
「ふ、ふんっ、相当辛そうだな。我慢せずに出していいんだぞ?」
「パイセン、こそっ……モロ感雄っぱいぬるぬるにして、くっ……! わたくしの、おティンティンに擦り付けてるだけで、結構……ヤバそうにっ、見えますがぁっ?」
「そんな訳、ないだろっ……はぁ、クソ、早くイけ、イけって……! イけ、よぉっ」
俺の陰茎を扱くために使っているタンクトップは陰茎を擦るだけでなく陰茎に引っかかってもいるため歌見の胸まで少し擦っている。先程乳首に擦れて甲高い悲鳴を上げた後、歌見はタンクトップを掴んで乳首周りだけ少し浮かしている。それでも歌見が敏感なのは乳首だけではないため、俺の陰茎を擦っているだけでも感じ、興奮し、息を切らしている。
「ほんっとたまらねぇ身体してますなぁパイセン! んのモロ感ぼでーを早くめちゃくちゃにしてやりたいでそ!」
「今日は俺が全部やるっ! っていうか、俺はそんなっ、そんなやらしい体してない!」
「はぁああ!? そんなドスケベボディ振り回して何言ってんですか! わたくしの彼氏一のスケベぼでーでそパイセンは!」
「い、色気ならもっとほらっ、木芽とか、鳥待とかっ……」
「経験人数多けりゃエロいってもんじゃありゃあせん! レイたその完全メス堕ちヒップも、シュカたまの色気溢るる女王様ムーブもたまりませんが……パイセンは色気ムンムンでそ! 室温が上がりまそ! ムッワァって感じでそ! エロエロの実の全身ドスケベ人間でそ!」
「泣くぞ!?」
「褒めてるんでそ!」
いいぞ、口論に気が逸れて射精が遅れている。もうそろそろ出しても早漏扱いは受けずに済むだろう。
「証拠出しますよ、パイセンがエロくてっ……パイセンの雄っぱいは男を悦ばせるためにあるって、証拠ぉっ!」
白濁の証拠はタンクトップと胸筋の隙間から飛び出し、歌見の顔を汚した。
「うあっ……! お前、顔に……」
「ふぅ……思ったより飛んじゃいましたな。目大丈夫ですか? 入ってません? 洗ってきます?」
「目には入ってない……胸のとこから飛んできて入る訳ないだろ、ちょっと下向いてたとはいえ。顎周りがドロッドロになっただけだ」
「えっちぃですなぁ。白いのがパイセンの褐色のお肌によくお似合い…………パイセン前見た時より色濃くなってますよな」
「今更か? まぁそりゃ夏場なんだから濃くもなるだろ。お前だってちょっと焼けてるぞ」
歌見はベッド脇に置いてあるティッシュを取り、顔を拭いながら俺を指した。日焼け止めクリームはこまめに塗っていたつもりだが、それでも日焼けからは逃れられなかったようだ。確かに腕と腹で色が少し違う。
「大阪、京都の旅行で相当外をウロついたんだろ? 狭雲は変わってないみたいだが、留守番でもしてたのか?」
イカ臭いティッシュをゴミ箱に投げ、歌見はアキとイチャイチャ真っ最中のセイカに話しかけた。
「俺は大体秋風の日傘に入ってたから……」
そういえばそうだったな。アキに抱えられたりおぶられたりしている時はもちろん、自分で歩いている時だってセイカはアキに腰を抱かれたりしていて日傘の作る影の中に居た。
「……なるほど。何か……見る度に仲良くなってくな、お前ら。水月、いいのかアレ。お前が彼氏同士の絡みにも萌えるタイプなのは重々承知の上で聞くが……アレもう一線越えてるだろ」
「越えてねぇんですよそれが。挿入以外は全部やってそうではありますが」
「してない!」
「……殺人以外の犯罪コンプしてる的なこと言う不良キャラって居るじゃないですか、下着盗んだり神社で焼き鳥焼いたりとかもしたんですかね?」
「何だ急に。強盗と傷害くらいだろ……コンプ目指してグレてる訳じゃないんだから」
「聞いたか!? してないって! キスと、後は……えっと、手でしたり、口でしたり、えーっと、アレ何だっけ、あぁそうだ、素股! それくらい!」
セイカは必死に弁明しているが、それを見る歌見の目は冷たい。俺の目? ずっと温かいよ!
「…………本当に残りは挿入だけじゃないか、大丈夫か?」
「ネコちゃん達がにゃんにゃんしてるだけでそ、心配事なんてありませんぞ。パイセンももっと他の方と絡んでくれていいんですぞ?」
歌見は更に冷たい視線を俺に向けた。
《スェカーチカぁ、さっきの俺もやりたい。胸でズリズリすんの》
《お前筋肉すごいけど歌見みたいなボリュームあるタイプじゃないからなぁ……まぁ、鳴雷は何でも喜ぶし、今度やってみりゃいいんじゃねぇか?》
《いや俺兄貴側。スェカーチカ胸出せ》
《は!? 俺!? ねぇよ胸なんか!》
《スェカーチカ肋骨ゴリゴリして気持ちよさそうじゃん。俺勝手に擦り付けるから楽にしてていいぜ、仰向けんなれよ》
冷たい視線に興奮しているとセイカが床に仰向けに寝かされた。
「アキ! これ使え!」
俺は咄嗟にベッドの上にあった枕と毛布を彼らに向かって投げた。
「セイカは肉も脂肪もないんだから硬い床でのイチャイチャはご法度! 抱っこしてられないならちゃんと何か敷きなさい!」
「それ訳すのやだぁ……」
「セイカはワガママ言わずに翻訳しなさい! 丁寧に扱ってって可愛くオネダリするのでそ! あっスマホスマホ……カメラOK! アクション!」
「変態共! 歌見ぃ! 俺毎日こんな変態共に変態されてるんだ、助けてくれよぉ! 今日くらい片っぽ完璧に引き受けろぉ!」
「はっはっはぁ変態するなんて動詞はありませんぞセイカ様! さぁ早くおねだりを! ぉっ?」
構えていたスマホがひょいっと歌見に取り上げられた。
「……俺にはもう飽きたのか?」
「そんな訳ありゃあせんがなパイセぇン! んもぅかわゆいかわゆい! そろそろわたくしから攻めてもよろしいですかな?」
「ダメ。よそ見した罰だ、今日の主導権は俺のもの」
俺のスマホを軽く振りながら、歌見は自信たっぷりな表情を浮かべる。
《……秋風、俺この通り貧相な身体してて……硬いとこに寝かされると色んなところ痛くなっちゃうから、寝かせるんなら下柔らかくして欲しい》
《仰せのままにお姫様! いやぁ気遣いが足りなくて申し訳ねぇぜ。そら毛布でぽふぽふだ、これなら気に召していただけるかなマイプリンセス》
《ん……苦しゅうない。ふふ……じゃ、俺の身体好きにしていいよ、挿入以外な》
《いぇーい肋骨ズリぃ!》
歌見に見蕩れる俺の視界の端で、セイカは俺が撮りたかった表情と態度を全て済ませてしまった。
「ふ、ふんっ、相当辛そうだな。我慢せずに出していいんだぞ?」
「パイセン、こそっ……モロ感雄っぱいぬるぬるにして、くっ……! わたくしの、おティンティンに擦り付けてるだけで、結構……ヤバそうにっ、見えますがぁっ?」
「そんな訳、ないだろっ……はぁ、クソ、早くイけ、イけって……! イけ、よぉっ」
俺の陰茎を扱くために使っているタンクトップは陰茎を擦るだけでなく陰茎に引っかかってもいるため歌見の胸まで少し擦っている。先程乳首に擦れて甲高い悲鳴を上げた後、歌見はタンクトップを掴んで乳首周りだけ少し浮かしている。それでも歌見が敏感なのは乳首だけではないため、俺の陰茎を擦っているだけでも感じ、興奮し、息を切らしている。
「ほんっとたまらねぇ身体してますなぁパイセン! んのモロ感ぼでーを早くめちゃくちゃにしてやりたいでそ!」
「今日は俺が全部やるっ! っていうか、俺はそんなっ、そんなやらしい体してない!」
「はぁああ!? そんなドスケベボディ振り回して何言ってんですか! わたくしの彼氏一のスケベぼでーでそパイセンは!」
「い、色気ならもっとほらっ、木芽とか、鳥待とかっ……」
「経験人数多けりゃエロいってもんじゃありゃあせん! レイたその完全メス堕ちヒップも、シュカたまの色気溢るる女王様ムーブもたまりませんが……パイセンは色気ムンムンでそ! 室温が上がりまそ! ムッワァって感じでそ! エロエロの実の全身ドスケベ人間でそ!」
「泣くぞ!?」
「褒めてるんでそ!」
いいぞ、口論に気が逸れて射精が遅れている。もうそろそろ出しても早漏扱いは受けずに済むだろう。
「証拠出しますよ、パイセンがエロくてっ……パイセンの雄っぱいは男を悦ばせるためにあるって、証拠ぉっ!」
白濁の証拠はタンクトップと胸筋の隙間から飛び出し、歌見の顔を汚した。
「うあっ……! お前、顔に……」
「ふぅ……思ったより飛んじゃいましたな。目大丈夫ですか? 入ってません? 洗ってきます?」
「目には入ってない……胸のとこから飛んできて入る訳ないだろ、ちょっと下向いてたとはいえ。顎周りがドロッドロになっただけだ」
「えっちぃですなぁ。白いのがパイセンの褐色のお肌によくお似合い…………パイセン前見た時より色濃くなってますよな」
「今更か? まぁそりゃ夏場なんだから濃くもなるだろ。お前だってちょっと焼けてるぞ」
歌見はベッド脇に置いてあるティッシュを取り、顔を拭いながら俺を指した。日焼け止めクリームはこまめに塗っていたつもりだが、それでも日焼けからは逃れられなかったようだ。確かに腕と腹で色が少し違う。
「大阪、京都の旅行で相当外をウロついたんだろ? 狭雲は変わってないみたいだが、留守番でもしてたのか?」
イカ臭いティッシュをゴミ箱に投げ、歌見はアキとイチャイチャ真っ最中のセイカに話しかけた。
「俺は大体秋風の日傘に入ってたから……」
そういえばそうだったな。アキに抱えられたりおぶられたりしている時はもちろん、自分で歩いている時だってセイカはアキに腰を抱かれたりしていて日傘の作る影の中に居た。
「……なるほど。何か……見る度に仲良くなってくな、お前ら。水月、いいのかアレ。お前が彼氏同士の絡みにも萌えるタイプなのは重々承知の上で聞くが……アレもう一線越えてるだろ」
「越えてねぇんですよそれが。挿入以外は全部やってそうではありますが」
「してない!」
「……殺人以外の犯罪コンプしてる的なこと言う不良キャラって居るじゃないですか、下着盗んだり神社で焼き鳥焼いたりとかもしたんですかね?」
「何だ急に。強盗と傷害くらいだろ……コンプ目指してグレてる訳じゃないんだから」
「聞いたか!? してないって! キスと、後は……えっと、手でしたり、口でしたり、えーっと、アレ何だっけ、あぁそうだ、素股! それくらい!」
セイカは必死に弁明しているが、それを見る歌見の目は冷たい。俺の目? ずっと温かいよ!
「…………本当に残りは挿入だけじゃないか、大丈夫か?」
「ネコちゃん達がにゃんにゃんしてるだけでそ、心配事なんてありませんぞ。パイセンももっと他の方と絡んでくれていいんですぞ?」
歌見は更に冷たい視線を俺に向けた。
《スェカーチカぁ、さっきの俺もやりたい。胸でズリズリすんの》
《お前筋肉すごいけど歌見みたいなボリュームあるタイプじゃないからなぁ……まぁ、鳴雷は何でも喜ぶし、今度やってみりゃいいんじゃねぇか?》
《いや俺兄貴側。スェカーチカ胸出せ》
《は!? 俺!? ねぇよ胸なんか!》
《スェカーチカ肋骨ゴリゴリして気持ちよさそうじゃん。俺勝手に擦り付けるから楽にしてていいぜ、仰向けんなれよ》
冷たい視線に興奮しているとセイカが床に仰向けに寝かされた。
「アキ! これ使え!」
俺は咄嗟にベッドの上にあった枕と毛布を彼らに向かって投げた。
「セイカは肉も脂肪もないんだから硬い床でのイチャイチャはご法度! 抱っこしてられないならちゃんと何か敷きなさい!」
「それ訳すのやだぁ……」
「セイカはワガママ言わずに翻訳しなさい! 丁寧に扱ってって可愛くオネダリするのでそ! あっスマホスマホ……カメラOK! アクション!」
「変態共! 歌見ぃ! 俺毎日こんな変態共に変態されてるんだ、助けてくれよぉ! 今日くらい片っぽ完璧に引き受けろぉ!」
「はっはっはぁ変態するなんて動詞はありませんぞセイカ様! さぁ早くおねだりを! ぉっ?」
構えていたスマホがひょいっと歌見に取り上げられた。
「……俺にはもう飽きたのか?」
「そんな訳ありゃあせんがなパイセぇン! んもぅかわゆいかわゆい! そろそろわたくしから攻めてもよろしいですかな?」
「ダメ。よそ見した罰だ、今日の主導権は俺のもの」
俺のスマホを軽く振りながら、歌見は自信たっぷりな表情を浮かべる。
《……秋風、俺この通り貧相な身体してて……硬いとこに寝かされると色んなところ痛くなっちゃうから、寝かせるんなら下柔らかくして欲しい》
《仰せのままにお姫様! いやぁ気遣いが足りなくて申し訳ねぇぜ。そら毛布でぽふぽふだ、これなら気に召していただけるかなマイプリンセス》
《ん……苦しゅうない。ふふ……じゃ、俺の身体好きにしていいよ、挿入以外な》
《いぇーい肋骨ズリぃ!》
歌見に見蕩れる俺の視界の端で、セイカは俺が撮りたかった表情と態度を全て済ませてしまった。
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