冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

ムーン

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パイのパイでパイでそ

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歌見は俺に覆い被さり、陰茎を扱く手を止めないまま俺と唇を重ねた。

「んっ……」

心地いい圧迫感。歌見の体重、弾力、硬さ柔らかさ、体温に匂い……全てが先程足に跨られていた時とは比べ物にならない、歌見を深く感じる。

「……っ、はぁ……どうだ? 水月、満足か?」

歌見の自信ありげな顔。満足だと言って笑顔が見たいし、まだまだだと言って悔しがる顔も見たい。悩む。

「まぁひとまずは……でももっと欲しいですな。キスはディープにしましょ、ディープに」

俺の唇が得た感触は歌見の唇の感触だけ。舌も欲しい、唾液も味わいたい。歌見がどう舌を動かしていくかも知りたい。

「ディープか…………俺に任せろよ?」

俺の方からは舌を突っ込んだりするなと言いたいのだろうか。

「分かりましたぞ」

未だにキスに緊張するようで歌見は深く息を吐いてキッと目を鋭くし、それからようやく俺と再び唇を重ねた。

「んっ……ん、む」

口を開くと舌が震えながら挿入された。約束通り俺からは何もせず、ただ歌見を受け入れた。

《何か地味だな。ズリネタになんねぇ》

《お前なぁ……》

ぎこちない舌の動きは快楽よりも萌えを与える。恐る恐る俺の上顎を撫で、唇をはむはむと動かし、キスに夢中になった歌見の手は止まっている。

「んっ……ぱい、へん。こっふぃも……」

俺の陰茎を握っているだけの歌見の手に手を重ね、軽く揺する。思い出したように動かし始めた手は少し乱雑だ、だがそれもイイ。

「んっ……ん、ぅ……」

動きの鈍い舌に口を満たされ、呼吸が半端に制限されたままゴツゴツとした手に雑に陰茎を扱かれる。気持ちいい。頭がぼんやりしてきた。

「ん……んっ、くっ……ぅうっ……!」

覆い被さった歌見から仰向けの俺へと流し込まれる唾液の味、温度、匂い……ぼやけた意識が全て歌見で埋まっていく。

「……っ、んんっ!」

固い指で力強く裏筋を擦り上げられ、促されるままに精液を吐き出した。

「…………ぷはっ、どうだ水月。俺に任せて正解だったろ。イったもんな? こんなにいっぱい出して……相当よかったんだろ」

身体を起こした歌見は達成感に満ちた表情で俺を見下ろす。

「ええ、もちろん。パイセンに包まれてる感がたまりませんでしたな」

「顔真っ赤だなぁ、ふふふふ……」

左手で頬をむにむにと弄ばれる。弟の前で歳下扱いされるのは恥ずかしくて余計に顔が熱くなっていく。

「全くお前はいつもいつも俺をいいように喘がせて。少しは歳上を尊敬する気を持つ気になっただろ、ん?」

「尊敬はいつもしてますとも」

「どうだか」

「……それで、パイセン……続きは?」

「続き……?」

「もうインターバルは十分ですぞ」

腰を突き出して勃ちなおした陰茎をぶるんっと揺らす。

「相変わらず絶倫だなお前……」

「久しぶりのパイセンですからわたくしもわたくしの秘蔵っ子も勇気凛々ヤる気満々」

「勇気は別にいらないだろ。ったくしょうがない、また俺に任せ──」

「パイセン、わたくしパイセンのパイパイでパイズリしていただきたく存じますぞ」

「──てっ……パ、パイズリ? お前それ好きだな……何回でも言うけど挟めるような谷間ないからな? せいぜい鉛筆くらいのもんで……まぁ、擦り付けるだけでいいなら、やってやってもいいけど」

照れて目線を外しながらも満更ではなさそうな表情で自分の胸に触れる。その右手は先程出した俺の精液で汚れていたため、歌見の白いタンクトップにも精液が付着した。歌見は気にしていない様子だが、俺の興奮は更に高まっていく。

「よし、じゃあ……ぁー…………座れ」

「はい、今回もパイセンに全てお任せ致しますぞ」

ベッドの端に浅く腰掛け、膝辺りまで下ろされていたズボンと下着を脱いだ。シャツだけ着ているのも不格好かとそちらも脱いで全裸になった。

「よーし……どうしよう、挟む……いや挟めないし、えっと……前にした時は……」

歌見は俺の要望をどう叶えるか悩んでいて、俺が脱いでいるのも気付かなかったようだ。タンクトップの上から手のひらで胸筋の端を押して胸を寄せ谷間を深めている。

「…………着たままだな」

服を脱がないと決めたらしい歌見はタンクトップを胸元まで捲り、布と肌の隙間に俺の陰茎を挿し入れさせてくれた。

「こんな感じで……うーん」

ぴっちりと張り付いて身体のラインを隠すことなく見せつけていたタンクトップは俺の陰茎を歌見の胸に強く押し付けている。着たままと決めた歌見の判断は正解だ、伸縮性のある布と上質な筋肉に挟まれて俺の陰茎からは先走りの汁が止まらない。

「ぅ……熱いな、お前の」

歌見の胸が少し冷たく感じる。締め付けられて焦れったいけれど、俺からは動かずにじっと歌見の行動を待つ。

「んっ、これで、どうだっ? 水月……」

歌見は二の腕で胸を寄せ、手のひらでタンクトップ越しに俺の陰茎を押さえ、身体を前後に揺らしてズリズリと俺の陰茎を擦ってくれた。

「うわっ……! ヤバいこれ最高ですぞパイセン! ローションぶっかけていいですかな?」

「ぁ……? あぁ、滑り足りないよな。貸せ」

ベッドの脇に置いてあるローションを歌見に渡す。歌見は胸の谷間に向かってローションを注ぐ。

「ひぁっ……!? 冷たっ!」

「ふぉおう……冷えますな」

温めていないローションのせいで少し縮んだ気もするが、まぁ大した問題じゃない。俺は身構えるべきだ、先程まででも十二分に気持ちよかったのに滑りがよくなったら十秒ともたない。それじゃ流石にカッコ悪い、耐えなければ。
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