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帰宅後の一発

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身代わり人形とやらを作ってもらった。これで明日以降もしばらくサキヒコが取り憑いていることによる体調不良は起こらないらしい。

「ぱっぱとヤってまわななぁ」

「それはそうだけど色気ないこと言うなよ」

リュウの太腿に手をついてぐっと体重をかける。鈍く淡い痛みにリュウは吐息を漏らし、じっと俺を見つめる。首にもう片方の添え、耳たぶを指で弾いてやると彼はくすぐったそうに身をよじった。

「んっ……水月ぃ、丁寧にしてる暇あれへんて。俺は嬉しいけど……準備出来てんねんから、さっさと突っ込んでまお?」

「……別にノルマとかある訳じゃないんだし、絶対挿入しなきゃいけない理由なんかどこにもないんじゃないのか?」

「え……そ、そらそんなもんないけどやなぁ」

「けど? 何だ?」

「…………いけず」

俺の意図を察したらしいリュウは拗ねたように、それでいて嬉しそうにそう呟く。薄手のデニムを脱ぎ、下着を下ろし、四つん這いになって俺に尻を向け、足を緩く開く。

「水月ぃ…………水月、様」

上半身を床に落とし、手を足の間から出すと、後孔にずっぷり挿さっているディルドの持ち手を掴んだ。

「んっ……ん、ぅゔうっ! ぅ、あっ……? 抜けへんっ、抜けへんんっ……! なんでぇ……」

観光中ずっと挿さっていたディルドはリュウの後孔によく馴染んでいて、身体の一部だと勘違いでもしているのか強く吸い付いて離さないようだ。腕に力の入らない体勢で、それも快楽に侵されながらでは、上手く抜けなくて当然だ。

「……なんだ? 俺に自分でしてるとこ見て欲しかったのか?」

「ちゃ、ちゃう! ちゃいますぅっ! 水月に抱いて欲しい……あっ、水月抜いて、これ抜いてぇ、俺力入れへんねん……」

ふりふりと尻を揺らし、数センチ飛び出したディルドと後孔の隙間から俺の精液を垂らす。理性の糸が張り詰めた。

「…………そういえば、尻で精液飲んじまうと腹痛くなるって聞くけど……何時間も入れっぱなしだった感想はどうだ? 腹痛いなら遠慮なく言っていいぞ」

「んー……何ともないで? いつもと一緒」

「そうか……」

つい安堵のため息が漏れた。S役の振る舞いとしては正しくなかった、一挙一動に気を付けなくては。

「そんなことどうでもええから水月ぃ、はよ抜いてぇやぁ」

「……自分で抜いてみろよ」

「抜けへんのぉ……んっ、ぅ、んんんっ……! むりぃ……水月ぃ、お願い……お願いしますぅ……時間あらへんのやしぃ、意地悪言わんとってぇ?」

その通りだ、時間がない。

(サンさんが来てるとは予想してましたが、付き添いはフタさんだけだと思ってたんでそ。観光途中にアキきゅんに入れてるローター動かしたり、リュウどののお尻触ったりしたかったんでそ。繁華街じゃ出来ませんがリュウどのの実家周りなら青姦とかも出来るかなって期待してて……何が言いたいかと言いますと! 夕飯寸前まで放置する気はなかったんでそ!)

夕飯までに余裕を持ってリュウとアキを抱くつもりだったんだ、でもヒトが居たから何も出来なかった。時間がないのはヒトのせいだ、と責任を押し付けたところで時間は増えない、刻一刻と過ぎていくばかりだ。

(アクメビームを打てるタイプの触手生物になりたいというのが叶わぬ夢でしたが、やはり時間操作系能力も欲しいですな。よし、時間操作系能力持ちアクメビーム照射能力持ちの触手生物に……そこまでやるなら媚毒とか、感覚遮断とか……むほほ)

リュウの尻を眺めながら妄想の世界に翼を広げかけて、時間が足りていないことを思い出した俺は慌てて手を伸ばした。

「んっ、あぁんっ!? はっ、はっ……ぁ、あ、あかんがなっ、水月ぃ……そない、急にぃ……声も抑えなあかんねんからっ、抜く前に言ってくれんとぉ……」

にゅっぽんっとディルドを勢いよく引き抜くと、リュウの後孔はぽっかりと広がったままヒクヒクと震え、白濁液で汚れた赤い体内を晒した。焦りと興奮で正しく動かない手でベルトを緩め、雑に陰茎を引っ張り出した俺は強引にリュウの腰を掴んだ。

「ひゃっ……水月ぃ? 入れんっ、んんんんっ……!? んっ、ぐ……ゔゔっ、せや、からぁ……入れるんやったら、入れるて言うっ、ひぃっ!? んっ、ゔあっ、あがんっ、あかっ、あかんてっ、まりゃ動いしゃあかんんんっ……!」

俺の精液で濡れた後孔に陰茎を突き入れる。滑りが足りない気もしたが、構わず腰を振る。なにせ時間がない。

「んっ、ひぃっ! 待っひぇっ、待っへぇっ……! んっ、く、ゔぅゔぅ……! んっ、んんっ、ふ、んんんんっ……!」

結腸口の手前まで突き入れ、また腰を引く。蕩けた肉が絡み付く極上の締め付け、強い摩擦、痙攣、甲高い声とくぐもった嬌声、鳥肌が立った腰、全てが俺の理性を断ち切っていく。

「んっ、ぐ……ィぐっ……ふ、ぅゔっ……んんんっ……!」

リュウの絶頂を陰茎で感じる。締め付けが強まり、痙攣が激しくなるのだ。そもそも極上と評するに相応しい蜜壷が更に素晴らしいものになって、とっくに理性の糸が切れている俺が耐えられる訳もなく、呆気なく精液を吐き出した。

「……っ、はぁ……リュウ、締め過ぎ……」

萎えた陰茎にも柔く蕩けた肉は絡み付く。射精したばかりの陰茎には辛い刺激だ。零れてしまう吐息を口を手で押さえることで封じつつ抜き切った陰茎を拭い、服を着直した。

「リュウ、リュウ、おい、顔上げろ」

ぺちぺちとリュウの頭を軽く叩くと彼はゆっくりと身体を起こし、扇情的な表情で俺を見つめた。

「ん……気持ちよぉかったわぁ…………へへ、俺の言うことなんか全く意に介してへん感じ、たまらんかったで。水月先戻っといてくれるか、俺は足に力入るよぉなったらケツ洗うてから行くわ」

「風呂場まで運ぶくらいするぞ? 主人の務めだ」

「んー……ええわ。一緒に戻って変に勘繰られるんも嫌やし」

「勘繰るって、友達として来てるんだからそんな……」

「……せやね。すまん、ちょっと過敏やったわ。連れてったってくれる?」

「あぁ、おいで」

弱々しく首に抱きついたリュウの背と膝の裏に腕を回し、抱き上げる。

「…………へへ」

お姫様抱っこをされてリュウは嬉しそうだ。やはり彼は当初とは違い、虐げられるばかりを好むだけではなくなって来ている。俺としては喜ばしい変化だ。
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