冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

ムーン

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新幹線でいざ出発

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着替えやタオル、ドライヤー、歯ブラシに歯磨き粉、スマホの周辺機器などなどをひとまとめにしたお泊まりバッグを制作。大人の玩具もちゃんと詰めた、もちろん少し覗かれた程度では見つからない位置に。

「はぁ……」

荷造りだけで、しんどい。

(やべぇ、サキヒコくんに取り憑かれてる負担思ったよりやべぇでそ。大阪着いたら即寝たいですな……でも、リュウどのはきっとわたくしとの久々のSMプレイを心待ちにしているはずでそ。期待に応えてやらねば)

リュウはフタのようにサキヒコを知覚することは出来ないけれど、オカルトにそれなりに詳しくサキヒコの存在も知っている。この体調不良を相談してみるのもいいかもしれない。

「鳴雷~、準備出来たか?」

私室で椅子に座って荷物が全て詰まった鞄を見下ろしていると扉が開き、テディベアを抱えたセイカがひょっこり顔を覗かせた。

「あぁ、うん……セイカ、風邪は?」

「治ったっぽい。咳も出ないよ」

「もう治ったのか? そうか、よかった……」

「一応マスクはしてく。お前もそうしろよ、何でも移されそうだぞ」

サキヒコに取り憑かれているからという非科学的な原因ではあるものの、ウイルスや菌への抵抗力が下がっているかもというのは正しいかもしれない。原因がどうあれ実際体温が下がり倦怠感がつきまとっているのだから。

「……そうだな」

顔が良過ぎるから盗撮もよくされるし、マスクはしておくべきだな。

「にーにぃ! てんしょー、行くするです、まだです?」

鞄を肩にかけたアキが扉を勢いよく開ける。その雪のように白い肌の露出はほとんどない。

「リュウのとこに行くのまだかって? あぁ、ちょっと待ってくれ。なぁアキ、大阪まではそこそこ時間かかるんだ、どうせなら遊ばないか?」

「……? 遊ぶー、するです?」

机に手をついて深く息を吐きながらゆっくりと立ち上がり、抱き寄せたアキの尻をズボン越しに揉みながらサングラスをズラす。

「…………にーにぃ」

赤い瞳を丸く開いて俺を見つめたアキは、その瞳をそっと細めて微笑んで甘えるように俺を呼んだ。

「よしよし、遊ぼうな。玩具を使ってなぁ……」

鞄には入れていなかったローターを棚から取り出し、舐め、濡れたローターを握り込んだ手をアキのズボンの隙間にねじ込む。

「んっ……!」

きゅっと閉じた穴にローターを押し付ける。するとアキの後孔はローターを飲み込んでいった、それを押す俺の指も。

「ん……? アキ、昨日あたり自分でしたか? 柔らかいな」

「んっ、ぅ……んんっ……?」

「えっちな子だ……ふふ、好きだよアキ。リモコンは俺が持ってる、適当なタイミングでスイッチ入れるからな。あんまり声上げるんじゃないぞ?」

「んっ、にゃあ……にーにぃっ」

「よしよし、前立腺……ここだな、ここに当てとくぞ」

ローターを前立腺に押し当て、後孔内に置いたまま指を抜く。下着とズボンをしっかりと履き直させて、アキの強靭な括約筋にローターが追い出されてしまわないように対策をしておいた。まぁ、アキの尻ならタイトなズボンをこれだけ上げてもローターを追い出してしまいそうな気はするが……その時は都度入れ直せばいい。

《……これ突っ込んだまま旅行? あはっ、兄貴やべぇこと思い付くな。ゆっくり出来るとこ着いたらたっぷりシてくれよ?》

「ゆっくり出来るとこ着いたらヤれよって」

「もちろんそのつもりだよ。さ、行こうか」

テディベアを抱いたセイカを車椅子に乗せ、彼の荷物を車椅子のハンドルに引っ掛ける。俺とアキの荷物は各々肩に掛ける。

「……セイカ、くま持ってくのか?」

「ん? うん」

「うーん……汚さないようにしろよ? 向こうじゃ洗えないかもしれないし」

「気を付ける」

「よし、しゅっぱーつ……うわ、日差しやば……眩しっ、目開けてらんないよこんなの」

俺は踵を返し、玄関に置いてある母のサンバイザーを勝手に着けた。

「セイカはどうしようかな。帽子……これはニット帽だし、こっちは……おっ、夏っぽいのあった」

麦わら帽子を見つけた。セイカの今の服装には合っていないけれど、ファッションより日除けが大切だ。

「この帽子を、お前に預ける」

「……う、うん。ありがとう」

「おれの大切な帽子だ。いつかきっと返しに来い」

「大事なら自分で被れよ……いつかって何だよ、被ってるの旅行中だけだろ?」

「うーん…………髪赤いし隻腕だしセイカの方がこっちの役は合ってる気がするな。まぁ今度役と帽子交換するとして……気を取り直して! いざしゅっぱーつ!」

アキは首まで隠れる日除け帽子を被った上に日傘まで差している。日光対策は万全、いざ出発。

(…………めっちゃ目立ってますぞわたくし達!)

テディベアを抱えた車椅子の少年、全身黒づくめで肌の露出が全くない少年、そんな二人を連れて歩く超絶美形の俺、目立たない訳がない。

(まぁ超絶美形っつってもサンバイザーとマスクでかなり顔隠されてますけどな、イケメンオーラは隠し切れませんぞぬほほっ)

事前に新幹線の席を予約しておいたので、登下校の際のように満員電車に揺られるなんてことはない。優雅に車窓からの景色でも楽しんでいようじゃないか。

「セイカどのはずっと人形を抱いているのだな。まさか外出時でもそうだとは……」

サキヒコの声に思わずセイカに視線をやる。テディベアに顔を埋め、新幹線内でも麦わら帽子を被ったままの彼の表情などは全く分からない。

(何だか随分縮こまって……やっぱりデカいぬいぐるみ抱いてるの恥ずかしくなった、って感じじゃありゃーせんな。人が多いのが苦手とか? うーむ…………まぁ、とりあえずはほっとくしかありませんよな。人が多いのが苦手だとしてもわたくしにしてあげられることなんてありませんし)

セイカのことは少し心配ではあるが、俺は俺で楽しもう。

「んっ……!?」

ポケットの中に入れてあるリモコンを弄ると、隣に座っているアキの足がビクンと跳ねた。

「……っ、ん……ぁ、んっ……にゃ、ぁあっ」

「アキ、新幹線の中では静かにしないとダメだぞ?」

テディベアを抱いて蹲ったままセイカが俺には聞き取れない言語で何かを呟く。おそらく翻訳してくれたのだろう。

「んっ、んぅ……んんん……んっ!?」

アキは顔の下半分を覆う黒い布の上から手で口を押さえた。くぐもった声は小さい、俺にしか聞こえていないだろう。冒険心を湧かせた俺は握り締めているリモコンを弄り、振動を強めた。
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