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作戦決行!
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作戦決行が今日になり、俺は鼓動を押さえ付けるように胸に手のひらを当てた。
「しかしいつの間にネイさんと連絡先交換してたんだ」
「お前がデートしてる間。お前にも教えとけって言われたんだけど、他人の連絡先教えるのってどうすりゃいいんだ?」
「あー、えっとな」
セイカに操作を教えつつネイの連絡先を受け取る。それから数分後「水月くんですね、よろしくお願いします」とメッセージがあった。どうやら既に会社を出てこちらに向かっているようだ。
『こちらこそよろしくお願いします』
『ところで、あの作戦……本当にいいんですか? かなり拙いものだと思うんですけど』
『私は特に思い付かないので』
『唯乃さんにこれ以上睨まれたくありませんし』
『葉子さんにこれ以上期待させるのも悪いですし』
『分かりました。葉子さんに効くかは分かりませんが、アキを殴るフリをしてください』
ダメ元でネイに提案した、ダメ元の提案。まさか実現するとは思わなかった、気が重い、胃が痛い。アキがノリノリなのが不思議だ。
『今家の前に居ます』
どこかで聞いた怪談のようなメッセージを受け、俺は脱衣所に待機しアキは玄関の前に向かった。インターホンが鳴り、アキが玄関扉を開ける。
「いらっしゃいませー、です」
アキが人懐っこい声で挨拶をし、ネイが笑顔を浮かべてアキの頭を撫でる。ダイニングと廊下を繋ぐ扉が開き始め、ネイが笑顔を消し拳を握る。
(あぁー! もう心臓破裂しそうでそ! 中止中止やっぱ中止にしましょうよこれ!)
小心者な俺が口を閉じたまま喚く。義母がネイの名を呼ぼうと口を開く。その瞬間、ネイが腕を振るいアキが壁に叩き付けられた。
「ネイさ……えっ!?」
とてもアキが自らよろけたようには見えなかった、作戦を知っている俺にすらネイが殴ったように見えた。まず作戦の第一段階は成功だ。さて、義母はどう反応する? 恋は冷めるか?
(最悪なのは、アキきゅんに「アンタなんかしたんでしょ!」って怒り出してネイさんに媚びることですな。作戦は失敗だわ全員不快な思いするわ最悪でそ)
でもこの可能性結構高いよな。
「……っ、こ、の」
義母は廊下を走り抜け、その勢いのままに拳を握り──
「クズ野郎ぉっ!」
──ネイの顔面に綺麗な右ストレートを決めた。
「出てけっ! 出てけこのっ……二度と顔見せんな死ね! собака!」
突然の暴力に怯んだネイの肩を外に押し出すと玄関扉を閉めて鍵をかけ、ドアチェーンまでかけた。
「……っ、はぁ……アキ! アキ大丈夫? どこ殴られたの? 顔……は何ともない、頭? 横のとこ? くらくらしない?」
《………………母さん》
「指何本に見える? ってあぁっ! ロシア語じゃないと分かんないよねごめん! 待って、えっとね、待って、焦るとちょっと……」
俺は義母に見られないようにダイニングに移動し、ティッシュを箱ごと持ってダイニングの窓から庭に出て玄関へと回った。
「ネイさん! ティッシュ……どうぞ」
蹲り鼻を押さえているネイに駆け寄り、ティッシュを差し出す。
「……ありがとうございます」
「すいません、まさかあんなしっかり殴るなんて」
「ゃ……普通子供殴られたらああなりますよ、このくらいは予想してたのでお気遣いなく」
「…………だって、葉子さん……しょっちゅうアキに、もっといい子がよかったとか、俺が息子ならよかったとか、そんなことばっか言って……アキじゃ全然満足してないのに」
鼻にティッシュを詰めたネイがゆっくりと立ち上がる。せっかくの美形が台無しだな。
「これで嫌われましたかね。葉子さんに鬱陶しく絡まれることも、唯乃さんに睨まれることもこれでなくなり…………これ通報されたりしません?」
「あっ……! と、止めます! 俺が止めます、すいません家戻ります。この家と塀の隙間通ってもらったら庭に小屋があるんで、その中でセイカがノヴェムくん見ててくれてるんで、また後でそっちで!」
俺は慌ててダイニングの窓から家の中へと戻り、廊下に急いだ。
《立っちゃダメぇ! 頭打ってるのよ! 脳に何かあったらどうするのぉ!》
《うるっせぇなぁ大丈夫だっつってんだろ! 何ともねぇよ! 親父に殴られてもどうともなってねぇんだからよ!》
義母とアキが言い争っていた。
「……あ、あのー……葉子さん、何かあったんですか?」
「あっ水月くん! 水月くん聞いて! アキが手当てさせてくれないの! 氷嚢くらい当てさせて欲しいのに! せめてしばらく座りなさいよばかぁ!」
「は、はぁ……手当てって、どうして……」
「殴られたのよぉネイさんに! 信じらんないあの男! 優しそうだなって思ったのに、ノヴェムくんもいい子で可愛いし、アキの新しいお父さんにもいい感じかなって思ったのにぃ……水月くん! やっぱり水月くんよ、アキの家族は水月くんしか居ない! これからもアキをよろしくね…………あっ私も家族よ!? アキの!」
「は、はぁ……」
「マキシモも最初は優しそうだったのよ! もー嫌、もう二度と白人の男には近付かない! そうよねそもそも白人の男なんて侵略戦争しかしてこなかったもんね歴史が証明してるのよヤツらの腹黒っぷりを!」
ついさっきまで金髪碧眼フェチだったくせに人種差別しだしたよこの人。
「…………なんか、意外です。アキのことでそんなふうに怒るなんて」
「なっ、なんで!? 怒るでしょ、だってアキ……殴られてっ……せっかくクソ旦那から逃げ出してきたのに、ようやく普通の暮らしさせてあげられてたのに、こんな……! 振り出しよ! きっとトラウマ刺激されちゃってる、可哀想に……」
アキは自分を抱き締めたり撫でたりする義母の手を鬱陶しそうに払っている。いつもならすぐにめげて拗ねて捨て台詞を吐きながら離れていく義母が、今日はしつこくアキにスキンシップを測っている。
「ごめんねアキ、お母さん男見る目なくて……お父さん要らない? 唯乃でいい? やっぱりお父さん欲しいかなぁって思ってたんだけど……歳上の男が恋しかったら水月くんに甘えなさいね。ねっ水月くん、お兄ちゃんだけじゃなくて父親としてもアキをお願い出来る?」
「え、えぇと……母さんの方が、適役かと。俺より漢気あるし…………わっ、ア、アキ?」
義母の手を振り払ったアキは俺の背に隠れた。
「アキ……私より、水月くんがいい? 私……お母さんなのに……やっぱり、血が繋がってないから…………全然、庇ってあげられなかったもんね、私……あなた鍛えるのやめてって言ったり、特訓邪魔したら……私一撃で失神させられちゃって、気付いたらもうあなたがボロボロで……」
ロシア語で言わなければアキには伝わらない。けれど頭の中で翻訳してから話す余裕はないのだろう、セイカも焦った時なんかはアキに日本語で話しかけたりしてしまっているのをよく見かける。
「……あなたが、ちゃんと……普通の子に産まれてれば、あの人はおかしくならずに済んだはずなんだけど……でもそんなこと、あなたに言ったってしょうがないもんね……でも私のせいじゃないのよ、私の血入ってないもん……水月くん普通だから唯乃のせいでもないし……アイツが悪いのよアイツが、アイツのせいで色素なくなったのよ。なのにそれが理由でおかしくなるなんてアイツおかしくない!? もぉ大っ嫌ぁい……はぁ」
「アルビノってそういうものじゃないと思うんですけど……」
「え? でもホワイトタイガーの子ってホワイトタイガーじゃない」
「……元旦那さん、アルビノなんですか?」
「違うけど……」
「じゃあ関係ないですって……っていうか、アルビノだからどうとかアキに言うのやめてあげてくださいよ、結構気にしちゃうんですよアキ」
「…………だって、普通の子だったら虐められたりせずに、普通に学校に行って……あの人に変な訓練受けさせられたりしなくて……普通に暮らせてたはずなんだもん……アキの意思でこうなった訳じゃないのも、アキに責任がないのも分かってる。アキを責めてる訳じゃないのに、ダメなの?」
「責めてなくても、普通ならよかったって言うと……今のアキを否定してるみたいじゃないですか。自分の意思や努力でどうにもならないことを言うのは、やめてあげて欲しいです」
「そんなに気にしてるの? アキ……んー……じゃあ、気を付ける……」
「……よかった。アキの怪我の具合はセイカに聞いてもらいます、セイカには結構素直みたいですから」
「そうなの? じゃああの子お兄ちゃんで水月くんお父さんね」
ままごとの配役みたいなノリで言うな。
「はは……じゃあ、失礼します。アキ、お兄ちゃんと、セイカのとこ、行くするしよう」
「…………だ」
作戦決行前は楽しげだった表情がすっかり暗くなっている。俺はアキの腰に手を添え、ゆっくりとアキの部屋へ向かった。
「しかしいつの間にネイさんと連絡先交換してたんだ」
「お前がデートしてる間。お前にも教えとけって言われたんだけど、他人の連絡先教えるのってどうすりゃいいんだ?」
「あー、えっとな」
セイカに操作を教えつつネイの連絡先を受け取る。それから数分後「水月くんですね、よろしくお願いします」とメッセージがあった。どうやら既に会社を出てこちらに向かっているようだ。
『こちらこそよろしくお願いします』
『ところで、あの作戦……本当にいいんですか? かなり拙いものだと思うんですけど』
『私は特に思い付かないので』
『唯乃さんにこれ以上睨まれたくありませんし』
『葉子さんにこれ以上期待させるのも悪いですし』
『分かりました。葉子さんに効くかは分かりませんが、アキを殴るフリをしてください』
ダメ元でネイに提案した、ダメ元の提案。まさか実現するとは思わなかった、気が重い、胃が痛い。アキがノリノリなのが不思議だ。
『今家の前に居ます』
どこかで聞いた怪談のようなメッセージを受け、俺は脱衣所に待機しアキは玄関の前に向かった。インターホンが鳴り、アキが玄関扉を開ける。
「いらっしゃいませー、です」
アキが人懐っこい声で挨拶をし、ネイが笑顔を浮かべてアキの頭を撫でる。ダイニングと廊下を繋ぐ扉が開き始め、ネイが笑顔を消し拳を握る。
(あぁー! もう心臓破裂しそうでそ! 中止中止やっぱ中止にしましょうよこれ!)
小心者な俺が口を閉じたまま喚く。義母がネイの名を呼ぼうと口を開く。その瞬間、ネイが腕を振るいアキが壁に叩き付けられた。
「ネイさ……えっ!?」
とてもアキが自らよろけたようには見えなかった、作戦を知っている俺にすらネイが殴ったように見えた。まず作戦の第一段階は成功だ。さて、義母はどう反応する? 恋は冷めるか?
(最悪なのは、アキきゅんに「アンタなんかしたんでしょ!」って怒り出してネイさんに媚びることですな。作戦は失敗だわ全員不快な思いするわ最悪でそ)
でもこの可能性結構高いよな。
「……っ、こ、の」
義母は廊下を走り抜け、その勢いのままに拳を握り──
「クズ野郎ぉっ!」
──ネイの顔面に綺麗な右ストレートを決めた。
「出てけっ! 出てけこのっ……二度と顔見せんな死ね! собака!」
突然の暴力に怯んだネイの肩を外に押し出すと玄関扉を閉めて鍵をかけ、ドアチェーンまでかけた。
「……っ、はぁ……アキ! アキ大丈夫? どこ殴られたの? 顔……は何ともない、頭? 横のとこ? くらくらしない?」
《………………母さん》
「指何本に見える? ってあぁっ! ロシア語じゃないと分かんないよねごめん! 待って、えっとね、待って、焦るとちょっと……」
俺は義母に見られないようにダイニングに移動し、ティッシュを箱ごと持ってダイニングの窓から庭に出て玄関へと回った。
「ネイさん! ティッシュ……どうぞ」
蹲り鼻を押さえているネイに駆け寄り、ティッシュを差し出す。
「……ありがとうございます」
「すいません、まさかあんなしっかり殴るなんて」
「ゃ……普通子供殴られたらああなりますよ、このくらいは予想してたのでお気遣いなく」
「…………だって、葉子さん……しょっちゅうアキに、もっといい子がよかったとか、俺が息子ならよかったとか、そんなことばっか言って……アキじゃ全然満足してないのに」
鼻にティッシュを詰めたネイがゆっくりと立ち上がる。せっかくの美形が台無しだな。
「これで嫌われましたかね。葉子さんに鬱陶しく絡まれることも、唯乃さんに睨まれることもこれでなくなり…………これ通報されたりしません?」
「あっ……! と、止めます! 俺が止めます、すいません家戻ります。この家と塀の隙間通ってもらったら庭に小屋があるんで、その中でセイカがノヴェムくん見ててくれてるんで、また後でそっちで!」
俺は慌ててダイニングの窓から家の中へと戻り、廊下に急いだ。
《立っちゃダメぇ! 頭打ってるのよ! 脳に何かあったらどうするのぉ!》
《うるっせぇなぁ大丈夫だっつってんだろ! 何ともねぇよ! 親父に殴られてもどうともなってねぇんだからよ!》
義母とアキが言い争っていた。
「……あ、あのー……葉子さん、何かあったんですか?」
「あっ水月くん! 水月くん聞いて! アキが手当てさせてくれないの! 氷嚢くらい当てさせて欲しいのに! せめてしばらく座りなさいよばかぁ!」
「は、はぁ……手当てって、どうして……」
「殴られたのよぉネイさんに! 信じらんないあの男! 優しそうだなって思ったのに、ノヴェムくんもいい子で可愛いし、アキの新しいお父さんにもいい感じかなって思ったのにぃ……水月くん! やっぱり水月くんよ、アキの家族は水月くんしか居ない! これからもアキをよろしくね…………あっ私も家族よ!? アキの!」
「は、はぁ……」
「マキシモも最初は優しそうだったのよ! もー嫌、もう二度と白人の男には近付かない! そうよねそもそも白人の男なんて侵略戦争しかしてこなかったもんね歴史が証明してるのよヤツらの腹黒っぷりを!」
ついさっきまで金髪碧眼フェチだったくせに人種差別しだしたよこの人。
「…………なんか、意外です。アキのことでそんなふうに怒るなんて」
「なっ、なんで!? 怒るでしょ、だってアキ……殴られてっ……せっかくクソ旦那から逃げ出してきたのに、ようやく普通の暮らしさせてあげられてたのに、こんな……! 振り出しよ! きっとトラウマ刺激されちゃってる、可哀想に……」
アキは自分を抱き締めたり撫でたりする義母の手を鬱陶しそうに払っている。いつもならすぐにめげて拗ねて捨て台詞を吐きながら離れていく義母が、今日はしつこくアキにスキンシップを測っている。
「ごめんねアキ、お母さん男見る目なくて……お父さん要らない? 唯乃でいい? やっぱりお父さん欲しいかなぁって思ってたんだけど……歳上の男が恋しかったら水月くんに甘えなさいね。ねっ水月くん、お兄ちゃんだけじゃなくて父親としてもアキをお願い出来る?」
「え、えぇと……母さんの方が、適役かと。俺より漢気あるし…………わっ、ア、アキ?」
義母の手を振り払ったアキは俺の背に隠れた。
「アキ……私より、水月くんがいい? 私……お母さんなのに……やっぱり、血が繋がってないから…………全然、庇ってあげられなかったもんね、私……あなた鍛えるのやめてって言ったり、特訓邪魔したら……私一撃で失神させられちゃって、気付いたらもうあなたがボロボロで……」
ロシア語で言わなければアキには伝わらない。けれど頭の中で翻訳してから話す余裕はないのだろう、セイカも焦った時なんかはアキに日本語で話しかけたりしてしまっているのをよく見かける。
「……あなたが、ちゃんと……普通の子に産まれてれば、あの人はおかしくならずに済んだはずなんだけど……でもそんなこと、あなたに言ったってしょうがないもんね……でも私のせいじゃないのよ、私の血入ってないもん……水月くん普通だから唯乃のせいでもないし……アイツが悪いのよアイツが、アイツのせいで色素なくなったのよ。なのにそれが理由でおかしくなるなんてアイツおかしくない!? もぉ大っ嫌ぁい……はぁ」
「アルビノってそういうものじゃないと思うんですけど……」
「え? でもホワイトタイガーの子ってホワイトタイガーじゃない」
「……元旦那さん、アルビノなんですか?」
「違うけど……」
「じゃあ関係ないですって……っていうか、アルビノだからどうとかアキに言うのやめてあげてくださいよ、結構気にしちゃうんですよアキ」
「…………だって、普通の子だったら虐められたりせずに、普通に学校に行って……あの人に変な訓練受けさせられたりしなくて……普通に暮らせてたはずなんだもん……アキの意思でこうなった訳じゃないのも、アキに責任がないのも分かってる。アキを責めてる訳じゃないのに、ダメなの?」
「責めてなくても、普通ならよかったって言うと……今のアキを否定してるみたいじゃないですか。自分の意思や努力でどうにもならないことを言うのは、やめてあげて欲しいです」
「そんなに気にしてるの? アキ……んー……じゃあ、気を付ける……」
「……よかった。アキの怪我の具合はセイカに聞いてもらいます、セイカには結構素直みたいですから」
「そうなの? じゃああの子お兄ちゃんで水月くんお父さんね」
ままごとの配役みたいなノリで言うな。
「はは……じゃあ、失礼します。アキ、お兄ちゃんと、セイカのとこ、行くするしよう」
「…………だ」
作戦決行前は楽しげだった表情がすっかり暗くなっている。俺はアキの腰に手を添え、ゆっくりとアキの部屋へ向かった。
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