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やっぱり正常位
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騎乗位でしようとしたり、顔に乗ってもらったり、座位に変更したり、試行錯誤の末ハルとの初セックスは正常位で行うことになった。
(いやあんだけ悩んで正常位なんかーいっ、って感じですな)
ハルを怖がらせないように色々考えていたのにな、と思いつつハルをじっと見つめる。彼はまだ開脚が恥ずかしいようで下半身の方を気にしている。足に引っ掛けたままのホットパンツと下着を戻したり、ネルシャツを引っ張り下ろしたりして、どうにか陰茎を隠そうと試みているようだ。
「ハル」
「なっ、何っ?」
覆い被さると圧迫感を覚えて男性恐怖症もどきを刺激してしまうかもしれない。俺は上体は起こしたまま、背筋を伸ばしていよう。キスだとかを狙わなければ俺は身体を倒さなくても正常位は行える。
「ぁ……全部入るようにするのっ? ゆっくりがいいけど……みっつんが辛いなら、ちょっとくらい無理に入れてくれたって大丈夫だよ。今んとこ裂けちゃいそうな感じしないし」
「あぁ、全部入るようにしたいのはもちろんそうなんだけど、拡張とか開発は一旦後回しにしてとりあえず楽しまないか? 当て掘りしてやるよ、きっと気持ちよくなれるし、俺も多分イける。そろそろ射精しとかないと俺、もう限界でさ……」
これ以上射精を堪えていたら紳士で居られなくなってしまう。俺はハルの返事を待たず、ゆっくりと腰を引いた。
「……っ、あっ!? なにっ、ぁ、お尻めくれちゃうっ……ゃ、待って、なにこれぇっ、お尻引っこ抜かれるぅっ!」
ほんの少し腰を引いただけなのに、大袈裟だ。いや、この大袈裟加減がウブで可愛いんだ。
「めくれちゃ……んっ、ぅ……!?」
柔らかいばかりの腸壁の中、唯一ほんの少しだけ硬くなっている部分にカリが引っかかった。ハルの腰を掴み直し、腰の角度を変え、そのしこりを亀頭で丹念に撫で回す。
「……っ、ん……」
それまで大声で騒いでいたハルが突然話さなくなった。身体を縮めて肩に顎を押し付けて、目を強く閉じ、俺に艶っぽい横顔を見せる。
「……ぅ、んっ……ん、んっ……!」
前立腺を撫でるのをやめ、カリを引っ掛けてクイクイと腰を揺らす。ハルは自身のシャツを強く掴んでいる、ちゃんと快感を得てくれているのだろうか。
「……っ、うぅ……み、つきぃっ……んぅっ、みつきぃっ」
「ん?」
真っ赤になった顔がこちらを向き、潤んだ瞳が開き、それまで押し殺していた声が俺の名前の形に歪む。
「どうした、ハル」
「きもち、ぃ……とこっ、ばっかりぃ……」
「……あぁ、無理に奥まで入れて苦しくなるより、まずはセックスの良さ知ってもらおうと思って。弱いとこ責めてみてる、嫌か?」
ハルは服を掴む手により力を込め、筋を浮かばせる。そうしながら首は小さく横に振った。かなりの羞恥を感じているようだ、気持ちいいことを続けて欲しいと意思表示するだけなのに。
「…………よかった」
ハルの気持ちが分かって安心した俺は本格的な腰振りを開始した。狙いは前立腺ただ一点、そこだけを執拗に突きまくる。
「ひっ……! ぅ、んっ、んんん……!」
「ハル、声我慢しなくていいんだぞ」
「ゃ、だっ……んっ、はずっ、か……ひっ……ぃっ、んんっ……んっ、く、ぅう……!」
「……分かった。じゃあ声我慢しててもいいから……噛むのはこれにしてくれ」
ハルが唇を噛んで声を押さえているのに気付いた俺は、親指をハルの口にグイグイと押し付けた。目を固く閉じ、未知の快楽に耐えているハルはおそらく俺の指だと気付かないまま俺の指を咥えた。
「よし、いい子だな、ハル……」
親指以外の四本でハルの頬を撫で、もう片方の手でしっかりと腰を掴み、亀頭で前立腺を小突き続ける。ごぢゅっ、ごぢゅっ、とハルの体内で響く生々しい淫音に水っぽさが増えてきた。俺の先走りの汁だろうか?
「くっ……ぅ、うゔっ……ぅうぅ……!」
ハルが俺の親指を噛み締めて僅かに仰け反る。先程ハルが頑張って引っ張り下ろし、陰茎を隠させていたネルシャツがめくれて、ちょうど俺に精液を吹き出す様を見せてくれた。
「……っ、ハル」
絶頂に伴って後孔の締め付けも強くなる。俺の陰茎の半分足らずを強く食い締めた腸壁はピクピクと震え、快楽を悦んだ。相変わらず上の口の分まで素直な下の口を更に愛でるため、俺は腰振りを続けた。
「んっ、んんっ!? んっ、ぅ、ゔっ、ふ、ぐぅっ……! み、ちゅきぃっ、おれ、今っ、ぁんっ! 出ひっ、ちゃっれぇっ……!」
「何回でもイっていいよ。これがオナニーとの一番の違いかな。一人でしてたらもう少ししたくても疲れちゃったりしたら終わるけど、セックスなら限界までイっちゃえるんだ。素敵だろ?」
同じ刺激ばかりでは飽きてしまうだろうか、ならば腰遣いを変えよう。
「んゃっ、あ……ぅゔっ! んっ……!?」
俺の指を噛み直したハルの前立腺を一旦亀頭だけ越える。前立腺の位置より奥に、ぬぷぷっと押し入れる。そうしてカリが引っかかるように腹側に陰茎を押し付けながら、腰を引く。
「んっ、んんんっ!?」
ごりごりっと前立腺を引っ掻いたはずだ。再び腰を突き出して前立腺を越え、引っ掻きながら戻ってくる。先程のただ突くだけのとは感じ方が違うはずだ、どちらがイイかは後で改めて聞くとしよう。
「……っ、んっ、んんっ、くっ、うゔぅっ……! ゔっ、んんっ、んっ……! ぁ、ゔっ、んんっ!」
突いて前立腺全体に振動を与えられるのとはまた違う、ごりごりと抉られる快感はどんなものだろう。ハルはどのような快感をどれくらい得ているのだろう。陰茎から漏れ出す精液は数秒前から止まっていない、少量ずつびゅっ、ぴゅるるっ、と吐き出され続けている。
「はぁっ……ハル、ハル、俺もう限界かも、出ちゃいそうだよ。中出しでいいか? いいよなっ? お嫁さんになってくれるんだもんな?」
まだハルの中に全ては入らないから全体の半分足らずをちゅぷちゅぷとしゃぶられているだけだけれど、それでも俺には十分だった。
「ハル、ハルっ……!」
名前を呼びながら果てて、一瞬力が抜けてハルに覆い被さりかけ、ハルが怯えてしまうと慌てて腹筋と背筋に力を込めた。
「……っ、ふー……」
固形混じりかもしれないほど濃い精液をハルの後孔の浅くにたっぷり注いだ。ローション代わりになるだろうから、もっと奥へ進んでみようかと呼吸を整える。
「ハル……?」
しかし、伺ってみたハルの様子が今にも眠りに落ちてしまいそうなほどくったりとしたものだったため、一旦陰茎を抜くことした。
(いやあんだけ悩んで正常位なんかーいっ、って感じですな)
ハルを怖がらせないように色々考えていたのにな、と思いつつハルをじっと見つめる。彼はまだ開脚が恥ずかしいようで下半身の方を気にしている。足に引っ掛けたままのホットパンツと下着を戻したり、ネルシャツを引っ張り下ろしたりして、どうにか陰茎を隠そうと試みているようだ。
「ハル」
「なっ、何っ?」
覆い被さると圧迫感を覚えて男性恐怖症もどきを刺激してしまうかもしれない。俺は上体は起こしたまま、背筋を伸ばしていよう。キスだとかを狙わなければ俺は身体を倒さなくても正常位は行える。
「ぁ……全部入るようにするのっ? ゆっくりがいいけど……みっつんが辛いなら、ちょっとくらい無理に入れてくれたって大丈夫だよ。今んとこ裂けちゃいそうな感じしないし」
「あぁ、全部入るようにしたいのはもちろんそうなんだけど、拡張とか開発は一旦後回しにしてとりあえず楽しまないか? 当て掘りしてやるよ、きっと気持ちよくなれるし、俺も多分イける。そろそろ射精しとかないと俺、もう限界でさ……」
これ以上射精を堪えていたら紳士で居られなくなってしまう。俺はハルの返事を待たず、ゆっくりと腰を引いた。
「……っ、あっ!? なにっ、ぁ、お尻めくれちゃうっ……ゃ、待って、なにこれぇっ、お尻引っこ抜かれるぅっ!」
ほんの少し腰を引いただけなのに、大袈裟だ。いや、この大袈裟加減がウブで可愛いんだ。
「めくれちゃ……んっ、ぅ……!?」
柔らかいばかりの腸壁の中、唯一ほんの少しだけ硬くなっている部分にカリが引っかかった。ハルの腰を掴み直し、腰の角度を変え、そのしこりを亀頭で丹念に撫で回す。
「……っ、ん……」
それまで大声で騒いでいたハルが突然話さなくなった。身体を縮めて肩に顎を押し付けて、目を強く閉じ、俺に艶っぽい横顔を見せる。
「……ぅ、んっ……ん、んっ……!」
前立腺を撫でるのをやめ、カリを引っ掛けてクイクイと腰を揺らす。ハルは自身のシャツを強く掴んでいる、ちゃんと快感を得てくれているのだろうか。
「……っ、うぅ……み、つきぃっ……んぅっ、みつきぃっ」
「ん?」
真っ赤になった顔がこちらを向き、潤んだ瞳が開き、それまで押し殺していた声が俺の名前の形に歪む。
「どうした、ハル」
「きもち、ぃ……とこっ、ばっかりぃ……」
「……あぁ、無理に奥まで入れて苦しくなるより、まずはセックスの良さ知ってもらおうと思って。弱いとこ責めてみてる、嫌か?」
ハルは服を掴む手により力を込め、筋を浮かばせる。そうしながら首は小さく横に振った。かなりの羞恥を感じているようだ、気持ちいいことを続けて欲しいと意思表示するだけなのに。
「…………よかった」
ハルの気持ちが分かって安心した俺は本格的な腰振りを開始した。狙いは前立腺ただ一点、そこだけを執拗に突きまくる。
「ひっ……! ぅ、んっ、んんん……!」
「ハル、声我慢しなくていいんだぞ」
「ゃ、だっ……んっ、はずっ、か……ひっ……ぃっ、んんっ……んっ、く、ぅう……!」
「……分かった。じゃあ声我慢しててもいいから……噛むのはこれにしてくれ」
ハルが唇を噛んで声を押さえているのに気付いた俺は、親指をハルの口にグイグイと押し付けた。目を固く閉じ、未知の快楽に耐えているハルはおそらく俺の指だと気付かないまま俺の指を咥えた。
「よし、いい子だな、ハル……」
親指以外の四本でハルの頬を撫で、もう片方の手でしっかりと腰を掴み、亀頭で前立腺を小突き続ける。ごぢゅっ、ごぢゅっ、とハルの体内で響く生々しい淫音に水っぽさが増えてきた。俺の先走りの汁だろうか?
「くっ……ぅ、うゔっ……ぅうぅ……!」
ハルが俺の親指を噛み締めて僅かに仰け反る。先程ハルが頑張って引っ張り下ろし、陰茎を隠させていたネルシャツがめくれて、ちょうど俺に精液を吹き出す様を見せてくれた。
「……っ、ハル」
絶頂に伴って後孔の締め付けも強くなる。俺の陰茎の半分足らずを強く食い締めた腸壁はピクピクと震え、快楽を悦んだ。相変わらず上の口の分まで素直な下の口を更に愛でるため、俺は腰振りを続けた。
「んっ、んんっ!? んっ、ぅ、ゔっ、ふ、ぐぅっ……! み、ちゅきぃっ、おれ、今っ、ぁんっ! 出ひっ、ちゃっれぇっ……!」
「何回でもイっていいよ。これがオナニーとの一番の違いかな。一人でしてたらもう少ししたくても疲れちゃったりしたら終わるけど、セックスなら限界までイっちゃえるんだ。素敵だろ?」
同じ刺激ばかりでは飽きてしまうだろうか、ならば腰遣いを変えよう。
「んゃっ、あ……ぅゔっ! んっ……!?」
俺の指を噛み直したハルの前立腺を一旦亀頭だけ越える。前立腺の位置より奥に、ぬぷぷっと押し入れる。そうしてカリが引っかかるように腹側に陰茎を押し付けながら、腰を引く。
「んっ、んんんっ!?」
ごりごりっと前立腺を引っ掻いたはずだ。再び腰を突き出して前立腺を越え、引っ掻きながら戻ってくる。先程のただ突くだけのとは感じ方が違うはずだ、どちらがイイかは後で改めて聞くとしよう。
「……っ、んっ、んんっ、くっ、うゔぅっ……! ゔっ、んんっ、んっ……! ぁ、ゔっ、んんっ!」
突いて前立腺全体に振動を与えられるのとはまた違う、ごりごりと抉られる快感はどんなものだろう。ハルはどのような快感をどれくらい得ているのだろう。陰茎から漏れ出す精液は数秒前から止まっていない、少量ずつびゅっ、ぴゅるるっ、と吐き出され続けている。
「はぁっ……ハル、ハル、俺もう限界かも、出ちゃいそうだよ。中出しでいいか? いいよなっ? お嫁さんになってくれるんだもんな?」
まだハルの中に全ては入らないから全体の半分足らずをちゅぷちゅぷとしゃぶられているだけだけれど、それでも俺には十分だった。
「ハル、ハルっ……!」
名前を呼びながら果てて、一瞬力が抜けてハルに覆い被さりかけ、ハルが怯えてしまうと慌てて腹筋と背筋に力を込めた。
「……っ、ふー……」
固形混じりかもしれないほど濃い精液をハルの後孔の浅くにたっぷり注いだ。ローション代わりになるだろうから、もっと奥へ進んでみようかと呼吸を整える。
「ハル……?」
しかし、伺ってみたハルの様子が今にも眠りに落ちてしまいそうなほどくったりとしたものだったため、一旦陰茎を抜くことした。
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