冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

ムーン

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初めての……

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俺の太腿を跨ぎ、俺の首に腕を回し、ハルは深呼吸をしている。俺はハルを見上げながら右手で陰茎にローションをたっぷりと絡め、左手でハルの背中をトントンと優しく叩いた。

「……っ、お、俺……こういうの、初めて、で」

「うん」

「お、女の子と付き合ったり、おじさんにお金もらってお茶したりしたけど……こういう経験、ホントになくて、みっつんが初めて、でっ……」

「うん」

「お父さん、にっ……されそうに……なってぇ、怖くて、気持ち悪くてぇ……こういうこと、すごく嫌で」

「……うん」

「でも、でもっ……水月……水月がっ、カッコイイのに可愛くて、優しくて、俺のこと大事にしてくれて……丁寧に、愛してくれて、だから、だから大好きでっ、俺もっと水月と……な、なんて言うのかなぁ、深い関係? になりたくて……だから、だからぁ……怖くて、気持ち悪かったのに、男はもちろん女の子とだって絶対したくなかったのに、俺一生童貞処女で居るんだって思ってたのにぃ……水月としたいって、そういう気持ちが……なんか、抑えらんなくなってきて」

「…………うん」

俺や他の彼氏達がプレッシャーをかけてしまっていた訳ではない、そのことが改めて分かって俺は安堵した。

「本能なのかなぁ……大好きだと、したくなるの……子供出来ないのにね、おかしいね……えへへ…………何言ってんだろ、俺……ご、ごめんねっ、みっつん準備万端なのにいつまでもベラベラ喋って、辛いよね、同じ男だもん……分かるよ」

「俺はハルの気持ち聞けて嬉しかったよ。プレッシャーかけちゃった訳でも、俺を喜ばせようと無理してる訳でもなくて、ハルが自分からしたいって思ってくれたの……安心した」

「……俺、三番目に彼氏になったのにね、これするの何番目だろ……なーんかお高くとまってるって感じしない? まぁ? 実際俺? 古~い呉服屋の跡取り息子ですし? 気位高くて当然って言うか~? 婚前交渉ありえないって言うか~?」

緊張がほぐれてきたみたいだ、いつもの調子を取り戻している。

「だからぁ、みっつん……ちゃんと責任取ってね」

「もちろん」

「意味分かってる~? 俺のことぜ~ったいお嫁さんにしてってことなんだけど~?」

「答えは変わらず、もちろん、だよ」

ハルは顔を赤らめて俯き、キッと目つきを整えて俺を見つめた。

「……みっつんリードしてよ~」

「あぁ、ごめんごめん。ちゃんと誘導するよ」

右手で自らの陰茎を掴み、左手をハルの腰に添えてゆっくりと下ろさせていく。舌と指でほぐし、唾液とローションにまみれた後孔はハルの緊張に反して積極的に俺の陰茎に吸い付く。

「ひゃっ……こ、これ、みっつんのぉ?」

「そ。俺の」

「……あったかいね~」

「まぁ身体の一部だからな。ゆっくり下ろしていけよ、ちゃんとほぐしたけど初めてなんだからな」

「うん……」

尾骶骨の辺りに手のひらを添えて、ゆっくりと下に向かって押していく。まだまだ慣れていない肉の壁を陰茎でこじ開けて進んでいく。

「あっ、あっ!? 入ってる!? 入ってるっ!? これ入ってるぅっ!? みっつんとセックスしてるぅっ!」

「入ってってるな。ちょっと落ち着け、ゆっくり……」

「落ち着けないよぉっ! セックスしてるのにぃっ!」

挿入前の会話ではセックスと口に出すのは避けていたくせに……と思いつつ、陰茎を咥えていきながら大騒ぎするハルに新鮮な可愛さを感じる。

「ねぇちょっと待ってよ太くない!? 痛苦しいんだけどぉ!」

「ご、ごめん……慣れたら俺のが大きくてよかったって思うはずだから! みんなそうだから!」

「やだぁ! 最初はちっちゃいのがいい!」

「んなこと言われても……!」

「んっ……くぅう、ホント太い……ちょっときゅうけっ、えっ!?」

ぷるぷると震えていた太腿が突然脱力する。細い足は瞬発力はもちろん持久力も持ち合わせていなかった、当然だ。挿入途中の半端な体勢を華奢なハルが続けていられないことくらい少し考えれば、いや考えなくても分かった。

「……っ!」

俺は慌ててハルの尻を両手で支えた。体重に任せた無茶な挿入は何とか途中で止められたが……

「ひっ……ゔ……ぐっ、ぅゔ……ふ、ぅう、ゔっ……」

「ハ、ハル、ハルっ?」

「ん、ぅゔ……?」

それでも数センチは一気に進んでしまった。結腸口まではまだ届いていないが、多分近い。何人も抱いてきた俺には分かる、とドヤってる場合じゃないな。踏ん張っていたのにふと力を抜いてしまって奥まで一気に貫かれるなんて、処女が受けていい衝撃じゃない。ハルの心は無事か? もしかしたら新たなトラウマが植え付けられてしまったかもしれない。

「ハル、ハル、大丈夫か?」

「いっ……ぎ、にぃ……みちちって、入っ……ちゃ、たぁ……」

「あぁ、ごめんな、俺がもっとちゃんと腰支えてればよかった」

今は俺の両手でハルの腰から上の体重を支えている。初めからこうしていればよかった、自主性を尊重した方がトラウマ克服の助けになるかもなんて考えて、ハルの筋力を勘定に入れていなかったから新たなトラウマを作るようなことになってしまったんだ。

「さけ、て……ない?」

「血は出てないから大丈夫だと思うけど、裂けてる感じするのか? 一回抜いて見てみようか?」

ハルを支えるのを一旦左手に任せて後孔の縁を右手でぐるりと撫で、手を見てみたが血はついていなかった。

「ん、いい……大丈夫、裂けてる感じとかはないし、痛くもないんだ。一気に入っちゃったからちょっと怖くなっちゃって」

「そっか……念入りにほぐしたから一気に入れちゃっても大丈夫は大丈夫だと思うぞ」

「そうなんだ……」

「あぁ、でもこの先は指届いてないと思うから慎重に行かないとな。もう足力入んないよな、俺が腰持って往復させつつ進んでいこうと思うんだけどどうだ?」

「……みっつんが俺持ち上げて揺さくるってこと?」

「ん? あぁ、うん、まぁそうかな」

シュカと駅弁だって出来たんだ、軽いハルを持ち上げるくらい簡単だろう。

「…………俺、ベッドに寝転がっていい? そっちのが楽そうだし……」

「……いいのか? 俺覆い被さる形になるけど怖くないか?」

「みっつんなら大丈夫なんだって。顔見えてるし……お父さんには後ろから抱きつかれただけで、そんな体勢になったことないから」

当時の再現になるような体勢だけでなく、その件によって発症した男性恐怖症もどきを悪化させないためにも俺優位の体位は避けた方が懸命だとは思うが……ハルが言うのなら尊重するべきだ。

「…………分かった。じゃあ俺に一旦抱きついてくれ、強めに」

「うん……? わっ」

首に抱きついたハルの腰と背を支えて抱き上げ、一度膝立ちの体勢を経由してハルをベッドに仰向けに寝かせ、そのまま覆い被さる。挿入したままの体位変更には筋力が必要だ、鍛えていてよかった。

「……えへへ、すごいねみっつん力持ち~」

「ハルが軽いんだよ。足もう少し開けるか?」

「へっ? う、うん、全然イケるけど~……恥ずかしい~……」

ハルの背とベッドの隙間から手を抜いて上体を起こし、ふくらはぎを掴んで開脚させる。長い足をおっぴろげて俺に全てを晒しながら俺の陰茎を咥え込む後孔を見て、理性的にならなければいけない時なのに昂っていく。

「んっ……!? な、なんかおっきくなってない……?」

「ごめん結合部見て興奮しちゃった」

「一旦ちょっと萎えてよぉ~! ばかぁ~! みっつんのへんたぁいっ……あっ? ねっ、ねぇまたおっきくなってない!?」

「罵られるの……良くて」

「もぉ~!」

「大丈夫、もう大丈夫、これが最大のはずだから。張りすぎて今めっちゃちんちん痛いから」

「ばかぁ……」

その「ばか」がどれだけ男を煽るか分かっていないのだろうか。無意識ほど恐ろしいものはない。
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