冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

ムーン

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勃起を持続させまして

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彼氏達のパフォーマンスで今のところ勃起は完全な状態のまま持続している。張り詰めていることで少し痛みがあるし、硬化を始めたのか粘性の高い液体が冷たくなくなってきて、不安だ。事前に塗った潤滑油は熱を遮断する機能があり、そもそも火傷をするような温度にはならないと聞いているけれど、それでも熱くなるのではという不安は拭えない。

「後何分くらいなんだい?」

「十分二十分っすかね」

まだ十分くらいしか経っていないのか。筒からはみ出た粘性の液体に触れると少しだけ硬くなっているのが分かった。このペースで硬くなるまで硬くしたままで……キツいな。前戯中ならまだしも、型取りに不具合を出さないようあまり動かないようにしつつ、陰茎に何の刺激もないというのは……辛い。

「おや、随分と深いため息だね。時間を聞いて嫌になったかい?」

「あ、いえ……」

「ストリップだけじゃ間が持たないっすね、秋風君もう脱いじゃってるし……どうするっすかね。あっ」

何かを思い付いたらしいレイはネザメに耳打ちした。この二人が話しているところはレアかもしれない。

「なるほど……確かにそうだね、水月くんはそういうのが好きだ。じゃ、僕は秋風くんの方を……」

「んじゃ俺が狭雲くんっすね」

ネザメはシャツのボタンを上から三つ外し、胸元をはだけさせるとアキを抱き締めた。滑らかに動く指がアキの顎を撫でる。艶やかな仕草から溢れ出る圧倒的な色気は俺の呼吸を荒くし、アキの瞳に雄のギラつきを宿らせ、彼のたくましい腕でネザメの細腰を抱かせた。

「秋風くん……んっ、んん……!」

強引に唇を奪われたネザメは次第に顔を蕩けさせていく。俺が苦労してついこの間ようやく堕としたばかりのネザメを、その際にようやく拝めたネザメの発情した雌の顔を、アキはあっさりと引き出した。

(くぬぉおお! そんなすぐにトロ顔晒すようにしたのはわたくしなんですぞ! わたくしがネザメちゃまを抱くために、頑張ってネコ堕ちさせたからちょっとのキスでそんなトロ顔するんでそ! 自分の手柄だと思うなよコンチクショーメ!)

彼氏同士がキスをしていることへの興奮、ネザメの表情への興奮、アキへの悔しさが勃起を助ける。

「せんぱい俺らで絡むの好きっしたよね。アキくんとシとけって言われた記憶が鮮やかっす。どうっすか?」

「あぁ、最高……」

「じゃ、狭雲くんは俺としましょーっす。せーかくんって呼んでいいっすか?」

「え、うん……別にいいけど」

クッションの上に座っているセイカの隣にレイは膝をつき、抱きつき、困惑しているセイカの頬にキスをした。

「んっ……あぁ、待って秋風くん、今回行為に及ぶのは秋風くんと水月くんだけで、僕達はあくまで手助けの立場なのだから、着たままでいいよ。脱ぐと少し肌寒いからね」

はだけた服を脱がされかけたネザメはアキの顔の前に手のひらを広げ、丁寧に裸になるのを拒否した。

《秋風、ヤらねぇから寒いから脱がすなって》

《なるほどー》

頬や首へのキスを受けながらセイカが通訳するとアキは頷いてネザメの服から手を離した。

「せーかくん、今は俺の方見て欲しいっす」

「え、うん……ごめん」

「……髪、似合ってるっすねー。俺はもうちょい鮮やかな方がいいと思ったんすけど」

「ごめん……ちょっと、勇気なくて」

「謝んなくていいっすよぉ、せーかくんの髪なんすから。おー……じょりじょり気持ちいいっすね」

サイドを刈り上げているセイカの側頭部を撫で、レイは微笑む。あの刈り上げ部分の気持ちよさは俺も知っている、擦り付けたい。

「……ここ擦り付けたいっすね」

「は……?」

「ダメっすか?」

「何を……?」

「何ってナニを…………ち、ちんちん、を……」

「……いや、普通に嫌だけど。確かに美容院代はお前に出してもらったけど……それは、無理」

レイが先に言ってくれてよかった。

「そ、そうっすよねぇー! ごめんなさいっす変なこと言って……えっと、どうしましょ……」

アキなら向こうから来てくれるのに、とでも思っているのかレイの視線はアキに向かった。アキはネザメの身体を服の上から撫で回し、ネザメはアキの首にぶら下がるようにしていた。ネザメの方が背は高いのに腰が抜けていて、彼の頭の方がアキよりも下にある。

「あっ……ま、待ってぇ、秋風くんっ……ひゃっ!? 耳は、だめっ……やぁ……」

崩れ落ちていくネザメを追いかけるようにアキは床に膝をつき、ネザメを抱き締めて耳を舐めしゃぶる。

「み、みみ……」

「耳?」

「耳! せーかくん耳弱くないっすか?」

「え……ど、どうだろ」

「…………っすか」

聞く前にやってみればいいのに。レイとセイカは気まずそうに見つめ合い、揃ってアキとネザメの方を見た。

「なんか……ごめん、秋風みたいに積極的に出来なくて」

「あ、いや、俺もそうっすから……ってかアキくんみたいには無理っすよ、なかなかあんな積極的には……」

そしてまた二人揃って黙り込む。見ているだけで俺も気まずくなってきた、気にせずイチャついているアキとネザメがなんだか羨ましい。

「…………秋風、誰にでもあんな感じ?」

「へ? あー……そうっすね、割と……見たことなかったっすっけ」

「いや……見たことは……多分、あるけど……うん……なんか」

「はぁ……」

密着して座っているだけの二人を見ていると気まずくなって萎えそうだ。アキとネザメを見ていよう、俺が今最も集中しなければならないのは勃起を持続させることだ。
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