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夜食はカプレーゼ
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まずはオーブンの余熱を開始。ミニトマトを半分に切って、小さくちぎったモッツァレラチーズにバジルチップをふりかけたものを挟む。ピックで刺して固定し、皿に並べてオリーブオイルをかける。塩とブラックペッパーで味を整えたら完成だ。
パイシートを準備し、余熱が完了したオーブンに入れる。焼き上がるまでにトマトとモッツァレラチーズを輪切りにし、焼き上がったパイに乗せてバジルチップとオリーブオイルと塩とブラックペッパーをかける。二品目完成だ。
「出来たぞ~」
そう声をかけて振り向いて初めて、全員がダイニングに移動していたことに気付いた。レイと歌見はゲームをスリープモードにし、ミフユは欠伸をしている。
「……カードゲームくらいならやりながら食べれるように片手でつまめるようにしたんだけど、みんなこうして集まってくれるんならもっとちゃんとしたのでもよかったかもな」
なんて話しながら皿をダイニングテーブルの中央に置く。
「カプレーゼ? すっご~い! 美味しいんだよね~これ、ありがとみっつん」
《知らねぇ飯だな、トマトか?》
「ナナくん、説明して」
「え? えっと、ミニトマトにチーズを挟んだものです。串に刺さったものと……何だこれ、パイ? パイに乗ったものがあります」
「…………ネザメ様は」
「ネザメさんは部屋で寝てますよ」
「……そうか。まぁ……こんな遅い時間にこんなカロリーの高いものは食わせられん、おやすみになられていてよかった」
まだ寝起きでぼんやりとしているミフユは「いただきます」と呟いてパイをつまんだ。頬が緩んでいるのはまだ気を張っていないからだろうか、寝起きバンザイ。
「セイカ、お前の感想が聞きたいんだよ。ほら、食え」
ピックをつまんで差し出す。セイカは申し訳なさそうに眉尻を下げて微笑むと、素直にそれに食いついた。
(……飯作るって言ったらすぐ動く現金な方のくせに、美味しいの期待してるとか言ってたくせに、なんでいざ作るとなったら遠慮したり、目の前に出してもすぐ取らなかったりするんでしょう。かわゆいからいいのですが、損な性格ですよな……私の目の前なら損はさせませんが)
じっとセイカを見つめる。彼は俺の視線を気にしつつも向こうを向いてしまったりはせず、俺に美味で緩む表情を見せてくれた。紅潮する頬、上がる口角、細められる瞳……幸せそうで何よりだ。
《美味い顔してるな、可愛いぜスェカーチカ》
セイカの顔を覗き込んだアキは何かを彼に伝えた後、ちゅうっと頬にキスをした。唇を押し込むような頬を凹ませるキスにセイカは照れながら笑い、短い右腕をアキの首に回し、アキの頬に鼻を擦り寄せる。
(アレわたくしがやったら顔押しのけられてますぞ)
「……パイの方も食えよ」
目の前で行われる彼氏同士のイチャつきに感謝と嫉妬を抱きつつ、まだもぐもぐと口を動かしているセイカにパイを渡した。行儀のいいセイカは視線と仕草で俺に礼を言った。
「シュカ、美味いか?」
「はい、この白いのチーズだったんですね。私の知っているチーズとは少し味が違います」
「モッツァレラ初めてか」
「あぁ、これがもっつぁっつぁ……もつぁ、もっつぁる…………聞き覚えありますよ」
「ンンッ……そ、そうか。シュカの初めてもらえて嬉しいよ。歌見先輩、どうです?」
可愛いなんて言ってしまったらどんな目に遭わされるか分からない。俺は顔と意識をシュカから無理矢理逸らした。
「高校生の時に寿司屋で食ったことあるな、生ハムとこれが乗った寿司……美味かったなぁアレ。懐かしい味だよ。確か妹の誕生日で、バイトで稼いだ金で奢ってやって……あのっ、バカ、高いもんばっかり頼みやがってぇ……! 百円の頼めよクソっ……今思い出しても腹が立つ」
回る寿司屋の変わり種寿司だな。
「いいお兄ちゃんしてたんですね……ハル、レイ、サン、どうだ?」
「ちょ~美味しいよみっつーん! トマトってチーズに合うよね~」
「チーズこれだけあればトマト食べるの苦じゃないっす」
「……感想? チーズの舌触りが好きだな」
笑顔で素直に感想を言ってくれる彼氏達に癒されつつ、そろそろまた新しいのを渡さないとなとセイカの方を見ると、まだパイを持ったままだった。
「セイカ? まだ食べてないのか」
セイカはまだ口を動かしている。トマトもチーズも噛み切りにくくはないと思うし、飲み込みにくくもないと思うのだが。
「……嫌いな味で飲み込みにくいとかか?」
残った可能性を口に出すとセイカは慌てて飲み込み、首を横に振って否定した。
「ちっ、違う! 美味しくて、美味しいから、すぐ飲み込むの……なんか、もったいなくて。チーズ噛んでるとずっと味出てくるし、なんか途中からいつ飲み込めばいいのか分かんなくなっちゃって」
「……ふふっ、そっかぁ。可愛いなぁお前……好きに食べていいけど、あんまり遅いとみんなに食べ尽くされちゃうぞ。人気みたいだからな」
「あ……他のヤツ食べたいなら、俺はそれでいいけど」
「セイカのリクエストで作ったんだぞ?」
「うん……ありがとう」
どうしてそんな申し訳なさそうな顔をするのだろう、どうして俺はこんな顔をさせてしまうのだろう。ただ喜んで欲しかった、美味しいと笑って欲しかった、それだけだったのに。
「……お前ら食い過ぎるなよ、セイカのリクエストで作ったんだぞこれ。おこぼれに預かってるだけってこと忘れんなよ」
「そうなんすか? ありがとうございますっす狭雲くん、センスいいっすね」
「え……ぁ……いや」
遠慮がちなセイカが満足出来ないことを避けるため彼氏達に通達し、ふと思い出す。
「……リュウとカンナは?」
「部屋だ。ウサギの世話するとか言ってたぞ」
「ありがとうございます先輩。ちょっと見てきます」
彼らをこの軽食の場に呼ばなかったことが知れたらリュウはぶぅぶぅ文句を垂れ、カンナは静かに落ち込むだろう。リュウはともかくカンナを傷付ける訳にはいかない。
(む……? 歌……?)
寝室の前まで来ると歌声が聞こえてきた。気になって静かに扉を開けて覗くと、カンナが床にぺたんと座ってウサギを撫でながら歌っていた。リュウは床に足を伸ばして座り、ベッドにもたれて眠っている。
「ねーむーれ♪ ねーむれー♪ 僕の可愛い宝物♫ 不安はなーいのー♪ 僕は傍に~♬ おーやーすーみなーさいー♪ よーいゆーめを~♫ あーすーも元気にー♪」
美しい歌声に自然と足が前に出る。扉を押してしまい、キィと蝶番が鳴る。うとうとと目を閉じていたウサギがピンっと耳を立て、こちらに走ってくる。
「跳ーねーて……ぷぅ太? どちたのぷーたん。もうおやすみの時間でちゅよ~……!?」
立ち上がり、普段とは違うハッキリとした発声でウサギに話しかけながら歩いてきたカンナは扉の隙間からそちらを覗く俺を見つけて硬直した。
「……ご、ごめんなカンナ、夜食作ったから食べないか聞きに来たんだけど」
話しかけるとカンナはゆっくりと腕を上げ、扉を押して閉めた。
「…………カンナぁ」
数秒迷ったが俺は扉を開け、しゃがみこんでいたカンナに話しかけた。
「えっと、可愛かったぞ。歌も、赤ちゃん言葉も……ご、ごめんなっ? 覗いて……可愛いところ見れたとか喜んじゃって。顔真っ赤じゃないか……大丈夫だって可愛かったから、な?」
カンナは何も言わず、ウサギはそんなカンナの膝に乗った。
「…………夜食作ったんだ、一口サイズのカプレーゼ。自分で言うのもなんだけど美味しいって評判でさ、カンナとリュウにも食べて欲しくて呼びに来たんだ。リュウは起きなかったらもういいから、カンナは、えっと……気が向いたら、来てくれ。可愛かったからな? 恥ずかしがらなくて大丈夫だぞ」
ぽんぽんと頭を撫で、部屋を出た。こういう時に羞恥の原因が傍に居るのはよくないだろうという考えだが、当たっていただろうか。
「……可愛かったなぁ」
階段を降りながら、一人だと歌ったり赤ちゃん言葉を使っていたりするカンナの様子を思い出し、胸が温まった。
パイシートを準備し、余熱が完了したオーブンに入れる。焼き上がるまでにトマトとモッツァレラチーズを輪切りにし、焼き上がったパイに乗せてバジルチップとオリーブオイルと塩とブラックペッパーをかける。二品目完成だ。
「出来たぞ~」
そう声をかけて振り向いて初めて、全員がダイニングに移動していたことに気付いた。レイと歌見はゲームをスリープモードにし、ミフユは欠伸をしている。
「……カードゲームくらいならやりながら食べれるように片手でつまめるようにしたんだけど、みんなこうして集まってくれるんならもっとちゃんとしたのでもよかったかもな」
なんて話しながら皿をダイニングテーブルの中央に置く。
「カプレーゼ? すっご~い! 美味しいんだよね~これ、ありがとみっつん」
《知らねぇ飯だな、トマトか?》
「ナナくん、説明して」
「え? えっと、ミニトマトにチーズを挟んだものです。串に刺さったものと……何だこれ、パイ? パイに乗ったものがあります」
「…………ネザメ様は」
「ネザメさんは部屋で寝てますよ」
「……そうか。まぁ……こんな遅い時間にこんなカロリーの高いものは食わせられん、おやすみになられていてよかった」
まだ寝起きでぼんやりとしているミフユは「いただきます」と呟いてパイをつまんだ。頬が緩んでいるのはまだ気を張っていないからだろうか、寝起きバンザイ。
「セイカ、お前の感想が聞きたいんだよ。ほら、食え」
ピックをつまんで差し出す。セイカは申し訳なさそうに眉尻を下げて微笑むと、素直にそれに食いついた。
(……飯作るって言ったらすぐ動く現金な方のくせに、美味しいの期待してるとか言ってたくせに、なんでいざ作るとなったら遠慮したり、目の前に出してもすぐ取らなかったりするんでしょう。かわゆいからいいのですが、損な性格ですよな……私の目の前なら損はさせませんが)
じっとセイカを見つめる。彼は俺の視線を気にしつつも向こうを向いてしまったりはせず、俺に美味で緩む表情を見せてくれた。紅潮する頬、上がる口角、細められる瞳……幸せそうで何よりだ。
《美味い顔してるな、可愛いぜスェカーチカ》
セイカの顔を覗き込んだアキは何かを彼に伝えた後、ちゅうっと頬にキスをした。唇を押し込むような頬を凹ませるキスにセイカは照れながら笑い、短い右腕をアキの首に回し、アキの頬に鼻を擦り寄せる。
(アレわたくしがやったら顔押しのけられてますぞ)
「……パイの方も食えよ」
目の前で行われる彼氏同士のイチャつきに感謝と嫉妬を抱きつつ、まだもぐもぐと口を動かしているセイカにパイを渡した。行儀のいいセイカは視線と仕草で俺に礼を言った。
「シュカ、美味いか?」
「はい、この白いのチーズだったんですね。私の知っているチーズとは少し味が違います」
「モッツァレラ初めてか」
「あぁ、これがもっつぁっつぁ……もつぁ、もっつぁる…………聞き覚えありますよ」
「ンンッ……そ、そうか。シュカの初めてもらえて嬉しいよ。歌見先輩、どうです?」
可愛いなんて言ってしまったらどんな目に遭わされるか分からない。俺は顔と意識をシュカから無理矢理逸らした。
「高校生の時に寿司屋で食ったことあるな、生ハムとこれが乗った寿司……美味かったなぁアレ。懐かしい味だよ。確か妹の誕生日で、バイトで稼いだ金で奢ってやって……あのっ、バカ、高いもんばっかり頼みやがってぇ……! 百円の頼めよクソっ……今思い出しても腹が立つ」
回る寿司屋の変わり種寿司だな。
「いいお兄ちゃんしてたんですね……ハル、レイ、サン、どうだ?」
「ちょ~美味しいよみっつーん! トマトってチーズに合うよね~」
「チーズこれだけあればトマト食べるの苦じゃないっす」
「……感想? チーズの舌触りが好きだな」
笑顔で素直に感想を言ってくれる彼氏達に癒されつつ、そろそろまた新しいのを渡さないとなとセイカの方を見ると、まだパイを持ったままだった。
「セイカ? まだ食べてないのか」
セイカはまだ口を動かしている。トマトもチーズも噛み切りにくくはないと思うし、飲み込みにくくもないと思うのだが。
「……嫌いな味で飲み込みにくいとかか?」
残った可能性を口に出すとセイカは慌てて飲み込み、首を横に振って否定した。
「ちっ、違う! 美味しくて、美味しいから、すぐ飲み込むの……なんか、もったいなくて。チーズ噛んでるとずっと味出てくるし、なんか途中からいつ飲み込めばいいのか分かんなくなっちゃって」
「……ふふっ、そっかぁ。可愛いなぁお前……好きに食べていいけど、あんまり遅いとみんなに食べ尽くされちゃうぞ。人気みたいだからな」
「あ……他のヤツ食べたいなら、俺はそれでいいけど」
「セイカのリクエストで作ったんだぞ?」
「うん……ありがとう」
どうしてそんな申し訳なさそうな顔をするのだろう、どうして俺はこんな顔をさせてしまうのだろう。ただ喜んで欲しかった、美味しいと笑って欲しかった、それだけだったのに。
「……お前ら食い過ぎるなよ、セイカのリクエストで作ったんだぞこれ。おこぼれに預かってるだけってこと忘れんなよ」
「そうなんすか? ありがとうございますっす狭雲くん、センスいいっすね」
「え……ぁ……いや」
遠慮がちなセイカが満足出来ないことを避けるため彼氏達に通達し、ふと思い出す。
「……リュウとカンナは?」
「部屋だ。ウサギの世話するとか言ってたぞ」
「ありがとうございます先輩。ちょっと見てきます」
彼らをこの軽食の場に呼ばなかったことが知れたらリュウはぶぅぶぅ文句を垂れ、カンナは静かに落ち込むだろう。リュウはともかくカンナを傷付ける訳にはいかない。
(む……? 歌……?)
寝室の前まで来ると歌声が聞こえてきた。気になって静かに扉を開けて覗くと、カンナが床にぺたんと座ってウサギを撫でながら歌っていた。リュウは床に足を伸ばして座り、ベッドにもたれて眠っている。
「ねーむーれ♪ ねーむれー♪ 僕の可愛い宝物♫ 不安はなーいのー♪ 僕は傍に~♬ おーやーすーみなーさいー♪ よーいゆーめを~♫ あーすーも元気にー♪」
美しい歌声に自然と足が前に出る。扉を押してしまい、キィと蝶番が鳴る。うとうとと目を閉じていたウサギがピンっと耳を立て、こちらに走ってくる。
「跳ーねーて……ぷぅ太? どちたのぷーたん。もうおやすみの時間でちゅよ~……!?」
立ち上がり、普段とは違うハッキリとした発声でウサギに話しかけながら歩いてきたカンナは扉の隙間からそちらを覗く俺を見つけて硬直した。
「……ご、ごめんなカンナ、夜食作ったから食べないか聞きに来たんだけど」
話しかけるとカンナはゆっくりと腕を上げ、扉を押して閉めた。
「…………カンナぁ」
数秒迷ったが俺は扉を開け、しゃがみこんでいたカンナに話しかけた。
「えっと、可愛かったぞ。歌も、赤ちゃん言葉も……ご、ごめんなっ? 覗いて……可愛いところ見れたとか喜んじゃって。顔真っ赤じゃないか……大丈夫だって可愛かったから、な?」
カンナは何も言わず、ウサギはそんなカンナの膝に乗った。
「…………夜食作ったんだ、一口サイズのカプレーゼ。自分で言うのもなんだけど美味しいって評判でさ、カンナとリュウにも食べて欲しくて呼びに来たんだ。リュウは起きなかったらもういいから、カンナは、えっと……気が向いたら、来てくれ。可愛かったからな? 恥ずかしがらなくて大丈夫だぞ」
ぽんぽんと頭を撫で、部屋を出た。こういう時に羞恥の原因が傍に居るのはよくないだろうという考えだが、当たっていただろうか。
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