冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

ムーン

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おまけ

おまけ 初めて甘えられる大人

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※ミフユ視点→サン視点。1010話「主従の喧嘩」で部屋から追い出されてしまった後のミフユのお話。




ネザメ様を怒らせてしまった。
次期当主とばかり言わないで、何が嫌だったか分かってないくせに、恋人でも友人でもない、紅葉と年積でなければ関わってもいない──涙ながらの彼の言葉は胸に深く突き刺さった。

「はぁ……」

自分は何を間違えたのだろう。躊躇してばかりで、駄々を捏ねて、自分で決めたことを曲げようとして……そんなネザメ様を叱るのは自分の役目だ。年積としての、従者としての……ネザメ様は何が嫌だったのだろう。いつもはどれだけ叱ってもまともに聞いてくれないから、鳴雷一年生の前だったのが悪かったのだろうか、それともやはり、そういった行為中に叱られるというのは普段以上にストレスになるものなのだろうか。

「…………」

ネザメ様を怒らせてしまったことを落ち込みながら、階段を降りた。鳴雷一年生の他の彼氏達は各々の時間を過ごしている。歌見殿と木芽はゲーム、秋風達はUNO、姿の見えない者が何人か居るな。

「失礼、歌見殿。サン殿や時雨一年生、天正一年生はどこかご存知か」

「あぁ、サンさんは外で葉巻、時雨はうさぎのところだな。天正は……どこだっけ?」

「リュウせんぱいはカンナせんぱいと一緒に行ったっすよ」

「……ありがとうございました」

ゲームについては詳しくないが、二人とも画面から顔を離さずにいたことやボタンを押す指の素早さから大変な集中が必要であることは察せたので、邪魔をしないようサッと離れた。

《お、どうしたショタ野郎。ヤってねぇのか?》

「すまない狭雲、翻訳を頼めるか」

「えっ……えー、な、鳴雷と一緒に居るんじゃなかったのか、的なことを」

「……あぁ、鳴雷一年生はネザメ様とお楽しみになっている。ミフユは空気を読んで出てきた」

《鳴雷は紅葉とだけヤってるんだってさ》

《3Pじゃねぇのか。いくら穴の小さそうなショタ野郎でも処女の締まりには勝てねぇってか?》

《お前ちょっと下品過ぎるぞ……翻訳する俺の身にもなれよ、せめて下ネタは控えろ》

《悪ぃな、親父の影響だ》

自分は紅葉家に仕える者として幼い頃から外国語の勉強も欠かさなかった。結果、英語と中国語はほぼマスターしているが、ロシア語は聞き取りすらままならない。まぁ、紅葉家のビジネス上不必要な言語と判断されたから自分が習わされていないというだけのことだ。ネザメ様は秋風と話すためだけに習いたがっていたけれど。

「……少しいいか、狭雲。貴様どうやってロシア語を習得したんだったか」

ロシア語はともかく、短期間で異言語を習得するコツはネザメ様にとって有用だ。ネザメ様はまだ教科書の内容すら怪しい。

「病院にあった本読んで、秋風に発音とか教えてもらった」

「…………それだけか? 本は何冊だった?」

「二冊。旅行用の初心者向けのヤツと、辞書」

英会話辞典ならまだしも、何故病院にロシア語の辞書が……まぁ、それはいい。

「そうか、コツなどはあるのか?」

「別に……ぁ、アルファベット? って言っていいのかな、アレの読み方一番に覚えたぞ。それさえ覚えればとりあえず知らない単語でも読み方は分かるから」

「ふむ、しかし英語のKのように読まないものもあるのでは?」

「そりゃあるよ。それは秋風の発音聞いて調整してく」

「なるほど、当然だな」

英語でもABCの読み方がままならなければスペルや文法には手を出せない。ネザメ様は未だにpとqをお間違えになる……嘆かわしい話だ。

「次は文法か?」

「いや、ロシア語に文法なんかあってないようなもんだから単語の意味覚えるのが先だな」

「……ないようなものなのか?」

「秋風がそうなだけかもしれないけど」

「ふむ……そうだな、ネザメ様も主語を抜かして話すことが多い。文法的に正しく会話することは、考えてみればむしろ不自然かもしれんな」

「で、辞書暗記したら」

「待て、辞書を暗記したのか?」

「……? うん、単語覚えるって言ったじゃん。辞書にはだいたいの単語載ってるから、とりあえず辞書を暗記する。スペルと発音と意味」

ロシア語の辞書というのは漢字辞典のように分厚くない、パンフレットのようなものなのだろうか。いやそんな訳はない、狭雲は分厚く辞書を丸暗記し、それを短期記憶で終わらせず活用し続けているのだ。凄まじいな。

「後は秋風めちゃくちゃ口悪いから、辞書に載ってないスラングとか暗喩的な意味とかは秋風に聞いていって覚えていくって感じ」

「ふむ……ネザメ様の学習速度を上げたくてこのような質問をしているのだが、暗記のコツはあるか?」

「よく、読む……?」

身体を動かしながらだとか、音読するだとか、人に教えるように説明するだとか、そういったものが聞けると期待していたがそんなことはなかった。

「……まさか覚えるまで単純に何度も読んでいるだけなのか?」

「う、うん……」

「フユさん無駄だって~、コイツ教科書読んで授業聞いてたらテスト満点取れるだろって言うタイプなんだからさ~」

「……? 教科書を読んで授業を真面目に聞いていればテストは満点を取れるだろう? まぁ、ミフユはケアレスミスをしてしまって満点を逃すことが多いのだが」

「フユさんもバケモン枠だったか~……」

「貴様も国語などは満点を取っていなかったか?」

「現国と古文は問題文に答え書いてるじゃ~ん。漢字とか文法とかは暗記いるけどさ~、アレもなんか、しっくりくるの書けば当たるからあんま勉強いらないし~?」

愚痴のように言いながら霞染一年生がカードを床に置く。

「次アキくんだけど~、赤色ある~?」

「霞染さん、UNOって言ってませんよね」

「……あっ!? くっ……! このぉ! めざとい!」

「秀才共の話を聞いていると気分が悪くなってきます、毎日夜遅くまで勉強して半分スレスレの私の気持ちも考えていただきたい」

「……寝不足なのではないか?」

「勉強する範囲間違えてるんじゃないか?」

「脳みそ啜らせろクソっ!」

っパァンっ! とUNOカードを床に叩きつけながらの暴言。これが副会長とは嘆かわしい。

「気持ち分かるよしゅ~……」

「てめぇは特化型なだけだろうがよお前も脳みそ差し出せ!」

「同物同治のようなものか、しかし人間の脳を食べるとある病気を発病することがある。やめておけ」

「多少バカでも手足揃ってるんだから我慢しろよ」

「てめぇ今とうとうバカっつったな!?」

「お前は四体満足かもしれないけど俺は三体満足なんだからお前の方がマシなはずだ」

「誰の頭が不満足だ殺すぞ!」

鳥待一年生の短気さと口の悪さは嘆かわしく、説教をしてやりたくなるものだが、狭雲もなかなか酷いことを言う。

「俺を殺すにはまず秋風を戦闘不能にする必要があることを忘れるなよ」

「ハッ! 格闘技習ってたか知らねぇが、命の取り合いとなりゃ話は別だ。くぐった修羅場の数が違う」

「秋風が習ってたのは格闘技じゃない、軍隊式の殺人術だ。如何に人体を破壊するかを突き詰めた武術だぞ。平和ボケしたこの国のガキがくぐれるような修羅場なんかたかが知れてるしな、秋風はマイナス何十度の森に放置されて生き延びる訓練やらされてたんだぞ」

《俺の名前呼んだかスェカーチカぁ、やっと俺に構う気になったか? 他のヤツとばっかり喋んなよ寂しいじゃねぇか》

「秋風がその気になればここは一瞬で血の海だ!」

《俺に嫉妬させようとしてんのか? んなことしなくても俺は今はスェカーチカしか見てないぜ? 可愛い可愛いスェカーチカ、俺の方見てくれよ》

真偽不確かな秋風の情報で鳥待一年生を脅していた狭雲は突然顔を赤くする。

《……っ、わ、分かったから、お前とは後で話すからちょっと待っ》

狭雲が秋風の方を向いた瞬間、秋風が狭雲の唇を奪った。

「さっきからずっとこうなんですよイチャつき倒してムカつくったらありゃしない!」

「さっきからって言うか旅行初日からこれだよね~」

「そ、そうか……ミフユは、サン殿の様子を見てくる」

「逃げる気ですかこの雰囲気から!」

「次せーかの番なんだけど~、早くカード出してくださ~い」

一触即発の雰囲気ではなくなったようなので、仲裁の必要はないなと自分は庭に出た。決して二人の戯れを見ていられなくなった訳ではない、ネザメ様に誓って。

「ん……? フユちゃんかな?」

ウッドデッキに腰を下ろし、葉巻を吸っていたサン殿に近付いていくと、彼は振り向きもせずそう言った。

「あ……は、はい、ミフユです。よく分かりましたね」

「足音の軽さと歩幅だね」

数歩歩いただけなのに、と窓の方を振り向く。ダイニングでゲームをしている歌見達の向こうで、狭雲の胸ぐらを掴んだ鳥待一年生が秋風に頭突きを食らっている様が見えて、すぐに目を逸らした。

「どうかしたの?」

「いえ、少し夜風に当たろうかと。隣に座っても?」

「どうぞ」

サン殿の隣に拳一つ分空けて腰を下ろし、空を見上げる。都会では見ることの出来ない満天の星空だ。

「わぁ……!」

「ん?」

「素晴らしい星空です! 都内では天の川なんて見られませんからね、ため息が漏れてしまいます……!」

「そんなに綺麗なもの?」

「え? えぇ、もちろん……ぁ、も、申し訳ございません……」

サン殿は生まれつきの全盲らしい。都会の愛想のない夜空も、今の満天の星空も、昼と夜の光と色の違いすら知らないのだ。無神経にはしゃいだ自分が恥ずかしい。

「……そんなふうに言わないで」

ひょいと持ち上げられ、サン殿の膝に乗せられる。たくましい腕に抱かれ、長い髪に包まれ、形のいい唇が耳に触れる。

「ボクにも綺麗な星空見せてくれる?」

「え……?」

「もっかい空見上げて、感情をそのまま顔に……わぁって言ってた時の顔だよ。同じのでなくてもいいけど」

美しい星空を見上げると先程までの羞恥心が薄れ、また感動が湧き上がる。サン殿は僅かに無意識に変わった自分の表情を手のひらで確認し、くすくすと笑った。

「あぁ、これは綺麗だね。口でも説明してくれる? さっきのはしゃいだ声色もよかったな、夜空はどんななの?」

「あ……えっと、天の川……たくさんの、星の……ぁ、光の粒が、集まって……川のようで。それを挟むように、特に明るい星が……」

「織姫と彦星だっけ?」

「は、はい。アルタイルとベガ……」

「大きいの?」

「は、はい。他の星よりは明るく、大きく見えます」

「ふぅん……続けて?」

ネザメ様のようにつらつらと美しいものを説明出来たなら、きっとサン殿を喜ばせられるのだろう。でも、堅物なんてからかわれるミフユには出来ない。頑張ってその後も説明を続けてみたけれど、酷い出来だった。

「…………申し訳ございません。ミフユは、こういったものは苦手で……ネザメ様ならもっと星空の美しさを伝えられる話し方が出来るのですが」

「そうなんだ、じゃあ後でネザちゃんに聞いてみようかな。でもねフユちゃん、今は君に聞いてたんだよ、空見てすぐにわぁって可愛くはしゃいでた君が感じたものを聞きたかったんだ。ボクが見たかったのは実物じゃなくて、星空を見た君の心の反応だよ。芸術たり得るのは人の心だ。いい刺激になったよ、ありがとう」

ちゅ、と頭頂部にキスをされた。その瞬間、目からポロポロと涙が溢れて止まらなくなった。自分でも訳が分からなくて混乱したのに、サン殿は最初から自分が泣くのが分かっていたみたいに動じなかった。

「……いつもより歩幅が少し狭かったし、歩くペースも遅かった。声にも元気がなかった……何かあったんだろう? 落ち着いてからでいいから、教えてみてね」

髪から漂う爽やかで優しい香り、得意ではないはずの葉巻の匂い、落ち着いた鼓動、他人の体温、力強く温和な抱擁、それらは自分の涙と混乱を落ち着けていった。

「ネザメ、様に──」

ミフユはネザメ様を怒らせてしまったことを話した。黙って聞いてくれるサン殿に甘えて、愚痴や反省まで話を伸ばした。

「昔からずっと一緒なのにっ、恋人でも友人でもないなんて……! でも確かに、そうで……でも、家族のようなものなんだから、そう言って欲しくて……無礼だけれどミフユはっ、ミフユは、ネザメ様を兄のように思っていて……なのに、紅葉だから年積だからと……ミフユは、ミフユはネザメ様が、何より大切なのに……」

頭を撫でる大きな手が心地いい。ネザメ様もよく自分の頭を撫でてくれるけれど、こんな包み込むような安心感はなかった。

「ネザメ様はぽやぽやしていて、このままではいけないと……でも次期当主だからとあんな時に言われて、不快にならないはずがない……想像力が足りなかった、情けない……」

思えば、大人にこんなふうに優しく触れられたことはなかった。年積家の者達は自分を当主補佐として扱い、育て、教え、導いてきた。甘えなど、休みなど、涙など、許されなかった。

「ネザメ様、ネザメ様っ、ネザメさまぁっ……ミフユを追い出すなんて酷いぃっ、ミフユはネザメ様のために居るのにぃっ! ネザメ様ごめんなさい、二度とやなこと言わないから嫌わないで。鳴雷にネザメ様取られたぁ! ネザメさま返して……ネザメ様、ネザメ様ずるいぃ、ミフユも鳴雷に抱かれたい、ネザメさま、ネザメさまぁ……ねざ、め……さま」


──
────
──────


ぐす、ぐすっ、と聞こえていた泣き声が、すぅすぅと落ち着いた寝息へと変わる。目玉がふやけてしまいそうなくらいに泣いていた小さな子は眠ってしまった。

「…………」

ボクは吸い終えた葉巻を片付け、両腕で小さな身体を優しく丁寧に抱き上げた。足で窓を開け閉めして室内へと戻り、リビングのソファにフユちゃんを寝かせた。

「あれっ、フユさん寝ちゃったの?」

「うん」

「頭殴っても気絶しませんよ、あんなのフィクションです。顎ですよ顎」

《不意打ちで顎は厳しいだろ、後ろから頭殴んのが確実だ。それで気絶させなくても頭グラつきゃ首絞める隙くらい出来るぜ》

物騒な会話が聞こえてきた。アキくんのはセイくんが翻訳して初めて理解出来た。

「あの子達何の話してるの?」

「よく分かんない、なんか喧嘩? さっきちょっと暴れた後、なーんかああいう話になったんだよね~……意味分かんない」

呆れたようにため息をついたハルちゃんはボクに一言断ってからボクの髪を弄り始めた。彼にとって長い髪を自由に編んだり結ったりするのは楽しいことらしい。

「石やレンガは手軽でいい武器ですね。都内ではあまり手頃な石がありませんが……」

《ツララいいぜ、硬いし刺さるしそこら中にある》

「日本では冬場の北国くらいにしかありませんよ」

「……ねー、ボクも混ぜてよ。今の話題何? 手近な武器? ボクなら杖だね、喉突くとちょっとの間大人しくなるよ」

「喉いいですね、そこを鍛えることはほぼ出来ませんし杖の太さならガードすり抜けも十分出来ます」

《んじゃスェカーチカの義足とかもアリだな》

《ナシに決まってんだろふざけんな》

毎日一人か兄貴と二人で過ごしていた夜が、今はこんなにも賑やかだ。水月の彼氏はみんないい子で可愛くて、みんな欲しくなる。みんな離れたくなくなる。監禁しても怒らず、ボクを嫌わないのはどの子かなぁ。
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