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まずは見て教わりたい
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はぁはぁと犬のような呼吸音が聞こえる。リュウだ、リングギャグによって口を閉ざすことを禁じられたリュウの息だ。身動きが取れないようにキツく縛られ、俺とネザメの二人がかりで辱められているミフユを見て興奮しているのだろう。嫉妬か、羨望か、ミフユに自分を重ねているのか──それは彼の目を直接見なければ分からない。しかし、リュウのことなんて歯牙にもかけていないよう振る舞って彼の興奮を高めてやるためには、彼を見上げるなんて出来ない。
(放置プレイ、今は放置プレイの時でそ! リュウどのは後でたっぷり堪能出来るのですから、見たくても我慢! 我慢でそ!)
恥ずかしそうな、嬉しそうな、何かを期待するような複雑なミフユの表情を見つめる。視線を感じてかミフユの表情は更に艶やかになっていき、俺の注意を完全に奪った。
(エッッッロい顔! エッロヤッバうっひょー!)
幼い顔でこんなにも扇情的な表情が作れるとは……この顔が見られるミフユの恋人はこの世で最も幸せな人間だな。俺のことだ!
「水月くん、気を付けるべきことを言っていくからしっかり覚えてね。ミフユ以外の子達ともするかもしれないし、その場には僕が居ないかもしれないのだから」
「は、はいっ!」
尿道プレイか、一度はやってみたかったがやはり怖いし、ミフユ以外の者とするとは……いや、リュウ辺りはしたがるのかな?
「勃起中は尿道が収縮するから、ブジー挿入の際は勃ち過ぎていないタイミングを狙うべきかな。ミフユは拡張してあるし内側もほぐれているから、こんなふうになっていても……」
ネザメはピンと反り返っているミフユの陰茎を人差し指でつついた。
「ひぅっ……!」
「それほど手間取らず入るはずだよ、ねぇミフユ」
「は、はいっ」
「ローションは気持ち多めにね。お尻を気持ちよくしてあげる時よりも濡らしてあげた方がいい。それじゃあ水月くん、ローションお願い出来るかな?」
手のひらに乗せられていた尿道ブジーが取られ、代わりにローションボトルが置かれた。蓋を開けて手のひらに適量垂らす。まだ温かい。
「ミフユさん、触りますよ」
「う、うむっ……ひぅっ!」
身体に見合った小さな陰茎を握り込む。ローションのぬめりにミフユ自身の先走りの汁も混じり、にゅるにゅると心地いい触り心地になっていく。
「全体への塗布はそのくらいでいいよ。次は中に入るようにかけて、塗り込んでみてくれるかい?」
「はい。えっと……」
亀頭をつまみ、尿道口をくぱぁっと拡げる。ローションボトルを少しずつ傾けて亀頭に垂らしていく。
「……っ、んんっ!」
「あっ、熱かったですか? ミフユさんっ」
「い、いや……大丈夫だ。続けてくれ」
後孔ほど分かりやすくはないが、パクパクと震えている尿道口を親指で塞ぐ。指を回し、縁に塗り込んでいく。
「これで合ってますかね……?」
「うん、そんな感じでいいよ。どうだいミフユ、大丈夫そうかい? ローションが足りない感覚があったりはするかな?」
「大丈夫……です。足りていると思います」
「よし。水月くん、ブジーにローションを絡めて、たっぷりとね」
再び渡された尿道ブジーをローションボトルに突っ込む。コーヒーに砂糖を混ぜるように軽く回し、蜂蜜をすくうような気分でゆっくりとブジーを引き出す。
「……よし、じゃあ入れてみようか」
「えっ、ゃ……えっと、ネザメさんやってくれませんか? 最初は、ほら……見て、どんな物なのかとか、教わらないと……」
「…………怖いのかい? ミフユを傷付けてしまわないか」
「……はい」
真剣な眼差しで俺を見つめていたネザメはにっこりと微笑むと俺の頭を撫で、尿道ブジーを受け取ってくれた。
「大丈夫だよ、水月くん。ちゃんと教えてあげるからね」
食事の準備の手伝いを一切しなかったり、とぼけた言動が多かったりでネザメをミステリアスで耽美な見た目をしているだけのポンコツという残念イケメン枠だと思ってしまっていた。けれど、聡いミフユに慕われているのだから当然、ただのポンコツではないのだ。
「……ありがとうございます」
少なくとも俺よりはポンコツではない。
「うん。全く……ミフユ、君が欲望のままに無茶なお願いをしたのも水月くんが怖がってしまった原因の一つだよ」
「ネザメさん、そんな……ミフユさんは悪くありません」
「ミフユを甘やかしちゃダメだよ」
普段はミフユが「ネザメ様を甘やかすな」と俺を叱るのに……なんか、イイな。
「でも、今までずっと正座をして反省してきたんだものね。そろそろ我慢のご褒美をあげようと思うよ。さ、力を抜いて……」
ネザメはローション滴る尿道ブジーをミフユの尿道口にあてがった。二つを覆う透明の粘着質な液体同士が繋がり、棒を穴へと導く。
「……っ、ふっ、ふぅっ……ふっ」
「水月くん、ミフユをリラックスさせて」
興奮と緊張で息を荒らげ始めたミフユの背を優しく叩き、胸を撫でる。今だけは縄が邪魔だ。
「……よし、いいよ」
元の位置へと戻るだけとでも言うように、さも当然のように、ヒクヒクと震える小さな穴に細い棒がゆっくりと入っていく。
「ぅっ……んっ、くっ、ぅうっ……あっ、ぁあっ、あぁああっ……!」
「水月くん、ミフユが倒れないように支えていて」
身動きが取れないように縛られているとはいえ、強く仰け反れば倒れることくらいは出来そうだ。俺はミフユの背後に回り、彼の肩をそっと掴んだ。小さな身体からは考えられない力を感じる。
「倒れてしまったら最悪、ミフユのこれが魚の干物のように開かれてしまうと思っておくれ」
「……!?」
この世で最も恐ろしい惨状を想像してしまい、陰茎がきゅっと縮むと同時にミフユの肩を掴む力が自然と強くなった。
(放置プレイ、今は放置プレイの時でそ! リュウどのは後でたっぷり堪能出来るのですから、見たくても我慢! 我慢でそ!)
恥ずかしそうな、嬉しそうな、何かを期待するような複雑なミフユの表情を見つめる。視線を感じてかミフユの表情は更に艶やかになっていき、俺の注意を完全に奪った。
(エッッッロい顔! エッロヤッバうっひょー!)
幼い顔でこんなにも扇情的な表情が作れるとは……この顔が見られるミフユの恋人はこの世で最も幸せな人間だな。俺のことだ!
「水月くん、気を付けるべきことを言っていくからしっかり覚えてね。ミフユ以外の子達ともするかもしれないし、その場には僕が居ないかもしれないのだから」
「は、はいっ!」
尿道プレイか、一度はやってみたかったがやはり怖いし、ミフユ以外の者とするとは……いや、リュウ辺りはしたがるのかな?
「勃起中は尿道が収縮するから、ブジー挿入の際は勃ち過ぎていないタイミングを狙うべきかな。ミフユは拡張してあるし内側もほぐれているから、こんなふうになっていても……」
ネザメはピンと反り返っているミフユの陰茎を人差し指でつついた。
「ひぅっ……!」
「それほど手間取らず入るはずだよ、ねぇミフユ」
「は、はいっ」
「ローションは気持ち多めにね。お尻を気持ちよくしてあげる時よりも濡らしてあげた方がいい。それじゃあ水月くん、ローションお願い出来るかな?」
手のひらに乗せられていた尿道ブジーが取られ、代わりにローションボトルが置かれた。蓋を開けて手のひらに適量垂らす。まだ温かい。
「ミフユさん、触りますよ」
「う、うむっ……ひぅっ!」
身体に見合った小さな陰茎を握り込む。ローションのぬめりにミフユ自身の先走りの汁も混じり、にゅるにゅると心地いい触り心地になっていく。
「全体への塗布はそのくらいでいいよ。次は中に入るようにかけて、塗り込んでみてくれるかい?」
「はい。えっと……」
亀頭をつまみ、尿道口をくぱぁっと拡げる。ローションボトルを少しずつ傾けて亀頭に垂らしていく。
「……っ、んんっ!」
「あっ、熱かったですか? ミフユさんっ」
「い、いや……大丈夫だ。続けてくれ」
後孔ほど分かりやすくはないが、パクパクと震えている尿道口を親指で塞ぐ。指を回し、縁に塗り込んでいく。
「これで合ってますかね……?」
「うん、そんな感じでいいよ。どうだいミフユ、大丈夫そうかい? ローションが足りない感覚があったりはするかな?」
「大丈夫……です。足りていると思います」
「よし。水月くん、ブジーにローションを絡めて、たっぷりとね」
再び渡された尿道ブジーをローションボトルに突っ込む。コーヒーに砂糖を混ぜるように軽く回し、蜂蜜をすくうような気分でゆっくりとブジーを引き出す。
「……よし、じゃあ入れてみようか」
「えっ、ゃ……えっと、ネザメさんやってくれませんか? 最初は、ほら……見て、どんな物なのかとか、教わらないと……」
「…………怖いのかい? ミフユを傷付けてしまわないか」
「……はい」
真剣な眼差しで俺を見つめていたネザメはにっこりと微笑むと俺の頭を撫で、尿道ブジーを受け取ってくれた。
「大丈夫だよ、水月くん。ちゃんと教えてあげるからね」
食事の準備の手伝いを一切しなかったり、とぼけた言動が多かったりでネザメをミステリアスで耽美な見た目をしているだけのポンコツという残念イケメン枠だと思ってしまっていた。けれど、聡いミフユに慕われているのだから当然、ただのポンコツではないのだ。
「……ありがとうございます」
少なくとも俺よりはポンコツではない。
「うん。全く……ミフユ、君が欲望のままに無茶なお願いをしたのも水月くんが怖がってしまった原因の一つだよ」
「ネザメさん、そんな……ミフユさんは悪くありません」
「ミフユを甘やかしちゃダメだよ」
普段はミフユが「ネザメ様を甘やかすな」と俺を叱るのに……なんか、イイな。
「でも、今までずっと正座をして反省してきたんだものね。そろそろ我慢のご褒美をあげようと思うよ。さ、力を抜いて……」
ネザメはローション滴る尿道ブジーをミフユの尿道口にあてがった。二つを覆う透明の粘着質な液体同士が繋がり、棒を穴へと導く。
「……っ、ふっ、ふぅっ……ふっ」
「水月くん、ミフユをリラックスさせて」
興奮と緊張で息を荒らげ始めたミフユの背を優しく叩き、胸を撫でる。今だけは縄が邪魔だ。
「……よし、いいよ」
元の位置へと戻るだけとでも言うように、さも当然のように、ヒクヒクと震える小さな穴に細い棒がゆっくりと入っていく。
「ぅっ……んっ、くっ、ぅうっ……あっ、ぁあっ、あぁああっ……!」
「水月くん、ミフユが倒れないように支えていて」
身動きが取れないように縛られているとはいえ、強く仰け反れば倒れることくらいは出来そうだ。俺はミフユの背後に回り、彼の肩をそっと掴んだ。小さな身体からは考えられない力を感じる。
「倒れてしまったら最悪、ミフユのこれが魚の干物のように開かれてしまうと思っておくれ」
「……!?」
この世で最も恐ろしい惨状を想像してしまい、陰茎がきゅっと縮むと同時にミフユの肩を掴む力が自然と強くなった。
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