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やっぱり騎乗位
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俺に跨ったシュカは恍惚とした表情を隠すことはなく、俺の興奮を煽った。故意ではないだろうけど。
「……っ、ん、んぁあっ! はっ、ぁ、あぁああーっ……! 最高っ、ひだの一つ一つまで全部っ、ぞりぞりってぇ……んっ、水月、水月ぃいっ……! たまんなっ、ぁあっ、んっ、水月ぃ、水月のちんぽ、大好きぃ」
ゆっくりと腰を上下させてカリに腸壁を引っ掻かせ、ゾクゾクと背筋を上る快感に身悶えしながら、シュカは俺の陰茎への好意をさらけ出した。
「光栄だよ、俺本体はどうなんだ?」
「んっ、ん……最高ちんぽの、付属品」
「……素直じゃないなぁ。分かってるよ、シュカが俺を好きなことくらい」
シュカからの愛は信用しているが、それでもやっぱり言葉にしてくれないのは怖くて、目か耳で確認出来る証拠が欲しくて、煽るために自信満々に聞こえるよう気を付けて声を発した。
「…………自惚れですよ」
ふいっと背けられた顔は赤くなっている。自惚れではないようだ。嬉しくなった俺は腰を振ってシュカを軽く突き上げた。
「んゔっ!?」
どちゅっ、と結腸口を小突くことは出来たが、その奥への侵入は出来なかった。もう少し強く突くか、このままシュカの腰を掴んでぐりぐりと揺らしゆっくりと挿入させてもらうか、どちらかだ。今は後者の気分だ。
「…………てめぇ、何してんだ?」
そっと腰を掴むと手首を握り返された。握られた直後は可愛いなと思えていたが、すぐに過剰な力が込められて手首がギリギリと軋み始めた。
「い、痛っ、ちょっ、シュカ!? 痛いっ、痛いって!」
「勝手に動きやがって……その上何だ? この手は。てめぇ何する気だ?」
「……っ、シュカの腰掴んでぐりぐりして結腸責めを始める気でしたぁああっいったい痛い痛い痛い痛い手首もげるぅ! 正直に言ったら減刑される制度はぁ!?」
なんて力だ。もげるとまではいかなくても、骨にヒビくらいは入るのでは? そう思い始めた頃だ。
「んっ……」
シュカが甘い声を漏らし、手の力を緩めたのだ。原因はすぐに分かった、手首の痛みに気を取られていたが、強過ぎる握力を披露していたシュカは手と同時に尻にも力を入れてしまい、結腸手前まで挿入された俺の陰茎をぎゅうっと締め付け、不本意に快感を得たのだ。
「ちょ、ちょっとしゅ~……やめなよ~、みっつん痛がってんじゃん」
細く弱々しい手がシュカの手を引く。シュカは大きく舌打ちをし、俺の手を離した。後孔が連動してしまうことに俺よりも早く気付いていただろうシュカはこれ以上俺の手首を痛め付けていられなかっただろう、ハルに止められてラッキーとでも思っているのではないだろうか。
「……動くな、いいな。今度動いたら……ちんぽに今のんやってやるからな」
「ヒュッ」
「そんな脅したら萎えちゃうっすよ、俺萎えたっす……」
「お、俺も……ひゅんってした」
「……あなた方と違って水月は変態ですからね、平気みたいですよ。まだまだガッチガチ……むしろさっきより反りはイイかも? 水月ぃ、ふふ……あなたも結構Mですよね。天正さんバカに出来ないんじゃないですか?」
リュウをバカにしたことはない……ないよな? あったっけ? ドMっぷりや計算力、コミュ力など優秀過ぎてドン引きしたことは何度かあったけれど、俺は愛すると同時に尊敬もするタイプだから、本気で彼氏をバカにするようなことはしないはずだ。多分。
「いやぁ……美少年に痛めつけられるのはいいもんだぞ。見ろよ、この手首の線……お前の指と指の間に挟まった皮膚が内出血起こしてんだ、どうせなら手の形のアザが欲しかったんだが、シュカにもらった愛の証だ……愛おしいよ」
「……あなたが勝手に動いたことへの怒りの証ですよ」
「セックス中に勝手に動くなとか言われてもなぁ、気持ちよかったろ?」
「最初に言いましたよね、私、穂張さんにいいようにされてムカついてるので、あなたで鬱憤晴らさせろと」
そこまで直接的な表現はしていなかったと記憶している。
「……あなたは動かないでください」
「んだよ俺はディルド代わりかよ、じゃあディルド使ってろよ」
「…………お願いします。気持ちよくしてあげますから」
真っ直ぐに目を見つめられては仕方ない。
「分かったよ。あと、ディルド使ってろって言ったのは謝罪と撤回させてくれ。俺とセックスしてくれよ、シュカたま」
「……えぇ、もちろん。私の水月」
顰めっ面をやめて微笑みかけてくれたが、腰振りを再開すると眉間に皺が戻った。しかしその皺に恐ろしさはない、悩ましい艶やかさだけがある。
「んっ、ぁんっ、んんっ……! ほらっ、水月ぃ、どうですか? 素直に喘いだらどうです?」
シュカの腰振りは先程までの俺の陰茎の硬さや形を堪能するような身勝手なものではなくなり、俺の陰茎を扱き上げるような健気なものに変わった。
「……っ、いやいや、まだまだっ……そんな、そこまでじゃない、な」
持ち前の実戦経験豊富な括約筋で強く締め付けながらも、サンに観察されたトロトロの腸壁で追い縋るように絡み付き、百戦錬磨の腰振りで搾精を試みる。情けない声を上げて射精してしまいたくなるけれど、俺は意地を張った。
「そうですか……なら、水月の好きなとこ……入れさせてっ、あげますねっ!」
シュカは胸を張って上半身を真っ直ぐに保ち、開脚した膝に手を置き、一気に腰を下ろして俺の陰茎を根元まで全て咥え込んだ。
「んっ、おぉっ!? ぉっ、ふ……ふうっ、ふぅゔ……さっき散々イかされたし、明日は海水浴だし……今日は結腸は入れさせねぇつもりだったんだが、てめぇがつつきやがるから疼いちまった」
毎日シたがる程の性豪なのにセックスをセーブしようとするくらい、シュカは海水浴を楽しみにしてているのか……元ヤンのくせにそういう可愛いところあるのズルいと思う。
「んっ、あぁあっ! はっ、ぁ、やべ、腰ちょっと揺れただけでっ、腹ん奥ごりって……ふぅ、ぅゔぅ……体幹が……はぁっ…………ほら、水月ぃ、水月の大好きな二つ目の下のお口で、亀頭ぢゅぱぢゅぱしてあげますよ。でもすぐにイかないでくださいね?」
「はは……キツいお願いっ、してくれるなぁっ、はぁ……もう、出そうなんだけど」
「まだダメですっ、ダメですよ……ぁんっ! んっ、はぁ……もう少しっ、ぃ……んんんっ! んぁあっ、ぁ、あぁあっ!」
精液が上がっていくような感覚がある、もう射精は秒読みだ。快感を堪能する準備とシュカに殴られる覚悟をしておこう。
「……っ、ん、んぁあっ! はっ、ぁ、あぁああーっ……! 最高っ、ひだの一つ一つまで全部っ、ぞりぞりってぇ……んっ、水月、水月ぃいっ……! たまんなっ、ぁあっ、んっ、水月ぃ、水月のちんぽ、大好きぃ」
ゆっくりと腰を上下させてカリに腸壁を引っ掻かせ、ゾクゾクと背筋を上る快感に身悶えしながら、シュカは俺の陰茎への好意をさらけ出した。
「光栄だよ、俺本体はどうなんだ?」
「んっ、ん……最高ちんぽの、付属品」
「……素直じゃないなぁ。分かってるよ、シュカが俺を好きなことくらい」
シュカからの愛は信用しているが、それでもやっぱり言葉にしてくれないのは怖くて、目か耳で確認出来る証拠が欲しくて、煽るために自信満々に聞こえるよう気を付けて声を発した。
「…………自惚れですよ」
ふいっと背けられた顔は赤くなっている。自惚れではないようだ。嬉しくなった俺は腰を振ってシュカを軽く突き上げた。
「んゔっ!?」
どちゅっ、と結腸口を小突くことは出来たが、その奥への侵入は出来なかった。もう少し強く突くか、このままシュカの腰を掴んでぐりぐりと揺らしゆっくりと挿入させてもらうか、どちらかだ。今は後者の気分だ。
「…………てめぇ、何してんだ?」
そっと腰を掴むと手首を握り返された。握られた直後は可愛いなと思えていたが、すぐに過剰な力が込められて手首がギリギリと軋み始めた。
「い、痛っ、ちょっ、シュカ!? 痛いっ、痛いって!」
「勝手に動きやがって……その上何だ? この手は。てめぇ何する気だ?」
「……っ、シュカの腰掴んでぐりぐりして結腸責めを始める気でしたぁああっいったい痛い痛い痛い痛い手首もげるぅ! 正直に言ったら減刑される制度はぁ!?」
なんて力だ。もげるとまではいかなくても、骨にヒビくらいは入るのでは? そう思い始めた頃だ。
「んっ……」
シュカが甘い声を漏らし、手の力を緩めたのだ。原因はすぐに分かった、手首の痛みに気を取られていたが、強過ぎる握力を披露していたシュカは手と同時に尻にも力を入れてしまい、結腸手前まで挿入された俺の陰茎をぎゅうっと締め付け、不本意に快感を得たのだ。
「ちょ、ちょっとしゅ~……やめなよ~、みっつん痛がってんじゃん」
細く弱々しい手がシュカの手を引く。シュカは大きく舌打ちをし、俺の手を離した。後孔が連動してしまうことに俺よりも早く気付いていただろうシュカはこれ以上俺の手首を痛め付けていられなかっただろう、ハルに止められてラッキーとでも思っているのではないだろうか。
「……動くな、いいな。今度動いたら……ちんぽに今のんやってやるからな」
「ヒュッ」
「そんな脅したら萎えちゃうっすよ、俺萎えたっす……」
「お、俺も……ひゅんってした」
「……あなた方と違って水月は変態ですからね、平気みたいですよ。まだまだガッチガチ……むしろさっきより反りはイイかも? 水月ぃ、ふふ……あなたも結構Mですよね。天正さんバカに出来ないんじゃないですか?」
リュウをバカにしたことはない……ないよな? あったっけ? ドMっぷりや計算力、コミュ力など優秀過ぎてドン引きしたことは何度かあったけれど、俺は愛すると同時に尊敬もするタイプだから、本気で彼氏をバカにするようなことはしないはずだ。多分。
「いやぁ……美少年に痛めつけられるのはいいもんだぞ。見ろよ、この手首の線……お前の指と指の間に挟まった皮膚が内出血起こしてんだ、どうせなら手の形のアザが欲しかったんだが、シュカにもらった愛の証だ……愛おしいよ」
「……あなたが勝手に動いたことへの怒りの証ですよ」
「セックス中に勝手に動くなとか言われてもなぁ、気持ちよかったろ?」
「最初に言いましたよね、私、穂張さんにいいようにされてムカついてるので、あなたで鬱憤晴らさせろと」
そこまで直接的な表現はしていなかったと記憶している。
「……あなたは動かないでください」
「んだよ俺はディルド代わりかよ、じゃあディルド使ってろよ」
「…………お願いします。気持ちよくしてあげますから」
真っ直ぐに目を見つめられては仕方ない。
「分かったよ。あと、ディルド使ってろって言ったのは謝罪と撤回させてくれ。俺とセックスしてくれよ、シュカたま」
「……えぇ、もちろん。私の水月」
顰めっ面をやめて微笑みかけてくれたが、腰振りを再開すると眉間に皺が戻った。しかしその皺に恐ろしさはない、悩ましい艶やかさだけがある。
「んっ、ぁんっ、んんっ……! ほらっ、水月ぃ、どうですか? 素直に喘いだらどうです?」
シュカの腰振りは先程までの俺の陰茎の硬さや形を堪能するような身勝手なものではなくなり、俺の陰茎を扱き上げるような健気なものに変わった。
「……っ、いやいや、まだまだっ……そんな、そこまでじゃない、な」
持ち前の実戦経験豊富な括約筋で強く締め付けながらも、サンに観察されたトロトロの腸壁で追い縋るように絡み付き、百戦錬磨の腰振りで搾精を試みる。情けない声を上げて射精してしまいたくなるけれど、俺は意地を張った。
「そうですか……なら、水月の好きなとこ……入れさせてっ、あげますねっ!」
シュカは胸を張って上半身を真っ直ぐに保ち、開脚した膝に手を置き、一気に腰を下ろして俺の陰茎を根元まで全て咥え込んだ。
「んっ、おぉっ!? ぉっ、ふ……ふうっ、ふぅゔ……さっき散々イかされたし、明日は海水浴だし……今日は結腸は入れさせねぇつもりだったんだが、てめぇがつつきやがるから疼いちまった」
毎日シたがる程の性豪なのにセックスをセーブしようとするくらい、シュカは海水浴を楽しみにしてているのか……元ヤンのくせにそういう可愛いところあるのズルいと思う。
「んっ、あぁあっ! はっ、ぁ、やべ、腰ちょっと揺れただけでっ、腹ん奥ごりって……ふぅ、ぅゔぅ……体幹が……はぁっ…………ほら、水月ぃ、水月の大好きな二つ目の下のお口で、亀頭ぢゅぱぢゅぱしてあげますよ。でもすぐにイかないでくださいね?」
「はは……キツいお願いっ、してくれるなぁっ、はぁ……もう、出そうなんだけど」
「まだダメですっ、ダメですよ……ぁんっ! んっ、はぁ……もう少しっ、ぃ……んんんっ! んぁあっ、ぁ、あぁあっ!」
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