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惚れている証明
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相変わらずタオルケットを被っているカンナの頭から背を撫で下ろし、頬にキスをし、カンナから離れてリュウの元へ向かう。
「ドロッドロだな……」
「飲ませてあげようと思ったんだけど少し外れてしまってね、舌を口の中に戻せないから舐め取ることも出来ないようでこのままさ。ウェットティッシュ、要るかい?」
「ゃ、大丈夫です」
ネザメは微笑んで頷き、ベッドから降りて立ち上がった。細く長い足を使って歩く姿はやはり美しい。
「ミフユ、そろそろ反省出来たかな?」
「ネザメ様……はい」
「正座、やめていいよ」
ミフユはゆっくりと足を伸ばし、声を漏らした。どうやら足が痺れているようだ。少し離れたところに座っている歌見はミフユ達を気にしている、俺達には相変わらず背を向けているけれど。
「ぁあぁっ……はぁ、も、申し訳ありません。情けない声を……その、足が痺れてしまって……あぁああっ!?」
「……ふふっ」
ネザメはミフユの足を撫で、痺れているそこに刺激を与えている。酷なことをするものだ……俺も前リュウにやったなぁ。
「うわ~……やだな~アレ」
「痺れた足触られるの嫌っすよね……」
ハルとレイには絶対にしないようにしよう。
「リュウ」
「……ぃ、ひゅき」
「俺以外の男の精液の味はどうだ? 美味いか? ずっと舌に乗ってて、口の周りべっとりついてて……飼い主以外の男に嗅覚も味覚も犯されて、どんな気分なんだ?」
「ぅ、あ……」
「…………寄越せ」
顎から頬にかけてをゆっくりと舐め上げる。ネザメの精液は既に固まり始めていた。
「ん……」
濃い。苦い。臭い。最高だ。
リュウの顔についたネザメの精液を全て俺の唾液に入れ替えたら、次はリングから飛び出させられた舌を咥える。
「うっ!? ぅ、あぅっ、うぅう……!」
精液まみれの舌をぢゅう~っと吸ってやるとリュウは情けない声を漏らした。ネザメの精液を全て奪った後もしばらく吸い、気が済んだらリングからリュウの口の中へと舌を押し込んだ。
「ぅうっ、ゔ……!? う、ぁ……」
硬いリングと柔らかいリュウの舌の感触の差がなんとも言えない心地良さを演出している。リングの内側で二枚の舌が重なっているのもいい、普段のキスでは味わえない窮屈さがたまらない。
「ぁ、う……ふっ、ぅう……ぅ、あぅ、う……」
キス中は目を閉じるものらしいが、俺は今回ずっと開きっぱなしだ。リュウは目を閉じてはいるが、開きかけているのか……あるいは開こうとしているが閉じてしまうのか、睫毛が震えていて可愛い。
「……ふ、ぁっ……はぁ……」
ネザメの精液の味がしなくなってもしばらくリュウの口内を蹂躙し、彼の腰から力が抜けた頃に舌を抜いた。
「……ぃひゅき」
背に腕を回して支えてやり、ようやく開いた目と目を合わせる。
「間抜けな呼び方だな」
「ふ、あん……」
「…………すまん?」
リュウは人差し指を俺に向けた。正解と言いたいのだろう。
「なぁ、リュウ。俺が許可したとはいえ別の男にマーキングされて興奮してるのはどうなんだ? よくないよな?」
「ぅ……」
「お仕置き……いや、証明しろ。お前が俺に惚れ込んでることを」
「ぁいひはええん?」
何したええん? と言ったのかな? カンナやアキのおかげで相手の言いたいことを察する力は鍛えられている。
「カンナとシュカとレイと……後、機嫌直してくれたら歌見先輩。良ければミフユさんも。みんなを抱いて、ハルの尻ちょっと弄って、サンとイチャついて、ネザメさんとも何かしたいな……」
「僕と? ふふ、光栄だね、そう言ってもらえるのは嬉しいよ」
余裕の微笑みを浮かべてそう返したネザメは、俺から視線を外してからゆっくりと顔を赤くしていき、顔を両手で隠して蹲ってしまった。
(可愛いなぁあの人! どう手ぇ出したもんでしょう)
俺とのベッドの中での触れ合いを少し想像しただけで照れて蹲ってしまう彼は、自分を客観的に理解する能力に欠けていて、俺を抱きたいだの自分がタチがいいだのと無茶を言う。互いに譲らない俺達は付き合って結構経つのに未だに手コキやフェラから先に進めないでいる。
「……ほいえ?」
ほいで? だな。察し力高い系彼氏である俺でなくとも分かる。
「それが全部終わった後、お前を最後に抱いてやる」
「……! んへへ……」
「だらしねぇ笑顔しやがって。ただの放置だと思ってるな? いいか、お前を最後に抱く。但し、お前が玩具を落とさなかった場合のみだ」
頭上に疑問マークを浮かべたリュウを置いて俺はカンナの腰を抱いた。尻を鷲掴みにして揉みしだき、尻肉をつかんで割れ目を開き、挿さりっぱなしだったディルトを抜いた。
「んんぅうっ!」
「リュウ、お前は俺のよりちょっと小さめのこのディルドを、その意地汚ぇケツに咥えて、今から俺が言う通りのポーズを取るんだ」
頷いたリュウの後孔に少し温かめのローションをたっぷり流し込み、ディルトを挿入してやった。大量の潤滑剤のおかげで簡単に入っていった。
「ん、ぁあああっ……! はっ、ぁ、いひゅき、いふきぃ……」
「立て」
リュウをベッドから下ろして立たせた。
「膝を曲げて足を……いや、長時間その姿勢はそもそもキツいか。足開くだけでいいぞ、肩幅より広く……そう」
肩幅より広く足を開かせて立たせる。ちゃんと意識して締めなければローションまみれの穴の中をディルドは滑り落ちていくだろう。
「俺が可愛い彼氏達とヤってる間、その玩具を落とすな。俺が好きなら俺の言うこと聞けるよな? ちゃんと出来たら抱いてやるよ。分かったか?」
リュウは唾液と荒い吐息を漏らしながらコクコクと何度も頷いた。
「よし……カーンナっ、お待たせ~」
ベッドに踵を返し、低い声をやめて甘ったるい声を出す。彼氏達が一瞬驚いたような顔になった気がした。
「ドロッドロだな……」
「飲ませてあげようと思ったんだけど少し外れてしまってね、舌を口の中に戻せないから舐め取ることも出来ないようでこのままさ。ウェットティッシュ、要るかい?」
「ゃ、大丈夫です」
ネザメは微笑んで頷き、ベッドから降りて立ち上がった。細く長い足を使って歩く姿はやはり美しい。
「ミフユ、そろそろ反省出来たかな?」
「ネザメ様……はい」
「正座、やめていいよ」
ミフユはゆっくりと足を伸ばし、声を漏らした。どうやら足が痺れているようだ。少し離れたところに座っている歌見はミフユ達を気にしている、俺達には相変わらず背を向けているけれど。
「ぁあぁっ……はぁ、も、申し訳ありません。情けない声を……その、足が痺れてしまって……あぁああっ!?」
「……ふふっ」
ネザメはミフユの足を撫で、痺れているそこに刺激を与えている。酷なことをするものだ……俺も前リュウにやったなぁ。
「うわ~……やだな~アレ」
「痺れた足触られるの嫌っすよね……」
ハルとレイには絶対にしないようにしよう。
「リュウ」
「……ぃ、ひゅき」
「俺以外の男の精液の味はどうだ? 美味いか? ずっと舌に乗ってて、口の周りべっとりついてて……飼い主以外の男に嗅覚も味覚も犯されて、どんな気分なんだ?」
「ぅ、あ……」
「…………寄越せ」
顎から頬にかけてをゆっくりと舐め上げる。ネザメの精液は既に固まり始めていた。
「ん……」
濃い。苦い。臭い。最高だ。
リュウの顔についたネザメの精液を全て俺の唾液に入れ替えたら、次はリングから飛び出させられた舌を咥える。
「うっ!? ぅ、あぅっ、うぅう……!」
精液まみれの舌をぢゅう~っと吸ってやるとリュウは情けない声を漏らした。ネザメの精液を全て奪った後もしばらく吸い、気が済んだらリングからリュウの口の中へと舌を押し込んだ。
「ぅうっ、ゔ……!? う、ぁ……」
硬いリングと柔らかいリュウの舌の感触の差がなんとも言えない心地良さを演出している。リングの内側で二枚の舌が重なっているのもいい、普段のキスでは味わえない窮屈さがたまらない。
「ぁ、う……ふっ、ぅう……ぅ、あぅ、う……」
キス中は目を閉じるものらしいが、俺は今回ずっと開きっぱなしだ。リュウは目を閉じてはいるが、開きかけているのか……あるいは開こうとしているが閉じてしまうのか、睫毛が震えていて可愛い。
「……ふ、ぁっ……はぁ……」
ネザメの精液の味がしなくなってもしばらくリュウの口内を蹂躙し、彼の腰から力が抜けた頃に舌を抜いた。
「……ぃひゅき」
背に腕を回して支えてやり、ようやく開いた目と目を合わせる。
「間抜けな呼び方だな」
「ふ、あん……」
「…………すまん?」
リュウは人差し指を俺に向けた。正解と言いたいのだろう。
「なぁ、リュウ。俺が許可したとはいえ別の男にマーキングされて興奮してるのはどうなんだ? よくないよな?」
「ぅ……」
「お仕置き……いや、証明しろ。お前が俺に惚れ込んでることを」
「ぁいひはええん?」
何したええん? と言ったのかな? カンナやアキのおかげで相手の言いたいことを察する力は鍛えられている。
「カンナとシュカとレイと……後、機嫌直してくれたら歌見先輩。良ければミフユさんも。みんなを抱いて、ハルの尻ちょっと弄って、サンとイチャついて、ネザメさんとも何かしたいな……」
「僕と? ふふ、光栄だね、そう言ってもらえるのは嬉しいよ」
余裕の微笑みを浮かべてそう返したネザメは、俺から視線を外してからゆっくりと顔を赤くしていき、顔を両手で隠して蹲ってしまった。
(可愛いなぁあの人! どう手ぇ出したもんでしょう)
俺とのベッドの中での触れ合いを少し想像しただけで照れて蹲ってしまう彼は、自分を客観的に理解する能力に欠けていて、俺を抱きたいだの自分がタチがいいだのと無茶を言う。互いに譲らない俺達は付き合って結構経つのに未だに手コキやフェラから先に進めないでいる。
「……ほいえ?」
ほいで? だな。察し力高い系彼氏である俺でなくとも分かる。
「それが全部終わった後、お前を最後に抱いてやる」
「……! んへへ……」
「だらしねぇ笑顔しやがって。ただの放置だと思ってるな? いいか、お前を最後に抱く。但し、お前が玩具を落とさなかった場合のみだ」
頭上に疑問マークを浮かべたリュウを置いて俺はカンナの腰を抱いた。尻を鷲掴みにして揉みしだき、尻肉をつかんで割れ目を開き、挿さりっぱなしだったディルトを抜いた。
「んんぅうっ!」
「リュウ、お前は俺のよりちょっと小さめのこのディルドを、その意地汚ぇケツに咥えて、今から俺が言う通りのポーズを取るんだ」
頷いたリュウの後孔に少し温かめのローションをたっぷり流し込み、ディルトを挿入してやった。大量の潤滑剤のおかげで簡単に入っていった。
「ん、ぁあああっ……! はっ、ぁ、いひゅき、いふきぃ……」
「立て」
リュウをベッドから下ろして立たせた。
「膝を曲げて足を……いや、長時間その姿勢はそもそもキツいか。足開くだけでいいぞ、肩幅より広く……そう」
肩幅より広く足を開かせて立たせる。ちゃんと意識して締めなければローションまみれの穴の中をディルドは滑り落ちていくだろう。
「俺が可愛い彼氏達とヤってる間、その玩具を落とすな。俺が好きなら俺の言うこと聞けるよな? ちゃんと出来たら抱いてやるよ。分かったか?」
リュウは唾液と荒い吐息を漏らしながらコクコクと何度も頷いた。
「よし……カーンナっ、お待たせ~」
ベッドに踵を返し、低い声をやめて甘ったるい声を出す。彼氏達が一瞬驚いたような顔になった気がした。
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