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口移しと平手打ち
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まぁ、みんなで分けようという時に何も言わず、食べたい者達で分けた後に最も食い意地が張っているシュカにねだった俺が悪いのだ。おこげはまた次の炊きあがりを待とう。
「シュカ、おこげはまた後で自分でもらうからさ、アーンはしてもらっていいか?」
おこげを食べたい欲とアーンをして欲しい欲は別だ。俺は肉が乗った自分の皿をシュカに突き出した。
「これ食べさせてくれ」
「……箸は」
「シュカのがいい」
シュカは呆れたように微笑むと自らの箸で俺の肉を挟み、そのまま食べた。
「俺の肉ぅ!」
「美味しかったです」
「アーンしてってば! もう一枚もらってくるから今度こそしてくれよ!」
焼き上がりを待って歌見に肉を一枚もらい、再び皿を突き出した。焼きたてなので今度はふーふーもしてもらえるだろう。
「あーん……」
予想通りシュカはふぅふぅと肉に息を吹きかけ、唇で温度を確かめている。口を開けて待っていたが、今度もシュカは自分で肉を食べた。
「アーンしてよぉ!」
「ふふふ」
「ふふふじゃないよ可愛いな! 俺に、アーンして欲しいの! もう一枚もらってくるから今度こそ頼むぞ」
「……フリですね?」
「違うわァ!」
歌見に憐れむような目で見られつつ新たに手に入れた肉は、やはりシュカに食われた。
「だからフリじゃないって……!」
肉を口に含んだシュカは噛むことなく俺の頭に抱きついて唇を重ね、俺の口の中に肉を押し込んできた。
「んっ……」
「……どうですか?」
シュカの味がするはずの肉をしっかりと咀嚼し、味わい、飲み込み、口を開く。
「超イイ、もぐもぐしてから入れてくれたら更に最高だった。次はそれで頼む」
「嫌ですよ、流石に気持ち悪い」
「お前の苗字は鳥待だろ!」
「だからなんですか!」
「鳥はやるじゃん口移し!」
「対象がヒナですよアレは!」
「バブゥー! いった……顔怪我してるヤツにビンタするぅ!?」
殴られて腫れている方とは反対側とはいえ非道が過ぎる、シュカの照れ隠しの暴力を受けたくて騒いだのだが、それはそれとして抗議はしておこう。もう一発もらえるかもしれない。
「うるさい! 第一アレ一旦飲み込むじゃないですか……人間がやったらゲロですよ?」
「ぐっ……い、いやでも、好きな子なら……好きな子のなら……!」
「キッモ……」
「あっドン引かないで、叩いて叩いて。ワンモアビンタ、今度は反対側に」
「は……? いや、そっちは流石に……」
怪我をしたところは狙わないというのはシュカの良心なんだな、やはりシュカは優しいいい子だ。
「頬を叩かれたら反対側の頬を差し出しなさいって言ってた」
「叩く側にも拒否権はありますよ」
「頼むよぉ! シュカに叩かれて痛いのは愛おしいけどレイの元カレに殴られて痛いのはただただ痛くて不愉快なんだよ! 上書きしてくれよぉ! 実質そのビンタはお清めセックスなんだぞ!?」
「あぁもううるさいっ!」
「ありがとうございます!」
希望通り二発目を腫れた頬に頂けたので素早く礼を言うと、シュカは一歩後ずさった。
「流石にキモい……」
「ふぅ……悪かったな、シュカ。色々言って」
ズキズキと頬が痛む。心が晴れやかだ、澄み渡る青空を泳いでいるような爽快感、全てを悟ってしまったかのような喪失感……何も出ていないのに射精したような気分だ。
「吐くのは慣れてなきゃ苦しいし、どれだけ慣れても喉が痛くなるからな。大事な彼氏にそんなことさせられないよ」
「はぁ……そうですか」
「……本気で言ってるんだぞ? 本来俺が欲しいのは咀嚼しただけのヤツだし」
「はぁ……」
「あっ、もしかして舐めてるのか吐くの。ホントに喉いったいんだぞ~?」
「吐いたことくらいありますよ、喧嘩してりゃ腹にもらっちまうこともあるからな……てめぇよりよっぽど経験は多いぜ?」
つんっ、と胸をつつき、余裕ぶった笑みを浮かべるとシュカは紙皿を持って歌見の隣に並んだ。
「カルビあるぞ」
「ください」
多少ワガママでも素直に欲しがってたくさん食べる子というのは可愛いものだ、歌見もそう思っているようで肉を頬張るシュカを見つめて微笑んでいる。
「シューカっ」
「なんですか? あげませんよ」
「いっぱいあるから……ほら、水月」
俺の紙皿にも肉が乗った。
「ありがとうございます先輩。シュカ、さっきの話の続きだけどな、俺の方が絶対いっぱい吐いてる! 一ヶ月ないくらいだけど登校前にほぼ毎日吐いてた時期もあったし!」
「知りませんよ何のマウントですか……」
「先に自分のが多いって言ったのはシュカじゃんか」
「あぁもうゲロ話やめろ飯食ってるんだぞ今! 肉やるから黙って食ってろ!」
俺とシュカの皿に乗せられたのはラムチョップ。骨付き肉は食べるのに少し時間がかかり、無言の時間が増える。歌見の意図を感じる……申し訳ない。
「お米見てきます」
ラムチョップを食べ終えたシュカは紙皿を置いて飯盒の様子を見に行った。
「あ、そうだ。アキ、あっちに猫、居るしたぞ。見る、しに行く、するか?」
《猫? ふーん》
「……あんまり興味なさそうじゃないか?」
「動物の中では一番好きってだけで、わざわざ見に行くほどの情熱はないんですかね」
しばらく経ってしまったから、もう移動しているかもしれないし、見に行かなくて正解なのかもしれない。落ち込むアキは見たくないし、もし「お兄ちゃんの嘘つき!」なんて言われたら立ち直れない。
「先輩、それもう焼けてますか? セイカにも持ってってやりたいんですけど」
「あぁ、もう……焼けてるな。よし、持ってってやれ」
ラムチョップなんてセイカには馴染みがないだろう、俺もない。甘みのある柔らかい肉はセイカの口に合うだろうか?
「セーイカっ、お肉持ってきたぞ」
セイカは野菜串のトウモロコシを齧っていた。もう粒はないように見える。
「トウモロコシの芯は食べなくていいんだぞ?」
「……! し、知ってるけど……?」
頬を赤らめて口から離したトウモロコシの芯には歯型があった。
「硬かったろ、歯大丈夫か? もー……変なとこ常識ないんだから。これ子羊の肉、骨付きだからな、骨齧るなよ?」
「…………なぁ、鳴雷」
「ん?」
「登校前に、吐いてたって……アレ、俺のせい……?」
「えっ?」
しまった、聞こえていたのか。どうして俺はあんなに大声で話したんだ。
「い、いやいやいやそんなっ、ほらアレだよ、虫食わされかけたアレ! アレのせい。アレはセイカが居なかった時にやられたことだから、セイカ関係ないよ」
「……俺が、始めなきゃ……アイツらも、そんなことしなかった」
「いやぁ……どうかな? アイツら元々そういうヤツらだしさぁ……ありえると思うけどな~?」
こんなの反論じゃない、何の慰めにもならない、下手くそめ。またセイカを泣かせやがった。
「シュカ、おこげはまた後で自分でもらうからさ、アーンはしてもらっていいか?」
おこげを食べたい欲とアーンをして欲しい欲は別だ。俺は肉が乗った自分の皿をシュカに突き出した。
「これ食べさせてくれ」
「……箸は」
「シュカのがいい」
シュカは呆れたように微笑むと自らの箸で俺の肉を挟み、そのまま食べた。
「俺の肉ぅ!」
「美味しかったです」
「アーンしてってば! もう一枚もらってくるから今度こそしてくれよ!」
焼き上がりを待って歌見に肉を一枚もらい、再び皿を突き出した。焼きたてなので今度はふーふーもしてもらえるだろう。
「あーん……」
予想通りシュカはふぅふぅと肉に息を吹きかけ、唇で温度を確かめている。口を開けて待っていたが、今度もシュカは自分で肉を食べた。
「アーンしてよぉ!」
「ふふふ」
「ふふふじゃないよ可愛いな! 俺に、アーンして欲しいの! もう一枚もらってくるから今度こそ頼むぞ」
「……フリですね?」
「違うわァ!」
歌見に憐れむような目で見られつつ新たに手に入れた肉は、やはりシュカに食われた。
「だからフリじゃないって……!」
肉を口に含んだシュカは噛むことなく俺の頭に抱きついて唇を重ね、俺の口の中に肉を押し込んできた。
「んっ……」
「……どうですか?」
シュカの味がするはずの肉をしっかりと咀嚼し、味わい、飲み込み、口を開く。
「超イイ、もぐもぐしてから入れてくれたら更に最高だった。次はそれで頼む」
「嫌ですよ、流石に気持ち悪い」
「お前の苗字は鳥待だろ!」
「だからなんですか!」
「鳥はやるじゃん口移し!」
「対象がヒナですよアレは!」
「バブゥー! いった……顔怪我してるヤツにビンタするぅ!?」
殴られて腫れている方とは反対側とはいえ非道が過ぎる、シュカの照れ隠しの暴力を受けたくて騒いだのだが、それはそれとして抗議はしておこう。もう一発もらえるかもしれない。
「うるさい! 第一アレ一旦飲み込むじゃないですか……人間がやったらゲロですよ?」
「ぐっ……い、いやでも、好きな子なら……好きな子のなら……!」
「キッモ……」
「あっドン引かないで、叩いて叩いて。ワンモアビンタ、今度は反対側に」
「は……? いや、そっちは流石に……」
怪我をしたところは狙わないというのはシュカの良心なんだな、やはりシュカは優しいいい子だ。
「頬を叩かれたら反対側の頬を差し出しなさいって言ってた」
「叩く側にも拒否権はありますよ」
「頼むよぉ! シュカに叩かれて痛いのは愛おしいけどレイの元カレに殴られて痛いのはただただ痛くて不愉快なんだよ! 上書きしてくれよぉ! 実質そのビンタはお清めセックスなんだぞ!?」
「あぁもううるさいっ!」
「ありがとうございます!」
希望通り二発目を腫れた頬に頂けたので素早く礼を言うと、シュカは一歩後ずさった。
「流石にキモい……」
「ふぅ……悪かったな、シュカ。色々言って」
ズキズキと頬が痛む。心が晴れやかだ、澄み渡る青空を泳いでいるような爽快感、全てを悟ってしまったかのような喪失感……何も出ていないのに射精したような気分だ。
「吐くのは慣れてなきゃ苦しいし、どれだけ慣れても喉が痛くなるからな。大事な彼氏にそんなことさせられないよ」
「はぁ……そうですか」
「……本気で言ってるんだぞ? 本来俺が欲しいのは咀嚼しただけのヤツだし」
「はぁ……」
「あっ、もしかして舐めてるのか吐くの。ホントに喉いったいんだぞ~?」
「吐いたことくらいありますよ、喧嘩してりゃ腹にもらっちまうこともあるからな……てめぇよりよっぽど経験は多いぜ?」
つんっ、と胸をつつき、余裕ぶった笑みを浮かべるとシュカは紙皿を持って歌見の隣に並んだ。
「カルビあるぞ」
「ください」
多少ワガママでも素直に欲しがってたくさん食べる子というのは可愛いものだ、歌見もそう思っているようで肉を頬張るシュカを見つめて微笑んでいる。
「シューカっ」
「なんですか? あげませんよ」
「いっぱいあるから……ほら、水月」
俺の紙皿にも肉が乗った。
「ありがとうございます先輩。シュカ、さっきの話の続きだけどな、俺の方が絶対いっぱい吐いてる! 一ヶ月ないくらいだけど登校前にほぼ毎日吐いてた時期もあったし!」
「知りませんよ何のマウントですか……」
「先に自分のが多いって言ったのはシュカじゃんか」
「あぁもうゲロ話やめろ飯食ってるんだぞ今! 肉やるから黙って食ってろ!」
俺とシュカの皿に乗せられたのはラムチョップ。骨付き肉は食べるのに少し時間がかかり、無言の時間が増える。歌見の意図を感じる……申し訳ない。
「お米見てきます」
ラムチョップを食べ終えたシュカは紙皿を置いて飯盒の様子を見に行った。
「あ、そうだ。アキ、あっちに猫、居るしたぞ。見る、しに行く、するか?」
《猫? ふーん》
「……あんまり興味なさそうじゃないか?」
「動物の中では一番好きってだけで、わざわざ見に行くほどの情熱はないんですかね」
しばらく経ってしまったから、もう移動しているかもしれないし、見に行かなくて正解なのかもしれない。落ち込むアキは見たくないし、もし「お兄ちゃんの嘘つき!」なんて言われたら立ち直れない。
「先輩、それもう焼けてますか? セイカにも持ってってやりたいんですけど」
「あぁ、もう……焼けてるな。よし、持ってってやれ」
ラムチョップなんてセイカには馴染みがないだろう、俺もない。甘みのある柔らかい肉はセイカの口に合うだろうか?
「セーイカっ、お肉持ってきたぞ」
セイカは野菜串のトウモロコシを齧っていた。もう粒はないように見える。
「トウモロコシの芯は食べなくていいんだぞ?」
「……! し、知ってるけど……?」
頬を赤らめて口から離したトウモロコシの芯には歯型があった。
「硬かったろ、歯大丈夫か? もー……変なとこ常識ないんだから。これ子羊の肉、骨付きだからな、骨齧るなよ?」
「…………なぁ、鳴雷」
「ん?」
「登校前に、吐いてたって……アレ、俺のせい……?」
「えっ?」
しまった、聞こえていたのか。どうして俺はあんなに大声で話したんだ。
「い、いやいやいやそんなっ、ほらアレだよ、虫食わされかけたアレ! アレのせい。アレはセイカが居なかった時にやられたことだから、セイカ関係ないよ」
「……俺が、始めなきゃ……アイツらも、そんなことしなかった」
「いやぁ……どうかな? アイツら元々そういうヤツらだしさぁ……ありえると思うけどな~?」
こんなの反論じゃない、何の慰めにもならない、下手くそめ。またセイカを泣かせやがった。
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