842 / 1,953
寸止めも交えつつ
しおりを挟む
組んだ足の上にレイを座らせ、唇を重ねながら後孔の縁をくすぐってやった。それだけでレイは照れた顔を発情した雌のものに変え、俺に身を任せた。
「んっ、んん……はぁっ、せんぱい」
口が離れ、唾液の橋も切れる。レイはうっとりとした顔で俺を見つめ、俺の腫れた頬を撫でた。
「せんぱぁい……」
後孔の縁に触れているだけの俺の指を入れようとしているのか、レイは可愛らしくヘコヘコと腰を揺らした。
「もう少しほぐそうな」
物欲しそうにヒクつき、ローションを垂らす後孔に指を二本ゆっくりと入れる。温かい肉が中指と薬指をきゅうっと締め付け、奥へと誘う。
「んぁあっ……! ぁ、んっ、せんぱいっ、せん、ぱぁい……」
レイは両腕を俺の首に巻き付けて甘ったるい声を上げた。脇を見せつけるようなポーズだ、真正面から見たい。
「なんかさっきより声が可愛いね」
「俺に甘えてるんだよ、彼氏冥利に尽きる……」
ピンク色の髪が顎や首をくすぐる。このシャンプーの香りは元カレの家のものだろうか、共にサンのシャンプーを借りて同じ匂いに──いや、それでは遅いし物足りない。後でぶっかけよう。
「ひっ、あぁっ……! ひろっ、げるの……んぁっ、あっ……せんぱいっ、もっとくちゅくちゅ……ひぁああっ!? そぉっ、そぉっすぅっ! きもひぃっ、きもちっ、ぃいっ……!」
前立腺の周りを引っ掻くように弄ってくちゅくちゅと音を立ててやる。レイは最初こそ気持ちいいと口に出して甘えていたけれど、次第に焦らされていることに気付いてねだり始めた。
「ひぁっ、あっ……! んっ、んんぅっ……しぇんぱいっ、いじわる嫌っす、ちゃんと触って欲しいっすぅっ!」
「レイは前立腺そこまで好きじゃないじゃないか……それに、お仕置きしてって言ってただろ」
「そ、それはまた今度って、サンさんへの見せプ優先ってぇっ」
「見るなら自然で相手を思いやったセックスがいいよな、サン」
「そうだね、人体の構造を授業されてる訳でもないんだし……まぁさっきのはそれに近かったけど。あれ以上は指が届かないからボクはもう触らないし、いつも通りにヤってるの見学させて」
ローションが届かなかったのか、手前に流れてしまったのか、指を根元まで入れて指先が触れる位置は湿っている程度だった。ローションたっぷりのぬるぬるした穴もいいが、このくらいの湿り具合もイイ。腸壁の本来の触感がよく分かる。
「すごく吸い付いてくる……よほど欲しいものがあるみたいだな?」
「さっきも、言ったじゃないっすかぁっ……! せんぱいのっ、んっ、せんぱいのぉっ……入れてくださいっすぅ……せんぱいだって、入れたいくせにっ」
腰をぐりんぐりんと回し、尻肉でズボン越しの俺の陰茎を器用に扱く。
「ねぇ、せんぱぁい……ひぁんっ! んっ……せんぱい」
甘えた声でねだる彼の後孔から指を抜くと、本番が始まると思ったのか彼は嬉しそうに微笑んだ。俺はローションまみれになった右手と乾いたままの左手で彼の乳首をつまんだ。
「んひゃんっ!? んぁっ、せんぱっ……? せっくす、はぁっ?」
「もう少し……」
「なんっ、でぇっ! もぉお腹の奥痛いんすよぉっ? 俺ぇっ、サンさんだって、ひぁっ、にゅるにゅる気持ち……ぁっ、サンさん、サンさんだって、早く見学終わらせてっ、絵再開したいっすよねっ?」
一瞬ローションを乳首に塗り込まれて弄られる快感に持っていかれて何を話すか忘れたな? 可愛い。
「ゃ、手ぇ洗ったらなんか自分の中で集中力的なものが切れたから今日はもういいや」
とてもよく分かる。プラモデルの塗装などをやっている時、母に用事を言い付けられたりなどで手を洗って別のことを終えた後、また再開する気にはあまりなれない。俺だけかと思っていたが、サンもそうらしい。
「そんなぁ……んぁっ! ぁ、やぁっ、くりくりとぴんぴん同時だめっすぅっ! 気持ちっ、きもちぃっ、よしゅぎ……ぁ、あっ、ひっ……!」
左手ではピアスの感触を楽しむため乳首をくりくりと転がすように愛撫し、右手ではローションの滑りを利用してピンッピンッと乳首を弾いて揺らして弄ぶ。左右で違った刺激を与える方が快感は強くなるらしい。
「はっ、ぁ、あぁあっ……! イっちゃうっ、イくっ、イっ……あっ? せ、せんぱい? なんで手ぇ止めるんすかぁっ!」
絶頂の寸前でパッと手を離すとレイは身体をよじって俺のシャツを掴み、俺を揺さぶって不満を訴えた。
「寸止め? 性格悪いなぁ。ちなみに今どこ弄ってたの?」
「乳首」
「へぇ……? 前吸われた時ちょっと気持ちよかったけど、イけるくらいなんだ」
「なかなか難しいけどね。興味あるなら自分で敏感に育てる方法教えるけど、どう?」
「ん~……」
あまり興味はなさそうだな。油絵なんて時間のかかるものを扱っているくせに、すぐに結果が出ないことには好奇心が湧かないのか?
「どう? じゃないっすよぉ! なんで止めちゃうんすか」
「お仕置きプレイしたいんだろ?」
「ぅ……思ってたのと違うっすよぉ、もっといっぱいイかされたり、お尻ちょっと叩かれたり、意地悪なこと言われたり……だと思ってたんすけど」
「レイはそういうのが好きなのか?」
「好きっていうか、想像は……そういうのっした」
過去に元カレとしたお仕置きプレイがそういうものだったのか? とは流石に聞けない。
「……じゃあ、ちょっと体勢変えてくれるか? 、俺の方向いて、膝立ちに……俺の肩とかに掴まって、サンに向かってお尻突き出してみようか」
「こ、こうっすか? ぅー……触らせた後で言うのもなんすけど、今日初めて会った人にお尻見せ付けんのめちゃくちゃ恥ずかしいっす」
「ボク何にも見えてないから安心してよ」
「視線は感じるんすぅ!」
「そうなの? 自然な目線には苦労してるからそう言ってくれると嬉しいよ」
サンはちゃんと話している相手の方に顔を向けたり、見上げたり見下げたりする。生物として決まった挙動でなくサンが意識してやっていることならば、やはりヒトあたりに何か言われているのだろう。大雑把なサンが他人が感じる視線まで気にしているとは考えにくい。
(ヒトさん……美人ですし既婚者萌えもありますが、フタさんにめちゃくちゃしてたりサンさんに色々言い付けたり要求してたり、なーんか嫌な方ですよな)
勝手に想像を膨らませて勝手にヒトを嫌ったり勝手に落ち込んだりしていると、俺の言った通りの体勢になったのに俺からの反応がなかったからかレイが不安そうな顔をして俺を見上げていた。
(おっと、今は三兄弟のことよりもレイどのとのえっちが大事でそ)
日常的に暴力を振るわれ、失態によっては指を折られるような環境にあるフタのことは心配だし助けたくも思ってしまうが、子供の俺には何も出来ない。今回のことで自分の力量と、それを超えることを為そうとした時の対価を知った。俺ももう少し大人になろう、目を瞑ることを覚えて幼い万能感を捨て去ろう。
「んっ、んん……はぁっ、せんぱい」
口が離れ、唾液の橋も切れる。レイはうっとりとした顔で俺を見つめ、俺の腫れた頬を撫でた。
「せんぱぁい……」
後孔の縁に触れているだけの俺の指を入れようとしているのか、レイは可愛らしくヘコヘコと腰を揺らした。
「もう少しほぐそうな」
物欲しそうにヒクつき、ローションを垂らす後孔に指を二本ゆっくりと入れる。温かい肉が中指と薬指をきゅうっと締め付け、奥へと誘う。
「んぁあっ……! ぁ、んっ、せんぱいっ、せん、ぱぁい……」
レイは両腕を俺の首に巻き付けて甘ったるい声を上げた。脇を見せつけるようなポーズだ、真正面から見たい。
「なんかさっきより声が可愛いね」
「俺に甘えてるんだよ、彼氏冥利に尽きる……」
ピンク色の髪が顎や首をくすぐる。このシャンプーの香りは元カレの家のものだろうか、共にサンのシャンプーを借りて同じ匂いに──いや、それでは遅いし物足りない。後でぶっかけよう。
「ひっ、あぁっ……! ひろっ、げるの……んぁっ、あっ……せんぱいっ、もっとくちゅくちゅ……ひぁああっ!? そぉっ、そぉっすぅっ! きもひぃっ、きもちっ、ぃいっ……!」
前立腺の周りを引っ掻くように弄ってくちゅくちゅと音を立ててやる。レイは最初こそ気持ちいいと口に出して甘えていたけれど、次第に焦らされていることに気付いてねだり始めた。
「ひぁっ、あっ……! んっ、んんぅっ……しぇんぱいっ、いじわる嫌っす、ちゃんと触って欲しいっすぅっ!」
「レイは前立腺そこまで好きじゃないじゃないか……それに、お仕置きしてって言ってただろ」
「そ、それはまた今度って、サンさんへの見せプ優先ってぇっ」
「見るなら自然で相手を思いやったセックスがいいよな、サン」
「そうだね、人体の構造を授業されてる訳でもないんだし……まぁさっきのはそれに近かったけど。あれ以上は指が届かないからボクはもう触らないし、いつも通りにヤってるの見学させて」
ローションが届かなかったのか、手前に流れてしまったのか、指を根元まで入れて指先が触れる位置は湿っている程度だった。ローションたっぷりのぬるぬるした穴もいいが、このくらいの湿り具合もイイ。腸壁の本来の触感がよく分かる。
「すごく吸い付いてくる……よほど欲しいものがあるみたいだな?」
「さっきも、言ったじゃないっすかぁっ……! せんぱいのっ、んっ、せんぱいのぉっ……入れてくださいっすぅ……せんぱいだって、入れたいくせにっ」
腰をぐりんぐりんと回し、尻肉でズボン越しの俺の陰茎を器用に扱く。
「ねぇ、せんぱぁい……ひぁんっ! んっ……せんぱい」
甘えた声でねだる彼の後孔から指を抜くと、本番が始まると思ったのか彼は嬉しそうに微笑んだ。俺はローションまみれになった右手と乾いたままの左手で彼の乳首をつまんだ。
「んひゃんっ!? んぁっ、せんぱっ……? せっくす、はぁっ?」
「もう少し……」
「なんっ、でぇっ! もぉお腹の奥痛いんすよぉっ? 俺ぇっ、サンさんだって、ひぁっ、にゅるにゅる気持ち……ぁっ、サンさん、サンさんだって、早く見学終わらせてっ、絵再開したいっすよねっ?」
一瞬ローションを乳首に塗り込まれて弄られる快感に持っていかれて何を話すか忘れたな? 可愛い。
「ゃ、手ぇ洗ったらなんか自分の中で集中力的なものが切れたから今日はもういいや」
とてもよく分かる。プラモデルの塗装などをやっている時、母に用事を言い付けられたりなどで手を洗って別のことを終えた後、また再開する気にはあまりなれない。俺だけかと思っていたが、サンもそうらしい。
「そんなぁ……んぁっ! ぁ、やぁっ、くりくりとぴんぴん同時だめっすぅっ! 気持ちっ、きもちぃっ、よしゅぎ……ぁ、あっ、ひっ……!」
左手ではピアスの感触を楽しむため乳首をくりくりと転がすように愛撫し、右手ではローションの滑りを利用してピンッピンッと乳首を弾いて揺らして弄ぶ。左右で違った刺激を与える方が快感は強くなるらしい。
「はっ、ぁ、あぁあっ……! イっちゃうっ、イくっ、イっ……あっ? せ、せんぱい? なんで手ぇ止めるんすかぁっ!」
絶頂の寸前でパッと手を離すとレイは身体をよじって俺のシャツを掴み、俺を揺さぶって不満を訴えた。
「寸止め? 性格悪いなぁ。ちなみに今どこ弄ってたの?」
「乳首」
「へぇ……? 前吸われた時ちょっと気持ちよかったけど、イけるくらいなんだ」
「なかなか難しいけどね。興味あるなら自分で敏感に育てる方法教えるけど、どう?」
「ん~……」
あまり興味はなさそうだな。油絵なんて時間のかかるものを扱っているくせに、すぐに結果が出ないことには好奇心が湧かないのか?
「どう? じゃないっすよぉ! なんで止めちゃうんすか」
「お仕置きプレイしたいんだろ?」
「ぅ……思ってたのと違うっすよぉ、もっといっぱいイかされたり、お尻ちょっと叩かれたり、意地悪なこと言われたり……だと思ってたんすけど」
「レイはそういうのが好きなのか?」
「好きっていうか、想像は……そういうのっした」
過去に元カレとしたお仕置きプレイがそういうものだったのか? とは流石に聞けない。
「……じゃあ、ちょっと体勢変えてくれるか? 、俺の方向いて、膝立ちに……俺の肩とかに掴まって、サンに向かってお尻突き出してみようか」
「こ、こうっすか? ぅー……触らせた後で言うのもなんすけど、今日初めて会った人にお尻見せ付けんのめちゃくちゃ恥ずかしいっす」
「ボク何にも見えてないから安心してよ」
「視線は感じるんすぅ!」
「そうなの? 自然な目線には苦労してるからそう言ってくれると嬉しいよ」
サンはちゃんと話している相手の方に顔を向けたり、見上げたり見下げたりする。生物として決まった挙動でなくサンが意識してやっていることならば、やはりヒトあたりに何か言われているのだろう。大雑把なサンが他人が感じる視線まで気にしているとは考えにくい。
(ヒトさん……美人ですし既婚者萌えもありますが、フタさんにめちゃくちゃしてたりサンさんに色々言い付けたり要求してたり、なーんか嫌な方ですよな)
勝手に想像を膨らませて勝手にヒトを嫌ったり勝手に落ち込んだりしていると、俺の言った通りの体勢になったのに俺からの反応がなかったからかレイが不安そうな顔をして俺を見上げていた。
(おっと、今は三兄弟のことよりもレイどのとのえっちが大事でそ)
日常的に暴力を振るわれ、失態によっては指を折られるような環境にあるフタのことは心配だし助けたくも思ってしまうが、子供の俺には何も出来ない。今回のことで自分の力量と、それを超えることを為そうとした時の対価を知った。俺ももう少し大人になろう、目を瞑ることを覚えて幼い万能感を捨て去ろう。
0
お気に入りに追加
1,220
あなたにおすすめの小説
アダルトショップでオナホになった俺
ミヒロ
BL
初めて同士の長年の交際をしていた彼氏と喧嘩別れした弘樹。
覚えてしまった快楽に負け、彼女へのプレゼントというていで、と自分を慰める為にアダルトショップに行ったものの。
バイブやローションの品定めしていた弘樹自身が客や後には店員にオナホになる話し。
※表紙イラスト as-AIart- 様(素敵なイラストありがとうございます!)
クラスのボッチくんな僕が風邪をひいたら急激なモテ期が到来した件について。
とうふ
BL
題名そのままです。
クラスでボッチ陰キャな僕が風邪をひいた。友達もいないから、誰も心配してくれない。静かな部屋で落ち込んでいたが...モテ期の到来!?いつも無視してたクラスの人が、先生が、先輩が、部屋に押しかけてきた!あの、僕風邪なんですけど。
変態村♂〜俺、やられます!〜
ゆきみまんじゅう
BL
地図から消えた村。
そこに肝試しに行った翔馬たち男3人。
暗闇から聞こえる不気味な足音、遠くから聞こえる笑い声。
必死に逃げる翔馬たちを救った村人に案内され、ある村へたどり着く。
その村は男しかおらず、翔馬たちが異変に気づく頃には、すでに囚われの身になってしまう。
果たして翔馬たちは、抱かれてしまう前に、村から脱出できるのだろうか?
食事届いたけど配達員のほうを食べました
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
なぜ自転車に乗る人はピチピチのエロい服を着ているのか?
そう思っていたところに、食事を届けにきたデリバリー配達員の男子大学生がピチピチのサイクルウェアを着ていた。イケメンな上に筋肉質でエロかったので、追加料金を払って、メシではなく彼を食べることにした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる