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顔が見たいな
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初めのうちは余裕そうに赤ちゃん言葉で俺を可愛がりながら俺の陰茎を扱いていたサンだったが、次第に口数が減り、代わりに呼吸が荒くなっていった。
大きさは控えめなものの、しっかりと硬く膨らんだ乳首は舌と指で転がすには十分なサイズだ。飴玉を舌の上で弄ぶように、ダイヤルを回すように、優しく刺激を与え続ける。
俺は口を使っているから話せないし、サンもすっかり黙ってしまったので、部屋に響くのは俺が乳首をしゃぶる音とサンが俺の陰茎を扱く音……どちらも興奮を煽る水音だ。
「……っ、はぁ……サン、サンっ、もう出そう」
サンの乳首から口を離し、そう告げた。酷く久しぶりに声を出した気がする。サンからの返事はなかったが陰茎を握る手の力がほんの少し強くなった。
「くっ……! ふぅ……」
大きな手に力強く扱かれて勢いよく発射された精液は俺自身の腹とサンの髪にかかった。サンはメッシュの他に出来た白いアクセントに気付かず、手のひらについた先走りの汁と精液を俺の太腿で拭い、にっこりと微笑んだ。
「いっぱい出たかな?」
「うん……すごく気持ちよかった」
サンの右乳首を弄っていた左手をぐっぱっと動かす。もっと揉めばよかったと刺青が入った逞しい胸を眺めながら思う。
「どこにどれくらい飛んだとか分かんないから自分で拭いてね、ティッシュは……」
サンは俺をひょいっと持ち上げて自身の膝から下ろすとベッド脇のサイドテーブルを撫でた。サイドテーブルには何も乗っていない。
「……あれ? あ、そっか、今朝使い切って……予備……予備」
ベッドを降りて真っ直ぐにクローゼットを開き、いくつも積まれたティッシュボックスの一つを持って帰ってくる。
「はい」
「ありがとう」
手探りな様子なんて全くない、物の位置を完璧に覚えているのだろう。たとえば俺が今突然目隠しをされたら日常生活を送ることすら困難になるだろうけれど、サンは不便そうな素振りなんて見せない。サンにとっては当然の日常だし、生まれつきだそうだから慣れているのだろうが、どうにも感心してしまう。
(よく何も見えてないのにこんなスタスタ歩いてパッと物取れますなぁ……とか思っちゃうのよくないんでしょうか、無意識に下に見てるとかそういう感じに伝わりますぅ? そういうのじゃないんですけどな……まぁ念のため口に出すのはやめておきましょうか)
サンが世界をどう感じているのかは気になるが、単なる好奇心で人の身体的特徴に言及するのはどうかと賢者タイムの頭で考えながら腹に零した精液を拭く。
「……あっ、サン、サンの髪にもちょっとついちゃってるから拭かせてくれる?」
「えっ、ついちゃった? 水月にケアしてもらったばっかなのに……やっぱ長いと不便だなぁ」
「いつでも何回でもやるよ」
ツヤツヤの美しい黒髪を汚した白濁液を拭いながら、髪コキをしてくれるという約束を思い出してニヤニヤ笑う。
(綺麗なものは汚したくなるという気持ち、分かりますな。綺麗なものは綺麗なまま置いておきたいと……汚してしまった罪悪感もありますぞ、これが芸術家の心……!?)
サンの言葉を下ネタっぽい噛み砕き方をしてしまった。
「拭けた? ありがとう」
「うん、あの……サンがしたいことって何?」
「アンタの可愛い顔が見たいんだ。イく時の顔が見たい、両手で感じていたいから……ボクがいつも使ってるオナホ貸したげるから、それでしてくれる?」
「……えっと、サンにオナニーするとこ見せろってこと?」
「そ」
見せオナニーだって? 結構な特殊プレイじゃないか、髪コキや授乳手コキで引かれたのが納得いかない。
「ダメ?」
「ゃ、もちろんいいよ。サンの使ってるオナホちょっと気になるし」
「よかった。今すぐでいい? まだ勃つ?」
「余裕余裕」
「流石、彼氏十二人。絶倫だね」
俺を閉じ込めてしまうところからはサンの独占欲の強さが伺える気がするが、彼の話を聞く限りでは独占欲と言うよりは寂しがりだからというか、恋心が暴走しているだけというか……他の彼氏達に嫉妬するタイプではないのかもしれない、ならば安心して会わせられる。
「はいこれ、イチオシ」
ティッシュを置いたサイドテーブルの引き出しの中に入れてあったオナホが渡された、ピンク色でぷにぷにとした一般的な見た目にローションを注ぎ、軽く指でほじる。
「うわ、気持ちよさそ……」
「気持ちいい顔見せてね。ふふっ、楽しみ、水月どんな顔してるのかな」
サンは座っている俺の背後に座り、両手で俺の顔を包んだ。そうか、目で見ている訳じゃないから真正面に居る必要はないのか。
(ちょっと気楽……でも見られながら自慰をするという羞恥プレイ的には真正面で眺めて欲しかった気もしないでもないでもないでもないでそ)
何日前かは知らないが、サンが突っ込んだことのある穴、サン愛用のオナホ、サンの陰茎と間接キス……なんてぐるぐる考えながら挿入していく。
「おぉぉ……ナカ洗濯板みたいになってる、でこぼこ、うわ奥つぶつぶ……ぅ、わっ、一番奥すごいな、ぢゅうぢゅう吸われる」
オナホの感想を呟きながら顔全体を大きく逞しく骨張った手で撫で回される。
「気持ちよさそうな顔……イイね、水月は表情がよく変わるから見る甲斐がある。緩んで、強ばって……? 抜き挿しに合わせて結構変わるものだね」
背後から回されている大人の男の手。髪に伝わる規則的な呼吸。
「サンっ……結構、キツめのが好きなんだ?」
「あぁ、ほらボクって好きなもの最近までなかっただろ? いわゆるオカズがなくてさ、でも溜まるもんは溜まるし、刺激だけでイかなきゃなんないから強めのになるんだよね。ハードタイプのオナホは嫌い?」
「ゃ、好き……どっちも、好き。サン……サンに撫でられてたら、もう……」
「ボクに触られて興奮してるの? あぁもう可愛い……絶対離したくない」
「サン……ひゃっ!?」
ちゅうっとうなじに吸い付かれ、驚きから甲高い声を上げてしまった。サンはまた「可愛い」「可愛い」と嬉しそうに言って俺を照れさせた。
大きさは控えめなものの、しっかりと硬く膨らんだ乳首は舌と指で転がすには十分なサイズだ。飴玉を舌の上で弄ぶように、ダイヤルを回すように、優しく刺激を与え続ける。
俺は口を使っているから話せないし、サンもすっかり黙ってしまったので、部屋に響くのは俺が乳首をしゃぶる音とサンが俺の陰茎を扱く音……どちらも興奮を煽る水音だ。
「……っ、はぁ……サン、サンっ、もう出そう」
サンの乳首から口を離し、そう告げた。酷く久しぶりに声を出した気がする。サンからの返事はなかったが陰茎を握る手の力がほんの少し強くなった。
「くっ……! ふぅ……」
大きな手に力強く扱かれて勢いよく発射された精液は俺自身の腹とサンの髪にかかった。サンはメッシュの他に出来た白いアクセントに気付かず、手のひらについた先走りの汁と精液を俺の太腿で拭い、にっこりと微笑んだ。
「いっぱい出たかな?」
「うん……すごく気持ちよかった」
サンの右乳首を弄っていた左手をぐっぱっと動かす。もっと揉めばよかったと刺青が入った逞しい胸を眺めながら思う。
「どこにどれくらい飛んだとか分かんないから自分で拭いてね、ティッシュは……」
サンは俺をひょいっと持ち上げて自身の膝から下ろすとベッド脇のサイドテーブルを撫でた。サイドテーブルには何も乗っていない。
「……あれ? あ、そっか、今朝使い切って……予備……予備」
ベッドを降りて真っ直ぐにクローゼットを開き、いくつも積まれたティッシュボックスの一つを持って帰ってくる。
「はい」
「ありがとう」
手探りな様子なんて全くない、物の位置を完璧に覚えているのだろう。たとえば俺が今突然目隠しをされたら日常生活を送ることすら困難になるだろうけれど、サンは不便そうな素振りなんて見せない。サンにとっては当然の日常だし、生まれつきだそうだから慣れているのだろうが、どうにも感心してしまう。
(よく何も見えてないのにこんなスタスタ歩いてパッと物取れますなぁ……とか思っちゃうのよくないんでしょうか、無意識に下に見てるとかそういう感じに伝わりますぅ? そういうのじゃないんですけどな……まぁ念のため口に出すのはやめておきましょうか)
サンが世界をどう感じているのかは気になるが、単なる好奇心で人の身体的特徴に言及するのはどうかと賢者タイムの頭で考えながら腹に零した精液を拭く。
「……あっ、サン、サンの髪にもちょっとついちゃってるから拭かせてくれる?」
「えっ、ついちゃった? 水月にケアしてもらったばっかなのに……やっぱ長いと不便だなぁ」
「いつでも何回でもやるよ」
ツヤツヤの美しい黒髪を汚した白濁液を拭いながら、髪コキをしてくれるという約束を思い出してニヤニヤ笑う。
(綺麗なものは汚したくなるという気持ち、分かりますな。綺麗なものは綺麗なまま置いておきたいと……汚してしまった罪悪感もありますぞ、これが芸術家の心……!?)
サンの言葉を下ネタっぽい噛み砕き方をしてしまった。
「拭けた? ありがとう」
「うん、あの……サンがしたいことって何?」
「アンタの可愛い顔が見たいんだ。イく時の顔が見たい、両手で感じていたいから……ボクがいつも使ってるオナホ貸したげるから、それでしてくれる?」
「……えっと、サンにオナニーするとこ見せろってこと?」
「そ」
見せオナニーだって? 結構な特殊プレイじゃないか、髪コキや授乳手コキで引かれたのが納得いかない。
「ダメ?」
「ゃ、もちろんいいよ。サンの使ってるオナホちょっと気になるし」
「よかった。今すぐでいい? まだ勃つ?」
「余裕余裕」
「流石、彼氏十二人。絶倫だね」
俺を閉じ込めてしまうところからはサンの独占欲の強さが伺える気がするが、彼の話を聞く限りでは独占欲と言うよりは寂しがりだからというか、恋心が暴走しているだけというか……他の彼氏達に嫉妬するタイプではないのかもしれない、ならば安心して会わせられる。
「はいこれ、イチオシ」
ティッシュを置いたサイドテーブルの引き出しの中に入れてあったオナホが渡された、ピンク色でぷにぷにとした一般的な見た目にローションを注ぎ、軽く指でほじる。
「うわ、気持ちよさそ……」
「気持ちいい顔見せてね。ふふっ、楽しみ、水月どんな顔してるのかな」
サンは座っている俺の背後に座り、両手で俺の顔を包んだ。そうか、目で見ている訳じゃないから真正面に居る必要はないのか。
(ちょっと気楽……でも見られながら自慰をするという羞恥プレイ的には真正面で眺めて欲しかった気もしないでもないでもないでもないでそ)
何日前かは知らないが、サンが突っ込んだことのある穴、サン愛用のオナホ、サンの陰茎と間接キス……なんてぐるぐる考えながら挿入していく。
「おぉぉ……ナカ洗濯板みたいになってる、でこぼこ、うわ奥つぶつぶ……ぅ、わっ、一番奥すごいな、ぢゅうぢゅう吸われる」
オナホの感想を呟きながら顔全体を大きく逞しく骨張った手で撫で回される。
「気持ちよさそうな顔……イイね、水月は表情がよく変わるから見る甲斐がある。緩んで、強ばって……? 抜き挿しに合わせて結構変わるものだね」
背後から回されている大人の男の手。髪に伝わる規則的な呼吸。
「サンっ……結構、キツめのが好きなんだ?」
「あぁ、ほらボクって好きなもの最近までなかっただろ? いわゆるオカズがなくてさ、でも溜まるもんは溜まるし、刺激だけでイかなきゃなんないから強めのになるんだよね。ハードタイプのオナホは嫌い?」
「ゃ、好き……どっちも、好き。サン……サンに撫でられてたら、もう……」
「ボクに触られて興奮してるの? あぁもう可愛い……絶対離したくない」
「サン……ひゃっ!?」
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