冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

ムーン

文字の大きさ
上 下
779 / 2,032

顔が見たいな

しおりを挟む
初めのうちは余裕そうに赤ちゃん言葉で俺を可愛がりながら俺の陰茎を扱いていたサンだったが、次第に口数が減り、代わりに呼吸が荒くなっていった。

大きさは控えめなものの、しっかりと硬く膨らんだ乳首は舌と指で転がすには十分なサイズだ。飴玉を舌の上で弄ぶように、ダイヤルを回すように、優しく刺激を与え続ける。

俺は口を使っているから話せないし、サンもすっかり黙ってしまったので、部屋に響くのは俺が乳首をしゃぶる音とサンが俺の陰茎を扱く音……どちらも興奮を煽る水音だ。

「……っ、はぁ……サン、サンっ、もう出そう」

サンの乳首から口を離し、そう告げた。酷く久しぶりに声を出した気がする。サンからの返事はなかったが陰茎を握る手の力がほんの少し強くなった。

「くっ……! ふぅ……」

大きな手に力強く扱かれて勢いよく発射された精液は俺自身の腹とサンの髪にかかった。サンはメッシュの他に出来た白いアクセントに気付かず、手のひらについた先走りの汁と精液を俺の太腿で拭い、にっこりと微笑んだ。

「いっぱい出たかな?」

「うん……すごく気持ちよかった」

サンの右乳首を弄っていた左手をぐっぱっと動かす。もっと揉めばよかったと刺青が入った逞しい胸を眺めながら思う。

「どこにどれくらい飛んだとか分かんないから自分で拭いてね、ティッシュは……」

サンは俺をひょいっと持ち上げて自身の膝から下ろすとベッド脇のサイドテーブルを撫でた。サイドテーブルには何も乗っていない。

「……あれ? あ、そっか、今朝使い切って……予備……予備」

ベッドを降りて真っ直ぐにクローゼットを開き、いくつも積まれたティッシュボックスの一つを持って帰ってくる。

「はい」

「ありがとう」

手探りな様子なんて全くない、物の位置を完璧に覚えているのだろう。たとえば俺が今突然目隠しをされたら日常生活を送ることすら困難になるだろうけれど、サンは不便そうな素振りなんて見せない。サンにとっては当然の日常だし、生まれつきだそうだから慣れているのだろうが、どうにも感心してしまう。

(よく何も見えてないのにこんなスタスタ歩いてパッと物取れますなぁ……とか思っちゃうのよくないんでしょうか、無意識に下に見てるとかそういう感じに伝わりますぅ? そういうのじゃないんですけどな……まぁ念のため口に出すのはやめておきましょうか)

サンが世界をどう感じているのかは気になるが、単なる好奇心で人の身体的特徴に言及するのはどうかと賢者タイムの頭で考えながら腹に零した精液を拭く。

「……あっ、サン、サンの髪にもちょっとついちゃってるから拭かせてくれる?」

「えっ、ついちゃった? 水月にケアしてもらったばっかなのに……やっぱ長いと不便だなぁ」

「いつでも何回でもやるよ」

ツヤツヤの美しい黒髪を汚した白濁液を拭いながら、髪コキをしてくれるという約束を思い出してニヤニヤ笑う。

(綺麗なものは汚したくなるという気持ち、分かりますな。綺麗なものは綺麗なまま置いておきたいと……汚してしまった罪悪感もありますぞ、これが芸術家の心……!?)

サンの言葉を下ネタっぽい噛み砕き方をしてしまった。

「拭けた? ありがとう」

「うん、あの……サンがしたいことって何?」

「アンタの可愛い顔が見たいんだ。イく時の顔が見たい、両手で感じていたいから……ボクがいつも使ってるオナホ貸したげるから、それでしてくれる?」

「……えっと、サンにオナニーするとこ見せろってこと?」

「そ」

見せオナニーだって? 結構な特殊プレイじゃないか、髪コキや授乳手コキで引かれたのが納得いかない。

「ダメ?」

「ゃ、もちろんいいよ。サンの使ってるオナホちょっと気になるし」

「よかった。今すぐでいい? まだ勃つ?」

「余裕余裕」

「流石、彼氏十二人。絶倫だね」

俺を閉じ込めてしまうところからはサンの独占欲の強さが伺える気がするが、彼の話を聞く限りでは独占欲と言うよりは寂しがりだからというか、恋心が暴走しているだけというか……他の彼氏達に嫉妬するタイプではないのかもしれない、ならば安心して会わせられる。

「はいこれ、イチオシ」

ティッシュを置いたサイドテーブルの引き出しの中に入れてあったオナホが渡された、ピンク色でぷにぷにとした一般的な見た目にローションを注ぎ、軽く指でほじる。

「うわ、気持ちよさそ……」

「気持ちいい顔見せてね。ふふっ、楽しみ、水月どんな顔してるのかな」

サンは座っている俺の背後に座り、両手で俺の顔を包んだ。そうか、目で見ている訳じゃないから真正面に居る必要はないのか。

(ちょっと気楽……でも見られながら自慰をするという羞恥プレイ的には真正面で眺めて欲しかった気もしないでもないでもないでもないでそ)

何日前かは知らないが、サンが突っ込んだことのある穴、サン愛用のオナホ、サンの陰茎と間接キス……なんてぐるぐる考えながら挿入していく。

「おぉぉ……ナカ洗濯板みたいになってる、でこぼこ、うわ奥つぶつぶ……ぅ、わっ、一番奥すごいな、ぢゅうぢゅう吸われる」

オナホの感想を呟きながら顔全体を大きく逞しく骨張った手で撫で回される。

「気持ちよさそうな顔……イイね、水月は表情がよく変わるから見る甲斐がある。緩んで、強ばって……? 抜き挿しに合わせて結構変わるものだね」

背後から回されている大人の男の手。髪に伝わる規則的な呼吸。

「サンっ……結構、キツめのが好きなんだ?」

「あぁ、ほらボクって好きなもの最近までなかっただろ? いわゆるオカズがなくてさ、でも溜まるもんは溜まるし、刺激だけでイかなきゃなんないから強めのになるんだよね。ハードタイプのオナホは嫌い?」

「ゃ、好き……どっちも、好き。サン……サンに撫でられてたら、もう……」

「ボクに触られて興奮してるの? あぁもう可愛い……絶対離したくない」

「サン……ひゃっ!?」

ちゅうっとうなじに吸い付かれ、驚きから甲高い声を上げてしまった。サンはまた「可愛い」「可愛い」と嬉しそうに言って俺を照れさせた。
しおりを挟む
感想 458

あなたにおすすめの小説

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

別れようと彼氏に言ったら泣いて懇願された挙げ句めっちゃ尽くされた

翡翠飾
BL
「い、いやだ、いや……。捨てないでっ、お願いぃ……。な、何でも!何でもするっ!金なら出すしっ、えっと、あ、ぱ、パシリになるから!」 そう言って涙を流しながら足元にすがり付くαである彼氏、霜月慧弥。ノリで告白されノリで了承したこの付き合いに、βである榊原伊織は頃合いかと別れを切り出したが、慧弥は何故か未練があるらしい。 チャライケメンα(尽くし体質)×物静かβ(尽くされ体質)の話。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。

小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。 そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。 先輩×後輩 攻略キャラ×当て馬キャラ 総受けではありません。 嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。 ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。 だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。 え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。 でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!! ……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。 本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。 こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

処理中です...