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アイドルとお風呂

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試行回数のなせる技か、後孔が敏感に育った証拠か、四十二問目にしてついにカミアは三回連続正解を成し遂げた。

「おめでとうカミア!」

奇妙な達成感のままに俺は手を叩いてカミアを褒めた。ローションや腸液でいやらしく汚れたアナルパールを床に置いてゴトッという音にその硬さと重さを実感し、そんなものが今まで入っていたカミアの穴を眺めた。

「……っ、う……ぁ? おわ、りっ?」

ぽっかりと開いたまま痙攣し、内部の鮮やかな内臓の色を俺に見せてくれている。身体の内部の色を見るとウッとなってしまって性器などの観察は嫌いだという方も結構な数居るそうだが、俺にはその感覚は全く分からない。中身感のある色や粘膜っぽさ、細い血管が見えるのが大好きだ。

「あぁ、アナルパールを使った意地悪はもう終わりだ。お茶飲むか、ちょっと待ってろよ」

氷を浮かべた麦茶を用意し、透明のグラスの縁をカミアの唇に押し付けるも、上手く飲めないようで麦茶が少しも減らない。

「カミア、口開けろ」

俺は一口分の麦茶を口に含み、カミアと唇を重ね、舌すらもぐったりとして動かないカミアの内側へと麦茶を流し込んだ。

「んっ……ん、ん…………みぃくん、もっとぉ」

「はいはい、自分で飲めそうなもんだけどな」

コップの中身がなくなるまで何度も何度も口移しで麦茶を飲ませた。

「……っ、はぁ……」

「落ち着いたか?」

「うん……息は、そこそこ」

カミアは淑女のように足を閉じ、左手を腹に当てている。

「じゃ、シよっか。この玩具の直径は俺よりちょい小さいけど、まぁこんなもんなら大丈夫、裂けたりしないよ」

「……何するの?」

「何って、セックスだよ。したいんだろ? 俺もしたい」

ソファの背もたれを掴み、カミアの太腿の横に片膝をつき、陰茎を突き出す。濡れた陰茎がカミアの肌に触れ、更に興奮が高まる。

「さっきの玩具よりずっと気持ちいいぞ」

「えっ」

「初めてはやっぱり正常位がいいか? 俺がしっかりリードするから何も心配しなくていいよ。ほら……」

「やっ、やだっ!」

カミアの腕をそっと掴むと、彼は過剰なほど強く俺の手を振り払った。

「今お尻ジンジンしてるのっ、お腹もビクビク止まらなくて怖いし……まだ気持ちいいの続いてるのっ、もう気持ちいいのいらない、これ以上されたら僕ほんとにどうにかなっちゃう……ごめんなさい、セックス……したいって言ったの僕だけど、したかったけど……今日は、無理。また今度にしよ……?」

「……分かった。ごめんな、やり過ぎたよ……」

今思えば泣いて嫌がっているのにやめなかったなんて異常だ、カミアの泣き顔をもっと見たいと思っていたなんて……いや、今でも思っている。カミアが冷静に話してくれているから引っ張られて理性が強くなっているだけで、カミアを抱いてまた泣かせてやりたいと思ってしまっている。

「ううんっ、僕いじわるされるの好きだし、大丈夫」

「そんなレベルじゃなかっただろ? ギャン泣きしちゃってさ」

「ううん、あの意地悪さとしつこさ、お兄ちゃんを思い出しちゃった。思い返すと懐かしい気持ちになるし、最中も幸せは幸せだったんだよ。お兄ちゃん、僕が泣いて嫌がってもイタズラやめなくてさ、お父さんとお母さんに怒られて……でも僕はやだって泣いて逃げるの結構好きでさ、お兄ちゃん怒らないでって、また遊びたいって、また泣かせてってさ…………えへへ、みぃくん……僕今日はもうお尻限界だから、今度会う時はまたいっぱい虐めてねっ☆」

泣かされるのが好きなんて、カミアも結構なマゾヒストなんじゃないか? リュウは痛みを求める肉体的なMだが、カミアは痛いのは嫌そうだから精神的なMということになるのかな?

「……あんだけ泣かされといて次も似たようなことして欲しいのか?」

「うん……次は、最初っからみぃくんのおちんちんでがいいなぁ……頑張って入れやすいようにしておくからさ」

「恋愛経験ゼロの処女のくせに随分変態だな」

「もー、いじわるー……ふふふ、ねぇみぃくん、一緒にお風呂入ろっ? 立たせて? カミアのお願い☆」

「あぁ」

アイドルのウインク付きおねだりに逆らえる人間が居るなら会ってみたい。逆らえないですと意見を変えるまで粘着してやる。

「あっ、やば……足、力入んないっ……振動、お腹に来るし……」

「しばらく湯船で休むか?」

「うん……お湯に浸かるの何週間ぶりかなぁ、最近シャワーだけだったんだよね」

公衆浴場でもないのだしとカミアの腹周りをドロドロに汚した精液は軽く流すだけにし、早めにカミアを湯に浸けた。身体が資本のアイドルが身体を冷やしてはいけない。

「カミア」

「ん~?」

「抜くから腋見せてくれ」

「わ、腋……?」

湯の温もりを堪能していたカミアは困惑しながらも片腕を上げ、肘を曲げてうなじ辺りに手を揺らし、完璧な腋の見せつけを行った。

「最高っ……! はぁ、アイドルの腋見ながらシコるなんて贅沢、たまらん、いいの出る。アイドルやってる美少年遠隔孕ませ確実の濃いの出るっ……」

「……ちょっと気持ち悪いなぁー」

「蔑みですらない冷め萎え困惑顔いただきましたぁヒィアッ! ふぅ……カミア、さっき話してたことなんだけどさ」

「急にテンション戻るじゃん……同じ男として賢者タイムに理解はあるよ? でもね? ちょっとね? 本当にちょっとだけね? 引く」

射精の時にうるさい男はモテない、この大原則を忘れていた。挽回しなければ。

「俺は今の大人しすぎるカンナしか知らないからさ、カミア時代のカンナって言うか……弟泣かすほどのイタズラするって思えないんだけど、具体的にどんな感じだったんだ?」

男の色気が出ているだろうポーズや動きを意識しつつ身体を洗いながら、会話の種として先程抱いた疑問を掘り出した。

「僕が泣き虫だったってのもあるよ」

「まぁ、小さい頃だしな。みんな泣き虫だよ」

「うつ伏せになってたらお尻に座られて足掴まれて足の裏めちゃくちゃくすぐられたり、麦茶って言って緑茶渡してきたり、ゴキブリのオモチャ投げてきたり、顔にラクガキしたり、スポンジの剣でぽこぽこ叩いてきたり……えへへっ、お兄ちゃんが構ってくれるの嬉しかったなぁ」

「そこそこクソガキだったんだなカンナ……」

「大人しくなっちゃったのは残念だけど、あのお兄ちゃんを水月くんが知らないってのは優越感あるなぁ」

「羨ましいよ」

双子の兄に虐められても歪まず育ち、兄が大好き、そう言葉で説明する必要のない幸せそうな笑顔に釣られて俺も笑った。
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