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厄介な被虐欲
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四つん這いになったリュウの腰を強く掴み、激しく腰を振る。結腸口手前まで押し込めばもっともっとと奥へと誘うようにうねり、抜けば行かないでと縋るように吸い付く。
「ひぁっ……ぁゔっ! ぅ、ぁ、んんぅっ! ふぐっ、んっ、ゔあっ、あぁああっ!」
床や机に擦り付けて自慰をする時の要領で、リュウの穴の腹側に陰茎の裏側をごりゅごりゅと擦り付ける。何故か? 単純な理由だ、前立腺は腹側にある。
「ひっ、ゔっ! イぐぅっ! イっ、ぐ、ひぃいっ!?」
前立腺を、精嚢を、身体の内側から強く押す。そうすれば簡単に射精させられる。俺の律動に合わせてぴゅっぴゅっと情けなく精液を吹き出す様を見るため、俺は脇腹が痛むほど身体を曲げて覗き込んでいた。今リュウが振り返ったら嫌だな、変な姿は見られたくない。
「んっ、くっ、ぅゔぅっ! ふっ、イった、もぉイったてぇっ! そんな突かんでっ、んっ、ぁああっ!?」
「はぁー……お前の穴とろっとろだな。アキは随分念入りにほじくってくれたみたいだなぁ?」
「んひぃっ! ぃ、ひっ、ぁあぁっ! 無理矢理っ、出しゃせられるぅっ! ぅあっ、ぁあんっ! ちんこばぐるぅゔっ!」
「バグれバグれ、どーせ使わねぇんだから」
「いややぁっ! ぢゅがゔぅっ!」
最奥までは入らず前立腺責めに重きを置いてみたが、十分前後不覚になってくれた。幼児退行しているような甘えた台詞はレアだ、可愛い、永久保存版だな、後でテディベアの録画を確認しなければ。
「使わねぇよっ! ほらっ、もうとっくに……漏らすしか出来てねぇだろっ!」
亀頭で前立腺を強く殴りつける。
「んゃあぁっ!? ぁひっ、ぃあぁっ! 使ゔぅっ……ぢゅがぅもんっ、つがゔぅ……」
「なんだよ浮気でもして俺にお仕置きさせる気か?」
一旦腰を止めて体勢を整える。脇腹が痛くなってしまった。陰茎への執着が見られるから手で責めてやろうか、そうなると腰の固定は……両肘で挟むだけで十分かな?
「……っ、ふ……ふぅっ……みづぎ……みつき、水月にぃ……勃ててるもん、ぶっ叩いて……欲しぃ、ねん。せやから……そん時まで壊さんで欲しい、まともなもん手ぇで叩き壊すか足で踏み潰すかして欲しいねん……バグって壊れたもん潰されてもおもろない……」
性器や手足を潰されたがるのってマゾヒストの一言で片付けていいのかな、受診とかさせるべき?
「…………安心しろよ、残念ながら前立腺小突いてイかせても勃ち悪くなったりしねぇからよ。扱いてねぇから不安になるのは分かるが、前立腺責めでの射精はまだオスイキの範疇なんだよ」
「……そぉなん、よかったわぁ」
今から責める予定の直腸と結腸の境目を責め、内臓を揺さぶってやるとじわじわ男性機能が衰えていくとの噂もあるが──レイがいい例──教えてやったら結腸責めの時に泣くかな? 悦ぶかな? 潰されたいのは本気のようだから言わない方が悦びが大きいのかな。Mは難しい。
「…………ええ子や思うし、仲良ぉは出来んねんけどな」
突然何の話だ? まだ腰止めといた方がいいのか? 迷う俺の耳に扉の開閉音が聞こえた。
《素股最高だったぜスェカーチカぁ~》
《うるさい……》
アキとセイカだ、シャワーを終えたらしい。
「鳴雷、俺らお前の部屋で寝るから。ま、ごゆっくり」
「ぁ、うん……」
テディベアを拾うセイカの隣で手を振るアキに手を振り返す。セックス中に手を振る経験なんて、ほとんどの人間がしていないだろうな。
「やっぱ手足ないん見てると羨ましなってなぁ……」
部屋を出ようとしていたセイカの足が止まる。連続絶頂直後のリュウは二人が部屋に戻ったことに気付けていないようだ、
「どんなんやったんやろ、手足取れるって……どんなんなんやろ、どんだけ痛いんやろ、味わいたいわぁ……幻肢痛もあんねんやんな、ええなぁ……」
「リュ、リュウ……ちょっと」
「せーかは痛いん好きちゃうんやからこんなん言うたあかん分かってんねんけどなぁ? 水月ぃ、聞いてや、水月だけやん、聞いて……ほんで受け入れて」
やっぱりリュウはセイカ本人が居ることに気付いていない。
「痛いん好きやねん、苦しいん好きやねん、動かれへんようされんのもええねん。昔っからそうやねん、はなっからイカれてもうてんねん、しゃあないねん」
涙声でもないのにリュウが泣いているような気がする。
「嬲り殺しにされてどっか裏路地のゴミ箱にでも突っ込まれたかってん……水月に会うて、惚れてもうてから、水月に両手両足と感覚器官全部潰されて、ちょい飼われてから、麻酔なしでぐちゃぐちゃに……ちゃうな、丁寧に腹開いて、内臓から順番に水月に食うて欲しい……」
「…………リュウ」
「せーか羨ましいけど、あの手足は水月がやったんとちゃうし……俺は水月にやってもらうんや、片っぽだけやのうて両方潰してもらうんや。勝ったる。んふふ」
俺はそんなことしないし、勝利条件なんて意味が分からない、なんでそんな願望を抱いてしまっているのか全く理解も納得も出来ない。
「……そっか。うん……うん、そっかぁ……」
でも俺が嫌だからって、理解出来なくて気持ち悪いからって否定したって、リュウの願望はきっと消えやしない。悲しげに「もう言わへんよ」って笑うだけだろう。
「…………リョナは……あぁ、リョナって言っても分かんないか、猟奇オナニーの略で……えーっと、俺、内臓出てるようなグロい絵とかで抜くのも好きなんだけどな、やっぱりリアルはちょっと……リュウのこと傷付けたくないし、犯罪者になりたくないし……でもリュウの願いは叶えてあげたいな。妥協点見つけていこう」
怪我を負わせずに激痛を与える方法は思い付かないけれど、両手両足を拘束して目隠しを着けさせて耳栓だとかをすれば、リュウの望むペット状態に少しは近付けられるのではないだろうか。
「色々考えるから、な?」
リュウの頭を撫で始めるとセイカは不思議そうな顔をしているアキの腕を握り、部屋を出ていった。
「……俺以外に何もされるなよ。分かるな? 車に突っ込んだりするなってことだぞ」
「せぇへんよぉ……もう俺水月以外からのんは嫌やもん」
俺に惚れる以前ならやりかねなかったということか? 怖すぎる、これ本当にMで済ませていいの? とりあえずはリュウが取り返しのつかない大怪我を負う前に出会えた幸運を噛み締めていようか。
「ひぁっ……ぁゔっ! ぅ、ぁ、んんぅっ! ふぐっ、んっ、ゔあっ、あぁああっ!」
床や机に擦り付けて自慰をする時の要領で、リュウの穴の腹側に陰茎の裏側をごりゅごりゅと擦り付ける。何故か? 単純な理由だ、前立腺は腹側にある。
「ひっ、ゔっ! イぐぅっ! イっ、ぐ、ひぃいっ!?」
前立腺を、精嚢を、身体の内側から強く押す。そうすれば簡単に射精させられる。俺の律動に合わせてぴゅっぴゅっと情けなく精液を吹き出す様を見るため、俺は脇腹が痛むほど身体を曲げて覗き込んでいた。今リュウが振り返ったら嫌だな、変な姿は見られたくない。
「んっ、くっ、ぅゔぅっ! ふっ、イった、もぉイったてぇっ! そんな突かんでっ、んっ、ぁああっ!?」
「はぁー……お前の穴とろっとろだな。アキは随分念入りにほじくってくれたみたいだなぁ?」
「んひぃっ! ぃ、ひっ、ぁあぁっ! 無理矢理っ、出しゃせられるぅっ! ぅあっ、ぁあんっ! ちんこばぐるぅゔっ!」
「バグれバグれ、どーせ使わねぇんだから」
「いややぁっ! ぢゅがゔぅっ!」
最奥までは入らず前立腺責めに重きを置いてみたが、十分前後不覚になってくれた。幼児退行しているような甘えた台詞はレアだ、可愛い、永久保存版だな、後でテディベアの録画を確認しなければ。
「使わねぇよっ! ほらっ、もうとっくに……漏らすしか出来てねぇだろっ!」
亀頭で前立腺を強く殴りつける。
「んゃあぁっ!? ぁひっ、ぃあぁっ! 使ゔぅっ……ぢゅがぅもんっ、つがゔぅ……」
「なんだよ浮気でもして俺にお仕置きさせる気か?」
一旦腰を止めて体勢を整える。脇腹が痛くなってしまった。陰茎への執着が見られるから手で責めてやろうか、そうなると腰の固定は……両肘で挟むだけで十分かな?
「……っ、ふ……ふぅっ……みづぎ……みつき、水月にぃ……勃ててるもん、ぶっ叩いて……欲しぃ、ねん。せやから……そん時まで壊さんで欲しい、まともなもん手ぇで叩き壊すか足で踏み潰すかして欲しいねん……バグって壊れたもん潰されてもおもろない……」
性器や手足を潰されたがるのってマゾヒストの一言で片付けていいのかな、受診とかさせるべき?
「…………安心しろよ、残念ながら前立腺小突いてイかせても勃ち悪くなったりしねぇからよ。扱いてねぇから不安になるのは分かるが、前立腺責めでの射精はまだオスイキの範疇なんだよ」
「……そぉなん、よかったわぁ」
今から責める予定の直腸と結腸の境目を責め、内臓を揺さぶってやるとじわじわ男性機能が衰えていくとの噂もあるが──レイがいい例──教えてやったら結腸責めの時に泣くかな? 悦ぶかな? 潰されたいのは本気のようだから言わない方が悦びが大きいのかな。Mは難しい。
「…………ええ子や思うし、仲良ぉは出来んねんけどな」
突然何の話だ? まだ腰止めといた方がいいのか? 迷う俺の耳に扉の開閉音が聞こえた。
《素股最高だったぜスェカーチカぁ~》
《うるさい……》
アキとセイカだ、シャワーを終えたらしい。
「鳴雷、俺らお前の部屋で寝るから。ま、ごゆっくり」
「ぁ、うん……」
テディベアを拾うセイカの隣で手を振るアキに手を振り返す。セックス中に手を振る経験なんて、ほとんどの人間がしていないだろうな。
「やっぱ手足ないん見てると羨ましなってなぁ……」
部屋を出ようとしていたセイカの足が止まる。連続絶頂直後のリュウは二人が部屋に戻ったことに気付けていないようだ、
「どんなんやったんやろ、手足取れるって……どんなんなんやろ、どんだけ痛いんやろ、味わいたいわぁ……幻肢痛もあんねんやんな、ええなぁ……」
「リュ、リュウ……ちょっと」
「せーかは痛いん好きちゃうんやからこんなん言うたあかん分かってんねんけどなぁ? 水月ぃ、聞いてや、水月だけやん、聞いて……ほんで受け入れて」
やっぱりリュウはセイカ本人が居ることに気付いていない。
「痛いん好きやねん、苦しいん好きやねん、動かれへんようされんのもええねん。昔っからそうやねん、はなっからイカれてもうてんねん、しゃあないねん」
涙声でもないのにリュウが泣いているような気がする。
「嬲り殺しにされてどっか裏路地のゴミ箱にでも突っ込まれたかってん……水月に会うて、惚れてもうてから、水月に両手両足と感覚器官全部潰されて、ちょい飼われてから、麻酔なしでぐちゃぐちゃに……ちゃうな、丁寧に腹開いて、内臓から順番に水月に食うて欲しい……」
「…………リュウ」
「せーか羨ましいけど、あの手足は水月がやったんとちゃうし……俺は水月にやってもらうんや、片っぽだけやのうて両方潰してもらうんや。勝ったる。んふふ」
俺はそんなことしないし、勝利条件なんて意味が分からない、なんでそんな願望を抱いてしまっているのか全く理解も納得も出来ない。
「……そっか。うん……うん、そっかぁ……」
でも俺が嫌だからって、理解出来なくて気持ち悪いからって否定したって、リュウの願望はきっと消えやしない。悲しげに「もう言わへんよ」って笑うだけだろう。
「…………リョナは……あぁ、リョナって言っても分かんないか、猟奇オナニーの略で……えーっと、俺、内臓出てるようなグロい絵とかで抜くのも好きなんだけどな、やっぱりリアルはちょっと……リュウのこと傷付けたくないし、犯罪者になりたくないし……でもリュウの願いは叶えてあげたいな。妥協点見つけていこう」
怪我を負わせずに激痛を与える方法は思い付かないけれど、両手両足を拘束して目隠しを着けさせて耳栓だとかをすれば、リュウの望むペット状態に少しは近付けられるのではないだろうか。
「色々考えるから、な?」
リュウの頭を撫で始めるとセイカは不思議そうな顔をしているアキの腕を握り、部屋を出ていった。
「……俺以外に何もされるなよ。分かるな? 車に突っ込んだりするなってことだぞ」
「せぇへんよぉ……もう俺水月以外からのんは嫌やもん」
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