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連戦に次ぐ連戦

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腰を浮かせては叩き下ろし、キツい穴で俺の陰茎を扱く。熱く蕩けてすっかり柔らかくなった腸壁に陰茎を強く締め上げられ、揉まれ、擦られる快感は強く、次第に声を抑えられなくなってきた。

「……っ、く、ぅ……ぁっ、アキっ、アキ……!」

ただ情けなく喘ぐよりはマシかと名前を呼ぶと、アキは緩んだ笑顔を更に幸せそうに緩ませて腰振りを激しく変えた。

「にーにっ、にーにぃっ、にーにっ……んんぅっ! んっ、ぁ、あっあぁあっ!? ぅっ、にゃ、ぁあっ! はっ、ぁあっ、ひっ、んんっ! にーにぃっ、にーにっ、気持ちいい、するですっ? にーにぃっ!」

「あぁっ……気持ちいい、よっ……よすぎる、くらいだ」

見た目よりも重たいアキに跨られ、ズンズンと激しく腰を上下に振られているのだ。陰茎への快感がなくとも呼吸がブレてまともに話すのは難しいだろう。

「にーにっ、にーにぃっ、イくっ、しゅるですぅっ……にーにぃっ、んっ、んんっ! んっ、ゃ、あぁああぁあああっ! はっ、ぁ、にゃあぁ……! きもひっ、ぃ……でしゅっ……にぃに、もっとぉ……!」

俺の陰茎に何度も何度も繰り返し結腸と直腸の境目である角を殴らせ、内臓が揺さぶられる快感を貪り、絶頂を迎えて仰け反った。しかしアキはまたすぐに腰を振り始めた、インターバルをほとんど必要としない彼にはもはや畏怖に近い感情すら抱く。

「すごいなっ、ほんと……はぁっ、腰振り激しすぎ……骨盤割れそぉっ」

《イったばっかのん擦んのイイぃっ! これっ、これしゅごぃいっ! きもぢっ、ぃっ、イくっ、またしゅぐイぐぅうっ! ぅ、あっ、はぁっ、あぁあーっ! 兄貴っ、兄貴ぃっ……!》

「尽きないなぁっ……アキは、ぁ、イきそ……アキっ!」

栓を失ったようにぴゅるぴゅると俺の腹の上に漏れ続ける精液を眺め、彼の絶倫ぶりに感嘆する。騎乗位で好き勝手に陰茎を貪られていようとも、せめて中出しの瞬間だけは攻めとしての威厳を示したくて、アキの腰を強く掴んで引き寄せた。

「んにゃあぁっ!? ぁ、あっ……? はっ、ぁ、あぁーっ…………にーに、の……たくさん、です。おなか……」

「…………はぁ、出し切った……ぅ、アキっ、出したてにお前のナカはやばい……早めに抜かせてくれ」

射精を遂げて萎えたばかりの陰茎は敏感で、精液にまみれて痙攣しながら締め付けてくる腸壁からの快感に耐えていられない。俺はアキの尻を鷲掴みにして引っ張り、腰を上げさせた。

《ぁ、あっ、擦れるっ、こしゅれるぅっ! イってすぐ抜くのキツいって……ひぁあっ! ぁー……あぁ、もぉ……軽くイっちゃったぁ……尻ヒクヒクしてる……腹に心臓来たみたい、ドクドクしてる……》

ベッドに座ったアキは俺には分からない言葉で何か呟きながら自身の腹を撫でている。セイカに翻訳を頼めないかな……と彼に視線を向ける。

「どや? 気持ちよぉなれとる?」

「……っ、う、うん……」

リュウは開いて伸ばした足の間にセイカを座らせ、セイカに首に抱きつかせつつ左腕を彼の背に添え、右手で彼の陰茎を扱き、顔のすぐ傍で優しい声で語りかけていた。

(嫉妬ぉ~!)

俺にはS対応を要求し優しく接すれば「違う」と舌打ちをするくせに、セイカにはよしよし手コキだって? 妬ましい。そして尊い光景だ。撮っておかねば、テディベアどこに置いてたっけ。

「緊張しぃやなぁ、リラックスせんとイきにくいやろ。もっと俺にもたれ、体重かけてええから」

「ん……こう?」

「そぉそぉ、ええ子ええ子。ちゃんと出来とるからそない不安そぉな顔しぃな。だーいじょうぶ、な? ええ子やよ、せーか」

「……っ、ふ……待っ、て……出そう、出そうっ、手離して、汚しちゃうっ……」

「離したらイかれへんやろ? 暴れな。大人しゅうし。な?」

「……っ、ぅ、んっ……んんっ……!」

ぴゅるるっ……と弱い勢いながらセイカは射精を果たした。当然リュウの手には精液がべったりとかかっている。

「にーにぃ、ぼく、身体洗うするです。行ってきますするです」

「シャワー浴びてくるのか? 行ってらっしゃい」

プール脇にシャワーブースがある、アキはそこへ向かうためプールへの扉を抜けた。撮影のためテディベアを抱えた俺はベッドの上で一人少しだけ寂しさを感じた。

「はぁっ……」

「よぉけ出たなぁ、えらいえらい。ちゃんと気持ちよぉなれたやないの」

「……ごめん、汚して……」

「ええよ、どうせ元からどろっどろやし。イってすぐよぉそんなこと気ぃ付くなぁ、ええ子や。せやけどそんなんばっかり気にしてたら気持ちよぉなられへんよ?」

「…………なれた。大丈夫……ありがとう。えっと……鳴雷、空いたみたいだし……じゃあ、俺も……シャワー浴びる……えっと、ばいばい……?」

ぶつぶつと呟きながらセイカはアキを追うようにプールへの扉を開けて行った。

「流れるように去っていきよったなぁ……出したらもう終わりっちゅうんはなんとも、男っぽいやっちゃのぉ」

「俺のセイカの面倒見てくれてどうも。ご褒美くれてやるからこっち来いよ」

「……へへっ、はぁいご主人様ぁ」

ベッドに腰掛けた俺の元へリュウは四つん這いでやってきて、俺の膝にちゅっとキスをした。

「…………リュウ、プレイの前にちょっと」

「ん? なんやの……俺もう十分焦らされとる思うんやけど」

「セイカと仲良くなれたみたいだな」

「あー……まぁ、なぁ……」

歯切れが悪い、俺からは仲良くなれているように見えたが当のリュウはそう感じていなかったのだろうか。

「……そうでもないのか?」

「別にぃ? せーか嫌いやあれへんよ、ネガティブ方面に頑固やけど言うたことはすぐしてくれる素直な子ぉや。ええ子やで」

嫌いじゃない、か。

「…………好きでもないって感じ?」

「今んとこはせやね。しぐはちょいちょいいけずなこと言うてくれたりするし、アキくんも虐めてくれる時はギリギリ責めてくれはるから好きやねんけど……せーか完全受け身やからなぁ。まぁ今日は俺がそうしたんやけど……今後に期待やね」

リュウからの好感度ってSっ気の強さによるんだ……

「水月虐めとった聞いたからちょい期待しとったんやけどなぁ、あらやっとった側のくせしてトラウマなっとるタイプやわ。期待する言うたけどそんなに期待も出来へんかなぁ」

「お前なぁ……」

「あぁ、気分損ねてもうた? すまんなぁ。俺も中学ん頃は先輩らに虐められとったんよ、そう仕向けとってん。殴られんのが好きで好きで……ふへっ。せやけど水月は非合意なんやもんね、気ぃ遣われへんくてごめんなぁ?」

「……いや、別にいいけどさ」

信頼し合った相手とのSMの良さは分かるつもりだが、単なる暴力さえも好んでいたというかつてのリュウの思考は理解出来ない。ただ殴られるのの何がそんなにいいのか、そのためだけに自分がイジメの対象になるだなんて、俺には分からない。

「水月ぃ? 話終わり?」

「……そうだな。今日は特別にベッド上がっていいぞ、雌犬」

リュウがもう二度と他人に愛情のない暴力さえも求め出すことのないよう、彼に愛ある苦痛を与えて満足させ続ける。それがリュウの彼氏である俺の使命なのだろう。
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